柴崎友香のレビュー一覧

  • ビリジアン

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    文学ですね。
    大阪の少女の小学校から高校時代の記憶が、それぞれ数ページの文章でで順不同に語られる。8㎜で撮影された日常風景を、思いつくまま再生した感じ。そこに何かのイベントや転機があるわけでもなく、ただ淡々と丁寧に。時折奇妙な心象風景が混ざりこんだりする。
    鮮やかに主人公の少女・山田解の姿が浮かび上がる。
    しかし、それだけなんですね。何か特別な主題のようなものは感じられない。山田解は柴崎さんの記憶のようでもあり、そうなると一種の私小説ですかね。だから純文学。

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    2016年12月22日
  • ガールズ ファイル 27人のはたらく女の子たちの報告書

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    2016.11.14
    いろんな人がいるんやなあって。なんとなく仕事に疲れ嫌気がさして、これからに迷い始めてるいま、たまたま目にして手に取った本。柴崎さんの小説は少し苦手意識があったけど、この本はインタビューをもとに書かれていて、新鮮やった。最後の小説も楽しかった〜。結婚式三昧に合コンに転職に先輩後輩に親との関係に、同世代だからこそわかることがいっぱいあった。
    一生懸命働いて恋して生きてる。なんだかパワーをもらえたような気がする。ふつうの女の子の日常の話がこれほどドラマティックとは。絵も素敵でした。

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    2016年11月15日
  • ビリジアン

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    まさに記憶ってこういう感じ。
    ある意味夢の中の世界のような。
    事実とは異なって記憶の中で書き換わってるってこともあるよね。いるはずのないジャニスやリバーやらマドンナがポッといたり。しかも話す言葉は大阪弁(笑)
    色も妙に原色じみていたり。
    あと、なんか情景描写に親近感を感じるなぁと思ったら、著者とは世代的に近いみたい。関西に育ったってのもあるし。
    読み終わって、はぁ面白かったってわけではないけど、嫌いではない。そんな感じ。

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    2016年10月10日
  • ショートカット

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    行きたい気持ちさえあればいつでも好きなところへ行けるんだ、という明るい短編集。別れの予感がする遠距離恋愛の話が多いのだが暗さはまったくなく、読後は晴れ晴れとした気分になった。柴崎友香の中でも一番爽快さのある作品だと思う。
    恋人に対して離れていく心、それから人生そのものを非常によく象徴している『やさしさ』の次の一節が印象に残っている。
    「発車のベルが世界を分ける。ドアが閉まって、わたしたちは空気といっしょに運ばれる。移動していることを感じないまま。(85P)」

    解説で「その小説以外のことをいろいろ考えてみたくなって、その小説を読んでいるのに、その小説のことを、つい忘れてしまう」から柴崎友香の小

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    2016年08月21日
  • ビリジアン

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    走馬灯。この小説をひと言で言い表すならこの単語が相応しい。視点は一人称、時系列はバラバラ、他者への感情移入はほぼ無し、10代の日記を思いつくままに並べたような小説だ。ティーンエイジャーならではの喜びや悲しみ、仲間と敵の区別、大人への畏れと蔑み、身近に存在しない者への親近感、摑みどころのない自分に対する不安、痛みを感じている自分への距離感…。子ども時代を走馬灯のように描くことで、主人公の少女そのものを描いている。自分という存在を振り返るとき、誰もが同じような記憶を呼び起こすのではないか。絵の具の12色の緑は、なんで緑でなくてビリジアンなんやろ、みたいな素直な記憶を。

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    2017年01月06日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    表題作は会話文が過剰で、柴崎友香の持ち味である視線で捉えているものの丁寧な描写が少なくて個人的に残念だった。
    2本目では持ち味が所々で出ていて、これだよこれと思いながら読んだ。ライブと睡眠って対極にあって普通は結びつかなそうなものだけど、ライブハウスの振動の中で眠るのは確かに気持ち良さそうだなあと思った。人間の両面性が面白い視点で温かく描かれていたと思う。そこが良かった。

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    2016年07月29日
  • ショートカット

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    遠距離恋愛がテーマの連作短編だけど、全然甘くない。
    甘くないどころか、終わりを予感させるような作品が多いけど、だからといって切なくもなく、体温が低めの人達の話という感じ。
    日常を切り取っての描写が、私のツボに入らないので、波長が合わないんだろうなあ……。
    文章は読みやすいので、波長が合う人には面白い作品なのだと思われます。

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    2015年10月11日
  • また会う日まで

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    普通に日常生活を淡々と描いているようで、視点や感性がほんの少し特別な、これぞ柴崎さんの作品という感じでした。
    過去の作品もきちんと内容を覚えていないくせに、なんとなく好きでたまに読みたくなる作家です?

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    2015年08月25日
  • 星のしるし

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    柴崎友香の小説はいつものことながら会話がとてもよい。
    日常的過ぎて意識をするっと透過してしまいそうなんだけど、ふとした瞬間にこの本のエピソードを思い出しそう。

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    2015年08月04日
  • フルタイムライフ

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    何かもっと、
    ぐっとくるものがあるかと思ったけど、
    特に無く。
    あれ、終わった。
    って感じで読破。

    お仕事する人間のリアルな気持ちって
    こんな感じだよね。

    仕事で悩んでる人間は、読むべきじゃない。
    対して参考ならんから。
    けど嫌いじゃなかった。

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    2015年07月08日
  • 虹色と幸運

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    つかめないけど妙にリアルで面白かったな~
    働く女たちは、自分たちの年齢に自覚のないまま
    いつになったら大人にカウントされるのかな~って
    ふわっと思いながらだるっと毎日を生きている気がする。

    わたしは奈良でぼちぼち生きたいわ。って、そんな都合のいい仕事ないねんけどな。そこそこで生きていくことがなんでこんなに難しいんかなあ。普通ってほんまにすごい大変なことみたいな気がしてきた、最近。

    ほんま、そう思うわ。普通って難しい。

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    2015年05月12日
  • ドリーマーズ

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    夢や不思議な体験と現実の間を浮遊するような作品でした。夢をテーマにした連作短編集。
    わたしにはちょっとわかりにくかった。

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    2015年04月11日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    とりあえず右やな。解説が綿矢りさでちょっとがっかりしてたけど、まあまあよかった。
    毎日がこんなにおもしろいしこんなにきれいやのに、それを何もないってどうして感じるのかな。

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    2015年04月08日
  • 青空感傷ツアー

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    ストーリーはともかくね、会話が、しかも女の子たちの会話が続いてくことほどいいことは他にないってくらいたのしかった。最初は嫌やったけど最後はたのしかった。

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    2015年04月07日
  • フルタイムライフ

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    毎日、誰と、何をするか。それが自分をどういうふうにでも作っていくんだと思った。僕はもっと刺激的な世界が好きだと思った。春子ちゃんのように、いつまでも素直に世界を見ていたい。

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    2015年03月10日
  • わたしがいなかった街で

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    ネタバレ

    柴崎さんらしい雰囲気の文章だった。(どことなく『フルタイムライフ』を彷彿とさせる)

    物語の行き先は私にはちょっと難解だったなぁ。
    主題を見つけ損なってしまった><

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    2015年02月01日
  • ドリーマーズ

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    いい。
    わたしも夢見がちで、起きてても夢を見るし、現実と夢の区別もつかないし、夜と朝のすきまも曖昧だし、だから感覚はこの本のとおり。
    ただ、いくら好きでも柴崎友香ばかりは飽きる。

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    2015年01月18日
  • わたしがいなかった街で

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    苦戦しました。
    ストーリーの起伏というより、一つ一つの場面の中での主人公の心の動きや、それを記す文体を楽しむ本。いわゆる純文学です。
    しかし、しかし、どうも戦争ドキュメントにはまり込む主人公の性状に付いて行けず。
    文章は素晴らしい。
    ただ好きかと言われれば、それほどでもなく。ついつい目が文字の上を滑るような感じがしました。とは言うものの、何か所も思わず引き込まれる表現があり、それだけでも読んだ価値はあると感じました。

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    2016年05月29日
  • 星のしるし

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    ネタバレ

    頻繁に交流があったわけではない祖父が、亡くなった。
    それまで日常で思い浮かべるような存在でもなかった人が、亡くなった途端にやけに思い出が蘇ってくる。

    穏やかな恋人の朝陽に、占いにはまる友人の皆子、UFOや霊感についてやたら感心を示す放浪人のカツオ。
    移転する小さな職場に、悩みなんてないサバサバした年下の先輩。怪しげででも効果テキメンのマッサージ屋を紹介してくれた女性同僚。

    一回だけ、結婚を破断にしてしまったことがある果絵さんだけど、今の生活に特に悩みも何もなく、しかしそれで大丈夫だろうかと、不安になってみたりもする、不安になることで悩んでいる自分を演じているような、そんな日常。

    これとい

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    2014年12月16日
  • ガールズ ファイル 27人のはたらく女の子たちの報告書

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    同年代との接点が少ないからか、時々こういうジャンルの本を読みたくて仕方ない時がある。
    いろんな生き方があるとなんか心が楽になる。

    アルファベットよりもやっぱり名前がついていた方が実物に近づける気がするんだよね。

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    2014年10月26日