柴崎友香のレビュー一覧

  • 主題歌

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    柴崎友香を読むのは初めて。「ガールズトーク」の世界です。表題作が140頁ほどの中編、ほかに30頁ほどの短編2つを収載。レズビアンではないのだけれど、綺麗な、あるいは可愛い女の子を見るたびにテンションの上がる女性たち。そんな表題作をはじめ、なんということはない物語で、さらっと読めはするのですが、心に残るところまでは行きません。大阪出身の著者の本作は、どれも自然な大阪弁と、大阪人には馴染みの深い地名が頻発するため、その点は興味を惹かれます。西加奈子に似ているようにも思うけれど、西加奈子ほどインパクトは強くない。ともすれば寝てしまいそうで、個人的にはもうちょっと引き寄せられる個性がほしい。

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    2017年05月10日
  • 週末カミング

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    この人の作風いまいちピンときてなかったし、これもまあオチとかはよくわかんないけど、わかんないながらもどこか肯定してくれる感じがこの本は良かった。

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    2017年04月11日
  • 週末カミング

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    だれも気づかなければ
    過去のその出来事は
    存在しないのと同じなのか。
    だれも知らなくても
    存在したこと自体は
    消えないのか。

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    2017年04月04日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    表題作『次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?』は望の自由奔放すぎる部分が少し鬱陶しく感じた。

    『エブリバディ・ラブズ・サンシャイン』は、柴崎友香さんらしさが出ている作品。ライブのシーンも好きだなぁ。

    解説の「毎日がこんなにもおもしろいしこんなにきれいやのに、それを何もないってどうして感じるのかな」という言葉も印象的。

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    2017年03月29日
  • わたしがいなかった街で

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    二度と会わない人と毎日出会っている

    1年前に離婚した砂羽は、物流会社で契約社員として働きながら、家では戦争のドキュメンタリーを見たり、戦中戦後に残された日記を読んだりしている。何のために、何を求めて見ているのかもわからないまま、毎夜見続けていた。
    大きな事件も出来事も一切なく進む展開だが、主人公の砂羽のことがわかってくるにつれて、どことなく自分と重ねていってしまう。今、ココで生きるということを、過ぎ去る日々の中で、一瞬考えさせられた一冊。

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    2017年02月19日
  • ビリジアン

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    大阪が舞台という事で前々から気になっていた作品。

    著者と同世代で同じく大阪育ちなので、10代の主人公・解の目を通した大阪の街の当時の様子を懐かしく思い起こせました。
    1本10ページ程度の短編集で、時間軸はバラバラ。
    その構成が解の記憶のあやふやさを際立てていると思います。
    唐突にリバー・フェニックスやマリリン・モンローが大阪の街に現れて、大阪弁で解と会話しているところあたりも、記憶というよりは空想なのかなと。

    特にこれといって大きな事件が起こるわけでもなく、主人公も仲良く遊ぶ子はいるけどクラスでは孤立しがちで……といった、まあ平凡と言える人物なので、大阪という土地に愛着のない人には入ってい

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    2017年04月20日
  • ショートカット

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    17/01/25 ⑥
    関西弁なのにやさしい。ほろほろにやさしい。

    ・それから、どこか遠くを見つめるような目をして、
    「おれは、あの人に会いたい」と、言った。(P25 ショートカット)

    ・「会われへんようになるなんて思わへんかった。卒業しても、家も近いし、次があるって思ってた。なんの根拠もなかったのに、今思うと」
    「それは違うで。会いたいって思ってるから、会えるんやで。誰でも、たぶん。(P38)

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    2017年01月26日
  • わたしがいなかった街で

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    どうも今の私には合わなかったようです。文字がなかなか頭に入ってこない。でも時々ハッとしたりグサッときたりする表現があったので、何年か寝かせて再チャレンジしたい。

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    2016年12月24日
  • ビリジアン

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    文学ですね。
    大阪の少女の小学校から高校時代の記憶が、それぞれ数ページの文章でで順不同に語られる。8㎜で撮影された日常風景を、思いつくまま再生した感じ。そこに何かのイベントや転機があるわけでもなく、ただ淡々と丁寧に。時折奇妙な心象風景が混ざりこんだりする。
    鮮やかに主人公の少女・山田解の姿が浮かび上がる。
    しかし、それだけなんですね。何か特別な主題のようなものは感じられない。山田解は柴崎さんの記憶のようでもあり、そうなると一種の私小説ですかね。だから純文学。

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    2016年12月22日
  • ガールズ ファイル 27人のはたらく女の子たちの報告書

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    2016.11.14
    いろんな人がいるんやなあって。なんとなく仕事に疲れ嫌気がさして、これからに迷い始めてるいま、たまたま目にして手に取った本。柴崎さんの小説は少し苦手意識があったけど、この本はインタビューをもとに書かれていて、新鮮やった。最後の小説も楽しかった〜。結婚式三昧に合コンに転職に先輩後輩に親との関係に、同世代だからこそわかることがいっぱいあった。
    一生懸命働いて恋して生きてる。なんだかパワーをもらえたような気がする。ふつうの女の子の日常の話がこれほどドラマティックとは。絵も素敵でした。

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    2016年11月15日
  • ビリジアン

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    まさに記憶ってこういう感じ。
    ある意味夢の中の世界のような。
    事実とは異なって記憶の中で書き換わってるってこともあるよね。いるはずのないジャニスやリバーやらマドンナがポッといたり。しかも話す言葉は大阪弁(笑)
    色も妙に原色じみていたり。
    あと、なんか情景描写に親近感を感じるなぁと思ったら、著者とは世代的に近いみたい。関西に育ったってのもあるし。
    読み終わって、はぁ面白かったってわけではないけど、嫌いではない。そんな感じ。

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    2016年10月10日
  • ビリジアン

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    最初、随筆かなぁと思った。
    山田解の日常が飾られることもなく、ありありと綴られてゆく。彼女は、彼女自身のことに何故か距離があって、一大事な出来事ほど淡々と描き、ともすると誰にでもあることの目を具に描く。

    この、淡々と感にしっくりハマればきっと好きになれるし、我慢出来ないとダメだと思う。
    私は、「赤の赤」という話が、どハマりして、ぞくぞくして、息を呑んだ。
    以下、ネタバレ含むので、注意。


    「大学入試センター試験というのを受けるために来た。」

    この一文が、先ほど挙げた解らしい淡々さだと思う。しかも、センター試験で。

    倫理・政経を選択した彼女は、問題を開く。
    そこには先生と生徒の問答が、会

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    2016年08月18日
  • ショートカット

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    行きたい気持ちさえあればいつでも好きなところへ行けるんだ、という明るい短編集。別れの予感がする遠距離恋愛の話が多いのだが暗さはまったくなく、読後は晴れ晴れとした気分になった。柴崎友香の中でも一番爽快さのある作品だと思う。
    恋人に対して離れていく心、それから人生そのものを非常によく象徴している『やさしさ』の次の一節が印象に残っている。
    「発車のベルが世界を分ける。ドアが閉まって、わたしたちは空気といっしょに運ばれる。移動していることを感じないまま。(85P)」

    解説で「その小説以外のことをいろいろ考えてみたくなって、その小説を読んでいるのに、その小説のことを、つい忘れてしまう」から柴崎友香の小

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    2016年08月21日
  • ビリジアン

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    走馬灯。この小説をひと言で言い表すならこの単語が相応しい。視点は一人称、時系列はバラバラ、他者への感情移入はほぼ無し、10代の日記を思いつくままに並べたような小説だ。ティーンエイジャーならではの喜びや悲しみ、仲間と敵の区別、大人への畏れと蔑み、身近に存在しない者への親近感、摑みどころのない自分に対する不安、痛みを感じている自分への距離感…。子ども時代を走馬灯のように描くことで、主人公の少女そのものを描いている。自分という存在を振り返るとき、誰もが同じような記憶を呼び起こすのではないか。絵の具の12色の緑は、なんで緑でなくてビリジアンなんやろ、みたいな素直な記憶を。

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    2017年01月06日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    表題作は会話文が過剰で、柴崎友香の持ち味である視線で捉えているものの丁寧な描写が少なくて個人的に残念だった。
    2本目では持ち味が所々で出ていて、これだよこれと思いながら読んだ。ライブと睡眠って対極にあって普通は結びつかなそうなものだけど、ライブハウスの振動の中で眠るのは確かに気持ち良さそうだなあと思った。人間の両面性が面白い視点で温かく描かれていたと思う。そこが良かった。

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    2016年07月29日
  • ショートカット

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    遠距離恋愛がテーマの連作短編だけど、全然甘くない。
    甘くないどころか、終わりを予感させるような作品が多いけど、だからといって切なくもなく、体温が低めの人達の話という感じ。
    日常を切り取っての描写が、私のツボに入らないので、波長が合わないんだろうなあ……。
    文章は読みやすいので、波長が合う人には面白い作品なのだと思われます。

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    2015年10月11日
  • また会う日まで

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    普通に日常生活を淡々と描いているようで、視点や感性がほんの少し特別な、これぞ柴崎さんの作品という感じでした。
    過去の作品もきちんと内容を覚えていないくせに、なんとなく好きでたまに読みたくなる作家です?

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    2015年08月25日
  • 星のしるし

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    柴崎友香の小説はいつものことながら会話がとてもよい。
    日常的過ぎて意識をするっと透過してしまいそうなんだけど、ふとした瞬間にこの本のエピソードを思い出しそう。

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    2015年08月04日
  • フルタイムライフ

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    何かもっと、
    ぐっとくるものがあるかと思ったけど、
    特に無く。
    あれ、終わった。
    って感じで読破。

    お仕事する人間のリアルな気持ちって
    こんな感じだよね。

    仕事で悩んでる人間は、読むべきじゃない。
    対して参考ならんから。
    けど嫌いじゃなかった。

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    2015年07月08日
  • 虹色と幸運

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    つかめないけど妙にリアルで面白かったな~
    働く女たちは、自分たちの年齢に自覚のないまま
    いつになったら大人にカウントされるのかな~って
    ふわっと思いながらだるっと毎日を生きている気がする。

    わたしは奈良でぼちぼち生きたいわ。って、そんな都合のいい仕事ないねんけどな。そこそこで生きていくことがなんでこんなに難しいんかなあ。普通ってほんまにすごい大変なことみたいな気がしてきた、最近。

    ほんま、そう思うわ。普通って難しい。

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    2015年05月12日