柴崎友香のレビュー一覧

  • 本からはじまる物語
    本に纏わるアンソロジー。
    お馴染みの作家さんは、なるほど作家さんらしいお話だし、はじめての作家さんの話はなかなか新鮮だ。

    梨木香歩さんの「本棚にならぶ」がとても衝撃的で印象が強かった。なんだか、私もこんな風になっていく気がしないでもないと。怖いよりもなぜか納得してしまうのだ。
  • こどものころにみた夢
    各小説家の夢を覗いているような本。

    夢では、めちゃくちゃな展開や風景が不自然じゃないのよね。

    あの現実と夢の境目が分からないような浮遊感が色々なお話に盛り込まれて、共感しつつ読める部分もあった。
  • こどものころにみた夢
    感想
    夢を物語ることの楽しさ。子供の頃は誰でも行っていたのに今はしなくなってしまった。楽しさと朗らかさを覚えながらもどこか郷愁を感じてしまう。
  • 寝ても覚めても 増補新版
    映画を先に見てたから、仲本工事の演じていたキャラクター出て来るの待ってたのに、出て来なかった。残念。
  • ご本、出しときますね?
    若林さんと人気作家さんとの対談形式の本です

    作家さんって孤高な存在のような気がしていたけど、
    みんなそれぞれ(いい意味で)普通に人間なんだなって思いました。

    創作活動の話も聞いてみたかったですが、
    ゆるい内容だったので1日で読めました。

    ここから興味を持った方の
    著書を読んでいこうと思います!
  • ガールズ ファイル 27人のはたらく女の子たちの報告書
    色んな女性にインタビューした内容のエッセイと、後半は小説。小説のほうは良かった。
    美味しいものをたくさん食べててうらやましい。笑
  • その街の今は
    古書店で購入したまま、いわゆる積ん読になってしまっていたが、「千の扉」購入をきっかけに、こちらを思い出して読んだ。
    結果的に、あまり意図していなかったが、「千の扉」と関連する内容でもあり、続けて読むことで面白く読むことができたと思う。
    こちらは大阪の街をめぐる物語であり、端的に著者自身の大阪への愛着...続きを読む
  • 本からはじまる物語
    色んな作家さんに出会うきっかけになった。
    読書はやっぱり夢があるし、楽しい、続けたいと思った。
    短編集だから読みやすかった
  • 百年と一日
    なんか時間かかったな。好きなんだけど…。
    すごく静かなのに楽しく読めるんだよな。
    疲れてるときに一話ずつ読んだりするといいかも?
  • パノララ
    主人公が居候?することになった家の家族たちは、皆何かちょっと歪な関係に見えるし、子供たち3人は

    ・たまに同じ1日がループする
    ・ちょっとの距離だけワープできる
    ・電話に出なくても相手が誰かどんな顔をしているかわかる

    それぞれ、こんな感じの本当に少しの不思議な力を持っていて
    しかもそのことを(家族...続きを読む
  • 千の扉
    築四十年、巨大な都営住宅で暮し始めた千歳は、ある人探しを頼まれるが……。人々の記憶と戦後七十年間の土地の記憶が交錯する傑作長篇。
    「中央公論社」より

    なんだか人生そのもの、という感じ.
    いろんな人のいろんな回想が次々と現れて、時々絡まってときどきほつれて、時が進んでいく感じ.
    ああ、こうやって人生...続きを読む
  • 本からはじまる物語
    正直全体的に似たような話がちらほらあり、あらすじを掴めないものが多かった。
    本にまつわるというところでぎりぎり星3かな。
  • 主題歌
    柴崎友香さんの小説世界は、ほんとその時・その瞬間を切り取って余す所無く描かれてるのがとても好きです。
    スッと同じ空間に居る気持ちになれるの凄いな。登場人物たちも自分の友だちかのよう。
    かわいい女の子を愛でる気持ちはわかります、わたしもそう。解説で書かれてた、その子をすぐ近くに感じる、というより単純に...続きを読む
  • 百年と一日
    時間・人・風景のそれぞれがつながり連なっていく物語の濃厚さに、短編集でありながら一気読みできず。時間をかけて読み進めました。
    日常の小さな世界を淡々と描いているのに、SFを読んでいるような不思議な感覚。名前すら出てこない登場人物の顔が見えるような、想像力を掻き立てられる素敵な本でした。
  • その街の今は
    大阪の街を舞台に繰り広げられる日常劇。
    主人公のウタは、街がずっとそこにあるものとして、誰かの生活や、生や死を見つめ、絶えず生まれ変わってゆくものとして歴史を刻んでいくことに、なんとも表現しがたい強い想いを抱く。
    なぜなのかと分析したり、良いとか悪いとか評価したりせず、想いをただそのままに受け入れて...続きを読む
  • 本からはじまる物語
    もっとストレートな本や本屋さんの話が読みたかったけど、どちらかというと、ファンタジー寄りやSFっぽい話もあり、私としては少し物足りなかった。
  • その街の今は
    たぶん、私はうたちゃんと同年代で、ミナミをフラフラしてた頃の物語で懐かしいなー、今はもう街の様子がだいぶ変わってしまったけれど、あの頃私も若かったなーと思い出させてくれるお話。
  • 本からはじまる物語
    本、もしくは本屋さんにまつわるショートショート。
    いろんな作家さんたち集結。
    でも、やっぱり好みの作家さんのしか読めなかったわ。
  • 春の庭
    「東京って大自然ですよね」という主人公の言葉はとても魅力的。その一言を意識するだけで、世界に対する接し方がころっと変わってしまう、魔術的な言葉。写真集の中の人物たちの生活と、それを眺める太郎や西、その太郎や西の生活も最後は「わたし」によって見られる対象となっている。そんな入れ子構造によって重層化して...続きを読む
  • 百年と一日
     著者の芥川賞作品『春の庭』はちょっと気になっていたけど、海外にいた頃で手に取るタイミングを逸した。
    その『春の庭』でも、かつてその場所に生きた人たちの時間が積み重なった街と、今そこに生きる人間の関係を描いてきた著者。
    「人は自分の記憶や経験だけでなく、他者の記憶や経験をも生きているものだと思います...続きを読む