柴崎友香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久々に読んだけど、やっぱり合わないなー。
何気なさ、が、たどたどしくて、しっくりこない感じがする。
砂羽の、普通を目指してるけどズレてる感。
でも、分かるところもある。
例えば、祖父が広島で戦争の爆撃に巻き込まれた話を、何も知らないはずの自分の何かと重ねてしまうところとか。
遠く離れた国の戦争や、戦闘で死んでゆく人をドキュメンタリーで眺めているときの、気持ち悪い違和感とか。
非日常を知りながらも、非日常を求めてはいない砂羽。だから小説では何も起こらないし、何も期待しない。
新たな恋に発展するわけでも、行方不明の友人に会えるわけでも、会社に正式に雇用されるわけでも、なく。
ただ、砂羽の心情の中だけで起こる非日常や運命とのやり取り、そこがよく分かる私も、普通とはズレているのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ頻繁に交流があったわけではない祖父が、亡くなった。
それまで日常で思い浮かべるような存在でもなかった人が、亡くなった途端にやけに思い出が蘇ってくる。
穏やかな恋人の朝陽に、占いにはまる友人の皆子、UFOや霊感についてやたら感心を示す放浪人のカツオ。
移転する小さな職場に、悩みなんてないサバサバした年下の先輩。怪しげででも効果テキメンのマッサージ屋を紹介してくれた女性同僚。
一回だけ、結婚を破断にしてしまったことがある果絵さんだけど、今の生活に特に悩みも何もなく、しかしそれで大丈夫だろうかと、不安になってみたりもする、不安になることで悩んでいる自分を演じているような、そんな日常。
これといって何かが起きるわけじゃないんだけど、仕事を細々とするOLが通勤で読んだりすると面白いの、かな。
どういうわけかこの著者の話は頭にうまく入ってこないんだよね~。
ところどころで誰の発言?何にたいする話?ってなるときもあって、今まで敬遠していたけどこれから頑張って読んでみようと思う。)^o^( -
Posted by ブクログ
【本の内容】
超美人でゴーマンな女ともだち音生と、彼女に言いなりな私。
音生にひきずられるように、大阪→トルコ→四国→石垣島と続く、女二人の凸凹感傷旅行はどこへ行く?
抱腹絶倒、やがてせつない旅の空。
映画「きょうのできごと」原作者による、各紙誌で絶賛された、ウルトラ・キュートな話題作。
[ 目次 ]
[ POP ]
外見で人を判断する芽衣(めい)と、超キレイであけすけな性格の音生(ねお)。
大阪からトルコ、徳島、石垣島と無計画な旅を続ける二人は、互いに欠点だらけなのに、なぜか対等な関係になっている。
わがままな友だちに振り回されないコツは、自分をしっかり持つこと!
美人だが性格の悪い女の子、音生と、優柔不断で(男女を問わず)きれいな子に弱い芽衣が旅をする物語。
トルコから四国、石垣島まで、行く先々でケンカになりながらも結局、ふたりは周りの男たちを巻き添え(?)にしながら旅を続けていく。
「感傷旅行」とタイトルにはあるが、別にふたりが失恋したから旅行に行くというわけではなく、ただなりゆきで出かけていくという力の抜け具合がなんともいえない。
細かいことが気になりながらもなかなかそのことが口にできず、怒りを腹にためながらも、結局は音生の可愛らしさにすべてを許してしまう主人公、芽衣。
話の前半は新幹線の中で延々と大声でしゃべっていたり、昔つきあっていた男を突然呼び出したりしていた傍若無人な音生に注目していたのですが、読み進めるうちに、周りの景色や音生の美しさや四国の旅館の息子、永井君の可愛らしさに見とれて、それまでの怒りや悲しみを忘れてしまう芽衣の心変わりの速さの方が気になってしまった。
二人の旅は面白いけど、一緒に巻き込まれるのはしんどそうです。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
大阪でOLをしている有麻は、
高校の同級生で、当時から恋とはまた違う感情を持ち続けている鳴海くんに会うために東京へやって来る。
有麻が東京で過ごす一週間を丁寧に辿り、
鳴海くんと、鳴海くんのストーカーをしている凪子と過ごす日々の中で人と人の関係性の不思議さを浮かび上がらせる。
有麻を中心とする人々の関係はあまりピンと来なかった。
ただ、東京という街の情景が細かすぎるほど丹念に描かれていて、
有麻が鳴海くんとの関係を捉え直すのがこの物語のテーマだとしたら、
読者が東京を捉え直すという活動も物語の裏側にあって、見えない役割を果たしているのではないかと感じた。
だからなんとなく、東京に住んでいる・住んだことがあるかどうかで印象が変わる気がした。
個人的には東京に縁のある人の方が楽しめる本な気がする。
東京というものに慣れ親しんでいる人は、見知っているはずの東京を有麻を通して再認識することで情動が生まれるのではないかと想像した。
だから東京とはテレビや雑誌の向こうの、ある種ファンタジーに近い世界と感じている人には、知らない街のことを詳細に教えられているとしか思わないのではないか。
ただ、これは東京に住んでいる私がそう思うだけで、実際どう感じるか感想を聞いてみたい。
正直物語は趣味ではないけど、表現や情景描写・文章といったディテールの部分は好きだった。 -
Posted by ブクログ
たまにはジャケ読みしてみるか!と、偶然装丁が目に止まった『星のしるし』を手にとりました。
この本の装丁は「冬の曇った窓ガラスを思わせる、ぼんやりとした低温度な世界」といった印象で、小川洋子さんと似た系統だったら嬉しいな~なんて期待から読み始めました。(残念ながら違いましたが^^;)
世界観、舞台設定:★★★(3)
⇒冬の関西の街を舞台に、30歳目前のOL・果絵の日常が淡々と描かれます。
⇒全くドラマティックなことはなく、主人公の人生のある期間をただ切り取っただけ…といった印象です。
登場人物の魅力:★★★(3)
⇒どの人物も強い感情を出さず、「なんとなく」放つ台詞のみで構成されており、そこがこの作品の色を作っていると感じます。
⇒終始低温度な会話が、読み手側の上を通り過ぎていくような感覚なので、特に登場人物に魅力を感じることはありませんでした。そして、この物語はそれで良いのだと思います。(まさに装丁通りの世界!ここまでシンクロしている装丁は初めてかもなぁ。)
ストーリー:★★★(3)
⇒低空飛行の物語をどう持っていくのかな~?と見守っていたら、残り10ページ程で突然の展開が起こり「ん、そういう物語にしたかったのか?!実は不思議ファンタジーだったのか?!」と構えたら、やはりそんなこともなく…最後まで安定の低空飛行だった…という印象でした^^;
読み返したいか:読み返すことはない
文体:一文一文はシンプルだが、描写をきっちりしているので、ちゃんと書いてあることを頭で描こうとすると、ちょっと大変…そんな文
読後の気分:ぼんやり・なんだか淡~く不安が残る・読み終わって物語について何か考えることもなく、そのまま日常に戻ってしまうような読後感