柴崎友香のレビュー一覧

  • フルタイムライフ

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    ネタバレ

    この作者の方は、OL経験があるのかな?

    な~んにも、大事件とか起こらない話ですが、すごくOLの日常がリアルに描かれていて、自分のOL時代が懐かしくなりました。

    そうそう、フェリシモとか千趣会とか、そういうの取り仕切る人が必ずいるんだよね~とか、仕事の合間合間に、ティータイムとかお菓子タイムとかとるよね~とか。

    無理な頼みごとしてくるオヤジにプンスカ怒ってみたり。
    私はシュレッダーではなかったけど、使った紙を廃棄にするときは、必ずホチキスを外さなくてはいけなくて、やっぱりその時に初めて、ステイプラー用リムーバーというものの存在を知りました。

    解説のナオコーラさんも書いてらしたけど、主人公

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    2017年10月03日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    関西人以外には区別がつかないだろうけど、自然な大阪弁が心地よい。
    柴崎氏の作品に共有することですが、登場人物たちがみんな素直でのびのびしているところが微笑ましく、読んでいて穏やかな気持ちになりました。

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    2013年07月12日
  • また会う日まで

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    大阪に住む有麻が東京を訪れた一週間。元同僚、大学のサークル友だち、接待で出会った外国人、そして高校のときの同級生でなんとなく特別な思いを抱いていた鳴海くん、またその彼の家を時々訪れるらしい凪子。さまざまな人との出会いが柴崎友香らしいふわっとしたタッチで描かれる。
    日常の描き方がやっぱり上手。本を役に立つ立たないで語るのであれば、そもそも小説なんて直接何かの役に立つとは言えないし、この本はその小説の中でも特にそんな感じ。それではなぜ読むのかというと、もちろん娯楽の一つとしてではあるのだけど、こういう世界が存在する、日常がこんな角度からも見え得る、ということを提示してくれる、そしてそれがなんとなく

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    2013年06月22日
  • その街の今は

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    大阪に住む三十歳女性の日常。
    「主題歌」を読んだときにも感じたが、色んな偶然が重なって日常の一瞬一瞬ができていて、友達と飲んでいたり仕事をしていたりする、その日常を切り取るだけでも十分小説になるんだなと。すっかり柴崎作品にはまってしまった。

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    2014年10月18日
  • 主題歌

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    初めて柴崎さんの作品を読む。友人と集まって飲んだり話したりする時間、日々の仕事、考えごとなどが淡々と描かれる。日常が大きく変化することはないが、今ある環境は永遠には続かず、いずれは友人とも集まれなくなる。時間の有限性が感じられる。他の作品も読んでみたいと思う。

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    2014年10月18日
  • フルタイムライフ

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    入社1年目の女の子話。
    淡々と日々が続くなか、どの月の話もよくわかる。
    自分も同じ様に感じたことがなつかしい。
    大阪の会社が舞台で関西弁もウレシい限り。

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    2013年05月21日
  • フルタイムライフ

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    ―――実際にその中にいる人にしかほんとうのところはわからないのかもしれない。―――

    OL1年目の5月から2月までを描いた会社小説。
    まるでフランス映画を観終わった気分。
    淡々とした日常の最後に、ちょっとだけ前進するような。

    ―――必要なのは、なにかするべきことがあるときに、それをすることができる自分になることだと思う。―――

    地味で、普通で、わざわざ書き留めるほどのことでないことほど、作品にするのはむつかしくて、いとおしいと思った。

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    2013年02月18日
  • ガールズ ファイル 27人のはたらく女の子たちの報告書

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    「働くとは何か」とまとめるのではなく、働いている女の人複数に話を聞いて、そのまま載せているので、それほど著者の価値観が感じられず読みやすかった。共感する人もいればそうでない人もいて、色々な人の風景を垣間見れるのが面白い。

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    2013年02月17日
  • フルタイムライフ

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    すごいリアルだなあ、と思った。

    めちゃくちゃバリバリ働くような設定だったり、ほんとにこれはたらいてんのか、っていうような社会人が主人公だったりするような。で、主題はなにかっていうとプライベートの恋愛…とか。
    そういう小説はたくさん見るけれど、これはそれらとは全然違う。

    丁寧に丁寧に、平均的な社会人一年目の女の子が描かれている。

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    2013年01月10日
  • その街の今は

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    何か事件が起こる話でもなくひたすら日常を描くだけやけど、具体的に視野を描写するため一つ一つの情景がイメージしやすい。大阪市内好きならぜひ。

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    2012年11月23日
  • ドリーマーズ

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    柴崎友香さんの小説だなーと感じるゆるゆるな雰囲気。それに夢という言ってみればなんでもありな不確かな要素がプラスされた本。
    友達とカフェで話したり、夜を歩いたり、でかけたり。
    主人公が見る世界の描写が読んでいてとても楽しいです。
    ネタバレとかそもそもないから何度読んでも大丈夫だと思う。

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    2012年09月30日
  • ドリーマーズ

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    「クラップ・ユア・ハンズ!」「夢見がち」みたいな不思議な怖い話なら大丈夫になってきた。確かに元旦の渋谷はあんまり人がいなかった。

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    2012年08月13日
  • 青空感傷ツアー

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    妻の書棚にあった柴崎友香もの2冊目はこれでした。
    『その街の今は』と本書は語り手が1人。『きょうのできごと』は語り手が交互に入れ替わる。『その街の今は』はタイトル通り基本的に場所は移動せず,主人公の日常的な範囲内で収まっている。『きょうのできごと』は大阪に住む人々が京都に引っ越した友人を訪ねる設定。どこか明示はされていないが動物園なども出てきて,関西圏にいくつか舞台を持つ。それに対し,本作は主人公ともう一人の女性の活動範囲が広い。冒頭では東京発新大阪行きの新幹線で,主人公の芽衣と音生(ねお)の2人旅が始まる。3年勤めた会社を辞めた芽衣と,東京で恋人の二股が発覚して別れてきた音生の感傷ツアーって

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    2012年07月01日
  • 主題歌

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    ネタバレ

    ぼんやりとただ文字を追うだけで読んでしまうタイプの人は、この作品が味気ないように感じるかもしれない。
    事件は何も起こらないし、何よりオチがよくわからない。
    日常のワンシーンを切り取ってきたような話だから、例えば登場人物たちの全く別の日を描いてもきっと成立してしまう。
    だからこそ、面白いんだと思う。
    私たちの生活は、期待するほどの事件は起こらない。朝起きて会社やら学校やら行って、ちょっと嫌なことがあればイライラして、面白いことがあれば笑って、美味しいものを食べて満たされて夜は眠り、週末は出かける。
    作品は、まさにそんな感じ。
    場面や人物は違うけど、まるで自分もそこにいるような錯覚。
    で、この作者

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    2012年04月15日
  • その街の今は

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    ドラマ版の雰囲気にひかれて

    昔と今がつながる時の、歌ちゃんのどきどき感わかる。大阪の街に馴染みはないのに、なんだか懐かしさを感じる!

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    2014年04月07日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    何気ない会話が、ずっと書かれている話だけど、なんだか懐かしいような、平和な時間が流れているのが感じられる。

    登場人物一人ひとり愛らしいです。

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    2011年11月26日
  • フルタイムライフ

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    仕事の種類はいろいろあるけれど、きっと普通ってこんなかんじなんだろうな。桜井さんが辞めるって言ったとき、残念だなって悲しくなったよ。

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    2011年09月30日
  • 次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

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    ネタバレ

    タイトルがまずすごくいいよね。

    ひらたくいうと、
    2人の男が旅をして失恋へといきつくまでの
    奇妙な道中を描いた物語。

    柴崎さんの話は、心理描写というのがはっきりしない
    印象があるのですが、
    その代わりに、人物の動きとか言葉そのものが心理描写といってもいいくらいに登場人物の心情が伝わってくる時がある。

    言葉がとてもたおやか。
    言葉が冷たくなく、かといって熱すぎることもなくひんやりしている。
    言葉がやわらかでありながら、このすごく細い糸がぴんとはっているような芯がある。

    私の憧れの作家さんですね。

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    2011年05月04日
  • ガールズ ファイル 27人のはたらく女の子たちの報告書

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    20代〜30代前半の働く女性のリアルライフ・インタビュー。
    本当にいろんな働くカタチ、恋愛のカタチがあるんだなぁ、と…。
    人生経験のサンプルを少しストックできた。
    こういうもの、もっと読みたい。

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    2011年03月21日
  • 青空感傷ツアー

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    タイトルからして好きでした。芽衣ちゃんの感傷のふけった時のことばづかいがきれいで、いっぱいメモしました。

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    2011年02月20日