柴崎友香のレビュー一覧

  • 春の庭

    Posted by ブクログ

    本全体の感想が、まさに「春の庭」という感じでした。
    ほのかに暖かくて静かで、平和。なにか刺激的な本を読みたい方にはおすすめできないですが、静かな本を読みたい方にはおすすめです。

    0
    2021年09月16日
  • 待ち遠しい

    Posted by ブクログ

    世代が違う女性三人の不思議な交流の話。さきちゃんはあんまりにも春子に対して失礼じゃないか!?と思う言動しばしば。

    0
    2021年08月24日
  • 公園へ行かないか? 火曜日に

    Posted by ブクログ

    IWPというアメリカの研修制度に興味があって
    関係する書籍をちょこちょこ読むのですが
    …あれ?小説扱いっていことは
    多少の脚色もあるってことかしら。

    アイオワの町に2ヶ月近く住んで
    大学の用意したプログラムに参加したり
    小旅行に行って、文化交流をしたり。
    英語が得意ではない上
    どちらかというと人見知りっぽい著者が
    よく参加したなぁ、すごいなぁ、と思います。
    でも、そんな性格なりに異国の作家たちと
    触れ合ったり、語り合ったりすることで
    考えさせられることも多かったみたいですね。

    トランプ政権誕生の空気、メジャーリーグの余波
    もう〝知らない国〟ではなくなってしまった
    ともに参加した作家たちの故

    0
    2021年08月23日
  • 寝ても覚めても 増補新版

    Posted by ブクログ

    急に出会い急に自らの元を去って行方不明になった男性を巡る1人の女性の恋愛物語、というのが一言でまとめた筋書きであるが、単純な筋書きには収まりきらない奇妙な小説。

    主人公の一人称で語られる本作では、主人公のあけすけな性格もあり、主人公の思いが比較的ストレートに語られているかのような印象を受ける。しかし、実際にはそこで語られているのはごくごく一部でしかなく、主人公の本心は全く別のところにあるという事実が、ラスト30ページでのドラスティックな物語の転換によって明らかになる。

    ラスト30ページに至るまでは極めてふわふわとしてつかみどころがない主人公の内面にやきもきしつつ、その曖昧さが心地よかったり

    0
    2021年08月15日
  • わたしがいなかった街で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    登場人物の思考の巡らせ方がとてもリアル。
    人には言えない、説明できない、したところで理解されないであろうなと思う、自分の中でぽろぽろと湧き出てくる思考が、細かく丁寧に描写されていた。
    その考えを他人に話してみたり、わかってもらいたいと思っている平尾さんが自分とは違っていて、不思議な気持ちになった。
    バーで会った嫌味っぽい男ともっと話してみたいと感じているところが、自分だったら絶対そんなことは思はないだろうと印象に残った。
    上手く喋れないとわかっているのに、この先に自分と繋がりがあまりないかもしれない人にも、自分の内側を言葉にして発してみる。ものすごく不器用な生き方に終始ハラハラしていた気がする

    0
    2021年06月21日
  • 春の庭

    Posted by ブクログ

    えっ反応に困る内容だった
    ちょっと解釈むずかしい、入り込む前に終わってしまった感、残念…

    2021/4/29 ★3.0

    0
    2021年04月29日
  • 春の庭

    Posted by ブクログ

    自分が到底住めない家に憧れること、何となくわかる気がするなぁ。色々な妄想をしてみて、実際に中に入って色々感じてみて。最後の太郎は何を感じたんだろう。自分の身の丈?それはよくわからなかったけど、何となく気持ちはわかるなぁ、という感じ。

    0
    2021年03月25日
  • きょうのできごと 増補新版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ◎あらすじ◎
    引っ越し祝いの飲み会に集まった男女7人。
    各々の人生を生き、一時混ざり合う「きょうのできごと」を様々な視点から綴った1冊。映画化に伴い作者が映画撮影に立ち会う「きょうのできごとのつづきのできごと」、番外編の「もうひとつの、きょうのできごと」も収録。

    ◎感想◎
    章ごとに語り手も、語られる時間も変わっていく作品。
    おおきな出来事は特に何も起こらない。
    でも、関西弁でテンポよく繰り広げられる会話と、まざまざと目に浮かぶような情景描写が混じり合って、するすると読めた。

    語り手が変わっていくので様々な「きょう」を知ることができる。
    彼らが一緒に過ごす「きょう」は、人生のほんの一部であり

    0
    2021年03月22日
  • きょうのできごと 増補新版

    Posted by ブクログ

    読もー読もー、と思っててやっと。
    読みやすい文体。イメージしやすい大学生たち。何気ないのにそれがいいなぁ。

    みんなかわいい。
    いつ朝がくるんだろう、って素朴な気持ちがわかる、この日をいつ終わりにしていいかわからないような。もうとっくに学生じゃないのにそんな名残惜しさをすごく感じる。

    きょうの出来事。
    きょうの出来事を読み終わったことでよしとしよう。なぜか〜10年後の方を先に買って積ん読してたので次はそれを探して読もう。それはきっと、あしたの出来事。

    0
    2021年03月04日
  • わたしがいなかった街で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現在と過去、あちこちに思いを馳せながら「なんで私はここで生きているんだろう」と問い続ける。時代や視点の交わり方が丁寧。
    途中で集中力が切れてしまったので、ゆっくり、もう一度読み直したい。
    「会えない人と死んだ人と、全然違うとしたら、どこに決定的な違いがあるのか。」という一文が印象的だった。

    0
    2021年03月01日
  • かわうそ堀怪談見習い

    Posted by ブクログ

    あやかし物かと思ったら、怪談集だった。作家が怪談を集めている設定なのに実はこの作家も奇妙な世界に生きてるという…。鏡に自分の後ろ姿が見えるって地味に怖い。

    0
    2021年02月04日
  • 千の扉

    Posted by ブクログ

    団地の雰囲気とか都市伝説とか伝わるものは多かったが、時系列がとんだりするのでやや混乱する。
    回想シーンでは主人公がわからなくなる。読解力の低さなのか。

    0
    2021年01月07日
  • 千の扉

    Posted by ブクログ

    戸山ハイツの話なんだが、情景がとてもよかった。最後のところとか。都市伝説がうまい具合にひょいと出てきて、でも今の話。世代が近い登場人物がいないとちょっと入りにくいかな。私には上と下になってしまっていて。

    0
    2020年12月13日
  • 待ち遠しい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    *住み心地のいい離れの一軒家で一人暮らしを続ける北川春子39歳。母屋に越してきた夫を亡くしたばかりの63歳、青木ゆかり。裏手の家に暮らす新婚の現実的な今どきの新婚25歳、遠藤沙希。年代も性格もまったく異なる3人の出会いから始まった、温かく、どこか噛み合わない“ご近所付き合い”、その行方は―。芥川賞作家の新たな代表作! *

    普通、ってなんだろう。

    子供がどうしてもほしいと思ったことがない春子に対して、「自分は親に育ててもらったのにそんなこと言うん、人として普通じゃないでしょ」「しかもそれを隠さんと人に言うってどうなん?」と責める若い沙希。

    え、そうなん??そんなに責められること??
    もし、

    0
    2020年12月29日
  • 寝ても覚めても 増補新版

    Posted by ブクログ

    ファションに対する執着とか、朝子のエゴを分かりやすく描いている分、小説は分かりやすく、ひたすら登場人物やモブのちょっとしたエピソードを書き込んで行って世界を構築する筆致も凄みがあるんだけど…
    いかんせん完璧な脚本と役者、ショットでこの小説のというか人の訳のわからない怖さを最大限描き切った映画が凄すぎて、読んでても映画のことばかり考えてしまう。

    0
    2020年12月05日
  • 寝ても覚めても 増補新版

    Posted by ブクログ

    先に映画をみたせいか、この女子は唐田えりか以外有り得ないなと思った。
    配役した人凄い。
    話はかなり改変されてたのに印象は全く同じなのが凄い。
    主人公はこれまでの人生、ただ黙ってるだけで周りが自分の都合のいいように解釈してくれてたんじゃないかな。
    だから起こす行動に皆が思ってたのと違う!ってギョッとするのかも。
    人はいい人より理解できないいびつなものに惹かれるんですね。

    0
    2020年10月09日
  • パノララ

    Posted by ブクログ

    初めて読む作家。
    印象としては、西加奈子に似ている。
    なんでもない日常が、実はとても大切なんだと思わせてくれる作品。

    0
    2020年08月25日
  • 待ち遠しい

    Posted by ブクログ

    限られた空間に住まう人々。全く気にならないわけではないが、近すぎるのも考えもの。この距離感でこの住まい形態だと関係と距離を保つのが難しそうだ。

    0
    2020年07月24日
  • 虹色と幸運

    Posted by ブクログ

    女の子3人。イラストレーターの子の描写が素直で良いなぁ。
    自分がそこに入っててもおかしくないくらい、すぐそばのお話。

    0
    2020年06月16日
  • 待ち遠しい

    Posted by ブクログ

    母屋の隣、離れの一軒家で一人暮らしをしている39歳の春子さん。大家さんが亡くなって母屋に越してきた、63歳のゆかりさん(亡大家さんの娘さん)。裏手の黄色い家に暮らす、メンバーがたくさんいるアイドルグループにいそうな新婚25歳の沙希ちゃん。
    ゆかりさんが越してきたことでご近所付き合いが始まっていく。人との付き合い。社会で生きるということ。ご近所とのつながり。
    女性としてこうあるべき、これが幸せなんだよ感。そうそう、私もその偏った風潮の片棒を担いでいる感も無いとは言い切れないけど、違和感は感じる。私は春子さんほど「一人でいたい」と、しっかり割り切ってはいないけど、分かるな〜と思う部分もありながら読

    0
    2020年05月28日