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Posted by ブクログ
ハンナングループを取り仕切っていた「食肉の帝王」・浅田満を軸に、日本社会の暗部に切り込んだノンフィクション。
同和と暴力団という、我が国のタブーである勢力を背景に、巨万の富を築いた浅田の手腕が描かれる。
また、浅田と癒着していた政界や官僚の不公正・不正義も暴いていく。
BSE問題に乗じた食肉偽装事件の実態にも迫る。同事件は、本書出版時点では第1審継続中であったようだが、その後上訴審で争われ続け、昨年(2015年)、ようやく最高裁で決着が着いた(詐欺や補助金適正化法違反で実刑となるも、証拠隠滅教唆では証拠不十分として無罪)。
浅田満という男の実像は、本書を通読してもなお判然としないところがあるが、少なくともある種の強烈なカリスマ性を持っていたことはうかがわれる。
危険と隣り合わせの中での念入りな取材により、徹底して事実を追いかけた力作。
社会の「裏側」を知ることができる貴重な作品である。
Posted by ブクログ
読み物としての面白さはなかった。
単行本あとがきの以下のくだりが印象に残る。
・本書の内容がなぜ暴力的妨害を受けることなく連載できたのか。
・21世紀と20世紀の間には非連続があるという説に与したい。
・常識では理解できないことが現実に起きている。近い過去に解答を求めても無理である。とてつもない大転換が今現実に進んでいる。
・明らかに21世紀のとば口で文脈が20世紀とは様変わりした。
・こういう激動の時代に同対審答申もないし、食肉業に負の後光を背負わせて、バラマキ予算で頭を撫ぜる余裕も必然性もない。
・とはいえ、タブーはまだ完全には打ち破られていない。差別や逆差別を解消し、一般社会のなかに同化しなければならない作業はこれからも続いていく。
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