柴崎友香のレビュー一覧

  • 本からはじまる物語

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    本にまつわるショートショート18編。半分以上がファンタジー系。当然というか、本屋が舞台の話が多い。隙間時間にちょうどよかった。

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    2022年04月12日
  • 春の庭

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    特に大きな秘密が明かされるわけではなく、淡々と時間が過ぎていく。

    このアプリで芥川賞受賞作と知って、驚いた。
    自分の好みとは合わなかった。

    取り壊し予定のアパートに住んでいる太郎と、その隣人たち、近所の青い家の人達はそれぞれ個性があって、のんびり暮らしているイメージ。

    晴れた暖かい日を想像する1冊だった。

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    2022年03月13日
  • 掌篇歳時記 秋冬

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    12人の作家による秋冬の歳時記にあわせた短編集。はじめましての作家も数人。好みはそれぞれあるけれど、こんな編集でなければ出会わなかったと思う。
    春夏編が先だったと知る。

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    2022年03月06日
  • 待ち遠しい

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    のんびりひとり暮らしをしていた主人公が、ひょんなことからご近所付き合いが始まって…というお話。
    マイペースなひとり暮らしの日々を描いているのは嫌いではないのだけど、300ページ強を読み進めるのにはちょっと単調だったかも。

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    2022年02月25日
  • きょうのできごと、十年後

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    「きょうのできごと」から10年後のそれぞれを、中沢のカフェ5周年パーティーで集まった1日で描かれている。けいとは仕事に没頭し、正道は研究に没頭し、西山は外国人の妻と子供と農業し、坂本は株で稼いで、暇なときにタクシーで、働き、かわちくんは美形の好い人で、変わらず、真紀ちゃんは百貨店で、昇進、おまけに結婚を申し込まれ。それぞれの10年後は「あっ!」と驚いたり驚かなかったり。しかし、パーティーのその日は10年前と変わらず いろんなことが起こる。さて、さらに10年後はどうなっているのか。さらさらと読める文章はとても心地よい。

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    2022年02月06日
  • 千の扉

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    団地かぁ、時代を感じる。
    懐かしいような……。
    いまや、どこも高齢化なのかもしれないけれど。うまく再生できると懐かしさを保ちつつ維持できそうなのになぁ。

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    2022年01月31日
  • 待ち遠しい

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    ネタバレ

    還暦過ぎと氷河期世代とゆとり世代、三人の女性たちがひょんなことから関わり合っていく。
    この小説のフィクションで割り切れない感じ、「正しい人生」の定義や見本がない現実と鏡合わせだからかな。
    立場が個人を透明にしたり、人それぞれ大事にしていることが違ったり、善悪に絶対がなかったり、誰でも過ちを犯したり…。
    自分の歩みを信じたいから他人にも押しつけたくなるし、異なる価値観を否定したくなるんだよなあ、と思った。もちろん自戒とともに。
    語りが大阪弁ですいすいとリズムよく読まされるけれど、ふと気がついたら思考が深いところまで潜っているような、不思議な物語だった。
    立ち止まって考えたいときに、また手に取るか

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    2022年01月20日
  • 春の庭

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    春の庭、糸、見えない、出かける準備の4作品。春の庭は写真集の題名。取り壊しが決まっているアパートに住む主人公の太郎は同じアパートの住人、西から写真集をもらい、アパートのすぐ裏にある「春の庭」を持つ水色の洋館に興味を抱く。西ははじめから、この洋館ありきで、この地に越してきていた。4作品とも、建物が何かしらポイントとなっていて、私は、「出かける準備」が、面白かったかな。

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    2022年01月17日
  • 春の庭

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    表題作含めて4作品収録
    表題作は芥川賞受賞作
    水色の家が気になりその隣のアパートに越してきた
    女と以前からアパートに住んでいる男のお話
    水色の家は無人だったが、家族が越してきて・・・
    その他の作品もアパートが印象に残ったかも
    表題作では視点の変化は感じました
    解説ではそのことと他にも書いていたが
    他のことはあまり感じなかったかな

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    2022年01月14日
  • 星のしるし

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    ・わたしは祖父が死んだ実感がないままだったが、火葬場で職員が枦の扉を閉めた時やっと、わたしのおじいちゃんを燃やさんといてよ、と思った。(25)
    ・ほんで死んで会われへんようになっても、それまでとなにも変わらへんし、かえって考えるようになったから、おるときはおらへんかったのに、おらんようになったらおるっていうか。(120)

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    2021年12月28日
  • その街の今は

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    大阪には、昔ながらの素敵な建物がありますね。なんだか、思い出させてもらいました。ゆで卵のこと、にぬきって言ってました(笑) 大丸心斎橋もそごうも耐震で、すっかり建て替わり、でも店内の所々に昔の名残があって。心斎橋もあちこち工事中で「ここ、何やったっけ?」と考えてもわからん。昔の風情はどんどんなくなっているけれど、小説の中では、どこか懐かしみながらの暮らしが続いている。いいなあ。私もゆっくりコーヒー飲みに行きたいわ

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    2021年11月07日
  • かわうそ堀怪談見習い

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    わたしのこと、見てるんです。

    恋愛小説家から転身し、怪談見習いへ。住む環境も変えるも、幽霊は見えないし怪奇現象にも遭遇しない。しかし中学時代の同級生に会ったことをきっかけに日常が歪み始める。
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    タイトルが気になって購入。不思議な雰囲気の小説だった。まるで実体験みたいな。怖い話って興味ありつつ、でも怖すぎると逃げたくなるから微妙なラインだけどこの作品はじーっと読めた。解説を読んで理解した所もあったが、短編ごとに話も進むから多少分からなくてもこういうこと言いたかったのか?と思いながら進んだ。
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    心霊を見てしまったではなく、
    心霊から見られてる
    って感覚が新しいな。
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    2021年10月27日
  • 春の庭

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    全体が変拍子の様々な音を構成する建物、人、もの、空間がそれぞれのリズムを刻んでいて、なんとか人で結んでいこうという感じに見受けられていて、さびも盛り上がりもなく終わる物語だと感じた。これらがすべて徒歩圏内、視界圏内に繰り広げられていて、空間的には蜜なのにそこに喧騒もざわめきもなく、むしろ無機質で。なんとも言えない作品集。
    表題作。「糸」、「見えない」、「出かける準備」

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    2021年09月30日
  • ビリジアン

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    何億年か前の海は山になって、そして高島屋の階段になった。(44)
    家でテレビを見た。白い着物の侍が大勢の人を斬ってすべてが解決した。(60)
    生温かい風が、カーテンのあいだから吹き込んできた。その度に、長く重いカーテンは昆布みたいに揺れた。(110)

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    2021年10月02日
  • きょうのできごと 増補新版

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    今まで気がつかなかった日常に転がっている些細な出来事の素晴らしさや美しさ。 そういうものを気がつかさせてくれる、そんな作品でした。
    日常生活の些細な出来事を描いてるので、読んでいて頭の中でイメージしやすく、するする読むことができました。

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    2021年09月16日
  • 春の庭

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    本全体の感想が、まさに「春の庭」という感じでした。
    ほのかに暖かくて静かで、平和。なにか刺激的な本を読みたい方にはおすすめできないですが、静かな本を読みたい方にはおすすめです。

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    2021年09月16日
  • 待ち遠しい

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    世代が違う女性三人の不思議な交流の話。さきちゃんはあんまりにも春子に対して失礼じゃないか!?と思う言動しばしば。

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    2021年08月24日
  • 公園へ行かないか? 火曜日に

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    IWPというアメリカの研修制度に興味があって
    関係する書籍をちょこちょこ読むのですが
    …あれ?小説扱いっていことは
    多少の脚色もあるってことかしら。

    アイオワの町に2ヶ月近く住んで
    大学の用意したプログラムに参加したり
    小旅行に行って、文化交流をしたり。
    英語が得意ではない上
    どちらかというと人見知りっぽい著者が
    よく参加したなぁ、すごいなぁ、と思います。
    でも、そんな性格なりに異国の作家たちと
    触れ合ったり、語り合ったりすることで
    考えさせられることも多かったみたいですね。

    トランプ政権誕生の空気、メジャーリーグの余波
    もう〝知らない国〟ではなくなってしまった
    ともに参加した作家たちの故

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    2021年08月23日
  • 寝ても覚めても 増補新版

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    急に出会い急に自らの元を去って行方不明になった男性を巡る1人の女性の恋愛物語、というのが一言でまとめた筋書きであるが、単純な筋書きには収まりきらない奇妙な小説。

    主人公の一人称で語られる本作では、主人公のあけすけな性格もあり、主人公の思いが比較的ストレートに語られているかのような印象を受ける。しかし、実際にはそこで語られているのはごくごく一部でしかなく、主人公の本心は全く別のところにあるという事実が、ラスト30ページでのドラスティックな物語の転換によって明らかになる。

    ラスト30ページに至るまでは極めてふわふわとしてつかみどころがない主人公の内面にやきもきしつつ、その曖昧さが心地よかったり

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    2021年08月15日
  • わたしがいなかった街で

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    ネタバレ

    登場人物の思考の巡らせ方がとてもリアル。
    人には言えない、説明できない、したところで理解されないであろうなと思う、自分の中でぽろぽろと湧き出てくる思考が、細かく丁寧に描写されていた。
    その考えを他人に話してみたり、わかってもらいたいと思っている平尾さんが自分とは違っていて、不思議な気持ちになった。
    バーで会った嫌味っぽい男ともっと話してみたいと感じているところが、自分だったら絶対そんなことは思はないだろうと印象に残った。
    上手く喋れないとわかっているのに、この先に自分と繋がりがあまりないかもしれない人にも、自分の内側を言葉にして発してみる。ものすごく不器用な生き方に終始ハラハラしていた気がする

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    2021年06月21日