人物評伝作品一覧

  • 小説吉本興業
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    古くはエンタツ・アチャコから、明石家さんま、桂三枝、笑福亭仁鶴、西川きよし、横山やすし、島田紳助、松本竜介、オール阪神・巨人、今いくよ・くるよなど、人気タレントを擁する<笑いの王国>吉本興業の「笑売繁盛」の秘密。大正から昭和にかけて大阪の寄席を次々と手中に収めていき、さらには関東にも進出、現在にいたる長い歴史をもつ興行師、上方の演芸とともに生き、「吉本ブーム」を支えてきた演芸界のドン、林正之助の夢と野望を描く長篇小説。
  • 小説四十六年
    3.0
    早稲田大学在学中から堺利彦が率いる売文社に出入りをし、社会主義運動に関わりながら、様々な弊害を乗り越え活発な創作活動を続ける。文壇登場までの青春の日々、宇野千代との出逢いと別れ、代表作『人生劇場』にまつわるエピソードや戦時下での従軍体験、日本文学報国会での苦悩を回顧する。絶筆となった自伝的随筆。
  • 小説 龍馬 いま
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    詩人・原子修が現代人に贈る“新しい龍馬像”。生涯を「平和の業による世直し」への理想で貫いた龍馬の〈奇跡〉のいわれを尋ねあてようとさまよう私に、姿なき龍馬が、声なき声で語りかける。
  • 象徴として 天皇、皇后両陛下はなぜかくも国民に愛されたのか
    4.0
    両陛下30年の“静かな闘い”の記録。人はいったい何にひきつけられるのか――。唯一無二の立場で「象徴としての在り方」を模索し続けたお二人の歩みを、数々の証言で描いた一冊。毎日新聞で退位を前に連載された「象徴として」を単行本化されたものの電子版。両陛下と交流のあった人を各地に訪ね記者たちが取材した貴重なエピソードを多数収録しました。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 少年夢二帖
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「ひとすじの草の小径は 母の在所へはるばる 丸き山ひとつ越ゆれば 母が家の白壁に 夕日青く涙ながれき」――数多くの美人画を遺した大正浪漫を代表する画家・詩人である竹久夢二。恋多き男として知られる彼の、岡山で生まれ育った15歳までの生活を描いた伝記小説。夢二本人による挿絵も必見。
  • 少年龍馬
    -
    だれもが平等で、自由に生きられる新しい日本をつくる――。その礎をきずいて、坂本龍馬は三十三歳で逝った。少年のような心のまま胸に抱いていた大きな夢は、まだ道半ばだった。
  • 笑福亭鶴瓶論(新潮新書)
    4.1
    鶴瓶こそが“最強”の芸人である――。大物と対等にわたりあう一方で、後輩にはボロクソにイジられる。全国を訪ねて地元の人々と交流した翌日には、大ホールで落語を一席。かくも老若男女に愛される「国民的芸人」の原動力とは何か。生い立ちから結婚、反骨の若手時代、「BIG3」との交遊、人気番組「家族に乾杯」秘話まで、その長く曲がりくねった芸人人生をたどり、運と縁を引き寄せるスケベで奥深い人生哲学に迫る。
  • 勝負師と冒険家―常識にとらわれない「問題解決」のヒント
    4.0
    三手先を読む、三日先を予想しない/運の差じゃなくて、運をつかむ実力の差/負けない手を打っていては絶対に勝てない/いま持っている力は温存せずに早く使え/最終局面は反射神経が勝負を決める/画期的なアイディアはハイリスク/目先のことを一回否定してみよう……。  斯界で各々頂上を極めた棋士と冒険家。その異能の才が織りなす至言の数々に驚き、学び、愉しむ、珠玉の対談。冷静と熱情、至言と雄弁、すべてに対照的な二人が、相通じる勝負の「決断」を糸口に語る「問題解決力」とは? 勝負に、人生に、そして家族と、畏友はどのようにして、さまざまなハードルをクリアしてきたのか……。
  • 勝負師の妻 囲碁棋士藤沢秀行との50年
    3.8
    借金、酒乱、ギャンブル、愛人、癌…。無頼派の囲碁棋士の藤沢秀行を影で支えた妻。壮絶な家族の絆とは何か?こんとんとした時代の生き方、人生を考える一冊。
  • 昭和が明るかった頃
    3.5
    昭和三十年代、人々は映画の中に「明日」を夢見ていた。日活とそこに集ったスター達を通じ経済成長前夜の時代精神を描いた長篇評伝
  • 昭和芸人 七人の最期
    4.0
    絶頂に登りつめた後は、下っていくしかない・・・。笑わせることができなくなった芸人には逃げ道がないのである。 エノケン、ロッパ、エンタツ、石田一松、シミキン、金語楼、トニー谷。頂点をきわめた七人のお笑い芸人たちは、どのような晩年を生きたのか。「最後の喜劇人」伊東四朗の特別インタビューを収録。 「喜劇人は同情されたらおしまい」(エノケン)
  • 昭和人物スケッチ : 心に残るあの人あの時
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和の人間山脈を、希代の筆で描く!あの人この人!鋭い人物鑑定眼!ソフトな筆致!昭和を彩る人物像を見事にスケッチしてみせる。産経新聞と『正論』に好評連載されたエッセイ集。
  • 昭和天皇 第一部 日露戦争と乃木希典の死
    4.0
    ときに悲しいほどに小さく、ときに仰ぐように巨きい。さびしき「彼(か)の人」と、彼の人と同時代を生きた人々の相貌を通して激動の歴史全体を高密度で描く傑作評伝。これぞ福田和也のライフワーク! 明治34年4月29日、迪宮(みちのみや)裕仁親王は誕生した。チャーチル、スターリン、ルーズベルトら後の敵手よりも20も若く。日露戦争、第一次大戦を背景に少年は乃木希典による厳格な教育を受けて成長。しかし、その結婚をめぐって「宮中某重大事件」が起きる――。
  • 昭和天皇
    4.0
    未曾有の敗戦、そして占領という危機の時代に対峙したその<大いなる精神>とはいかなるものであったのだろうか? 占領という名の追撃戦――日本人の精神的武装解除に対しては孤独な抵抗を貫き、自らの<つとめ>として靖国神社御親拝、沖縄行幸を果たせなかったことを憂慮され続けた昭和天皇。「雨が続いているが、稲の方はどうか」。最期の病床にありがらも国民に呈する慈愛に満ちた大御心……。御誕生から軍部の独走、大東亜戦争へ、そして一転して復興・高度成長という激動の<昭和の御代>を辿りつつ、常に国民と共にあられた昭和天皇の足跡を明らかにしていく。

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  • 昭和天皇(上)
    4.3
    戦前は「立憲君主」、戦後は「象徴天皇」として一貫した行動を取り続けた昭和天皇。その足跡を丹念に辿りつつ、「昭和の意味」を浮き彫りにし、日本という国、天皇という存在の全体的意義を改めて問い直す。昭和史研究の第一人者による労作。

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  • 「昭和天皇実録」は語る 側近記録が明かした「君主」の苦悩
    -
    宮内庁が2014年9月9日付で公表した「昭和天皇実録」は、20世紀と歩みをともにした昭和天皇の実像をつぶさに描き出した。側近の記録した「お手元文書」が初めて引用されており、幼少期の素顔から、昭和戦争の激動期に直面した苦悩までが時系列で語られている。ただ、1万2000ページ超に及ぶ一代記だけに、その全貌をつかむのは難しい。読売新聞社は、これを克明に読み解き、公表当日の紙面展開と5回の連載で、その意義と新事実を報道。さらに、この電子書籍では、紙面のエッセンスを分かりやすく再構成した。読めば実録が示した「天皇の昭和」が見えてくる。
  • 昭和天皇伝
    4.1
    第15回(2011年)司馬遼太郎賞受賞作。 日本の命運を若くして背負わざるをえなかった君主はいかに歩んだのか。昭和天皇の苦悩と試行錯誤、そして円熟の日々――。我々は後年の円熟味を増した姿で昭和天皇についてイメージし語ってしまいがちだが、昭和天皇が即位したのは25歳。世間では天皇の神聖さが説かれていても、右翼や保守派の重臣たちは天皇をかなり手厳しく見ていた。本書は側近や実力者たちが残した膨大な日記など、一級の史料を丁寧に掘り起こし、生真面目で気負いのある若かりし頃から晩年にいたるまでの多面的な昭和天皇の姿を描く。「昭和」という時代を理解するために必読の評伝!
  • 昭和天皇とその時代 新版 昭和天皇
    -
    本書は、1999年8月にPHP新書として刊行された、『昭和天皇』に大幅な加筆改訂を加えた復刊本を電子化したものである。復刊の動機は、2014年、宮内庁が『昭和天皇実録』を完成させたことによる。この、「実録」そのものには、重大事実の新たな発見はない。しかし、著者のような、日頃より昭和天皇について思索・研究している人々にとっては、淡々たる事実の羅列の中にも、「なるほど、この故に……」と閃かせる、大きな触媒となるようである。著者にとってのそれは、「皇太子時代の6カ月にもわたった欧州御巡遊の重要性」であった。この壮大な体験こそが、幼少期からの帝王学教育に血を通わせ、国の主として世界を見る目を養った、まさに御生涯の態度を決めた御体験であったことに気付いたのである。そこで、この部分を100枚以上書き加え、第二章すべてを割いて詳述した。この部分だけでも読む価値は大きいが、評伝として充実度が高められている。
  • 昭和天皇の親代わり-鈴木貫太郎とたか夫人
    -
    終戦時の首相鈴木貫太郎の夫人は札幌農学校二期生足立元太郎の長女たか(札幌生まれ)で、十年にわたり幼い昭和天皇の養育掛をつとめていた。また貫太郎は瀕死の重傷を負った二・二六事件当時、天皇の侍従長であった。夫妻はそれぞれ“親代わり”として天皇に仕えた希有な体験者である。天皇と夫妻の心の交流、その背景にあるクラークの教えを守った初期札幌農学校生たちの信仰。わが国近代史の一断面を北海道からの視点で描く力作。

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  • 昭和天皇は何と戦っていたのか 『実録』で読む87年の生涯
    -
    昭和天皇の87年の生涯を「追体験」できる。 宮内庁が24年余りの歳月をかけて作成した全61巻、1万2137ページ。そんな一大歴史資料「昭和天皇実録」を丹念に読み込んだ著者は、ダイアリー(日記)方式で87年8ヶ月の生涯を綴ります。 そこには、コップに水滴が一滴ずつたまるがごとく、日本が「戦争」に歩む姿が描かれています。21世紀の我々が昭和天皇の喜び、怒り、悲しみ、苦悩を知ることは、「激動の20世紀」を“追体験”することにほかなりません。 ――2019年3月完結予定の『実録』が、この一冊ですべて学べます。
  • 昭和に火をつけた男 青島幸男とその時代
    -
    都知事として多くの批判を浴びたために評価を下げ、2006年に74歳で没してからは顧みられることも少なくなった青島幸男。本書は彼の再評価を狙い、その人生を時代背景とともに一気に描き切る、最初の公認評伝である。青島にとって民主主義とは庶民一人一人のもの、東京の風景とは「水」と切り離せないもの。家族の証言も秘蔵写真もたっぷり収めて、青島が考え、行動した軌跡を再現。秋元康氏推薦。
  • 昭和の歌藝人 三波春夫
    5.0
    不世出の大歌手は昭和の日本人そのもの! 三波春夫(1923年~2001年)は、数々のヒット曲を出し、唯一「国民的歌手」といわれた昭和の大歌手。戦前、新潟で小学生の頃から、浪曲を田んぼのあぜ道で大声で披露、評判に。13歳で上京、米屋や魚河岸で丁稚奉公、16歳で日本浪曲学校入学、一年半後、南条文若の名で初舞台。20歳で召集され満州へ、終戦後、22歳~26歳までシベリアに抑留。 1957年に三波春夫に改名、歌手デビュー。「チャンチキおけさ」、東京オリンピック(東京五輪音頭)、大阪万国博(世界の国からこんにちは)の歌などが大ヒット。
  • 昭和の宿命を見つめた眼 父・高坂正顕と兄・高坂正堯
    -
    いま日本はアメリカに追いついた後、未来展望を見いだせず深刻な閉塞状況に陥っている。まさに五大国入りしたのち追い詰められ大東亜戦争に突入した「あの時代」と似ているのではないか。開戦直前、高坂正顕を含む西田幾多郎門下生(京都学派)の面々は「世界史的立場と日本」座談会で、近代機械文明の行き詰まりからくる近代人の精神的煩悶、傷ついた心について言及し、「東洋の思想で精神の自立を成し遂げられないか」と真剣に議論した。一方、戦後を代表する国際政治学者・高坂正堯は現実主義外交で日本の繁栄を演出しながらも、湾岸戦争後は父の残した「日本の自立」という課題に取り組み答えを見出そうと苦悩した。本書では、近代日本の宿命に対峙した父と子の高貴なる精神のドラマを近親者である著者の眼を通して描き出す。アメリカの呪縛から脱し、自らの文化・伝統に基づく価値で物申すための姿勢と方向性を考える渾身の力作。

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  • 昭和の能楽名人列伝
    -
    今や語りぐさ、伝説となりつつある能楽の昭和の名人といわれる人を取り上げ、能楽において、昭和という時代にどのような人々がどのように活躍したかを資料と実見から掘り下げて紹介します。シテ方を中心に、ワキ方・狂言方・囃子方(笛・小鼓・大鼓・太鼓)30余名を人物ごとに取り上げます。 シテ方:初世梅若万三郎・二世梅若実・観世華雪・松本長・野口兼資・一四世喜多六平太能心・近藤乾三・櫻間弓川・初世金剛巌・櫻間道雄・豊嶋弥左衛門・後藤得三・喜多実・五五世梅若六郎・高橋進・松本惠雄・三川泉・友枝喜久雄・粟谷菊生・観世寿夫・八世観世銕之亟・片山幽雪、ワキ方:宝生新、狂言方:善竹弥五郎・三世山本東次郎・六世野村万蔵・九世三宅藤九郎・三世茂山千作・四世茂山千作、囃子方:川崎九淵・幸祥光・藤田大五郎・二二世金春惣右衛門
  • 昭和の墓碑銘
    5.0
    時代を担った物故者を取り上げてその生涯を振り返る、『週刊新潮』の名物コラム「墓碑銘」。30年の連載の中から昭和を生きた五十四名を厳選する。吉田茂に「曲学阿世」と罵られた東大総長、「天皇・マ元帥会見」の秘密を漏らした通訳、オギノ式避妊法を見出した町医者、新宿・尾津組の親分、脱税していた熊沢天皇……正史では窺えぬ「生きた昭和史」の数々。

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  • 昭和の落語名人列伝
    -
    淡交新書・古典芸能シリーズとして、『昭和の歌舞伎 名優列伝』『昭和の能楽名人列伝』に列する1冊。大衆を魅了する話芸として江戸時代に成立した落語。落語は江戸(東京)と上方(関西)で独自の歴史を重ね、今日もスタイルのちがう笑いを届けています。本書では、笑いの質・噺家の立ち位置の上方と江戸での違いをよく知る著者のもと、激動の昭和の時代を駆け抜けた東西を代表する噺家を取り上げてそれぞれの生涯と落語の特徴を浮き彫りにしながら紹介。そこから、昭和の落語界の全容を見据えます。〈取り上げた落語家46人〉◎江戸(東京)五代目三遊亭圓生 八代目桂文治 四代目柳家小さん 八代目桂文楽 五代目古今亭志ん生 三代目三遊亭金馬 六代目春風亭柳橋 六代目三遊亭圓生 二代目三遊亭円歌 五代目古今亭今輔 三代目桂三木助 八代目林家正蔵 五代目春風亭柳朝 八代目三笑亭可楽 三代目春風亭柳好 三代目三遊亭歌笑 初代林家三平 十代目金原亭馬生 五代目柳家小さん 古今亭志ん朝 七代目立川談志 三代目三遊亭小圓朝 八代目春風亭柳枝 八代目雷門助六 柳家金語楼 桂小文治 三遊亭百生◎上方(関西)初代桂春團治 二代目桂三木助 二代目立花家花橘 五代目笑福亭松鶴 二代目桂春團治 四代目桂米團治 三代目林家染丸 四代目桂文團治 橘ノ圓都 六代目笑福亭松鶴 三代目桂米朝 三代目桂春團治 五代目桂文枝 二代目露の五郎兵衛 四代目桂文紅 三代目桂文我 二代目桂春蝶 四代目林家小染 二代目桂枝雀
  • 諸葛孔明は二人いた 隠されていた三国志の真実
    3.0
    諸葛孔明には、いくつかの顔がある。最もよく知られているのは羅貫中の『三国志演義』の創作にすぎない。孔明には、ほかにも別個の、さまざまな顔があった。われわれは実のところ、歴史学として「三国志」を学んだことがなかったのではないか。ことごとくは『三国志演義』を中心とした文学の世界の孔明であった。真に、諸葛孔明とその生きた「三国志」の時代を識るためには、さまざまな顔をもつ孔明から、目をそむけてはならない。
  • 贖罪 偽りの小池都政で私が犯した過ち
    3.6
    小池劇場とはいったい何だったのか? 築地市場の移転問題や東京オリンピックをはじめとする都政はこれからどうなるのか? 2018年の始まりを迎えた現在、都政は混乱の最中にある。すなわち、2020年五輪東京大会に黄信号が灯っている状態でもある。仮に今後、市場移転が進展したとしても、延期によって生じた莫大な費用や、あるいは失われた市場関係者・五輪大会関係者の信頼を取り戻すことは困難で、都政はいま、甚大な傷を負ってしまったと言えるだろう。 なぜ、こんなことになってしまったのか? 都知事選挙の前から一貫して、小池知事を支持し、「都民ファーストの会」では初代の都議団幹事長も務めた著者。政治家としての小池百合子とは、一体どんな人物だったのか。そして小池劇場を終焉へと向かわせたものは何で、これから都政は何を為すべきなのか等々、小池知事について赤裸々に語った一冊。
  • 食肉の帝王
    3.9
    “最後のフィクサー”浅田満のすべてを暴く3000坪の大豪邸に住み、一日に2億円稼ぐ男。山口組五代目から星野仙一まで、政・官・財・暴に隠然たる影響力を持つハンナングループ総帥のタブーに迫る!!
  • 諸国畸人伝
    -
    都々一の始祖都々一坊扇歌、松江の指物師小林如泥、北越雪譜の著者鈴木牧之など近世に生きた畸人を取りあげ、その生涯を描く。〈解説〉中村幸彦

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  • 初代総理 伊藤博文(上)
    -
    松下村塾出身で高杉晋作らと尊王攘夷運動にはげんだ若者は、その後に英国に留学、世界の近代化を体で感じる。明治11年、先輩・大久保利通の死後、内務卿を継ぎ明治政府の中枢に入ったこの伊藤博文は、やがて内閣制度を創り、初代総理となった。日本近代化を精力的に計った政治家の波乱に富む一生。幕末から明治を疾走した政治家の姿を見事に描いた傑作。上下巻全2冊。
  • 初代総料理長サリー・ワイル
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    日本に本格フレンチを伝えた伝説のシェフ  見たこともないメニューと、べらぼうに美味いその味。若き料理人、サリー・ワイルの作る料理を味わおうと、昭和初期の食通達は、横浜のホテルニューグランドに通い詰めた。  サリー・ワイルの下から多くの弟子が巣立っていった。ホテルオークラの小野正吉、東京プリンスホテルの木沢武男、日活ホテルの馬場久……。現在の、日本フレンチの絢爛は、彼の生み出す革命的な料理が育んだのだ。  日本の西洋料理はいつ、誰によって本場の味が持ち込まれたのか?  何故ひとりのスイス人が20年間も日本に滞在して料理を創り続けたのか?  西洋料理界を発展させたひとりぼっちのアウェーの闘いとは?  ワイルを日本に誘った明治末期のエスコフィエの晩餐会とは?  関東大震災から1980年代まで、日本の西洋料理史が今、つまびらかになる!  日本に本格フレンチをもたらした「初代総料理長」サリー・ワイルの波乱の生涯を甦らせた料理史ノンフィクション。 ●神山典士(こうやま・のりお) 1960年埼玉県生まれ。信州大学人文学部卒業。ノンフィクション作家。主な著書に、第3回小学館ノンフィクション賞優秀賞受賞作『ライオンの夢 コンデ・コマ=前田光世伝』(小学館)、『ひとりだちへの旅』(筑摩書房)、『「日本人」はどこにいる~異文化に生きる武士道のこころ』(メディア・ファクトリー)、『アウトロー』(情報センター出版局)など。
  • 白洲次郎 日本を復興させた男
    4.3
    「重要なのは輸出マインドだ」「水利は国家の資源じゃないか」――再生への命運がかかる1951年、この男が大鉈を振るう! 商工省解体、通産省発足、電力再編、平和条約。やるべきことの信念は曲げず、手柄は他人へ。既得権益を斬り、現場を信じつづけた手腕を見よ! 新資料を掘り起こし、真実を伝えるドキュメントノベルの誕生。

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  • 白洲次郎の生き方
    3.6
    約束を守ること。安易な妥協を許さず自らのプリンシプルに忠実に生きること。それが真っ当な人間の条件である。終戦直後、吉田首相の懐刀としてGHQ相手に辣腕をふるい近代民主国家の礎を築いた男の素顔は、ユーモアとアイロニーに富む魅力あふれるものだった。現代に生き、未来を拓く本当のカッコよさとは!?(講談社文庫)
  • 白洲次郎 マッカーサーを一喝! 日本を復興させた男
    -
    戦後のアメリカの力が強大な時代に、言いたいことを言い、ハッキリとした態度で自分流を貫いた、ヤンキー精神の芯のある自由人であった日本人。白洲次郎の生き方から、人物から学ぶスタイルでは定評のある著者が、この時代を強く生き抜く知恵を授けます。人と堂々と渡り合える勇気の欲しい人、嫌いな人に振り回されがちな芯のない自分に悩む人必読!本著では、伝記ではなく、男としての生き方から生きる勇気、生きる意味を説きます。
  • 白洲正子の生き方
    3.0
    類稀な審美眼、研ぎ澄まされた美意識は、どのようにして形成されたのか。能に始まり、骨董、茶道、生け花、きものなど日本の古典文化への造詣を最高点まで追求していくさまは、人生に確たる物差しを持つことの大切さを示してくれる。生き方の達人・白洲正子の生涯を通して、日本人が失ったものを問いかける。
  • 白土三平伝 カムイ伝の真実
    4.5
    白土三平が生涯かけてカムイ伝を描く理由。 2011年に発売された『白土三平伝~カムイ伝の真実』の文庫化。 その作品を高く評価されながら、長い間、世に全く登場しないコミック界の巨人・白戸三平。昨年米寿を迎えたが、いまだその存在や生活は謎に包まれている。この本格的な評伝は15年余りにわたって白土氏に寄り添いながら、直にその仕事ぶりに触れ、「伝説の漫画家」との対話の中から生まれた肉声をふんだんにちりばめた、毛利甚八の貴重な記録でもある。本書を読み、白土三平の真実を知ったときに『カムイ外伝』『カムイ伝』をいま一度読み直したい気持ちになる1冊である。(敬称略)
  • 知らなきゃよかった世界の大偉人展
    -
    ルイ16世ばかり取り上げられるフランス革命ですが、その革命のおかげで、活字にするのもはばかられるほどひどいあつかいを受け、わずか10歳で亡くなったルイ17世の人生を知っていますか? 渡米するために結婚詐欺同然のマネまでして金をかき集め、その金さえ飲み食いに使ってしまったばかりか、肩書きをいつわっていた野口英世の裏の顔を知っていますか?この本は「偉人伝」ではなく「偉人展」……いや、ひょっとすると「奇人展」「超人展」かもしれません。読んでゲッソリ、知ってガックリかもしれませんが、教科書ではゼッタイに習うことのできない、トンデモ、かつ、ダークな歴史上の人物たちの素顔を紹介いたします。「偉い人」のお話しばかりでは、歴史の勉強は面白くなるはずがありません!後輩に嫉妬したモーツァルトの先輩や、潔癖症で生きるのがつらすぎる小説家などなど、濃ゆ~いメンツが額縁の向こうでお待ちしております。
  • 不知火のほとりで 石牟礼道子終焉記
    -
    『苦海浄土』の本質に迫る。2018年2月に没した文学者・石牟礼道子。その晩年に誰よりも近く寄り添ったジャーナリストが描く知られざる「最期の日々」。 「道子さんのそばにいるのであれば、道子さんのことを書かねばならない。渡辺(京二)さんの言を待つまでもなく、書かないと消えてしまう。そうやって夢中で書いてきた日々の文章をまとめたのが本書である。日記、インタビュー、対話などスタイルは違っていても、石牟礼さんのことを書き残したいという気持ちは一貫している。私は書くことで道子さんのそばにいたかったのだ」(本文より) ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 知られざる坂井三郎 「大空のサムライ」の戦後
    3.0
    撃墜王・坂井三郎の「戦後」を彼と親しかった人々が回想。また、未公開の本人公演録、戦友との回想も収録。これまでに出てこなかった「素顔の坂井三郎」の姿が明らかになる。

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  • 知られざる論客シャルル・ペロー  新旧論争における童話作家
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    『赤ずきん』や『シンデレラ』、『青ひげ』、『眠れる森の美女』などといった、わが国においてもよく知られた昔話の作者と言われるシャルル・ペローという人物の知られざる側面を解明する。 とりわけ、ペローがその晩年に最も力を注いだと思われる「新旧論争」に繋がる諸作について論じた。
  • 知れば知るほど泣ける田中角栄
    3.0
    2023年12月16日に没後30年を迎える田中角栄。ロッキード事件で失脚してしまいましたが、人情家で、天性の気配りと心底、国と国民を愛した精神は、いまでも多くの人々を惹きつけてやみません。2018年に生誕100年を記念して発売した『人間・田中角栄』には、そんな角栄の人情物語が50話収録。その単行本を文庫化します。あなたの知らない田中角栄の人間性がたっぷり詰まっています。 ※本書は2018年4月に刊行した単行本『人間・田中角栄』を改題し、文庫化したものです。
  • 城山三郎伝 筆に限りなし
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    城山三郎は「経済」を恐れなかったが、「文学」を畏れていた――。1万2000冊の蔵書、無数のメモ、書簡、日記……段ボール300箱に収められた未発表資料をもとに描き尽くす、昭和と格闘した作家の生涯。巨人・城山三郎の生涯を描く決定的伝記。
  • 白百合の崖―山川登美子・歌と恋―
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    明治12年、福井県に生まれた山川登美子は与謝野鉄幹主宰の「明星」に参加、与謝野晶子と共に名花二輪と謳われる。登美子はその才能と美貌を“君が才をあまりに妬し”と晶子に詠ませながら、鉄幹への恋も、歌もあきらめ、親の定めた縁談に従う。――鉄幹・晶子の強烈な個性の陰でひっそりと散っていった登美子のあまりにも短い人生。同郷の歌人への深い共感を、愛惜をこめて綴る。
  • 心眼 柳家権太楼
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 私たちは、何をみているのか? 初代・三遊亭圓朝が生み出した、古典落語の名作『心眼』。あんま師・梅喜の薬師様への願掛けの思いが叶って、目が見えるようになると……。 古典落語の名人・柳家権太楼の口演を写真家・大森克己が、その一部始終を撮影。 見えること/見えないことをめぐる、「落語」と「写真」のスリリングな格闘――。
  • 真剣師 小池重明
    4.0
    就いた職業は無数、人妻との駆け落ちは三回。寸借詐欺騒動を起こし、新聞沙汰にもなった。逃亡と放浪を繰り返したが、将棋だけには破格の才能を持っていた男・小池重明。プロ棋士を次々となぎ倒し、“新宿の殺し屋”と呼ばれた伝説の将棋ギャンブラーが、闇の世界で繰り広げた戦いと破滅の軌跡を描く傑作長編。話題のベストセラー待望の電子化!
  • 真剣師小池重明の光と影(小学館文庫)
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    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 アマ将棋界の強豪、小池重明は44歳の若さで短い生涯に投了を告げた。高段位の花形プロを次々と打ち負かして無類の強さを発揮する一方、人妻との駆け落ちをくり返した破綻の人生だった。真剣師とは賭将棋を生業とする、いわば将棋のギャンブラーのことで、その稼業はいまや完全に消滅している。小池の晩年を伴走した団鬼六氏だからこそ書けるエッセイや小説に加え、小池自身が書き残した『自叙伝』を収録し、最後の天才真剣師の実像に迫った。
  • 新・五代友厚伝 近代日本の道筋を開いた富国の使徒
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    幕末の薩摩藩において西郷隆盛や大久保利通などとともに明治維新に大きな役割を果たした五代友厚。明治の世では、危機的状況にあった大阪経済を立て直すために現在の大阪商工会議所のもととなる大阪商法会議所を設立し、また現在の大阪市立大学の淵源となる大阪商業講習所を設立するなど、多大な功績を残した。しかし、晩年の「北海道開拓使官有物払い下げ事件」によって、藩閥政権との癒着による「政商」としてイメージが広まってしまった。ところが、官有物の払い下げは五代とは別の結社にされようとしていたことや、当時の政局の中で五代がスケープ・ゴートにされたこと、また当時の新聞の誤報を後世の歴史学者がそのまま論文にして定着させたことなどがわかってきており、事実が誤って伝えられていることが明らかになってきている。本書は、膨大な資料を丹念に調べあげた上で新たな考察を加え、五代の真の姿を描き出す伝記の決定版として発刊する。
  • 志ん生が語るクオリティの高い貧乏のススメ 昭和のように生きて心が豊かになる25の習慣
    値引きあり
    5.0
    ビートたけしが古今亭志ん生を演じ重要な役を果たすNHK大河ドラマ「いだてん 東京オリンピック噺」は、2019年1月から2020年6月まで1年半、放送された。「たけし志ん生」が、雑駁で貧しかったけど何かしらの希望を見出せた「昭和」を見事に語った。著者はNHKの番組制作にも全面的に協力し、志ん生の道具、写真、そして俳句などを提供した。本書は、一番かわいがられた孫が志ん生の口を借りて語る、「懐にカネはなくとも心は金持ちになれる」生き方。本邦初公開の志ん生の俳句も!
  • 志ん生のいる風景
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    没後何年たっても志ん生のレコード、テープの売れ行きは、他の追随を許さない。「去る者日々に疎し」の古諺は、この人には当てはまらない。戦争も、売れない芸人の悲哀も、すべてを芸のこやしにして、見事に開花させた闊達さ。名前を覚えてもらうのがなにより大事な仕事で十六回も高座名を変え、師匠まで何度も取り替えた自由奔放さ。極貧時代の思い出を自伝『びんぼう自慢』にしてしまう諧謔精神。思うままに生きた八十三年の人生を、生前の面影ありありと活写した評伝文学の傑作。
  • 真実の西郷隆盛
    値引きあり
    -
    西郷隆盛も真剣に学んだ「陽明学」は、中国化した「キリスト教」である。西郷は「キリシタン」にして、薩摩藩の「情報将校(インテリジェンス・オフィサー)」だった!!西郷隆盛の隠された人物像に光を当て、西郷にまつわる大ウソを糾し、歴史の大きな真実を解き明かす。
  • 信じる力と伝える力 日ハム栗山監督に学ぶ新時代のリーダー論
    -
    監督経験のない彼がなぜ結果を出せたのか? 北海道日本ハムファイターズの強さの秘密を解き明かす! 「選手たちは最高です」(「サンスポ」2012・10・19) 「俺は信じ続ける」(「スポニチ」2012.4.4) 2012年、ファイターズのリーグ制覇の要因の一つに栗山の選手に注ぐ愛情がある。優勝後、栗山は、「選手たちは家族のようにつながってくれています」と語った。栗山が構築した「チームの団結心」が選手に凄い力を与え、夢を実現したのである。……常にメンバーに最大限の愛情を注ぎ、行動を観察し続け、頻繁にコミュニケーションを図る。その大切さを、栗山ほど認識しているプロ野球の監督を見つけるのは難しい。 ――「まえがき」より。 栗山の言動、采配から、これまでのプロ野球監督とは真逆ともいえる、謙虚で熱いリーダー像を探り、「チームの団結心」が生む強さの秘密に迫る!
  • 新聖書物語 第六巻 日本人の使命
    -
    キリストの平和のつくり方をご存知でしょうか。イエスという人は、2000年も前の人でしたが、イエスというひとは、「自分を愛するように、隣人を、隣国の人を愛しなさい」といわれました。それ以外に世界平和はやってこない。ひとりひとりが、ほんとうに、敵であっても、そういう他人の権利を大事にする、そういう使命に目覚めてほしい、といわれました。それ以外に、日本の家庭崩壊を食い止められない、といいました。ご参考にしてみてくだい。
  • 真説・長州力 1951‐2015
    4.0
    本当のことを言っていいんだな? 本名・郭光雄、通名・吉田光雄――。“端っこ”の男はプロレスラー長州力となり、時代の“ど真ん中”を駆け抜けた。今、解き明かされる“革命戦士”の虚と実。その全歴史! 在日朝鮮人二世として生まれた幼少期の苦悩から、ミュンヘン五輪、“噛ませ犬”事件、“黒歴史”WJプロレス崩壊の真相、そして現在――。幼馴染から大物レスラーまで、多くの証言で迫る「人間・長州力」。プロレス・ノンフィクション史上最大級のインパクト!
  • 真説「日本武将列伝」
    3.6
    直江兼続から高杉晋作まで、58武将の実像! 戦国時代を見よ! まず謎めいた北条早雲があらわれた。織田信長がいた、明智光秀がいた、武田信玄がいた、上杉謙信がいた、直江兼続もいた。 江戸時代はどうだ。松平忠直がいた、天草四郎時貞がいた、大石内蔵助もいた。大塩平八郎がいた、そして幕末には高杉晋作や坂本龍馬などがあらわれたではないか。 綺羅(きら)星のごとくあらわれた、英雄、梟雄(きょうゆう)、軍師たちには「歴史の段階的発展理論」など関係ない。運命にのぞみ、人間くさく立ち振る舞い、闘い、倒れ、そして日本の歴史を燦然と輝かせた。その魅力を、『逆説の日本史』の著者が、異色の武将列伝として描き出した。 目次 北条早雲-五十六歳から戦国大名に 斎藤道三-修正されたスーパースター像 松永久秀-中年をすぎて登場した梟雄 北条氏康-郡雄割拠の関東を制圧 武田信玄-最強軍団の意外な弱点 柴田勝家-鬼柴田とよばれた猛将 生駒親正-豊臣政権の「監査役」的老将 明智光秀-なぜ本能寺の変を起こしたか 石川数正-ヘッドハンティングされた武将 上杉謙信-天下を取らない正義漢 ほか

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  • 新選組 組長・斎藤一
    3.2
    新選組屈指の剣術の技量を持ち、組長として幕末の京都を取り締まる。また御陵衛士に潜入するなど、間者としても活躍。さらに隊長として会津で戦い、明治維新以後は、警察官として西南戦争に従軍するなど、幕末・明治・大正を生き、戦いに明け暮れた斎藤一。しかし、その出自や活躍については、虚実入り交じり、新選組隊士の中でも謎の多い人物とされていた。本書では、その謎につつまれた剣客の生涯をさまざまな資料をもとに綿密な考証を行い、明らかにする。斎藤一とは、いったいどのような人物だったのか? また、なぜ落城寸前の会津に残り、降伏後、会津藩士とともに斗南に向かったのか? 試衛館時代、新選組加盟、長州間者の刺殺、池田屋事件、天満屋事件、鳥羽・伏見の戦い、会津戦争、西南戦争、そして晩年、斎藤一のすべてがこの一冊でわかる。
  • 新選組三番組長 斎藤一の生涯
    4.0
    新選組結成後は副長助勤、のち三番組長として乱刃の下をくぐった斎藤一。沖田・土方に並ぶ人気をもつ新撰組最強の剣客の謎めいた生涯を、緻密な考証と新史料で解き明かす。(カバーイラスト・スカイエマ)
  • 新選組 粛清の組織論
    3.9
    殺した敵は26人、殺した「味方」は40人!  近藤勇、土方歳三、沖田総司らが、京都で剣を振るい、最期は武士らしく散っていった――そうした新選組のストーリーは「勝者」による一面的なものにすぎない。 新選組約520人の隊士のうち、40人が内部粛清や・暗殺で命を落としたとされる。そのなかには創設者の芹沢鴨や、新見錦、副長の山南敬助、参謀の伊東甲子太郎、隊長・藤堂平助といった幹部クラスも含まれる。 主導権争い、路線対立、裏切り・・・粛清された“敗者”の視点から、組織が抱える暗部をえぐり出す、全く新しい新選組論!
  • 新撰組顛末記
    3.6
    新撰組の副長助勤となり、のちに二番組長を兼任した新八は、近藤勇らとともに池田屋へ斬り込んだ。北海道に渡り小樽に住んだ新八が、大正2年(1913)3月から『小樽新聞』記者の取材に応じて語った連載をまとめたのが本書である。近藤勇や土方歳三らとの交友、池田屋の乱闘、など幕末動乱の修羅場をくぐり抜けた者のみが知る生々しい証言が満載の、新撰組を知るための第一級の史料である。
  • 新装版 明智光秀 真の天下太平を願った武将
    -
    「明智の者は、どのような場に立とうとも、決して己の信念を曲げぬものでござる。そのために、身が滅びようとも、家が滅びようとも、それが生きるということでござる」――叔父・光安の言葉を胸に、陥落する明智城を後にした光秀。その二十数年後、光秀は信長のもとで異例の出世を果たし、一介の牢人から三十四万石の城主にまで上り詰めていた。激動の時代の中、天下万民の幸福を心から願い続けた光秀。天才であるがゆえに、徐々に独善に陥りはじめる信長との関係に、迷い苦しみながらも、ついにある一つの決意に辿り着く。そして、その決意は時代を大きく動かした――。2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公となる明智光秀。混迷する時代の中でどう生きるべきなのか? 本当の「信念の在り方」とは何なのか? 一人の人間として、武将として、組織人として、己の信念を貫き通した男の人生を爽やかに描ききった、現代人にも読んでもらいたい著者渾身の一冊。
  • 新装版 一葉の日記
    5.0
    一葉は、いつも庶民のなかにいた。そして、頭のなかでは、社会のありかたの不当さをいつも考えていた。(本文より)樋口一葉の研究に没頭して伝記・評論を書き続け、全集の実務にも携わった作家・和田芳恵が、一葉16歳から死に到る25歳までの日記を、鋭い洞察力で丹念に分析。一葉文学の本質を描出し評伝文学の白眉といわれた。著者畢生の仕事である一葉研究の集大成。日本芸術院賞受賞。
  • 新装版 勝海舟 上
    -
    1~3巻1,400円 (税込)
    哲人思想家・勝海舟はいかにして生まれたのか? 曾祖父・米山検校と父・小吉の烈々たる生涯――。少年・麟太郎を取り巻く人々とその生い立ちから、「海舟精神」の源流を探る。大物政治家不在の時代に問う、評伝大作! 【上巻目次】●序章 海舟のいる風景――孫・高山正代の追想 ●第一章 もののふの血、踊る――勝家の家系海舟精神の源流 ●第二章 光明への旅立ち――男谷家の家系と盲人・米山検校 ●第三章 奔馬の譜――『夢酔独言』――父・小吉の世界 ●第四章 功なく名なく――平山子龍先生にみる勝父子の精神風土
  • 新装版 齋藤孝のイッキによめる! 世界の偉人伝
    -
    1~2巻880円 (税込)
    アインシュタイン、エジソン、ガリレオ、ライト兄弟などの偉人伝の定番はもちろん、プラトンとソクラテス、ガンジー、孔子、シュリーマン、ピカール親子など、本企画ならではのラインアップがそろっています。 すべての偉人伝に齋藤孝の解説コラムがつき、さらには、同時代の偉人や、業績を解説するコラムも多数収録! 一冊で何度も楽しめる、盛りだくさんな一冊です。
  • [新装版]坂本龍馬の人生訓
    -
    28歳で土佐藩を脱藩し、33歳で暗殺されるまでのわずか5年間で日本を大きく変えた革命児・龍馬の人間観、世界観、人生観。土佐の町人郷士の次男として生まれた龍馬。当時の土佐藩は、他藩以上に身分差別の激しい土地柄であった。同じ侍の中でも上士と呼ばれる層と下士と呼ばれる層には毅然とした差別が存在しており、龍馬の生まれた坂本という家は、藩老福岡家の預かりではあったが、あくまでも下士に属する層であった。龍馬が脱藩して自由な志士になった経過には、こういう差別の手かせ足かせが多かった土佐藩に嫌気がさしていたこともあっただろう。そして龍馬は脱藩した。龍馬に魅了された精鋭なる人々と幕末の混乱した時代を拓く新しい鉱脈を求めて“第三の道”を発見する。行動の人、愛の人、そして人生の師、坂本龍馬の人間学。

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  • [新装版]真田幸村―「弱者」の必勝戦術ここにあり
    5.0
    わずか約2500の軍勢で3万8000の徳川大軍を翻弄し退けた知謀の男とは何者だったのか!? 名著者たちの論考でその実態に迫る、「日本一のつわもの」を読み解くためのアンソロジー。 【著者紹介】 江坂彰 (えさか・あきら) 一九三六年、京都府生まれ。京都大学文学部卒業。東急エージェンシー関西支社社長等を経て、八四年に独立し『冬の火花―ある管理職の左遷録』で作家としてデビュー。 白石一郎 (しらいし・いちろう) 一九三一年、釜山生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。五七年『雑兵』で第十回講談社倶楽部賞を受賞して文筆生活に入る。八七年『海狼伝』で第十七回直木賞を受賞。 百瀬明治 (ももせ・めいじ) 一九四一年、長野県生まれ。京都大学文学部卒業。『表象』同人、季刊『歴史と文学』編集長を経て、歴史を主対象とした著述業へ。 土門周平 (どもん・しゅうへい) 一九二〇年、東京都生まれ。陸軍士官学校卒業(第五十五期)。戦車師団中隊長で終戦。防衛研究所戦史編さん官等を経て、著述業へ。 南原幹雄(なんばら・みきお) 一九三八年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。日活に勤務。七五年退社し、作家生活に入る。七三年『女絵地獄』で小説現代新人賞受賞。 滝口康彦 (たきぐち・やすひこ) 一九二四年、長崎県生まれ。高等小学校卒業。以後独学。郵便局集配員、運送会社事務員、兵役約一カ年、炭鉱鉱員などを経て、ラジオドラマ小説の懸賞当選を機に文筆業となる。 新井英生(あらい・ひでを) 一九三三年、大阪府生まれ。早稲田大学文学部中退。文芸通信社記者を経て、文筆活動に入る。 【目次より】 序◆功名心を捨てよ。人はそこについてくる――江坂彰 第一章◆「日本一のつわもの」真田幸村――白石一郎 第二章◆「戦争芸術家」の悲愴なる闘い――百瀬明治 第三章◆「大坂夏の陣」一点集中突破の威力――土門周平 第四章◆「不惜身命」六連銭の気概――南原幹雄 第五章◆「表裏比興の雄」真田昌幸――滝口康彦 第六章◆上田城守備戦と「詭計」「謀略」――新井英生
  • 〈新装版〉組織に負けぬ人生
    4.0
    官僚主義、形式主義、瑣末主義等々の無数の欠陥を持っていた、史上もっとも日本的な巨大組織・日本陸軍。この極めて厳格な組織のなかにあって、上官に迎合せず、部下に高圧的にもならず、ゆえに多くの部下から聖将と慕われた軍人。それのみならず、戦えば必ず作戦目的を達成した常勝の軍人――それが今村均大将であった。組織のなかでどのように生きていくかは、現代人にとっても最大の問題である。本書は、その組織を美しく賢明に生き抜き、そして成功するための英知を、今村大将の膨大な回顧録のなかから探る「異色の人物組織論」である。「こんな上司が欲しかった」と誰にも感じさせる“本物のリーダー”の生き方とは何か。“本物のリーダー”の資質を今村大将の回顧録から読み解く一冊である。

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  • 新装版 父 吉川英治
    -
    没後50年 長男だからわかる素顔の作家 『宮本武蔵』『新・平家物語』など数多くの名作を残した故吉川英治の長男である著者が、70歳で逝った父の十三回忌を機に、青梅の吉野村に疎開した昭和19年からの想い出をまとめた一冊を復刻。厳しい作家の側面と、良き家庭人としての素顔を、著者以外の誰もが知り得ない多数のエピソードと共に綴った貴重な追慕の書。(講談社文庫)
  • 新十和田湖物語 神秘の湖に憑かれた人びと
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、風光明媚な神秘の湖に魅かれた大町桂月、大塚甲山をはじめ高村光太郎、石川啄木にいたるまで十余人の文人・墨客の湖とのかかわりを中心に、十和田湖がどのように愛され、世に紹介されたかを中心に人物評伝としてまとめた好著。

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  • 秦の始皇帝 10分くらいで読める!手っ取り早く簡単にわかる中国史10分で読めるシリーズ
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    10分で読めるミニ書籍です(文章量12,000文字程度=紙の書籍の24ページ程度) 「役立つ」「わかりやすい」「おもしろい」をコンセプトに個性あふれる作家陣が執筆しております。 自己啓発、問題解決、気分転換、他の読書の箸休め、スキルアップ、ストレス解消、いろいろなシチュエーションでご利用いただけます。 是非、お試しください。 書籍説明 今からおよそ2000年以上前、中国では春秋戦国時代が終わり新たな時代が始まろうとしていた。 戦乱の勝利者は秦、そしてその支配者は『始皇帝』と呼ばれた男である。 始皇帝はそれまで中国で行われていた政治体制を根本から改め、およそ2000年続く帝国の興亡の歴史の基礎を築いた一代の英雄だ。 しかし、後世始皇帝は暴君・残虐等と言われておりその評判はすこぶる悪い。 司馬遷が記した『史記』には、天下を統一した英雄としての姿と暴虐な独裁者としての姿が描かれている。 では、始皇帝の本当の姿とはいったいどういうものだったのだろうか。 本書は、中国史に興味はあるが「複雑で覚えられない!!」という方に向けたものである。 専門用語や難読漢字が多い中国史は、確かに理解できるようになるまでに時間がかかる。 そこで本書はそうした難しい要素をできるだけ避け、人物の内面・心情に迫りながら中国史について理解を深めてもらうことを目的としている。 本書を手に取られた方は、エンターテイメントのような楽な気持ちで読んでいただければ幸いである。 著者紹介 いちたか風郎(イチタカフウロウ) 1991年1月8日生まれ。 2013年愛媛大学法文学部人文学科卒業。 卒業後はスーパーマーケットに就職するが、一身上の都合で退職。 在職中にウェブ上でフリーライターの仕事を知り、学生時代に勉強した中国史や自分の失敗談を活かしたいと考えて執筆活動を開始。 現在は就職活動の真っ最中。改めて社会人としてやり直そうとしている。
  • 新・馬場派プロレス宣言(小学館文庫)
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    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 プロレスを、ジャイアント馬場を30余年にわたって愛し続けた男が綴る、熱く切ないエッセイ集。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
  • 新版 女興行師 吉本せい ──浪花演藝史譚
    3.0
    大正時代大阪演藝界を席捲した“吉本興業部”──現在の吉本興業の土台を作り上げた希代の名プロデューサー吉本せい。夫との死別後、弟たちと力をあわせて社業を盛り立てた60年の生涯を辿りつつ、桂春団治、エンタツ・アチャコら芸人たちの藝と生き方、「落語から漫才へ」と動く関西演藝の激動期を鮮やかに描く。NHK連続テレビ小説『わろてんか』主人公のモデルになった女社長の一代記。
  • 新版 空海と密教 「情報」と「癒し」の扉をひらく
    3.0
    巷に「お大師さん」として愛されている弘法大師・空海は平安初期の大思想家であり、日本文化に深く溶け込むその存在は密教の奥義を究め、聖なるエネルギーを広く行き渡らせるものであった。本書では、その思想と行動における二極を「情報」と「癒し」の二つの視点から取り上げている。「情報」とは、七から八世紀のアジアは国際化の時代であり、その代表的国際人、文化人として空海が東寺を中心に発信し続けたことを意味する。「癒し」とは、高野山での修禅、入定に関する空海の考えや、仏教の智恵、単に治すとか治療するだけではなく、より前向きに積極的に生きる「仏の救い」である。山林修行し、命がけの入唐、恵果阿闍梨との師弟関係、ライバル・最澄との交流と決別……。数々の伝記資料を用いながら、聖と俗の両界を自由に往来した空海の実像に迫りつつ、単なる「知識」ではなく、身体で覚える「智恵」とは何か――空海の思想と行動を通して、現代人に「さとり」の意味を問いかける。高野山・開創千二百年を迎え、人間空海の実像に迫った本格的評伝。

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  • 新版 考証 三浦環
    -
    近代の日本において新しい女性像を作り上げた「蝶々夫人」のプリマドンナ三浦環。 華々しくも凛としたその生涯を追う。

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  • 新聞の鬼たち~小説 務台光雄~
    -
    この物語は、当時の読売新聞社長・務台光雄と、新聞に賭けた男たちのドラマである。 繊維業界から報知新聞に入社。正力松太郎との運命的な出会い。読売内部の派閥闘争。そして、最大のライバル・朝日新聞との激烈な部数戦争……。何が務台の闘争心を掻き立てたのか。なぜ彼はあれほど燃えたのか。 緻密な取材と圧倒的な筆力を誇る鬼才のドキュメント小説!
  • 城下の人 新編・石光真清の手記(一)西南戦争・日清戦争
    4.0
    明治元年に生まれ、日清・日露戦争に従軍し、満洲やシベリアで諜報活動に従事した陸軍将校の手記四部作。第一部は、故郷熊本で西南戦争に遭遇した後、陸軍士官学校に入り、日清戦争に従軍するまでを綴る。未公開だった手記『思い出の記(抄)』及び小説『木苺の花』を併せて収録する。
  • 新編・石光真清の手記(四作合本)
    -
    中公文庫『新編・石光真清の手記』全四巻を合本したものです。既刊電子版と内容に変更はありません。 明治元年に生まれ、日清・日露戦争に従軍し、満洲やシベリアで諜報活動に従事した陸軍将校の手記四部作。新発見史料と共に新たな装いで復活。 (一) 西南戦争・日清戦争 故郷熊本で西南戦争に遭遇した後、陸軍士官学校に入り、日清戦争に従軍するまでを綴る。未公開だった手記『思い出の記(抄)』及び小説『木苺の花』を併せて収録する。 (二) 義和団事件 明治三十二年、諜報活動に従事すべく、ロシアの進出著しい満洲に入った石光陸軍大尉。そこは、中国人、ロシア人、韓国人、コサック、そして日本人など多彩な民族の坩堝であり、日本人娼婦を妻とする中国人馬賊が疾駆する大地だった。未公開手記『得体の知らぬ日本人』『因果物語ほか』等を収録。 (三) 日露戦争/長編小説・曹長の妻 日露開戦。陸軍少佐となった石光は第二軍司令部付副官として出征する。終戦後も大陸への夢醒めず、幾度かの事業失敗を経て、ついに海賊稼業へ。やがて明治という時代は終焉を迎える……。 新編刊行に際し、未公開の手記『思い出の記 放浪生活時代』、短編小説『惨劇の夜の思い出』や秘蔵写真多数、そして電子版のみ、著者唯一の長編小説『曹長の妻』を収録。 (四) ロシア革命 世田谷で三等郵便局長を務めていた石光元陸軍少佐は「大地の夢」さめがたく、再び大陸に赴き満蒙貿易公司を設立する。そしてロシア革命が勃発、密命を受けた石光はアムールへと赴く。一方日本軍は革命に干渉し、シベリアに出兵する。時代を裏側からささえていた一軍人の手記、完結。
  • 新編 後藤田正晴 異色官僚政治家の軌跡
    3.8
    政治家として自民・非自民の双方から敬意を集めた後藤田正晴。旧内務省官僚、浅間山荘事件など治安の総帥として指揮を執り「カミソリ」と呼ばれた警察官僚を経て、内閣官房長官時代には自衛隊海外派遣に強く反対した。律儀で真摯で明瞭な生き方を振り返り、氏の歴史的普遍性に迫る。

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  • 新訳 東洋の理想
    4.0
    日本の歴史と文化を再認識し、「アジアは一つ」と世界に発信した岡倉天心『東洋の理想』。新訳により、その美術思想をひもとく。
  • [新訳]武士の娘
    4.5
    本書は、1925年(大正15年)に全米でベストセラーとなった旧長岡藩筆頭家老の娘・杉本鉞子による自伝的小説の完全新訳版。明治6年に生まれた著者・杉本鉞子は、伝統的な武家の娘としての教育を受けた後、貿易商を営む日本人男性と結婚して渡米、習慣や人々の気質の違いに戸惑いながらも米国の地で娘にも恵まれ幸せな家庭生活を送っていた。しかし、38歳の若さで夫が急逝。いったんは帰国するが、再度2人の娘を連れて米国で生きることを決意。生活のためにはじめた雑誌「アジア」への連載が1冊にまとまったものが「A DAUGHTER OF THE SAMURAI」であった。原書は全米でグレイトギャツビーと並ぶベストセラーとなり、日本を含む8カ国語に翻訳される。本書はこれまでの翻訳版では削除されていた24章を含む初の完全版である。

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  • 親鸞
    -
    妻帯者として苦悩し悟りの道をひらいた偉大な浄土真宗の開祖の伝記。一一七三(承安三)年、京都の名門日野家に生まれ、比叡山での修業、越後への流罪、関東での伝道、京都にもどって著述に専念した、波瀾にみちた九十年の生涯を「出家とその弟子」でしられる仏教文学者が、美しい精緻な筆致で描いた名著を復刻。
  • CIAを創った男 ウィリアム・ドノバン
    3.0
    米国同時多発テロ以来、新聞・テレビのニュースなどで、その名を聞くことが頻繁になった感のあるCIA。この組織は、正式名称を「アメリカ中央情報局」と言う。世界中のあらゆる情報をあらゆる手段を駆使して収集し、目的を定めて整理統合し、外国において隠密作戦を実施する機関である。情報収集力が国家の存亡を決める、現代の国際情勢下にあって、超大国アメリカの陰の頭脳と言っても過言ではないだろう。本書では、第二次世界大戦期に、CIAの前身であるOSS(戦略事務局)を創り、そのトップとして諜報戦に参加した、アメリカのマスター・スパイ、ウィリアム・ドノバンの激動の生涯を、豊富な史料をもとに描き上げる。戦争の勝敗が、軍事力だけでなく情報力に大いに左右されることを生々しく綴り、第二次大戦を裏側の角度から検証した、評伝大作である。
  • シークレットサービス レーガン大統領の命を救った男
    3.5
    大統領や外国高官など要人警護にあたるシークレットサービス。 その内側を大統領警護隊長を務めた人物が包み隠さず語る。犠牲をいとわない誇り高き人々の緊張と情熱の日々。 警護にあたった人物――フセイン・ヨルダン国王、サンゴール・セネガル大統領、昭和天皇、アラファトPLO議長アグニュー副大統領、ハンフリー副大統領、カーター大統領、レーガン大統領。
  • ジェーン・バーキンの言葉
    4.7
    「若いころは四十歳になったら、もう何もかもおしまいだと思っていたけど、違ったわ」。フレンチ・シックという言葉がぴったりな、世界中の女性の憧れである女優、歌手のジェーン・バーキン。高級バッグ・エルメス「バーキン」の生みの親であり、永遠のファッション・アイコンである彼女は、二十一歳で運命の男、セルジュ・ゲンズブールと出逢う。人生を思うままにスキャンダルに生き、結婚、出産、離婚、そして娘の死という悲劇をのりこえ、見事に美しく「変容」していく。五十代、六十代、年齢に抗うことなくノーメイクでしわを隠さない。「自然体で美しい人」の言葉とは。
  • 時空を超えた放浪者 未知への手紙
    -
    わたくしにとって、「いのちは永遠」でなければならなかった。ふつうの「勉学」では核心がずれる。「信教」による「教え」〈偉すぎる目線、と感じた…〉では、抵抗が生じる。知らぬ間に「思考停止」状態に陥ってしまう(本文より)。「人類の到達地点」と「生のあとの世界」を探し求め、書物を漁り、飽くなき思索を重ねた作者の魂の放浪記。
  • 辞書になった男 ケンボー先生と山田先生
    4.5
    「三省堂国語辞典」略して「三国(サンコク)」。 そして 「新明解国語辞典」略して「新明解」(赤瀬川原平著『新解さんの謎』でブームとなった辞書である)。 二冊ともに戦後、三省堂から刊行された辞書で、あわせて累計4000万部の知られざる国民的ベストセラーだ。 しかし、この辞書を作った(書いた)二人の人物のことは、ほとんど知られていない。 「三国」を書いたのが、ケンボー先生こと見坊豪紀(けんぼう・ひでとし)。 「新明解」を書いたのは、山田先生こと山田忠雄(やまだ・ただお)。 二人とも国語学者だが、「三国」と「新明解」の性格はまったく異なる。 「三国」が簡潔にして、「現代的」であるとすれば、「新明解」は独断とも思える語釈に満ち、 「規範的」。そこには二人の言語観・辞書が反映されている。 本書は、二人の国語学者がいかにして日本辞書史に屹立する二つの辞書を作り上げたかを 二人の生涯をたどりながら、追いかけたノンフィクション。 著者は同じテーマで「ケンボー先生と山田先生」(NHKBS)という番組を制作したディレクター。 同番組はATP賞最優秀賞、放送文化基金賞最優秀賞を受賞。番組には盛り込めなかった新事実や こぼれおちた興味深いエピソード、取材秘話なども含めて一冊の本にまとめた。 本書で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞している。
  • 〈辞書屋〉列伝 言葉に憑かれた人びと
    4.2
    長期間に及ぶ地道な作業が要求される辞書の編纂、そこにはさまざまなドラマがあった。世界最大の『オックスフォード英語辞典』、日本初の国語辞典である『言海』、ヘブライ語を死語から甦らせた『ヘブライ語大辞典』、カタルーニャの地位向上をめざした『カタルーニャ語辞典』、メキシコの不毛の開拓地でやむにやまれず作られた『西日辞典』……。〈辞書屋〉たちの長く苦しい道のりを、自らも辞書屋である著者が活写。
  • 時代を拓いた師弟:吉田松陰の志
    4.0
    「一誠兆人を感ぜしむ!」─誠をもって人を感化する。多くの英傑を育て、齢三十で散った明治維新の先駆者・吉田松陰。没後150年(2009年)を超えて、今なお人々を魅了する、熱く激しい、その人生に迫る! 松陰の生涯とエピソードを談話調で語り尽くし、巻末には簡潔な「松下村塾生列伝」と、小学校でも朗唱される「松陰先生のことば」18篇を付した。
  • 実務家ケインズ
    5.0
    官僚、政治家、実業家、投機家――。ケインズは現実経済の渦中に身を置いて活躍する。そのなかで培われた実感ないし現実認識と、自らが学び、祖述してきた古典派の教義との間の亀裂は次第に深まり、ついに『一般理論』で革命的なマクロの貨幣経済学を創り上げる。ケインズ経済学形成の背景にあるのは、痛切な実務経験なのだ。金融界から学界に転じた著者が、実務家としての共感をこめて、ヴィヴィッドに描き出す新しいケインズ像。

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  • 実力者の条件 この人たちのエッセンス
    -
    「実力者」と呼ばれる人間に共通する条件はなにか。昭和四十四年から四十七年にかけて、田中角栄、鹿内信隆、川上哲治、小林秀雄、今西錦司、糸川英夫、丹下健三、黒沢明、東山魁夷、武満徹など、一時代を画した実力者たちの周辺を徹底的に取材し、その人間的条件、および彼らをとりまく社会的条件を分析して、実力者たりうるためには何が必要か、すぐれた日本的実力者とはいかなる人間か、を追求した日本人論。「時代の質を語り続ける人物論」として、不朽の書といえる。
  • 実歴阿房列車先生
    4.5
    貴君、僕は大阪へ行って来ようと思う――。一九五〇年秋、この一言から汽車に乗りたかった内田百間の『阿房列車』シリーズは始まった。以後、五年間にわたる全行程に同行した〈ヒマラヤ山系〉こと元国鉄職員の著者。百鬼園の旅と日常を豊富なエピソードを交えつつ綴った好エッセイ。
  • 実録 朝日新聞水滸伝
    -
    好漢か悪漢か。正義か商売か。右翼か左翼か。群像劇で一気に綴る、新聞メディアの近現代史。渾身の書き下ろし決定版! 「朝日」は御用新聞なのか、それとも大衆迎合新聞なのか。巨大紙の相反する歴史を、個性豊かな記者たちの熾烈な戦いぶりから再現!
  • 実録・新宿ヤクザ伝 阿形充規とその時代
    -
    新宿の他に生きる場所はない――。名家の血筋に生まれながら、新宿・二幸裏で一番の不良少年となった阿形充規。彼は愚連隊・青龍会を率いて肩で風を切り、数々の歴史的事件の当事者になってゆく。やがて住吉一家日野六代目を継承するまでの彼の道行きは、時代の激動と共にあった……。血の滾りに己の全てを捧げ、命を燃やした男たちの傑作血風録。
  • 実録 田中角栄(上)
    -
    抜群の人心掌握術と行動力で空前絶後の大派閥を一代で築いた男。福田赳夫との「角福戦争」に勝利し、総理の座を射止めた際に彼を支えた秘書たち、「角栄軍団」と呼ばれた政治家たち。いままた脚光を浴びる天才政治家の足跡をたどる決定版。
  • 実録・広島やくざ戦争(上)
    5.0
    戦後の混乱期、新旧やくざが抗争をくり広げ混迷を極めていた広島に関西の二大勢力「山口組」「本多会」が進出。兄弟の盃を交わした者同士でも闘争を余儀なくされた仁義なき街で、ひとりの男が頭角を現してきた。彼の名は山田久――。いまに続く「共政会」の草創期を支えた男の、血で血を洗う抗争の日々を実名で描いた長編ドキュメンタリー小説。
  • 自伝 若き日の狂詩曲
    -
    幼年時代、義兄ガントレットに西洋音楽の手ほどきをうけた耕作は、やがて東京音楽学校に入学、岩崎小弥太の後援をうけ、日本人で初めてベルリンの王立音楽院に入学する…。童謡・オペラの作曲を始め、わが国交響楽運動の創始者として、近代音楽史に輝かしい足跡を残した、山田耕筰の破天荒な青春記。  〈解説〉井上さつき
  • ジハーディ・ジョンの生涯
    4.4
    著者はかつて、当局にイスラム過激派と疑われたために職も婚約者も失ったと訴える、ムスリムの青年を取材したことがあった。クウェート難民としてロンドンで育ち、大学でITを学んだ礼儀正しい青年、ムハメド・エムワジは数年後、イスラム国の黒覆面の処刑人「ジハーディ・ジョン」となり、湯川遥菜さんや後藤健二さんらを斬首することになる。エムワジはなぜ、凶悪なテロリストになったのか。「ジョン」と会った唯一のジャーナリストによる決定的評伝。 彼の足跡を辿ると、欧米社会で育ったムスリムの若者たちが偏見や差別にさらされ、将来に絶望する日々のなかで過激思想に染まっていく状況が見えてくる。テロ対策の名のもとにイスラム社会に行っている、抑圧や監視が若者たちの先鋭化につながり、ジハード戦士を生み出す土壌になっている、と著者は指摘する。ジハーディ・ジョンの替えは、いくらでもいるのだ。「クローズアップ現代」でキャスターを務めた、国谷裕子氏の渾身の解説も必読! 【目次】 序章 わたしは「ジョン」と会っていた 第一章 クウェートから来た少年 第二章 イスラム過激派のネットワーク 第三章 MI5とアフリカの角 第四章 素顔のエムワジ 第五章 監視対象 第六章 シリアへの道 第七章 世界を震撼させた斬首 第八章 テロリストの逆流 最終章 「ゼロ・トレランス」の罠 解説 『ジハーディ・ジョンの生涯』を読み、後藤健二さんを想う (国谷裕子)
  • 自分の頭で考えよ――石原慎太郎100の名言
    -
    【内容紹介】 希代の作家・政治家・冒険家が『PRESIDENT』誌上に遺した日本人へのメッセージ! 名言、金言、猛言……。僕はちっとも喧嘩腰じゃない! 【著者紹介】 [著]石原 慎太郎(いしはら・しんたろう) 1932年9月30日-2022年2月1日。 神戸市生まれ。一橋大学卒業。 大学在学中に執筆した『太陽の季節』で1955年第1回文学界新人賞を、翌年芥川賞を受賞。1968年、自民党から参議院議員に出馬し、当選。1999年より2012年、東京都知事を務める。ミリオンセラーとなった『弟』をはじめ、『法華経を生きる』『老いてこそ人生』『天才』『「私」という男の生涯』など著書多数。 【目次抜粋】 編集部によるまえがき 第1章 私という男の生き方 第2章 政治家として 第3章 日本はどう生きるべきか 第4章 冒険的人間論 第5章 文学とは何か、芸術とは何か 第6章 家族・教育・恋愛 第7章 老いについて 第8章 宗教観・死生観 初出一覧
  • 自分の花を咲かせよう 祈りの詩人 坂村真民の風光
    -
    「念ずれば花ひらく」「二度とない人生だから」など、今なお人々の心を揺さぶる数多くの詩を生み出した坂村真民。本書は、不世出の詩人の生涯を紹介する評伝と、真民詩によって励まされ、生きる勇気をもらった有名無名の人たちの人生模様を、神渡良平氏が丹念な取材を積み重ねて二部構成で書き下ろした力作である。第一部では、柔道オリンピック金メダリストの山下泰裕氏や、イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏、円覚寺管長の横田南嶺氏など、各界の著名人が真民詩によっていかに大きな影響を受けたかを紹介。また、名も知られない市井の人々の、涙なくしては聞くことのできない真民詩との関わりについても丹念に描き出している。第二部は、真民氏が暮らした愛媛県砥部町での取材も踏まえ、真民氏の誕生から逝去までを丹念に辿る。まとまった伝記のない真民氏の初の評伝となっている。人々の心の灯火であり続けた“祈りの詩人”の世界を味わえる一冊。

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  • 自民党・ナンバー2の研究
    4.0
    日本政治の失われた10年。その原因は秀れたナンバー2の不在だ。剥出しの権力欲が激突する自民党内で、無念にもたおれた者、あえて補佐役に徹して身をまっとうした者……。彼らが「戦後」を動かしたのだ。保守合同の立役者、緒方竹虎、三木武吉、大野伴睦から平成の小沢一郎、加藤紘一まで、30人の列伝。出でよ、平成の「寝業師」そして「策士」。忘れられぬ政治家たちの物語!
  • 自民党秘史 過ぎ去りし政治家の面影
    4.0
    田中角栄・大平正芳・金丸信・竹下登・・・・・・あのころの政治家は、どこか器の大きさを感じさせる人たちであった。憎らしくも愛される、人間味あふれる政治家たちの、喜劇的とさえいえる素顔と権力模様。

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