勝負師の妻 囲碁棋士藤沢秀行との５０年

藤沢モト

借金、酒乱、ギャンブル、愛人、癌…。無頼派の囲碁棋士の藤沢秀行を影で支えた妻。壮絶な家族の絆とは何か?こんとんとした時代の生き方、人生を考える一冊。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ノンフィクション / 人物評伝
• 出版社: KADOKAWA
• 掲載誌・レーベル: 角川oneテーマ21
• 電子版発売日: 2015年02月25日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 2MB

[ブクログ · ★★★★☆]

稀代の碁打ち、秀行先生の奥さんの本。
市井の人の昭和史といった趣。
といっても、借金取りに追われたり、秀行先生の愛人とのいざござがあったりと、十分波乱万丈で、面白いです。

以前秀行先生が将棋の米長さんとの対談の中で、ご自身のち○ち○を奥さんに噛み切られた話をしてましたが、この本の中で奥さんは、きっちり否定しています。でも、そんなエピソードも、あっても不思議はないなと感じさせる、奥さんの、人間としての強さが詰まった本です。

[ブクログ · ★★★☆☆]

藤沢秀行（２００９．５逝去）夫人藤沢モトさんの「勝負師の妻」（囲碁棋士・藤沢秀行との五十年）、２００３．２発行です。エピソードには事欠かない棋士ですね(^-^)　酔っぱらってた秀行さんを警察署に連れてきたお巡りさんは、あとで署長からこっぴどく叱られたとか・・・。「お前、この酔っ払いを誰だか知らないのか。いったい、何年ここに勤めてるんだ。署になんか連れてくるな！」と。本を読む限りでは「奥様、お疲れ様です」と申し上げたいですがｗ、なにぶん夫婦の仲は、他人には決してわかるものではないですね(^-^)

[ブクログ · ★★★☆☆]

夫の藤原秀行の「野垂れ死に」には描かれていない「江古田の人』（愛人）の批判が俗な興味だけれど面白い。どうやってああいうむちゃくちゃな旦那で生計を立てたのかもわかる。