柴崎友香のレビュー一覧

  • 待ち遠しい【毎日文庫】

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    ゆるゆるっとした感じで、こういう小説好きだな。おせっかいなゆかりさん、こんな人近所に欲しい!
    サキはちょっとわがまますぎない?と思ってしまった…

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    2024年02月22日
  • こどものころにみた夢

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    文章と絵で綴られた「こどものころに見た夢」をテーマにした短編アンソロジー。夢の世界は辻褄が合わないような不思議な光景、場面展開が見られるけれど、現実とぜんぜん関連がないわけではないですよね?その夢と現実との繋げ方というか絡め方が12人の作家ごとに違うのが面白いです。これは夢の中?と読んでいて戸惑うものもあり。え!これ現実に起きたこと?というものも。ミステリーあり、サスペンスあり、ロマンスあり、回顧録あり、お笑いあり…一つ一つは短いけれど、なかなかに濃い内容でありました。歌人の穂村弘さんのお話が一番印象に残りました(爆笑でした)。

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    2023年12月26日
  • ご本、出しときますね?

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    読書芸人の若林が小説家と対談する番組の書籍化らしい。
    常々小説大好きな人の気持ちを知りたいと思っていたが、この対談で多くの気づきを得られた。
    自分自身は現実的なビジネス書や、心理学、脳生理学などの役に立つ本を好んでいたので、なにゆえ個人の脳内で創作されたフィクションが好まれるのか不思議であった。
    本書や小説家(書くほう)の視点の言葉が多いが、彼らは読書家でもあるので示唆に富む会話が飛び交っている。

    ・「弱者」って言葉を言い換えると「大多数」のこと
    ・登場人物が自分の身代わりになってくれるような気がした

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    2023年10月05日
  • 公園へ行かないか? 火曜日に

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    滝口悠生のアイオワ日記、中上健次のアメリカ・アメリカに続いて読んだ、IWPの参加作家の本。
    実は柴崎さん自体を読んだのも初めてだったけど、繊細な書き方に引き込まれる。
    この人の視点、好きだなあと思った。
    読みやすいし丁寧。

    ちょくちょく、自分を取るに足らないものに感じられてショックを受ける様子が描かれる。
    とくにラストのNY旅行で、アジア人で女で、背が低いから、と扱いが雑にされる様はわたしもよくわかるので苦しくなった。
    英語が苦手ながら、周囲の作家たちといい関係でいたいと頑張る様子は新入社員のよう。
    でも周囲の人はもっとクールでざっくばらんな感じ。わかるーーーう。
    途中、2ヶ月中断を挟んだ本

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    2023年07月05日
  • ご本、出しときますね?

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    3.7面白かった。二人づつなのが良。ラジオとかで続いてくれないかな。その方が出てくれる作家さん増えそうだし。

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    2023年06月20日
  • 待ち遠しい

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    女性同士の心地良さと歯がゆさ
    どうにも噛み合わない人を理解しなくてもいいし、ガツンと伝えなくてはと思う時と。

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    2023年06月04日
  • 待ち遠しい

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    待ち遠しい・・・すぐには叶わないときに使う言葉、でも、焦りまくっている感じではない、イメージ。
    待ち遠しいですねえ、自分の心で感じ、自分の頭で考えて決断し、他人を気にせず結果を鷹揚に受け止められるようになるのが。

    p.164
    自分の気持ちや人の事情と食べ物のおいしさが無関係なことに、春子は安心した。

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    2023年05月01日
  • 待ち遠しい

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    ネタバレ

    隣人の咲希に、彼女の"普通"を悪意ある言葉でぶつけられても、心の中では反論しているのにはっきりと何も言わない主人公にもやもやとした感情がある。
    最終的にお互いの意見を理解し合うのかと思ったが、全てに蓋をして終わった。
    終盤で、急に親戚一同が妊娠をおめでたがっている所がリアルで気持ち悪かった。

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    2023年03月26日
  • かわうそ堀怪談見習い

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    ネタバレ

    恋愛小説家という肩書きをやめたくて
    怪談話を書こうとする主人公

    自分は幽霊を見たことがないから
    わりと霊感のある友人や知人などに話を聞いて
    怪談話を書こうという内容なのに

    1番主人公が幽霊というかこの世じゃないものと近い。それがなんてことないような話の終わりに
    ポロッと書いたりするからすごく怖い。

    最初から怖い話という雰囲気で始まるのではなく
    一見日常を書いてそうなのに
    その日常や出てくる人たち街がおかしい。

    つぎの話の移り変わりにはでもその話は
    主人公にとってなんでもない風になってるのも怖い。


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    2023年03月17日
  • わたしがいなかった街で

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    ネタバレ

    時間や距離が隔たった場所の戦争によく思いを馳せる女性がいる。
    なぜこの今が、ああではなくてこうなのか。あのとき少し駆け足をして電話に間に合っていたら、違う物語が展開していたのか。はたまたなぜ自分は他人ではなくて自分の中から世界を見ているのか。そんなこともよく考えている。
    この砂羽という女性は人とのコミュニケーションは苦手なようで、生き辛さを抱えているように見える。この辺は非常によく分かる。
    せっかくなので、引用してみる。
    ”複数の人間が関わって、二重三重に暗黙の了解みたいなもので囲われた状況が苦手だ。それは三十六歳にもなって人の気持ちを考えられない、もしくは人づきあいのルールがわからない未熟な

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    2023年02月11日
  • こどものころにみた夢

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    怖い夢、儚い夢、おもらしの夢…? 角田光代、石田衣良、島本理生、市川拓司、長野まゆみといった豪華作家らが美しい絵と共に綴る「夢物語」。『小説現代』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

    実際に読んだのは文庫本ではなく古いほう。

    石田衣良や穂村弘のお話が印象的でした。そんな私は永遠の肛門期…。

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    2023年01月13日
  • 青空感傷ツアー

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    柴崎友香「青空感傷ツアー」
    河出の文庫版。
    素晴らしいクライマックス。なにより海なのがいい。クライマックスの海、言えば浅学の私は脊髄反射で保坂和志!「プレーンソング」!と言うだろう、ラストが海なのはいい。「陽の名残り」の海もいい。

    これは全体を通して言える事だが、地の文でその景色の奥にある土地の営みを予感しながらも、次の行で始まるそれらと一切関係のない会話。これが良い。

    そこで交わされた会話は後に感傷を生むのかもしれないと言うと大げさだけれど、その感傷の目の前には営みをたたえた風景もあるよね、と自然に思った。そりゃ素晴らしいやんけ。
    ツアーとは移動で、感傷とは後ろへ消えていった景色に覚える

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    2022年12月26日
  • ドリーマーズ

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    そろそろ三十メートル上方に浮かぶ会社に戻らないといけないと思いながら〔34:ハイポジション〕

    「東京とパリとバンクーバーってなんか違うと思う?」「なんかって」「わからないけど。今までこんなすごいことなんで誰も教えてくれなかったの、って思うような決定的な違い」「なにそれ」
    〔56:クラップ・ユア・ハンズ!〕

    たぶん今のわたしよりも小さかった小学生のころの幸太郎の後ろ姿が、うちの近所の建て売りが並ぶあたりをうろうろしているのが思い浮かんだ。でも、それと、幸太郎が思い出しているのとは、全然違う景色だと思う。〔86:夢見がち〕 

    「焼肉屋ってどのへんにあるの?」
    鶴橋の駅を出て右。〔95〕

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    2022年12月19日
  • わたしがいなかった街で

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    ネタバレ

    主人公の砂羽は色々考えすぎて、人の目を気にしすぎて、まわりにうまく溶け込めない。あと、色々心配性すぎる。いざという場面でコミュニケーションを失敗する。脳内会議の感じ、私も同じようになってることよくあって、共感した。

    砂羽は、戦時中の作家の日記を読んで同じ場所にいったり、戦争のドキュメンタリーを見たり、戦争を体験した祖父に思いをはせたりしながら、今の自分に起きてることは(どんな出来事も)場所とか時間とかいろんな無数の条件の組み合わせでできているんだ、という普遍的事実を再確認してるようにみえた。
    そこまで達観してるから無感動なのかな…?(いいのか悪いのかわからないけど)と思った。
     
    砂羽は、理

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    2022年11月06日
  • 本からはじまる物語

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    本が好きな人には是非読んでほしい!
    本と人との関わり方、大切な本の思い出、ファンタジーな物語もあり、、、

    色々な方のストーリーをいっぺんに楽しめる欲張りな本です!!

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    2022年10月15日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子、朝井リョウ、長嶋有…。小説家は普段何を考え、どうやって作品を生み出しているのか。無類の本好き芸人・オードリー若林正恭と作家たちが“自分のルール”を語りつくす。BSジャパンの同名番組を書籍化。

    作家が何を考えているかがうかがえて面白い。

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    2022年10月14日
  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • きょうのできごと 増補新版

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    大学院に入る友人の引っ越し祝いに集まった男女。それぞれの視点でそれぞれの過ごした24時間ほどが描かれる。
    時間はバラバラなので、先の話で出てきた人のことや関係が後の話(時間軸は前の時間になる)で明かされたりして話が続く。
    誰が主人公かわかったようでそうでもない。細かな描写で少しずつ過ぎてゆく時間が描かれる。
    何にもないけど面白かった。

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    2022年08月28日
  • 春の庭

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    L字型のアパートに住んでいる主人公(30代男)とそのアパートの住人2人の女性と3人の話と、そのアパートから見える水色の家。水色の家は昔アーティストが住んでいて、それが"春の庭"という写真集にもなっている。それを高校時代に読んだ1人がその家の人と仲良くなり、家の中を見せてもらい、どうしても風呂場を見たいがために…ある事件になってしまう。
    主人公はベランダから見えるその家のステンドグラスが気になり、そして庭を掘り返している写真が気になる。
    自分の家に父親の骨を砕いて埋めたことがあるから。

    最後に主人公の姉が出てくるんだけれど、ここで姉=私 になる
    なぜ⁇

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    2022年08月28日
  • 主題歌

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    我々は誰かと会い、誰かと話している間、どうでもいい所を気にしたり、会話に関係ないことを考えたりしながら、生きている。
    そんな当たり前の生活が、とても丁寧に描かれている。

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    2022年08月04日