満州作品一覧

  • とんだ官費旅行 ~若き海軍志願兵の南方戦線~
    NEW
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    日本の敗色が色濃くなった昭和十九年、十六歳の伊三は、近所に住む十歳年上の満州からの復員兵・貞吉がしきりに口にする「官費旅行は、ええぞ」の何気ない一言に興味を覚えた。タダで暖かい南洋に行け、旨い飯も食える、給金ももらえると聞いて海軍兵となり、フィリピン行きを志願。しかし、彼を待っていたのは……過酷な戦場であった。生還することで将来が変わり、未来が見える物語。
  • 異族
    NEW
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    空手道場に集まった胸に同じ形の青あざがある頑強な三人の男たち、路地に生まれたタツヤ、在日韓国人二世のシム、アイヌモシリのウタリ。そのアザの形に旧満州の地図を重ね見た右翼の大物フィクサー槙野原は三勇士による満州国の再建を説く。日本の共同体のなかにひそむうめき声を路地の神話に書きつづけた中上健次が新しい跳躍を目指しながらも、「群像」連載中急逝し、未完に終わった傑作大長篇小説。死してなお生き、未完ゆえに無限増殖する壮大なる中上サーガ。
  • 復刻保存版 FRONT Ⅰ 海軍号・満州国建設号・空軍(航空戦力)号
    続巻入荷
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 第二次世界大戦時、プロパガンダのために制作されたグラフ誌「FRONT」。デザイン史に輝く圧倒的グラフィックが全3巻で蘇る。
  • 彷徨う雷鳴(1)
    続巻入荷
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    1~13巻165円 (税込)
    明治末期。貧村の一家心中で生き残った子供・はるひ。生きてゆくため「芸事で稼ぎ、女は時に春をひさぐ」と言われる傀儡師となり、村の人々からひどい差別を受けていた。ある日、はるひが一人暮らす小屋に、血まみれの軍人・武久が倒れていた。はるひに助けられた武久は、家の仕事を手伝い、一緒に暮らすように。しかし実は、武久は華族の出で、満州でスパイ容疑をかけられ、軍から追われる身だった!? 二人は身を寄せ合い、心を通わせ、やがてはるひが大人になって…!? 過酷な時代に立ち向かう運命のドラマチック・ラブ! ※本書は「バニラブvol.33」に収録されております。
  • 九雷渓
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    読者に感動と熟思を 〈九雷渓〉はふしぎな河である。山にあたれば両岸がせまって急流となる。平地に出れば川はばがひろがり、しずかな流れになってしまう。急流のところで河は雷のような音をたてる。「九雷渓」という名は、そんな激流が九個所もあるという意味だろう。抒情詩人で激烈な革命家・史鉄峯を九雷渓の流れから連想できた。 満州事変(一九三一年九月)の翌年、日本は満州国の独立を宣言した。そして、一九三四年の春、蒋介石が率いる南京の国民政府は江西、福建の共産党軍に対して総攻撃をしかけた。このとき反政府組織の巨頭・史鉄峯は仲間の裏切りでつかまったといわれる。 裏切り者の末路は? そして史鉄峯の最後の身の処し方は? 「政治は思想であり従ってまた人間の取る行動である。それゆえに人間の健全な情熱の対象であって、小説の材料にもなることが、明らかにされている。だからこの小説を読んで感動するのである」(吉田健一「大衆文学時評」より)と評された名作。 ■好評! 尚文社版 電子書籍 陳舜臣 歴史推理『方壺園』『獣心図』ほか。
  • ひねもすのたり日記 1
    4.6
    1~6巻1,210~1,529円 (税込)
    ジョーも松太郎もてつやから。名作の裏に… いつしか老作家となったマンガ家・ちばてつやは、様々な社会的役割を務め多忙だった。だが…ある日、コミック雑誌から執筆依頼が来た。 最初断ろうと思ったちばだが、その脳裏には幼い頃の満州の物凄い夕焼け、人生の節目で出会った素晴らしい人々、そしてどんなときも不器用に苦しみながらマンガを描いてきた自分の姿が去来する。 オールカラーショートコミックで描く半生の記。ちばてつや18年振りの最新作、今ここに結実!
  • 今語りつがねば、書き残さねば
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    戦中、家族で満州に渡った著者は、そこで敗戦を迎える。母と兄を亡くし、苦労して日本に引き揚げてきたが、一家そろって暮らすことはすぐには叶わなかった。やがて新しい母を迎え…。戦中と戦後、両親のこと。そして、夫との出会いと、夫と訪ねたヒマラヤ旅行記。子や孫たちに知ってほしいと、書き残す。同世代の人には懐かしく、若い人には貴重なエッセイ。
  • 特急あじあ号 復刻時刻表
    完結
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1930年代から40年代初頭における満鉄の代表列車として広く親しまれた戦前の日本が開発した世界レベルの高速列車『特急あじあ号』。その物語が発進! 秘蔵写真で見るあじあ号 特急「あじあ」は夢を乗せて 巨大企業 満鉄と満業 「あじあ」を作った男たち 満鉄総裁という「力」 幻の満州を歩く 満州鉄道の駅10景 荒野を疾った満鉄!路線図完全再現 満鉄時刻表から見る満州帝国の国力 満鉄の旅 満州列車時刻表
  • おとうとのねじまきパン ずっとむかし、満州という国であったこと
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    1巻1,760円 (税込)
    「満州国」を知っていますか? みなさんは、「満州」という言葉を聞いたことがありますか?かつて日本が、中国大陸につくった国の名前です。 しかし、なぜか、現代の人たちは、この国のことをほとんど知りません。(本文冒頭より) 戦争が終わった時、中国の「満州国」にはたくさんの日本人取り残された。13歳の少女和子さんは日本への帰国をめざすが、弟は病気になり・・・。「満州国」を知らない子どもたちへ、その悲しい歴史をやさしく語るノンフィクション。 小学校高学年~
  • ヤンマガカケヒキ 2024年No.1 [2024年4月22日発売]
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    ヤングマガジンが贈る「頭脳バトル」がコンセプトの新増刊「ヤングマガジンカケヒキ」!巻頭&巻末カラーグラビアでは沢口愛華+本郷柚巴、二人の女神がダブルで降臨!巻頭カラー漫画は「カイジ」の前日譚「エスポワール前カイジ」!その他、「満州アヘンスクワッド」門馬司、「税金で買った本」ずいの、『ブルーロック』金城宗幸に『ダイヤのA』寺嶋裕二、『賭けグルイ』河本ほむらら超豪華執筆陣がオール新作で登場!!
  • 先代旧事本紀 現代語訳
    5.0
    1巻7,480円 (税込)
    『先代旧事本紀』(十巻)は、『古事記』・『日本書紀』と並ぶ三大通史書のひとつである。自然や祭祀と密接な古代人の精神文化を背景に、物部氏の立場から日本古代を通史的に記す。最も古いとされる卜部兼永の写本(天理図書館蔵・国重要無形文化財)の現代語訳に詳細な註記を付して、謎多き古代史の実相を解き明かす研究者必読文献。 ●目次 先代旧事本紀の序 先代旧事本紀 巻第一 先代旧事本紀 巻第二―神祇本紀(天つ神と国つ神) 先代旧事本紀 巻第三―天神本紀 先代旧事本紀 巻第四―地祇本紀 先代旧事本紀 巻第五―天孫本紀 先代旧事本紀 巻第六―皇孫本紀または天孫と申し上げる 先代旧事本紀 巻第七―天皇本紀上 先代旧事本紀 巻第八―神皇本紀 先代旧事本紀 巻第九―帝皇本紀 先代旧事本紀 巻第十―国造本紀 安本/美典 1934年、中国東北(旧満州)に生まれる。京都大学文学部を卒業。文学博士。産業能率大学教授を経て、雑誌『季刊邪馬台国』(梓書院発行)編集責任者 志村/裕子 1959年、千葉県に生まれる。青山学院大学文学部日本文学科を卒業。日本鋼管(現JFEスチール)(株)を経て、邪馬台国の会・カルチャーセンターを通じ古代史を探究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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  • 満州アヘンスクワッド(1)
    4.0
    1~16巻759円 (税込)
    「満州で一番軽いものは、人の命だ」 時は昭和12年。関東軍の兵士として満州にやってきた日方勇は、戦地で右目の視力を失ってしまう。「使えない兵隊」として軍の食糧を作る農業義勇軍に回され、上官に虐げられる日々を送るも、ある日農場の片隅でアヘンの原料であるケシが栽培されていることに気づく。病気の母を救うためアヘンの密造に手を染める勇だったが、その決断が自身の、そして満州の運命を狂わせていく…。
  • ハッピータイガー ~倒福の伝説~
    値引きあり
    -
    戦争劇画の大家・小林源文が架空の日本士官の数奇な人生を描く。 1939年8月、満州国とモンゴルとの間で起こったノモンハン事件。 前線に出ていた帝国陸軍・川島正徳少尉は、ソ連軍の捕虜になるも、辛くも脱走。 敗戦濃厚なドイツ陸軍・ゾーレッツSS少尉と仲良くなり、 名車・タイガー戦車を駆り、ソ連軍に挑む。
  • 東亜総統特務隊  ヤパニッシュ・フライビリング・デア・ヴァッフェンSS
    値引きあり
    -
    戦争劇画の第一人者・小林源文が珍しく描いた架空の爆笑戦記漫画。 数々の小林源文作品に登場した佐藤大輔、中村正徳コンビが ソ連、アメリカ相手にド派手に暴れまわるコメディー漫画。 中村軍曹は1943年満州での戦闘でソ連軍の捕虜になり、 ソ連軍女性士官に性交の相手をさせられる。 無事、生き延びたものの、その後も運任せで戦争を戦い抜く怪作。 巻末に中村の大図解付き。
  • 昭和の不思議プレミアム vol.3
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 未解決事件、都市伝説、猟奇犯罪、戦後GHQの陰謀論、有名人死の真相など…真実は長らく封印されてきた。 本書は様々な妨害にも負けず真相を暴き続けているのである! 陸軍中野学校破壊殺傷教程 幻のマッサーカー暗殺計画 陸軍中野学校と北朝鮮諜報機関 中野学校と大東亜戦争の敗戦 三島由紀夫と陸軍中野学校 自衛隊極秘組織の驚愕の任務 米本土に被害を与えた風船爆弾 重い口から出た衝撃の事実 占領下で策略したキャノン機関と亜細亜産業 大陸浪人と黒龍曾 アヘン利権で満州の闇に暗躍した昭和通商 731部隊指揮官石井四郎中将 外で蒸し風呂 CAIに消された政治家たち ・・・ETC
  • (霊媒の話より)題未定―安部公房初期短編集―(新潮文庫)
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    太平洋戦争末期、満州で激動の日日を過ごした青年は、その時何を思い、何を未来に残したのか――。漂泊民の少年が定住を切望する19歳の処女作「(霊媒の話より)題未定」、2012年新たに原稿が発見された、精神病棟から抜け出した男を描く「天使」、「壁―S・カルマ氏の犯罪」に繋がる「キンドル氏とねこ」。やがて世界に名を馳せる安部文学、その揺籃にふさわしい清新な思想を示す初期短編11編。(解説・ヤマザキマリ)
  • 満鉄中央試験所 大陸に夢を賭けた男たち
    -
    新中国建設の推進力となった技術の源を追う自由闊達な精神に憧れて満鉄中央試験所に参集した技術者たちは、戦時中、敗戦の混乱期、戦後をどう生きたのか。彼らのロマンと技術は今日まで生きつづけている!――満州の地に”技術の芽”を植えつけた男たち。終戦時に「知的蓄積」を守り通し、新中国建設に協力した丸沢常哉所長を中心とする技術集団。歴史の中に埋没した彼らの痕跡を追う書下ろしノンフィクション!
  • けものたちは故郷をめざす(新潮文庫)
    4.0
    ソ連軍が侵攻し、国府・八路軍が跳梁する敗戦前夜の満州。敵か味方か、国籍さえも判然とせぬ男とともに、久木久三は南をめざす。氷雪に閉ざされた満州からの逃走は困難を極めた。日本という故郷から根を断ち切られ、抗いがたい政治の渦に巻き込まれた人間にとっての、“自由”とは何なのか? 牧歌的神話は地に堕ち、峻厳たる現実が裸形の姿を顕現する。人間の生の尊厳を描ききった傑作長編。(解説・磯田光一)
  • 私の『戦争と平和』 ─翻弄された九十年の戦争観と宿命─
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    1巻1,386円 (税込)
    満州事変の勃発から太平洋戦争に至る十五年間と、戦後の気持ちの変化を綴る自分史。年々厳しさを増す世相と共に軍国少年として育ち、海軍特幹生に志願した。平塚の海軍守備隊に転属しそこで空襲を受け、左腕を失う。入院先で終戦を迎え、戦後は公務員として勤め上げた。戦争体験を語る人間は減っていく一方、世界の紛争は過去を繰り返している。90代の今、語り継ぐ使命に駆られている。
  • 「無策大道」を往く
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    弁護士・政治家、そして理想を抱き満州国へ――。日本が戦争に突入していく時代、奉天で客死した“肥後モッコス”の苛烈なる五十七年の生涯を、祖父への秘めた思いとともにたどる。令之の長男・岑雄の手記「我が中国の青春―一兵士の記録より」を一部併録。
  • 皿の上のジャンボリー : 上
    4.0
    1~2巻792~847円 (税込)
    1944年、東條首相暗殺の極秘任務に失敗した陸軍中尉のグンゾー。朝鮮半島にひん死の状態で流されたが、焼餃子を食べて生き長らえた。未体験の幸福感と美味……この究極の食べ物を世界に広めるのが新たな使命だと気づいたグンゾーは、旅に出る。朝鮮のマンドゥ、満州の蒸し餃子、モンゴルのボーズなど様々な餃子に出会い、いつしか仲間も増えて「究極の餃子」とはなんなのかが見えてくる。食欲そそる熱々のグルメ冒険小説!(文庫化にともない『焼餃子』を改題)
  • やさしい俳句入門 17音で世界が変わる! 心がおどる!
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    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 十七音で思いをどう伝えるか、世界をどう表現するか、俳句上達のヒントがぎっしり。おもしろい!と言われる句がすぐできる! 俳句を始めようと思っている人、上達のコツを知りたい人に向けた、徹底的にやさしい俳句入門。 日々、俳句ビギナーとふれ合い、初心者の句を添削している著者のアドバイスは、わかりやすく実践的。十七音で思いをどう伝えるか、世界をどう表現するか、基本のルールからステップアップのポイントまで、すぐに参考になるヒントがぎっしり。楽しみながら上達の手ごたえがつかめ、俳句がさらにわくわくするものになります! 江戸時代の有名句から最近の句まで、例句が豊富。それらも参考に、具体的な作句方法・ブラッシュアップの仕方のイメージがつかみやすい。「わかりづらい」「説明しすぎ」「思い込み」「ありがち」など、ビギナーがやりがちな失敗をズバリ。「自分の句のどこが良くないのかわからない」というミスがなくなります! 人気イラストレーターの影山直美が描く柴犬たちが案内役。日本の四季にぴったりな和のワンコたちの絵に心なごみます。 1章:俳句の基本ルールは3つだけ 2章:すぐに俳句が見違えるコツ6 3章:推敲で俳句が劇的ブラッシュアップ! 4章:やってしまいがちな俳句のワナ6 5章:句会・吟行で楽しく俳句力アップ! 辻 桃子(ツジモモコ):1945年、横浜に生まれ、東京で育つ。1987年、月刊俳句誌『童子』を創刊、主宰。第1回資生堂花椿賞、第5回加藤郁乎賞、手島右卿特別賞受賞。「いちばんわかりやすい俳句歳時記」シリーズ、『まいにちの季語』、『毎日が新鮮に! 俳句入門 ちょっとそこまで おでかけ俳句』(いずれも共著・主婦の友社)など、著書および連載多数。日本伝統俳句協会理事、日本現代詩歌文学館理事、NHK「俳句王国」主宰、「俳句甲子園」 審査員長なども務める。 安部 元気(アベゲンキ):1943 年、旧満州に生まれ、島根県で育つ。元朝日新聞記者。「童子」大賞受賞。「童子」副主宰。NHK文化センター(弘前市)俳句講師のほか、首都圏16カ所で「一からはじめる俳句講座」「やさしい句会」を主宰。第13回加藤郁乎賞、文學の森賞大賞受賞。著書多数。 影山 直美(カゲヤマナオミ):イラストレーター。歴代4頭の柴犬と暮らし、彼らが登場するイラストエッセイや4コマ漫画などを多数手がける。『柴犬さんのツボ』シリーズ(辰巳出版)、『柴犬テツとこまのほほんな暮らし』(ベネッセコーポレーション) 、『しば犬こたのしっぽっぽ』(神宮館) 、『柴犬のトリセツ』(西東社) ほか。

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  • 日本陸軍と大陸政策 新装版 1906–1918年
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    1巻6,820円 (税込)
    日露戦争後から第一次世界大戦末にかけて、陸軍が独立した政治勢力として登場する過程を解明する。大陸政策、満州経営政策をめぐる対立、陸軍内部の権力状況に光をあて、政党政治確立過程における藩閥と政党の対抗=提携関係の中に位置づけた名著、待望の復刊。全て新しく組み直し、「復刊によせて」を付す。 【主要目次】 はじめに 第一章 日露戦後における大陸政策と陸軍 序 説 明治四〇年帝国国防方針の成立 第一節 満州権益確立過程における陸軍 第二節 桂園時代における陸軍 第二章 明治末・大正初期における大陸政策と陸軍 第一節 満州権益確立後における大陸政策の模索 第二節 大正政変期における陸軍 第三章 大戦期における大陸政策と陸軍 第一節 積極的大陸政策の諸類型とその帰結 第二節 長州閥陸軍の変容過程 おわりに 地図 関係年表 資料および文献について あとがき 復刊によせて
  • 昭和の不思議101 2022年秋の男祭号
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 未解決事件、都市伝説、猟奇犯罪、戦後GHQの陰謀論、有名人死の真相など…真実は長らく封印されてきた。 本書は様々な妨害にも負けず真相を暴き続けているのである! 奇妙な家 北朝鮮密航を支援した謎の機関紙「日本海」その影に北朝鮮工作員の姿が・・・ シベリア抑留 死刑囚たちの食卓 中村橋交番2警官殺害事件 33年後の犯人とその現場 殺人から国家建設まで請け負う ロシアンマフィアの鬼畜 黄金の三角地帯を手中に収める怪物 麻薬王クンサー 危ない本棚 厳選20冊+1 自殺の名所は北陸有数のパワースポット 日本地図から消された島 甲子園で 準優勝した大連商業 アヘン利権で満州の闇に暗躍した昭和通商 この戦車映画10本を見ろ 警察・隠語 テレビや映画が10倍楽しくなる! 消えた 東京の光景 昭和のトルコ風呂 本番はいつから定着した? ・・・ETC
  • 暁の白い光に~自衛隊創設者「辰巳栄一」伝説~
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    辰巳栄一は葉隠武士道の佐賀育ちで士官学校、陸軍大学校を好成績で卒業した。眉目秀麗、女にもて過ぎ満州に飛ばされるも、英語力から語学研修で英国滞在中に満州事変が起きてロンドン駐在の身になった。一度帰国したが、駐在武官で英国に渡り三国軍事同盟に反対の吉田茂大使と運命の出会いをした。終戦後に吉田首相は軍人ばかりの占領軍との折衝に元軍人で英語に長けた辰巳を参謀に抜擢した。朝鮮戦争勃発で国内が不安になり、辰巳は厭戦に充満した社会で万難を排して自衛隊を創設した。
  • P+D BOOKS 天使
    値引きあり
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    1巻500円 (税込)
    笑いあり涙あり、戦慄ありの遠藤周作劇場。  泥棒をしたり、粗相をしたりする“駄犬”と、それでもかわいく思う作家との交流を描いた「駄犬」「犬と小説家」。半可通の男が、お店の女性たちからばかにされているのに、田舎者の青年にいいところを見せようとする「遊子方言」。娘を交通事故で亡くした男が、手紙の交換を通じて女子高生と心を通わせる「嘘」。満州時代の思い出を、阿川弘之氏との交流を交えて綴る「初恋」「クワッ、クワッ先生行状記」。そして、気持ちがやさしく世話焼きの先輩女性社員に、新入社員が気づかぬうちにからめとられてしまう表題作「天使」など、クスリと笑えてホロリと泣ける珠玉の短篇集。
  • 戦争と嘘 - 満州事変から日本の敗戦まで -
    4.0
    今も昔も戦争に嘘はつきもの 日本政治外交史を専門とする学習院大学元学長が、満州事変~日本の敗戦にいたるまで――<嘘をめぐる政治の歴史>をたどる。 流言飛語(デマ)、プロパガンダ、広報外交、新聞、雑誌、ラジオ、ポスター、ビラ、怪文書…… 嘘をつく方が不正義とは限らない! (本文より) 戦争をめぐる嘘は国家を崩壊に導きかねない。 実際のところ戦前昭和の日本は崩壊した。 戦争をめぐる嘘が及ぼす重大な影響は、時代が異なっても変わらない。 そうだとすれば、今日の軍事紛争・戦争を考える際に、日本の戦争の嘘をめぐる歴史から重要な示唆を得ることができるだろう。――本文より 【目次】 Ⅰ章 満州事変 Ⅱ章「非常時小康」 Ⅲ章 日中戦争 Ⅳ章 日米戦争 Ⅴ章 敗戦 【著者プロフィール】 井上寿一(いのうえ・としかず) 1956年、東京都生まれ。 一橋大学社会学部卒業。同大学院法学研究科博士課程、学習院大学法学部教授などを経て、学習院大学学長。法学博士。専攻は日本政治外交史。 内閣府公文書管理委員会委員。特定歴史公文書等不服審査分科会委員。 主な著書に、『昭和史の逆説』(新潮社)、『政友会と民政党』(中央公論新社)、『教養としての「昭和史」集中講義』(SBクリエイティブ)、『戦争調査会』『論点別 昭和史 戦争への道』(ともに講談社)などがある。
  • 1918⇌20XX 歴史は繰り返す【WOP】
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    【WedgeONLINE PREMIUM】 1918⇌20XX 歴史は繰り返す ナチ党の台頭、世界恐慌、満州事変など、さまざまな出来事が世界を揺さぶった、第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間の「戦間期」。この短くも波乱の歴史は、米中対立やウクライナ戦争など、再び動乱の時代へと突入しつつある現代を生きる私たちに、重要な気付きを与えてくれる。日本史から世界史まで、23人の気鋭の専門家たちが「戦間期」を読み解いた。 この記事は、月刊誌『Wedge』で、2021年9月号(8月20日発売)から23年8月号(7月20日発売)にかけて掲載された連載『1918⇌20XX 歴史は繰り返す』を電子書籍化したものです。 Vol.1 神話化される「ナチ宣伝」21世紀の危機を見抜くには/佐藤卓己(京都大学大学院教育学研究科教授) Vol.2 危機の米国を導いたローズヴェルトのリーダーシップ/佐藤千登勢(筑波大学人文社会系教授) Vol.3 単なる「失敗」ではない 理想を示し規範を作った国際連盟/篠原初枝(早稲田大学国際学術院大学院アジア太平洋研究科教授) Vol.4 日英同盟廃棄から学ぶ「強固な日米同盟」実現の鍵/中谷直司(帝京大学文学部社会学科准教授) Vol.5 ユダヤ人虐殺を容易にしたナチ体制の「上下間の責任転嫁」/田野大輔(甲南大学文学部教授) Vol.6 「排日移民法」抗議運動が示す 太平洋戦争へと続く道/渡邉公太(帝京大学文学部日本文化学科専任講師) Vol.7 なぜ日本は軍縮から脱退したのか「艦隊派悪玉論」を再検討/畑野 勇(根津育英会武蔵学園 学園記念室室長) Vol.8 現代米国外交の起源 ウィルソン主義は何を目指したのか/高原秀介(京都産業大学国際関係学部国際関係学科 教授) Vol.9 失敗した英国の宥和政策現代と重なる第二次大戦前夜/細谷雄一(慶應義塾大学法学部 教授) Vol.10 テロと戦争への道を拓いた大正日本経済のグローバル化/牧野邦昭(慶應義塾大学経済学部 教授) Vol.11 ナチ台頭許した「ヴァイマル共和国」 社会の分断が招く破滅/板橋拓己(東京大学大学院法学政治学研究科 教授) Vol.12 破壊された国際秩序 戦間期の欧州はいかに再建したのか/藤山一樹(大阪大学大学院人文学研究科 講師) Vol.13 ヒトラーに屈したオーストリア 独立守るのに必要なこと/髙橋義彦(北海学園大学法学部政治学科 准教授) Vol.14 戦前から続く日本人の「軍隊嫌い」深い溝の根源は何か/髙杉洋平(帝京大学文学部史学科 専任講師) Vol.15 今も米国に残る「黄禍論」人種主義なる〝病〟と向き合うには/廣部 泉(明治大学政治経済学部 教授) Vol.16 山県有朋の死から100年 明治日本は何を目指したのか/小山俊樹(帝京大学文学部 教授) Vol.17 揺れ続けるスペイン内戦への評価 歴史とは何なのか/細田晴子(日本大学商学部 教授) Vol.18 日本を惹きつけるサハリンの資源「政経分離」は可能なのか/麻田雅文(岩手大学人文社会科学部 准教授) Vol.19 諜報の本分を見失った戦間期日本 稚拙な対ソ連秘密工作/増永真悟(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員) Vol.20 対米開戦に至った「南部仏印進駐」なぜ、日本は「決めた」のか/森山 優(静岡県立大学国際関係学部国際関係学科 教授) Vol.21 日中対立の原点「山東問題」外交の大失敗はなぜ起きたのか/奈良岡聰智(京都大学大学院法学研究科 教授) Vol.22 「外交こそが戦争」と考えた中国大国化の立役者・蔣介石/家近亮子(敬愛大学国際学部 教授、放送大学 客員教授) Vol.23 日ソの「宣戦布告なき戦争」ノモンハン事件が示す教訓/花田智之(防衛研究所戦史研究センター 主任研究官) Vol.24 満州事変から日中戦争へ日本を破滅に導いた楽観主義/髙杉洋平(帝京大学文学部史学科 専任講師)
  • 湖の女たち(新潮文庫)
    3.5
    湖畔の介護施設で暮らす寝たきりの男性が殺された。捜査にあたった刑事は施設で働く女性と出会うが、二人はいつしかインモラルな関係に溺れていく。一方、事件を取材する記者は死亡男性がかつて満州で人体実験にかかわっていたことを突きとめるが、なぜか取材の中止を命じられる。吸い寄せられるように湖に集まる男たち、女たち、そして――。読後、圧倒的な結末に言葉を失う極限の黙示録。(解説・諏訪敦)
  • 「講談社の絵本」の時代
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    1巻1,760円 (税込)
    少年少女を「歴史の虜」にした絵本の時代があった! 昭和11年から17年まで<読む雑誌から見る雑誌>へとして豪華な絵本を少年少女向けに刊行。著者が歴史作家になるほど魅入られた絵本の世界と戦時下の庶民の生活を描く。 【目次】 絵本との出逢い――序に代えて   胸をときめかせた絵本との出逢い   原画を集めた展覧会   『国史絵話』の原本はどこに 「講談社の絵本」の時代   満州事変と二・二六事件    小学校低学年の想い出   二宮金次郎とピアノの女教師 歴史絵巻『国史絵話』   日本の国の始まり、天地開闢の図   源平の時代   元弘の乱から南北朝時代   信長、秀吉、家康の戦国の世   幕末から明治維新の世   大正時代を飛び越して昭和の時代へ   支那事変を引き起こし、中国と全面戦争 昭和の残照――名古屋・下町の風景 一   幼児期は前世か   悪所中村遊郭の界隈   下町の風景と父の想い出   中村観音の前の活動写真館   洋画 「戦艦エムデン」 昭和の残照――名古屋・下町の風景 二   質屋と男装の麗人   カフェのある夜景   火事と消防自動車と銭湯と   「明治節」と「紀元節」の歌 『相撲画報』と大相撲と双葉山   相撲大好き少年   思い出の番付表   三横綱が敗れた名古屋準場所 懐かしい『童謡画集』   「あの町この町」   「まり と とのさま」   「青い眼の人形」   文部省唱歌の「汽車」 最初の絵本は『乃木大将』   武士と軍人   感動した『楠木正成』   壮絶な死だった『軍神西住大尉』   日露戦争と『廣瀬中佐』   『感激絵話 動物美談』   ふるさとの景色と『童謡画集』 「講談社の絵本」と東京への列車の旅   お上りさん   『国史絵話』の天の岩戸の場面と丹那トンネル   先祖は平家の一族 「講談社の絵本」と東京見物   省線電車の登場   二重橋の美しさと西郷隆盛の銅像   靖国神社と遊就館と明治神宮   見よ東海の空明けて― 「講談社の絵本」総目録 おわりに
  • ペストは冬、どこに潜むのか 満州で身を挺して解明に挑んだ医師
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    1巻2,860円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 満洲ペストというと、センシティブな問題として、ペスト菌を非人道的に扱った悪名高い戦前の軍部の仕業が連想されがちだが、満洲ペストはそれがすべてではない。戦前、満洲の地で蔓延するペスト患者を前に、治療と予防、また感染経路の解明に身を挺して挑んだ医師たちがいた。その先頭に立った医師・加藤正司はペスト防疫所の所長として、他の防疫官職員とともにペスト発生地帯である広大な満洲平原に散在する村に飛び込み、身の危険を顧みず、ペストで苦しむ患者の治療と予防に献身した。 それだけではない。満洲のペストは、夏に激しく蔓延し、冬に終息するのだが、春になると再び頭をもたげ、翌夏にまた流行する。これを毎年繰り返している。加藤はペスト流行の根元は冬にあると考え、従来からの畑リス説を覆し有菌ネズミ説を唱え、半家住性ネズミが冬、この主役を演じていることを突き止めた。 しかしそれには、凍土化する冬の直前、満洲平原のペスト村の地中を深く掘り下げ、生きたネズミを捉えねばならない。とてつもない作業を伴うのは目に見えている。だが、加藤の、満洲からペストを失くしたいという情熱と炯眼に所員は誰一人協力を惜しむ者はいなかった。こうして生きた有菌ネズミの捕獲に成功し、体内にペスト菌が宿っているのを発見した。  だからと言って、前提なしに加藤の事績を美化するつもりはない。中国の人々からすれば、如何なる立場に立つとしても、それは植民地統制の一翼を担わされたに過ぎないと思うかもしれない。 しかし、ペスト発生の最前線に立ち、いざ医療と予防に従事してみると、そこには夥しい数の満洲農民がいて、昔からペストに苦しんでいる。本書は満洲ペストで苦しむ農民患者を救いたい、満洲からペストを失くしたい、と不屈の精神を発揮した加藤の事績をペスト近代史の一コマとして辿ることにより、終戦後帰国途上で殉職した加藤の人となり、かつ、彼の指揮の下、協力を惜しまなかったペスト防疫所の職員たちが満洲ペストの防疫にどのように従事したか、そしてペスト研究の末に得た加藤の知見の中に後世に残しうる一条の光があったのだと、読者諸氏に思いめぐらせていただければ幸いである。 なお、本書には、国立保健衛生科学院名誉院長である林謙治医師により推薦文が寄せられている。
  • 絵巻 シベリア抑留者の想い出  ~満州での軍隊生活、そしてシベリア抑留での強制労働~
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    満州で軍隊生活を送り、 敗戦後シベリア抑留を体験した著者は、 その経験を絵巻物として遺した。 その絵巻物を原典のまま書籍化。 いつ内地に帰れるのだろう このシベリアでは絶対に死にたくない 32メートルの絵巻物として保存された郵便局勤務だった若者の記録 戦後77年、約60万人のシベリア抑留体験者の多くが亡くなり、 さまざまな経験が風化しつつあるなかで、貴重な史料的価値がある本書。 ウクライナへのロシア侵攻が深刻な事態を迎えている今、 戦争の現実とはどういうものかを多くの読者に伝える、時宜に見合った書籍といえる。 ■目次 ●第一章 夢多き学生時代から軍隊へ ●第二章 厳しかった満州軍隊 ●第三章 終戦からシベリアの抑留・強制労働 ●シベリア抑留についての解説・資料編 ・シベリア抑留とは何だったのか 有光健 ・戦争は最大の罪悪である。しかし・・・・ 中島裕 ・シベリア抑留の女性たち 渡辺えり ・父にシベリア抑留談とロシアの侵攻 小林玄徳 ・戦争体験を風化させないために 田所智子 ・おわりに 絵巻物のレプリカ作成を手掛けて教えられた残酷な戦争 ■画と文 澤田精之助(さわだ・せいのすけ) 1921年、山形県村山市楯岡生まれ。楯岡町役場勤務を経て仙台逓信講習所入学。 1941年に徴兵、1942 年に満州黒河省に下士官候補生として奉天第549 通信教育隊に配属される。 1945 年の敗戦後、シベリア抑留。シベリア鉄道でカラガンダ収容所に送致され炭鉱で働く。 1948 年、舞鶴に帰還後、山形県村山市村山郵便局に勤務。 復員後、書道を為し、1975 年には第2回山形県総合書道展で最初の県知事賞を受賞。 『シベリア抑留者の想い出』の制作を継続し、1984 年に完成させる。1985 年没。 ■編者 下山礼子 1950 年、山形県村山市楯岡生まれ。澤田精之助の姪。 10 歳の時に父と観た映画『人間の條件』(小林正樹監督)に描かれた「戦争における人間性」に衝撃を受ける。 学生時代には遠く離れたシベリア鉄道の旅に思いを馳せた。 2015 年、澤田精之助作の絵巻物に出会い、シベリア抑留の史実に触れ、叔父と父からの大切なメッセージに気づく。 2019 年、自宅(澤田精之助の生家に隣接)に「小さな小さな平和祈念館」を開設。 「命・戦争・平和」について語り継ぐ活動を続けている。
  • 写真が語る銃後の暮らし
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    戦時下の庶民生活を、当時の貴重な写真約350点で振り返る一冊。モボモガのブーム、満州事変、二・二六事件、日中戦争、日独伊三国同盟、日米開戦、徴用・動員、本土空襲、沖縄戦、原爆投下、玉音放送、引揚・復員、占領などの節目となった出来事、世相をコンパクトに解説。歓喜から絶望へと突き進んだ15年にわたる人々の暮らしを疑似体験するビジュアル新書。
  • 日本の戦争はいかに始まったか―連続講義 日清日露から対米戦まで―(新潮選書)
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    当初から朝鮮支配を意図し、計画的に大陸中国を侵略して、軍部の無謀な暴走の末に対米戦が不可避となった、というのは本当か? 日清・日露戦争から第一次大戦、満州・支那事変を経て、先の戦争に至るまで、当事者たちがどんな決断を下したのか、それぞれの開戦過程を各分野の第一人者が実証的に語る「近現代史」連続講義。
  • 時を追う者
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    1949年、終戦から4年が経った東京。陸軍中野学校出身でかつて破壊工作員だった藤堂直樹は、歴史学者の守屋と物理学者の和久田から過去に時間を遡る手段を発見したと聞かされる。さらに二人は直樹に思いがけない依頼をしてきた――「過去に戻って、戦争を始めた者たちを排除して欲しい」。目指すは満州事変の阻止。未来は、それで本当に変わるのか? 2人の男女を仲間にした直樹の、時を遡る決死行が始まる!
  • EST! カクテルブック
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介】 東京は湯島、繁華な大通りから路地裏へ。スナックや焼鳥店など小体な店が連なる小路に「EST!」はある。重い扉を開けた先に広がる褐色の異世界。カウンターの真ん中で、白いバーコートを着たマスターの渡辺昭男さんが迎えてくれる。 バーを開いたのは1973年のこと。渡辺さんは1934年生まれ。日本のバーの黎明期を支え、真摯にカクテルを追求してきたバーテンダーだ。 「EST!」は、ラテン語の「ある」からきている。「酒の生き神様」として知られた農芸化学者の坂口謹一郎博士が名付け親で、もとになったのはとあるイタリアの昔話―酒好きの司祭が旅をしたときのこと、先発隊の従者によい酒のある宿屋の壁に「EST!」と印をつけるように命じた。従者はローマ近郊の宿の酒が格別だったので「EST!」を三つ書き残したという。「EST!」の看板にも「EST!EST!!EST!!!」とある。 つまり店名は、ここには素晴らしい酒が「ある!」ことを意味している。 渡辺さんの二人の息子もバーテンダーになった。長男の憲賢さんは新橋の「Bar Atrium en」のオーナーバーテンダーとして腕を振るい、次男の宗憲さんは自身のバー「Bar Atrium」を営みながら「EST!」のカウンターにも立っている。 渡辺さんにバーテンダーとしてのモットーを訊ねたことがある。渡辺さんは白いメモ用紙にさらさらと綴った。刹那、「あっ」とつぶやくと、メモ用紙に「お」と「様」を書き足した。「たいへん失礼しました。『お客様』でした」。そう言って差し出されたメモにはこう記されていた。 「お客様の心で主せよ」 【著者紹介】 [著]渡辺 昭男(わたなべ・あきお) 1934年8月5日、奉天(旧満州/現在の中国・瀋陽)で生まれる。父は満州鉄道の駅長を務めていた。1945年、終戦により11歳の時に父親の故郷である佐賀県唐津に引き揚げる。高校卒業後の1953年、薬剤師を目指して上京。「トリスバー」でのアルバイトをきっかけにバーの世界へ。銀座「静」(現在は閉店)に移り、棚にぎっしりと並んだ洋酒に強い衝撃と憧れを抱いたという。1年ほど働いた後、湯島の「琥珀」へ。18年の研鑽を積み、1973年「EST!」を開店する。 [著]渡辺 憲賢(わたなべ・のりたか) 1966年7月19日、渡辺昭男の長男として生まれる。1990年、大学卒業と同時に大手町「パレスホテル」に入社。「ロイヤルバー」などでバーテンダーとして働く。1994年、開業したばかりの恵比寿「ウエスティンホテル東京」へ。2003年、新橋に兄弟で「Bar Atrium」をオープンする。その後、ビルの取り壊しのために閉店を余儀なくされ、新たに新橋で「Bar Atrium en」を開店。2014年には、新橋で「Bar Caelum」をオープン。オーナーバーテンダーとして2店舗を切り盛りする。 [著]渡辺 宗憲(わたなべ・むねのり) 1970年3月15日、渡辺昭男の次男として生まれる。1988年、高校卒業後に札幌「バー やまざき」へ。1990年に帰京。「ジガーバー」「日比谷バー」を経て、1995年に友人と新橋に「Bar Atrium」を開店。2003年、店名はそのままに兄と一緒に独立を果たす。その後、移転。現在も新橋にて「Bar Atrium」を営む。2014年、父の入院を機に、兄と「EST!」のカウンターに立つ。父が復帰後も支える。2016年、父が圧迫性骨折で再び入院。今日まで「EST!」を守り続けている。 【目次抜粋】 「EST!」のこと。 グラスのこと、フレッシュフルーツジュースのこと、氷のこと。 三枝静代さん(「木村硝子店」デザイナー)が語る「EST!」のこと。 栗林幸吉さん(「目白田中屋」店主)が語る「EST!」のこと。 成田美歌子さん(「バー 街路」バーテンダー)が語る「EST!」のこと。 「EST!」の定休日のこと。 親子3人で話す「EST!」のこと。渡辺昭男 渡辺憲賢 渡辺宗憲
  • ちばてつや短編集 エッセイマンガ編
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    2階の仕事場から工事現場を見ていて、太陽の下で汗を流して働く人々に感動したマンガ家のちばてつや。彼が思い出したのは、昭和20年―― 日本敗戦の年に祖国・日本に帰るため、満州から脱出した時のことだった。幼き日の体験を描いた「屋根うらの絵本かき」。その他「家路1945-2003」「千葉プロ大騒動 練馬のイタチ」など、全3編を収録したエッセイマンガ集。
  • 北満のシリウス
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    1巻1,320円 (税込)
    激動の時代の壮絶な社会情勢の中、命がけで生きる人々の姿を壮大なスケールで描く恋と冒険の痛快感動歴史ロマン。 終戦間際、帝政ロシア文化の香りを残す、東洋のパリ、ハルビンで、妹や弟達と幸せな生活をしていた明るく正義感の強い女医の青島ハル。 ある日、彼女は街で、雪舟という男に出会う。その口の悪さに反発しながらも、彼の瞳の美しさにときめきを覚えるハル。 しかし、1945年8月9日、150万のソ連軍が、満州国内に一気に攻め込んでくる。 満州帝国は崩壊し、法と秩序が完全に消え去り、国外との交信も遮断される中、日本人達は、窮地に追い込まれる。次々と訪れる過酷な状況の前で、絶体絶命のピンチに立つハル達だったが、希望の扉は、意外なところから、力強く開かれ始める。雪舟という男、彼は、北満のシリウスの異名を持つ伝説の馬賊頭目、超人的ともいえるほどの身体能力を持つ近接格闘の達人だった......。 【著者紹介】 尊敬する作家は、「宮本武蔵」の吉川英治 マンガやアニメを超える面白い物語を作りたいと 研究を重ね、「北満のシリウス」を執筆した。

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  • 満州大動乱(1) 石原莞爾の暗躍
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    ソ満国境に近い都市チタの野戦演習地に潜む三人の男。演習の指揮所にはロシア人将校に混じって、中国国民党軍や奉天軍閥の将校の姿があった。男たちによる諜報活動の報告を受けた関東軍作戦参謀・石原莞爾中佐は“ある計画”を実行に移すことを決意する……。1914年、バルカン半島で発生したテロを機に、欧州大戦が勃発。独墺に宣戦布告したロシア帝国だが、日露戦争の戦訓を理解していなかった陸軍首脳部の失態で、帝国は崩壊への道をたどる。新たに権力を握った革命政府に対抗するため、英米日が共同する秘密作戦が開始された……。「満州大動乱」シリーズ、第1弾。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 戦時下女学生の軍事教練 女子通信手と「身体の兵士化」
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    1巻3,740円 (税込)
    戦前、女子の中等教育を担った高等女学校(高女)は「良妻賢母」の再生産の場とみなされてきた。しかし、満州事変から始まった15年戦争下(1931-45年)では軍人を指導教員に招聘して竹槍訓練・匍匐訓練、さらには銃や木銃を使った射撃訓練を含む教練を実施したり、生徒を地域の軍隊に短期入営させて軍人に教練指導を委託したりという高女もあり、身体を「兵士化」する訓練が日常化していった。 そうした軍事教練の実態を、関東地方を中心に5つの公立高女の卒業生を対象にした聞き取り調査から探り、高女の変容の要因を分析する。 同時に、女性の戦時動員のなかでも空白部分の女性軍属、とりわけ女性通信手に光を当てる。部隊や県庁への防空警報などの連絡係、敵機からの防衛を担う情報係、海上の船舶などからの略号による無線航空情報を翻訳する係、軍隊の機密を知ることができる任務などの軍属としての女性の正規軍への参入の内実を、北海道札幌と愛知県名古屋の軍隊に通信隊員として採用された高女卒業生への聞き取り調査から解明する。 高女での軍事教練と女性の通信隊員の歴史から、戦時下の女性の動員の実態を浮き彫りにする貴重な成果。
  • 昭和史の論点
    4.1
    日本は進路を誤ったのか。戦前は「暗黒」だったのか。ワシントン体制から戦争責任まで、現在にまで尾をひく諸問題を徹底討論する 国を鎖していた小さな国が、急速な近代化をなしとげ、しまいには世界の“一等国”を自任するまでになった。しかし東亜の風雲はおさまらず、軍部は独走し、複雑な国際情勢の中で、ついに未曾有の大戦争に突入していく――。昭和日本はどこで誤ったのか? 戦争以外の進路はなかったのか? ワシントン体制から満州事変、二・二六事件、盧溝橋事件を経て、太平洋戦争、敗戦に至る過程を、昭和史研究の第一人者たちが、片寄った史観にとらわれることなく、徹底的に討論検証する。 【※電子書籍版には収録されていない写真があります。】 1:ワシントン体制(大正10年) 2:張作霖爆殺事件(昭和3年)  3:満州事変から満州国へ(昭和6年)  4:国際連盟からの脱退(昭和8年)  5:二・二六事件(昭和11年)  6:盧溝橋事件から南京事件へ(昭和12年)  7:東亜新秩序生命(昭和13年)  8:ノモンハン事件(昭和14年)  9:日独伊三国同盟(昭和15年)  10:四つの御前会議(昭和16年)  11:ハル・ノート(昭和16年)  12:真珠湾攻撃(昭和16年)  13:大東亜共栄圏  14:餓死と玉砕  15:科学技術と戦略  16:原爆とソ連侵攻(昭和20年)  17:戦争責任と戦後補償
  • 満洲コンフィデンシャル
    3.0
    幻の理想郷・満州国 大陸を舞台に繰り広げられる ノンストップ特務冒険活劇! 昭和十五年、元士官候補生・湊春雄は大連港に到着した。憲兵を殴って海軍を追われ、満鉄調査部に飛ばされてきたのだ。 彼に与えられた秘密任務は、あの甘粕正彦を内偵することだった。 大連の町中で春雄を煙に巻いた謎の男・西風。新京に向かい疾走する〈あじあ号〉の車内に再び姿を現した大陸浪人は、春雄の運命を翻弄してゆく――。 幻の理想郷・満洲国を舞台に、鉄道、映画、阿片、諜報、革命運動など、華やかな夢と権謀術数が渦巻くノンストップ冒険特務活劇! 目次 開幕 第一話 夕陽と大陸浪人 第二話 恋と革命 第三話 皇帝の護衛者 第四話 夢の瓦礫 閉幕 参考資料一覧
  • 百万本のバラ物語
    4.3
    「百万本のバラ」を作った人たちの運命、どこかでこの歌をうたっているはずの人の今――果てしない世界の放浪者のように、とぼとぼと生き続けているこの歌を改めて見つめてみると、そこには大きな歴史に翻弄されようとも、なんとか生きてきた一人一人の物語があった。ロシアと周辺国、そして加藤登紀子が生まれた満州(中国東北部)のハルビン。そこに生きる人、そこを追われた人たちとの出会いを、自身の歌と人生とともにつづる。
  • アジア太平洋戦争新聞
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今年(2021年)9月18日は、日中戦争の発端となった満州事変が起きてから 90周年にあたる日でした。そして12月8日は、太平洋戦争の開始となった 真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80周年にあたります。 太平洋戦争は1941年(昭和16年)に突然始まったものではありません。 そこには「暴支膺懲」という尊大なスローガンで臨んだ中国との戦争、 さらには東南アジアを占領して、欧米の植民国家に代わって日本が盟主となる という妄執(大東亜共栄圏)が、その初まりにありました。 本書は、満州事変以降、15年にもわたる一連の戦争を振り返りながら、 日本が国を挙げて戦争へとひたすらに突き進む過程と、最後は銃後の民間人まで 巻き込ながら無条件降伏に至るまでを、「新聞形式」のスタイルを通して 時々刻々と描くものです。 日中戦争・太平洋戦争をテーマにした書籍は、ともすれば前述した満州事変や 真珠湾攻撃を初め、満州国の建設、ミッドウェー海戦、東京大空襲、原爆投下 といった重大な局面がフィーチャーされるのが常ですが、 本書では戦争が長期化する中での「銃後の暮らし」の様子も数多く取り上げました。 1938(昭和13)年4月の「国家総動員法」公布によって、人的・物的資源の全てを 国家が全面的に統制できるようになると、民間人の生活も戦争に密着にしたものと なります。やがてそれは衣料や食糧の配給制度、軍需工場への動員、「建物疎開」 「学童疎開」へと続いていきます。それでも、作家の吉村昭はこう書いています。 「戦争は一部の者がたしかに煽動してひき起したものかも知れないが、 戦争を根強く持続させたのは、やはり無数の人間たちであったにちがいない」 (『戦艦武蔵』)。満州事変から90年、真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80年を 迎えた今だからこそ、日本と日本人が選んだ「戦争」をもう一度見つめ直す 学びの機会として、本書は刊行されるのです。
  • P+D BOOKS 青春放浪
    値引きあり
    -
    1巻539円 (税込)
    若き日の逍遙と懊悩を小気味いい文章で綴る。 ――私達は金輪際あきらめなかった。事は夜間学部学生の面目に関する問題だ。かりに、帝国大学を卒業しなくったって、帝国大学の池の鯉はどうしても釣り上げてみたいものである。――  東京大学の仲間たちと、勝手気ままな共同生活をしていた〈私〉。卒業しても定職に就くのはイヤで、ツテをたどりつつ満州暮らしを続けていた。なんとか生活を安定させようと、彼の地の女性との婚姻を画策するが、うまく事は運ばず……。  著者が世に出るまでの物理的、精神的な放浪を綴った本編と、「書いて、喰って、支払をするより外にはない」と腹をくくった経緯を記す「放浪無慙」(「あとがき」に代えて)を収録。
  • featuring満州アヘンスクワッド 昔々アヘンでできたクレイジィな国がありました
    5.0
    1巻1,567円 (税込)
    かつて最先端だった仮想国家・満州は、アヘンでできた国だった!? 暗黒街の住人たち、巨大な闇組織、ストリートのカネとエロ、主要な都市の実態などなど、満州を等身大で捉えた一冊。累計100万部を突破した『ヤングマガジン』連載中の大人気作『満州アヘンスクワッド』をきっかけに、ストリートの実態から、国施策の実際まで、いろいろわかるガイドブックです。 プロローグ おかしな国・満州 第一章 アヘン 第二章 人 第三章 エロ 第四章 街 第五章 カネ 第六章 軍と国 第七章 遊・食 第八章 モノコト
  • 近代日本外交史 幕末の開国から太平洋戦争まで
    5.0
    1853年にペリーが来航し、日本は開国へと向かう。明治維新後、条約改正や日清・日露戦争、第一次世界大戦を経て、世界の大国となった。だが1930年代以降、満州事変、日中戦争、太平洋戦争に突入し、悲惨な敗戦に終わる。日本は世界とどう関わってきたのか。破局の道を回避する術はなかったのか。国際秩序との関係を軸に、幕末の開国から太平洋戦争まで、日本外交の歩みをたどる。近年の研究をふまえた最新の通史。
  • コミック昭和史(1)関東大震災~満州事変
    3.9
    1~8巻638~704円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 昭和とはどのような時代だったのか。戦後50年を機に、いまあらためてその時代精神が問われている。それも権力者の視点ではなく庶民の眼で捉えたらどうなるのか。太平洋戦争下、ラバウルでの空襲により片腕を失った筆者が、万感の想いで描ききる。戦争を知らない世代に贈るコミック昭和史・全8巻。
  • 旅する漱石と近代交通
    4.0
    漱石はどんな乗り物で旅をしたのか?新婚旅行の汽車、イギリスに渡る船、満州の特別列車……、近代交通史を漱石の旅路から追う。
  • 日独伊三国同盟の虚構
    -
    1巻3,410円 (税込)
    日本の進路を誤らせた実態のない同盟の虚構を暴く! 全くの無駄で、効果をも持ちえなかった軍事・経済相互援助同盟は、 日独それぞれが、短絡的な都合のもとに勝手な解釈を繰り返しただけで、 実質を伴わないまま成立したものだった。 日本側の状況を見るなら、その同盟の成立にあたって、陸軍や一部外交官 が独走し、それに同調する軍人・官僚・政治家を自らの無責任体制が支え維持し、 意思疎通不足、情報不足と情報解釈の誤りが、事態を更に硬直化させること となった。 当時の政治指導者達は、客観的な情勢判断の欠如から、決定的に判断を誤り、 人民を戦争に導いただけなのであった。 本書は、これまで、日本の史料に基づくものが多かった三国同盟に関する研究 とは一線を画し、ドイツにて公開された最新の資料までをも取り込んで追及し、 この同盟が、まったくの「幻の」同盟であった実態を明らかにし、 現代の情報化時代における外交問題に示唆を与えようと試みるものである。 本書の目的と構成 プロローグ (「演出された日々」 /日ソ関係/松岡の場合──ドイツへの傾斜 /僥倖頼りの発想/過去と現在  ほか) 第一章 ナチスドイツの登場(日独防共協定への途/戦勝国と敗戦国 /巧妙な再軍備化/赤軍との共同演習/リッベントロップ) 第二章 日独の接近と日独防共協定(大島 ─ リッベントロップの秘密交渉 /大島独断専行の容認 /人事配置/協定初発の事情) 第三章 親英米派と親独派(ドイツ重視の伝統 / リットン調査団のドイツ人/親独派の典型・大島浩/親英米派の抵抗 ほか) 第四章 ナチスドイツの対日工作(オイゲン・オット/秩父宮訪独 /電報に見える日独関係 /ヒトラー参り/満州国承認 ほか) 第五章 防共協定の強化(ドイツの用意周到/張鼓峰事件 /山本五十六の反対論 /錯綜する論議 /五相会議での決定 ほか) 第六章 日独関係の背景──日本側の事情(軍事技術の導入 /統制経済への傾斜/中国大陸での経済関係/日独文化交流の進展) 第七章 反ソから軍事経済同盟へ(日本外交の弱み/リッベントロップの電報 /日本の曖昧、ドイツの一枚岩/追い込まれ行く日本) 第八章 独ソ関係の実像と日本の対応(経済協力の進展 /スターリンの老獪さ/独伊の切り札、汪兆銘承認問題 /親独政権への展望) 第九章 太平洋戦争への道(日本の南進/独ソ決裂/松岡洋右 /親英米派の抵抗/なしくずしの傾斜/バルバロッサ作戦の開始 第十章 日独連携の真実(空虚な期待/「勝手読み」の横行 /独日経済委員会/カール・ツァイスの製品輸入/画餅としての日独協力) 補論1信州人の満州植民問題(1 はじめに/2 満州へ、満州へ! /3 満蒙青少年義勇軍/4 ある村長の記録/5 県政トップの考察 ) 補論2 トラウトマン工作:歴史は繰り返すのか ──ロシアのウクライナ侵攻(2022)と重ねて考える
  • 川島芳子 知られざるさすらいの愛
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    「男装の麗人」川島芳子――清朝末期の皇女として生まれ、満州を舞台に日本軍の女スパイとして活躍し、終戦後には中国国民党の「スリーパー」になり、”ラスト・ミッション”日中国交回復を成し遂げ、本当の死を迎えるまでの激動の生き様を、元産経新聞香港支局長、中国問題に精通する著者がまとめた、感動の大河ロマン! 「男装の麗人」「東洋のマタ・ハリ」の異名をとった旧満州の女スパイ・川島芳子。第二次大戦後、中国国民党政府によって銃殺刑に処せられたが、実は処刑されておらず、国民党政権によって特務機関員として生かされ続けたとする「生存説」が根強い。本書は、生き延びた晩年の川島芳子の世話をしたという人物の周辺から貴重な証言を紡ぎ出し、激動の20世紀に弄ばれた美女の知られざる全生涯を辿った、はじめての通史である。『SAPIO』誌での大反響連載をもとに、大幅に加筆、再構成した。
  • 紅子
    -
    1944年の満州。馬賊の城塞に関東軍の偵察機が単独で突っ込んできた。パイロットは絶世の美女、吉永紅子。子供たちを救出しにやって来たという彼女に、冷徹な首領・黄尚炎たちは呆れる。馬賊の首領と関東軍将校を翻弄する、無茶で破天荒な紅子――。そして暗躍する金塊を狙う輩たち。紅子を軸に、欲望渦巻くサスペンスフルな冒険譚が今、開幕する!
  • 海軍戦争検討会議記録 太平洋戦争開戦の経緯
    4.0
    「海軍が最後まで譲らなかったのは、自動的参戦はいやだという一点にありき」(井上成美海軍大将) 日本海軍はなぜ太平洋戦争に突入したのか? この議題を元に、敗戦間もない1945年12月、生き残った日本海軍最高首脳者による、極秘の戦争検討会議が行われていた。 永野修身元帥以下、開戦前後の軍政軍令の責任者、幕僚など29名が参加し、翌年1月にかけて、この特別座談会は4回行われる。 記録を託されたのは、戦時中に東條を批判して懲罰召集をされた「竹槍事件」の新名記者だった。 海軍などの助力で召集を解除され、海軍報道班員として敗戦を迎えた氏が、30年以上秘蔵した後に公開した一級資料、復刊! 解説・戸高一成 ※本書は、1976年12月に毎日新聞社より刊行された作品を新書化したものです。底本には1976年の初版を使用しました 【目次】 「海軍特別座談会」について<序に代えて> 大東亜戦争開戦前の国内情勢――特別座談会(昭和20年12月22日) 三国同盟――第一回特別座談会(昭和21年1月17日) 満州事変から太平洋戦争へ――第二回第一次特別座談会(昭和21年1月22日) 日米開戦に至るまでの用兵、戦備――第二回第二次特別座談会(昭和21年1月22日) 「海軍特別座談会」出席者略歴 付録 井上成美航空本部長 申継  陸海軍中央統帥組織  陸海軍等主要職員一覧表  年表  あとがき  解説 戸高一成
  • ソ連兵へ差し出された娘たち
    4.5
    【2022年 Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞 ノミネート】 文芸評論家・斎藤美奈子氏激賞! 第19回開高健ノンフィクション賞受賞作 1945年夏――。日本の敗戦は満州開拓団にとって、地獄の日々の始まりだった。 崩壊した「満州国」に取り残された黒川開拓団(岐阜県送出)は、日本への引揚船が出るまで入植地の陶頼昭に留まることを決断し、集団難民生活に入った。 しかし、暴徒化した現地民による襲撃は日ごとに激しさを増していく。 団幹部らは駅に進駐していたソ連軍司令部に助けを求めたが、今度は下っ端のソ連兵が入れ替わるようにやってきては“女漁り”や略奪を繰り返すようになる。 頭を悩ました団長たちが取った手段とは……。 《開高賞選考委員、全会一致の大絶賛!》 作品は、共同体の「自己防衛」のために女性たちを「人柱」に捧げる「隠された暴力」の柔らかなシステムを浮かび上がらせている点で、極めて現代的な意義を有していると言える。 ――姜尚中氏(東京大学名誉教授) 本書は、変わることのできなかった日本人の問題として悲しいことに全く色褪せていないのである。 ――田中優子氏(法政大学名誉教授) 犠牲者の女性たちが著者の想いと心の聴力に気づいて、真実の言葉を発してくれたのだ。 ――藤沢周氏(芥川賞作家) この凄惨な史実をほぼすべて実名で記した平井の覚悟と勇気は本物だ。 隠された史実の掘り起こしだけではない。ジェンダー後進国であるこの国への果敢な挑発であり問題提起でもある。 ――森達也氏(映画監督・作家) ディテールの迫力が凄まじい。当時の触感や恐怖がそのまま立ち上がってくるような、生々しい感覚を見事に描き出した文章に圧倒された。 ――茂木健一郎氏(脳科学者) 《推薦》 今日の「性暴力」にまっすぐつながる過去の「性接待」。その事実に、あなたは打ちのめされ、そしてきっと覚醒する。 ――斎藤美奈子氏(文芸評論家) 【著者略歴】 平井美帆(ひらい みほ) 1971年大阪府吹田市生まれ。ノンフィクション作家。 1989年に高校卒業と同時に渡米し、南カリフォルニア大学に入学。同大学で舞台芸術と国際関係学を学び、1993年卒業。 その後、一時東京で演劇活動に携わるも1997年に再び渡米し、執筆活動を始める。2002年に東京に拠点を移す。 著書に『中国残留孤児 70年の孤独』(集英社インターナショナル・2015)、『獄に消えた狂気 滋賀・長浜「2園児」刺殺事件』(新潮社・2011)、『イレーナ・センドラー ホロコーストの子ども達の母』(汐文社・2008)など。
  • 母 信子
    -
    「お前たちを殺すことはできない。俺の分まで生きてくれ」との、夫の別れ際のひと言に、今日まで背中を押されて生きて来た。 今でも、去っていく……あの後ろ姿が忘れられない。 平成に入り、和子は84歳になった母信子を誘い、オホーツクへ旅に出る。そこで母は、堰を切ったように、満州の記憶を話しはじめる。 信子が娘に語った戦争の記憶をもとに綴られる、明治から令和まで5つの時代を生きた、4世代110年にわたる女たちの物語。
  • P+D BOOKS 耳学問・尋三の春
    値引きあり
    -
    1巻539円 (税込)
    悲惨な状況を笑いに変える木山捷平の真骨頂。  満州で現地招集されたものの、数日で終戦となり、日本に帰国する術がないまま現地で過ごしていた〈私〉。ある日、シベリア送りにする日本人を徴発していた巡査につかまってしまい、目を盗んでなんとか逃げだしたものの、その先ではロシヤ兵が待ち構えていた。付け焼き刃で覚えていたロシヤ語を駆使して事態を打開しようとするが――。  危機的かつ悲惨な状況をユーモラスな筆致で描いた直木賞候補作「耳学問」のほか、太宰治らとの交流を綴った「玉川上水」、小説デビュー作にして芥川賞候補となった「抑制の日」など13篇を収録した、“短篇の名手”木山捷平の面目躍如の一冊。
  • もし世界が1つのクラスだったら 上 日本開国編 世界史と日本史の教養が知識ゼロから身につく
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 主人公は高校生の日本くん、アメリカは番長、イギリスは学級委員、ロシアは…!? 難解な世界史や日本史が、国が擬人化した高校生たちによる学園バトル漫画になって、勝手に頭に入ってくる! 勉強感ゼロの「ビジネス教養マンガ」 社会人も学生も必読! 絶対知っておきたい「世界の力関係(パワーバランス)」と「日本の立ち位置」 あの戦争の原因もよくわかる! ・なぜロシアはウクライナに侵攻するのか? ・イギリスが日本と同盟を結んだ本当の理由 ・なぜアメリカが第二次世界大戦に賛成したのか? ・イギリスが恐れたドイツの経済力とは? ・マルクス主義とロシア革命はちょっと違う? ・ヒトラーとケインズ経済学の関係 ・世界恐慌でソ連が秘密にしていたこととは? ・満州事変に熱狂した当時の日本国民
  • もし世界が1つのクラスだったら 【2冊合本版】
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 主人公は高校生の日本くん、アメリカは番長、イギリスは学級委員、ロシアは…!? 難解な世界史や日本史が、国が擬人化した高校生たちによる学園バトル漫画になって、勝手に頭に入ってくる! 勉強感ゼロの「ビジネス教養マンガ」 社会人も学生も必読! 絶対知っておきたい「世界の力関係(パワーバランス)」と「日本の立ち位置」 あの戦争の原因もよくわかる! <収録作品> ・もし世界が1つのクラスだったら 上 日本開国編 ・もし世界が1つのクラスだったら 下 第二次世界大戦編 ・なぜロシアはウクライナに侵攻するのか? ・イギリスが日本と同盟を結んだ本当の理由 ・なぜアメリカが第二次世界大戦に賛成したのか? ・イギリスが恐れたドイツの経済力とは? ・マルクス主義とロシア革命はちょっと違う? ・ヒトラーとケインズ経済学の関係 ・世界恐慌でソ連が秘密にしていたこととは? ・満州事変に熱狂した当時の日本国民
  • 新版いちばんわかりやすい俳句歳時記 秋冬新年
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 秋・冬・新年の季語、例句がぎっしり。初心者から経験者まで一生使えるハンディ歳時記。吟行や句会にも携帯しやすいコンパクト版 秋・冬・新年の季語と例句が豊富に収録され、俳句を考える際のヒントがぎっしり詰まった歳時記。軽いコンパクトサイズなので、吟行や句会にも携帯しやすい! ●それぞれの季語には江戸時代から最新の例句つき。必要な内容を簡潔にまとめた解説は、俳句初心者にも経験者にもわかりやすい。拾い読みするだけでも面白く、俳句作りの参考になること間違いナシ! ●索引は主題季語以外の傍題季語もすべて収録。読み方のわからない漢字があって索引から探しづらい場合は、漢字の部首別に探せる「むずかしい漢字季語早見表」が大活躍! ●ひと目で季節の区分がわかる「二十四節気」と「新七十二候」の早見表つき。 ●旧暦/新暦や旧かな/新かなについてなど、俳句を始める際にわかりづらい点がスルスル理解できる解説も必読。 ●著者は日本伝統俳句協会理事。NHK「俳句王国」、「俳句甲子園」などでもおなじみ。 辻 桃子(ツジモモコ):1945年、横浜に生まれ、東京で育つ。1987年に月刊俳句誌「童子」を創刊、主宰。第1回資生堂花椿賞、 第5回加藤郁乎賞、手島右卿特別賞受賞。『イチからの俳句入門』『まいにちの季語』(ともに安部元気と共著・主婦の友社)など著書および連載多数。日本伝統俳句協会理事、NHK「俳句王国」主宰、「俳句甲子園」 審査員長なども務める。 安部 元気(アベゲンキ):1943年、旧満州に生まれ、島根県で育つ。元朝日新聞記者。「童子」大賞受賞。「童子」副主宰。NHK文化センター(弘前市)俳句講師のほか、首都国13カ所で「一からはじめる俳句講座」「やさしい句会」を主宰。第13回加藤郁乎賞、文學の森賞大賞受賞。著書多数。

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  • 新版いちばんわかりやすい俳句歳時記 春夏
    -
    1巻1,100円 (税込)
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 春・夏の季語、例句がぎっしり。初心者から経験者まで一生使えるハンディ歳時記。吟行や句会にも携帯しやすいコンパクトサイズ。 春・夏の季語と例句が豊富に収録され、俳句を考える際のヒントがぎっしり詰まった歳時記。軽いコンパクトサイズなので、吟行や句会にも携帯しやすい! ●それぞれの季語には江戸時代から最新の例句つき。必要な内容を簡潔にまとめた解説は、俳句初心者にも経験者にもわかりやすい。拾い読みするだけでも面白く、俳句作りの参考になること間違いナシ! ●索引は主題季語以外の傍題季語もすべて収録。読み方のわからない漢字があって索引から探しづらい場合は、漢字の部首別に探せる「むずかしい漢字季語早見表」が大活躍! ●ひと目で季節の区分がわかる「二十四節気」と「七十二候」の早見表つき。 ●旧暦/新暦や旧かな/新かなについてなど、俳句を始める際にわかりづらい点がスルスル理解できる解説も必読。 ●著者は日本伝統俳句協会理事。NHK「俳句王国」、「俳句甲子園」などでもおなじみ。 辻 桃子(ツジモモコ):1945年、横浜に生まれ、東京で育つ。1987年に月刊俳句誌「童子」を創刊、主宰。第1回資生堂花椿賞、 第5回加藤郁乎賞、手島右卿特別賞受賞。『イチからの俳句入門』『まいにちの季語』(ともに安部元気と共著・主婦の友社)など著書および連載多数。日本伝統俳句協会理事、NHK「俳句王国」主宰、「俳句甲子園」 審査員長なども務める。 安部 元気(アベゲンキ):1943年、旧満州に生まれ、島根県で育つ。元朝日新聞記者。「童子」大賞受賞。「童子」副主宰。NHK文化センター(弘前市)俳句講師のほか、首都国13カ所で「一からはじめる俳句講座」「やさしい句会」を主宰。第13回加藤郁乎賞、文學の森賞大賞受賞。著書多数。

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  • 揚子江は今も流れている
    -
    満州事変に発した大陸の戦乱はとめどもなく拡がる。蘆溝橋銃声の謎、暗殺の街上海から隅田川辺の離れ座敷へ、和平に動く汪精衛・陳公博たち。戦火を越えて友情に結ばれた日中和平運動秘話。 (※本書は1984/2/10に発売された書籍を電子化したものです)
  • 転生 ~満州国皇帝・愛新覚羅家と天皇家の昭和~
    値引きあり
    5.0
    1巻2,079円 (税込)
    もうひとつの昭和を描く超弩級歴史大作。 ――歴史に「IF」はない。しかし、戦争が終わったあのとき満州国皇帝・溥儀が日本に亡命していたら…。  作家・浅田次郎の「蒼穹の昴」の時間と空間を舞台に、清朝のラストエンペラー・愛新覚羅溥儀と溥傑兄弟の数奇な運命を余すことなく辿る完全版評伝。  関東軍により担がれて満州国初代皇帝となり、戦後はソ連に抑留後、戦犯として中国へ送還、中国共産党の熾烈な文革の嵐にさらされた溥儀。一方、日本人の妻を生涯愛し、終戦直後に生き別れとなるものの、のち奇跡の再会を果たした弟・溥傑。ふたりの人生は、日本と天皇家の「昭和」を裏側から照射する。  『昭和解体』『暴君』という大著で知られざる歴史のディテールを描く第一人者の牧久が、“もう一つの昭和史”に挑む。
  • 激闘日露大戦争(1) 南山・旅順大攻防戦編
    -
    満州に侵出し朝鮮を狙うロシアの南下政策に危機感を抱いた日本帝国は、ロシアに対して宣戦を布告。第一軍は遊撃軍として鴨緑河を渡河し、第二軍は主力として南山・金州に向かう。だが渡河作戦は成功したものの、南山はロシア軍が野戦策城術に則る複合陣地を築いており、攻撃する第二軍に多大の出血を強いることとなった。そして第三軍の攻撃目標とする旅順は、ロシアが極東最強と自負する要塞である。だが司令部は、その情報を確認できぬまま第一次総攻撃を決行。全戦闘員50,700名中死傷者15,800名という未曽有の死闘が展開する……。  日露戦争を舞台にした長篇架空戦記小説「激闘日露大戦争」シリーズ、第1弾。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • 明夷待訪録
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 満州族のためにあえなく崩壊した明朝の遺臣だった著者は,二朝に仕えることを潔しとせず,山野に隠遁して切々と民意を訴える。中国のルソーとよばれる人物による特異な思想の書。
  • 満洲近代簡史通読(繁体中国語版)
    -
    1巻550円 (税込)
    10万日本兵士の犠牲で1905年に日本は日露戦争の勝利を掴んだ、日露清三カ国の善後条約に則り日本は満洲権益を獲得し、関東軍も合法に満州に駐屯した。以来、血も汗も流し、日本の40年の巨額な投資と経営により荒蕪な満州はアジア最大な経済体になり、地上の王道楽土に変貌した。果たして日本は本当に侵略者でしょうか?! 満洲近代の大きな出来事を新たな視点でまとめた本です。日露戦争と清の関係、満州事変は関東軍の自衛行為である理由、日本統治の下に満洲経済の繁栄、スターリンに操られた中国共産党が日中戦争を引き起こした証拠、《田中上奏文》を偽造した真犯人などについて、ねつ造された歴史を見直し、日本の為に書き留めて置いた一冊。
  • ウルトラ音楽術(インターナショナル新書)
    3.5
    『ウルトラセブン』の作曲家・冬木透の半生と創作活動について、初めて書籍としてまとめた1冊。満州で過ごした幼少期にどのような体験をし、戦後、いかにして音楽の道へ進むことを決意したのか。そして本書では『ウルトラセブン』の制作工程の秘話や、冬木自身が印象に残っている楽曲、それらを語る上で欠かせない各監督との思い出を大公開。さらに冬木の作曲の根幹にあるクラシック音楽や、本名の蒔田尚昊名義で発表した宗教音楽などの作品についても収載した盛りだくさんの1冊!
  • レーテーの大河
    3.5
    1巻1,881円 (税込)
    運命の車輪は回り始める。日本を揺るがす“危険な積み荷”とともに。 江戸川乱歩賞作家が時代の闇に挑むノンストップ・サスペンス! 終戦時の満州、そして五輪開催直前の東京。二つの「昭和」を貫いて走り始めた機密列車の後ろ暗い任務とは。 楔になろうとした男たちの、捨て身の作戦とは。 終戦間際の混乱で親を失った三人の戦災孤児。関東軍の機密物資を日本に運んだ2人の陸軍中尉。 焼け野原から復興へーーオリンピックを目前に急ピッチで東京の整備が進む中、日銀の現金輸送担当者が線路に転落死を遂げた。 事として処理されるはずだったその死を合図に、二度と交わるはずのない人生が再び交差する。 そして、運命の列車は走り始める。 俺たちは駒だ。だが、駒だって逆らう。
  • 関口宏・保阪正康の もう一度!近現代史 帝国日本の過ち
    3.5
    1巻1,815円 (税込)
    読者から待望の声殺到の大人気シリーズ、ついに完結! 昭和11年の二・二六事件から、昭和20年8月15日の玉音放送までの10年間。 満州事変、国連脱退、日中戦争、ノモンハン事件と、領土拡張への野望を隠さない日本軍部。政党政治も、皇族宰相も、そして天皇も、その暴走を止めることはできなかった。 1941年12月8日、マレー半島コタバルへの上陸、および真珠湾攻撃によってはじまった対英米戦争は、やがて全世界の連合国47ヵ国を敵に回す絶望的な戦闘へとドロ沼化する。 いっぽう、中国の蒋介石は、妻の宋美齢がたびたびワシントンに飛び、日本を相手に戦うことの正当性を訴え、支援を取り付けることに成功する。 アメリカ、イギリス、ソ連は中国を連合国の主要な一員と認定し、この枠組みは、戦後の国際秩序にも反映されることになる。 ビルマの首都ラングーンから、蒋介石政権の根拠地・南京を結ぶ「援蒋ルート」によって送り込まれた武器弾薬、および支援物資は、中国の抗日戦争を支えつづけた。 日本軍はミッドウェー海戦をきっかけに太平洋でも敗戦を重ね、南海のガダルカナル島争奪戦でも壊滅的な打撃を受けた。 東南アジアでも「史上最悪の作戦」と言われたインパール作戦など兵站・補給を無視し、戦力差をことさら軽視し、精神力のみに頼った日本の戦争は、やがて、人間の命をも兵器として利用する「特攻」という史上類例をみない過ちへと突き進んでいく。 自らの責任を追及されることを恐れ、面子にのみこだわった軍部は、それでも戦争を止められなかった。 東京大空襲による大火災で、民間人に多数の死傷者を出し、沖縄上陸戦で多くの人が命を落とし、広島・長崎への原子力爆弾投下という悲劇を招いても、なお自らの過ちを認めようとしなかった。 当時44歳の天皇は、「無条件降伏」という重い決断を一身に背負う――。 昭和史研究の第一人者と名司会者が語り合う、戦争の悲劇。
  • 黒風に流されて
    -
    1巻330円 (税込)
    毎日のように男の怒鳴る声と何かが割れる音が響き、その後には必ず女の悲鳴や泣き声が聞こえてくる大きな屋敷。 地元でも有数の名家として知られているその屋敷で、真矢は当主である父親の機嫌を損ねないように生活していた。 父親の暴力と暴言に耐え切れなくなった真矢はひとり家を逃げ出し、とある割烹で偽名を使い働くようになった。 真矢が仕事に慣れた頃、割烹で政治家同士の密談があるという。 一緒に連れられてきた秘書の沢田達二は控えの間に通され、真矢がお茶を運ぶことになった。 それを機にふたりは仲を深めていくが、ある日のこと、達二は満州へ行くと真矢に告げるのだった。 その後、真矢のもとへ電報が届き……。    さら・シリウス:あらすじ 妖精社:文章
  • 「笹目秀和」と二人の神仙
    -
    1巻3,025円 (税込)
    宮崎貞行氏による、 『小泉太志命 祓い太刀の世界』『松下松蔵と宇宙の大気』に続く、 忘れ去られた日本の神人たちを新たに世に出し続ける第三作目は、 日本のカルマを背負った男と呼ばれた笹目秀和翁である。 中央大学法学部四年の夏、笹目青年は満州旅行をした際に 白頭山で偉大なリョ・リンライ老師(神仙)と出会う。 200歳を超えたリョ・リンライ老師は、人の前世、現世、来世までを 見通す力を持ち、地場の呼吸を調整して、天変地異が起こらぬよう、 神通力を持った賢人を白頭山まで招き寄せ、養成していたと言う。 満州語がわからない笹目青年は、テレパシーでリョ・リンライ老師から、 三千年前の己れの前世を知らされ、さらにこれからの生涯は、 裏切られ騙され踏みにじられるという苦しみに満ちた人生になるが、 今世における大きな使命を果たすよう告げられる。 さらにその苦境から脱出する鍵は、十二年後に会うことになる、 コンロン山で鶴船を乗りこなす、500歳を越えたシュロ神仙から、 「太陽の精気を食む離火印」、「月の精気を食む坎下印(リョ神仙から 授かったのと同じ)、そして「離火印と坎下印を結ぶ坎離印」と 秘呪を授けられることだった。 いばらの道の三十年を過ごしたのち、耐えられれば成道し、 次の三十年に幸運が訪れる…。 壮絶な人生を生き切った笹目秀和翁から、 そして本書に登場する二人の神仙から、 私たち現代人は何を学ぶべきなのだろうか。 ・主な内容 いざ満州旅行へ・・・鶴船の術とは 三千年前の因縁を知る・・・全身から神に入れ モンゴルの独立のために・・・大本教のご神体を預かる 太陽と月の精気を食む・・・日本のカルマを背負う 極寒のシベリアで・・・二十五年の重労働の刑 光は東方より・・・神人不二とは

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  • 大日本帝国欧州参戦(1) 大戦勃発!
    -
    大日本帝国外務大臣・松岡洋右は、満蒙国境での日満軍とソ蒙連合軍の紛争を終結させるための交渉をモスクワで終え、帰国の途にあった。だが、国境の駅・満州里で銃声が響き、松岡は倒れた。極東情勢に危機感を抱く英国政府は日本に接近し、水面下で日英軍事協定の可能性を探る。日本側も駐英大使・吉田茂が秘密交渉の指示を受けて動き出す。問題は蒋介石政権の動向だった。モンゴル国境の戦闘は、兵力で勝る赤軍が日本陸軍航空隊を圧倒して勝つはずであった。ところが新型機を投入した日本軍の反撃で、戦闘は長期化の様相を呈す。ユーラシア大陸を舞台に帝国陸海軍の活躍が始まる!  全16巻で構成(『大日本帝国欧州参戦』1~5→『大日本帝国欧州激戦』1~5→『大日本帝国最終決戦』1~6)された大長篇架空戦記小説。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
  • フイチンさん 復刻愛蔵版 上
    5.0
    伝説的傑作、歴史的復刻! ビッグコミックオリジナルの話題の連載、村上もとか『フイチン再見!』の主人公のモデルとなったのが、長谷川町子と並ぶ「女性漫画家」の開拓者 上田としこ。まだ、漫画家という職業も、まして女性の漫画家などその存在すらなかった時代に、その道を切り開いた上田としこの代表作が『フイチンさん』である。作者の満州体験を下敷きに、ハルピン一の素封家の下で、門番の父親と暮らす天真爛漫な女の子フイチンのエネルギッシュな活躍を描いた本作は、1957年~1962年「少女クラブ」で連載され大人気となり、当時としては異例の長期連載となった。あの手塚治虫氏も、上田としこを高く評価し姉のように慕っていた。単行本は何度か刊行されたものの、いずれも未完で、刊行されてもアミが抜け落ちていたり、扉が欠けていたりと不完全なものだったが、今回、連載時の雑誌、各種単行本、また新たに発見されたカラー原稿などを付け、初めてほぼ完全な形で、復刻する。 上巻には、カラー扉を多数収録、村上もとかの書き下ろしエッセイ収録。
  • 満鉄探偵 欧亜急行の殺人
    3.4
    列車内に死体!? 陰謀渦巻く事件に凸凹コンビが挑む! 総裁・松岡洋右から特命を受けた、満鉄の秘密調査員と軽薄で謎めいたイケメンの相棒――。列車が目的地に到着するまでに二人は真実を探り出せるのか。昭和11年(1936)、満州。詫間耕一は、南満州鉄道株式会社の内部調査の秘密調査員として、書類紛失事件を調べることになる。当初は簡単に解決できる事件に思えたが、事件にかかわりがあると目された人物が殺されてしまう。コンビを組むことになった辻村とともに、事件の謎を追うために乗った哈爾浜行きの急行列車のなかで、さらなる殺人事件が起き……。「八丁堀のおゆう」シリーズの著者が贈る、ノンストップミステリー! 文庫書き下ろし。
  • 皇室の秘密を食い荒らしたゾンビ政体
    -
    1巻3,146円 (税込)
    謎の京都皇統の舎人がもたらした極秘情報! 現代史の伏流にある世界を動かす正体とは? 帳に包まれた秘所に踏み入り禁を破って公開する ・京都皇統による秘密の伝授 ・『高松宮日記』をめぐる有象無象の策謀 ・ハープ(HAARP)の威力を知る皇室の情報力 ・石井紘基議員の刺殺事件の謎 ・不透明な総裁人事の日銀を蝕む満州人脈の亡霊 ・自衛隊を七面鳥にする自民党と公明党の犯罪 ・宮内庁と外務省の皇室イジメと小泉内閣の対米盲従の悲劇 ・異常気象の謎とカミオカンデの爆裂 ・満蒙を源流にする右翼の動きと大阿闍梨の持つ影響力の源泉 ※本書は同名書籍の電子版『皇室の秘密を食い荒らしたゾンビ政体』に序文、付録などを加え、加筆した書籍版です。

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  • 赫衣の闇
    3.7
    ……じた、じた、じたっ。湿った地面を踏み締めながら、どこまでもおいかけてくる――闇市の路地に巣食う真っ赤な怪人の謎。 舞台は敗戦直後の東京。物理波矢多シリーズ最新作となる、渾身の書下ろし長編ホラーミステリー!! 「赤迷路」の通称を持つ闇市に、若い女性を付け回す怪人「赫衣(あかごろも)」が出没するという。 『黒面の狐』事件後、友からの依頼でその真相を探る物理波矢多(もとろいはやた)は、 闇市「赤迷路」に巣食う怪人「赫衣」の正体を調べるなかで、凄惨な殺人事件に遭遇する。 炭鉱を突如襲った連続怪死事件を追う――『黒面の狐』、 灯台に憑いた怪異は時を超える――『白魔の塔』 に連なる、ホラーミステリーの名手、シリーズ第3弾! 物理波矢多:満州の建国大学に学び五族協和の理想を求めたが、敗戦に接して深い虚無に囚われ、以後は国の復興を土台で支える職を求めようとする。
  • 関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 戦争の時代へ
    3.5
    1巻1,595円 (税込)
    日清・日露戦争に勝利し、朝鮮半島、南樺太、そして南満州鉄道を手に入れた日本は、強大化した軍事力を背景に一等国の仲間入りを果たした。 迎えた大正時代は、政争に始まった。山縣有朋を筆頭とする明治の元勲・藩閥勢力と、議会政治の確立を目指す勢力が激しく争い、民衆もそれに呼応して護憲運動が起こった。 まもなくヨーロッパで第一次世界大戦が勃発し、ロシア、ドイツで革命が起こって帝政が崩壊すると、日本はその間隙を縫うようにして権益を確保しようと目論む。ドイツが支配していた中国の港湾都市・中国を強引に奪い取り、シベリアにも出兵した。 日本は、「遅れてきた帝国主義国家」となった。国力の伸長を国民も支持し、陸軍の暴走を追認する形で、軍事国家への道を歩み始める。 天皇の体調が思わしくなかった大正後期には軍事行動を自重していた陸軍も、昭和に改元されると、すぐさま満州事変を起こし、さらに柳条湖事変によって中国大陸の奥深くへと侵攻していく。 傀儡国家・満州国建設のため、清朝のラストエンペラー溥儀を天津の日本租界に匿い、日本の保護下に置いた。さらに男装の麗人と言われたスパイ・川島芳子が溥儀の妻・婉容を言葉巧みに連れ出し、満州国建設の準備を進める。 一方国内では血盟団事件、五・一五事件など要人をターゲットにしたテロ事件が続発、ついには、東京に戒厳令が敷かれる二・二六事件が勃発する――。 新興国・日本が経済力と軍事力に自信を深め、欧米列強に伍する新たな一等国として成り上がろうとした、野望の時代。 目的のためには手段を選ばずあらゆる謀略を駆使し、目を覆うような残虐行為が横行する一方、華やかな大正文化が勃興した大正~昭和11年初頭までを描く、大人気シリーズ待望の第二弾。
  • お金の日本史 近現代編
    4.5
    政治、文化、宗教とともに、歴史をみる視点で欠かせない大きなテーマ=経済。しかし、教科書などでは政治制度や歴史的出来事の延長線として習うことはあっても、それを因果関係や「歴史のif(もしも)」という観点から通史的に読み解くことは少ない――。大好評の前作に続き、金解禁、関東大震災、モラトリアム、昭和恐慌、新円切替、スミソニアン体制、ニクソンショックなど、近現代史を彩った「お金の歴史」を独自の史観で読みとく。日本はなぜ経済大国への道を拓くことができたのか。お金の歴史が概観できる、必読講義。 第一章 新貨幣制と金本位制への道 一、商売は「悪」という呪縛 二、不換紙幣からの脱却 三、地租改正と松方デフレの功罪 第二章 日露戦争による飛躍 一、ロシア帝国の脅威と日英同盟 二、アメリカ対日支援への裏切り 三、日本の列強入りと韓国併合 第三章 揺れる大正デモクラシー 一、第一次世界大戦の「特需」と「負の遺産」 二、米騒動・大震災・共産主義 三、現代史の重大事――世界大恐慌 第四章 敗戦からの高度経済成長 一、満州こそ日本の生命線 二、資源なき国の戦中戦後 三、経済大国ニッポンの行方
  • P+D BOOKS 遠い地平・劉廣福
    値引きあり
    -
    1巻577円 (税込)
    著者の青春の軌跡を辿る短編集。 「遠き地平」は、老境を迎えた著者が、ふとした拍子に思い出す若き日の一シーンを、臨場感たっぷりに描いた自伝的連作小説。 樺太で経験した“強制労働”、思想容疑者として満州に逃避行した話、満州での会社員生活、出征中に妻子が戦災で亡くなったことなど、いずれも味わい深い9篇の短編で構成されている。 また、満州で働いた経験から書かれた「劉広福」は、出征先の中国で芥川賞受賞の知らせを受けた秀作で、周囲から馬鹿にされていた一人の満州人が奇跡を起こす痛快な物語。
  • 風の払暁―満州国演義一―(新潮文庫)
    4.1
    霊南坂の名家に生を受けた敷島四兄弟は、異なる道を歩んだ。奉天総領事館に勤務する外交官、太郎。満州で馬賊を率いる、次郎。関東軍の策謀に関わる陸軍少尉、三郎。左翼思想に共鳴する早大生、四郎。昭和三年六月、奉天近郊で張作霖が謀殺された。そして時代の激流は彼ら四人を呑みこんでゆく。「王道楽土」満州国を主舞台に、日本と戦争を描き切る、著者畢生(ひっせい)の大河オデッセイ。(解説・馳星周)
  • 満州国演義(一~九)合本版(新潮文庫)
    5.0
    霊南坂の名家に生を受けた敷島四兄弟は、異なる道を歩んだ。奉天総領事館に勤務する外交官、太郎。満州で馬賊を率いる、次郎。関東軍の策謀に関わる陸軍少尉、三郎。左翼思想に共鳴する早大生、四郎。昭和三年六月、奉天近郊で張作霖が謀殺された。そして時代の激流は彼ら四人を呑みこんでゆく。「王道楽土」満州国を主舞台に、日本と戦争を描き切る、著者畢生(ひっせい)の大河オデッセイ。 ※当電子版は新潮文庫版『満州国演義』一~九巻をまとめた合本版です。
  • 由比家の姉妹
    -
    異国で迎えた祖国敗戦の日から幾多の辛酸と闘って生きていく二人の健気な姉妹。満州・大連からの引き揚げ者の女3人の家族が、周囲に何度もだまされながらも、けなげに生きる様を描いた傑作。焼け野原となった東京で、父親を待ちながら……。巨匠の麗筆が全女性に訴える敗戦の哀歌。
  • 人びとはなぜ満州へ渡ったのか――長野県の社会運動と移民
    -
    1巻2,750円 (税込)
    貧しさだけが移民の要因ではない。一般開拓団、青少年義勇軍ともに全国一多く送出した長野県は、社会運動の激しさでも際立っていた。経済要因では説明できない移民へいたる人びとの営みを、社会運動弾圧の影響や地縁などの視点から問い直す。
  • 紅葵
    -
    “正義の盗み”で悪を罰する 人情味あふれるエンタメ時代小説。 江戸のトラブルは女盗賊・麻衣にお任せ。 武家の家柄でありながら飲み屋で働く麻衣。 その正体は、江戸で噂の女盗賊“紅葵”だった。 弱きを助け強きを挫く、義理人情に厚い乙女の江戸奇譚。 ■著者紹介 小神子眞澄(こみこますみ) 1942年旧満州で生まれる。 小学校5 年で右耳を、19歳で左耳を突発性難聴のため失聴。 その後中途失聴者・難聴者団体「新光会」に入会。 大阪支部長を6年務め、現在会計担当。 これまでの作品は、2007 年11月20日に『黄金のカラス』を出版。 平成24 年たつ年 9/14 贈賞式、「第40 回毎日農業記録賞」優秀賞、 「いじめ・自殺防止作文コンテスト」優秀賞など多数入選している。

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  • 白球の「物語」を巡る旅 コンテンツツーリズムで見る野球の「聖地巡礼」
    -
    野球はなぜベースボールにならなかったのか ベースボールはなぜ戦後も野球と呼ばれ続けたのか。そこには地域と野球の密接な結びつきがあった。伝説の投手沢村栄治、今も都市対抗野球に名を残す久慈次郎、幻の企業チーム別府星野組など、各地の野球にまつわる足跡を辿る。 【目次】 第1章 地域と野球の関係性 第2章 北海道・岩手——スタルヒン、久慈次郎の足跡 第3章 福島——野球熱でつながる常磐炭鉱と磐城高校 第4章 東京——大学野球の源流を辿る 第5章 三重・京都——戦火に散った伝説の大投手・沢村栄治 第6章 和歌山——全試合完封で甲子園を制した嶋清一の故郷を訪ねて 第7章 兵庫・大阪——知られざるスタジアムの歴史 第8章 兵庫(淡路島)——阿久悠と『瀬戸内少年野球団』に見る離島の野球文化 第9章 大分——幻の企業チーム「別府星野組」 第10章 香川——永遠のライバル・水原茂と三原脩の物語 第11章 沖縄——戦争に翻弄された沖縄球児と島田叡の功績 第12章 台湾(嘉義)——日本人が持ち込んだ台湾野球の黎明期 第13章 中国(大連)——大連満州倶楽部と大連実業団がしのぎを削った時代 第14章 旅の終わりに 【著者】 増淵敏之 1957年生まれ。法政大学大学院政策創造研究科教授。コンテンツツーリズム学会会長。著書に『物語を旅するひとびと』(彩流社)、『欲望の音楽——「趣味」の産業化プロセス』(法政大学出版局)、『おにぎりと日本人』(洋泉社)ほか。
  • 興安嶺颪吹き荒れて 敗戦の満洲 脆く崩れていくものの影を 少年は見た
    -
    1巻2,200円 (税込)
    人間性を無視し人権を破壊するもの、それが戦争である 私は、終戦までの五年間を、満州国に住んでいましたので、激動期の戦前戦後の体験を書いてみました。また、もう一つの課題として、当時の白系ロシア人のおかれた悲劇的な状況を書き表しました。敗戦の満洲で、白系ロシア人ほど立場の弱い人たちはいませんでした。 いずれにしても、戦争というもののむごたらしさがもたらした結果です。私は、この作品に「平和への祈り」と、「遺言」を込めました。 【目次】 第1章  横道河子というところ 第2章  ヒットラーとロシナンテ 第3章  氷の家 第4章  復活祭 第5章  井上ホテルの崩壊 第6章  さらば横道河子 第7章  陶頼昭の夜 第8章  新京到着 木材会館 第9章  棄民=四等国民を生きる 第10章  李浩全との出会い 第11章  日本人狩り 第12章  日僑俘=日本人捕虜 第13章  雪の朝 第14章  半風子は知っている 第15章  死者の母音 第16章  新しい年に 第17章  兄・芳樹の日記抄 第18章  春節吉報 ソ連軍撤退 第19章  共産軍入城 タチヤーナとの別れ 第20章  父の長城 第21章  中央政府軍長春奪還 第22章  黄昏の別離 胡蘆島から佐世保へあとがき 【著者】 山本直哉 1935年生 横浜市立大学卒 本籍地・長野県
  • 決定版 大東亜戦争(上)(新潮新書)
    3.5
    満州事変から始まり敗戦で終わる足掛け15年の戦争は、従来、「先の大戦」「あの戦争」などと曖昧な呼称で論じられてきた。しかし、本書のために集結した歴史家たちは今回、敢えて「大東亜戦争」の表現を選んでいる。イデオロギーを抜きにすれば、この呼称こそが「あの戦争」の全貌を最も的確に伝えるからだ。二分冊の上巻では、開戦後の戦略、米英ソ中など「敵国」の動向、戦時下の国民生活の内実などに迫る。
  • 決定版 大東亜戦争(上下)合本版(新潮新書)
    -
    満州事変から始まり敗戦で終わる足掛け15年の戦争は、従来、「先の大戦」「あの戦争」などと曖昧な呼称で論じられてきた。しかし、本書のために集結した歴史家たちは今回、敢えて「大東亜戦争」の表現を選んでいる。イデオロギーを抜きにすれば、この呼称こそが「あの戦争」の全貌を最も的確に伝えるからだ。二分冊の上巻では、開戦後の戦略、米英ソ中など「敵国」の動向、戦時下の国民生活の内実などに迫る。 ※当電子版は新潮新書版『決定版 大東亜戦争』上下巻をまとめた合本版です。
  • 太平洋戦争への道 1931-1941
    4.3
    満州事変から、真珠湾攻撃へ―― 日本を亡国に導いた6つの分岐点 2017年の終戦の日、昭和史研究のスペシャリスト3人が集結して話題を呼んだNHKラジオ番組「太平洋戦争への道」。本書は、その貴重な鼎談に、保阪正康氏の解説と図版・写真を加えた「日米開戦80年企画」として刊行するものです。1931年の満州事変から1941年の真珠湾攻撃へと至るその過程には、見逃せない6つの分岐点があったと3人は口をそろえます。各氏の視点と語り口が絶妙に交差しながら、昭和日本の闇へと迫る展開は、歴史好きの方にはもちろん、一般の方にも重層的な歴史理解を促すに違いありません。私たちは歴史から何を学ぶべきなのか。昭和日本が犯した「最大の失敗」から、令和日本が進むべき道を提言します。 〈内容〉 序 章 太平洋戦争とは何か 第一章 関東軍の暴走  1931 満州事変 - 1932 満州国建国 第二章 国際協調の放棄  1931 リットン報告書 - 1933 国際連盟脱退 第三章 言論・思想の統制  1932 五・一五事件 - 1936 二・二六事件 第四章 中国侵攻の拡大  1937 盧溝橋事件 - 1938 国家総動員法制定 第五章 三国同盟の締結  1939 第二次世界大戦勃発 - 1940 日独伊三国同盟 第六章 日米交渉の失敗  1941 野村・ハル会談 - 真珠湾攻撃 戦争までの歩みから、私たちが学ぶべき教訓
  • 満蒙開拓、夢はるかなり 加藤完治と東宮鐵男 上
    -
    1~2巻1,760円 (税込)
    ■教育者・加藤完治と軍人・東宮鐵男。満蒙開拓に情熱を傾けた二人の波乱の人生と、開拓移民の夢の行方を戦後70年に問うノンフィクション大作。 「共に往かん アムールの果て 韃靼の海」(東宮鐵男)。未墾の原野の開拓に情熱を傾けた農本主義教育者・加藤完治。「満州」に日本人の開拓村建設の夢を描いた軍人・東宮鐵男。関東軍作戦参謀・石原莞爾を介して二人の人生がクロスする――。「満蒙開拓の父母」と称される二人の生涯を通して、開拓の理想と現実の乖離、その悲惨な結末を描きつくしたノンフィクション。昭和史の闇に光を当ててきた著者渾身の力作。 [目次] 序 章 「渡満道路」を辿る 第1章 農本主義教育者・加藤完治の誕生 第2章 軍人・東宮鐵男と中国大陸 第3章 国民高等学校運動と加藤グループ 第4章 満蒙移民の胎動と満州事変 第5章 動き出した満蒙開拓移民 第6章 第一次武装試験移民(弥栄村)の入植 <著者略歴> 牧 久(まき・ひさし) ジャーナリスト。一九四一年、大分県生れ。六四年、早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、日本経済新聞社に入社。東京本社編集局社会部に配属。サイゴン・シンガポール特派員。八九年、東京・社会部長。その後、取締役総務局長、常務労務・総務・製作担当。専務取締役、代表取締役副社長を経て二〇〇五年、テレビ大阪会長。現在、日本経済新聞社客員、日本交通協会会員。著書に『サイゴンの火焰樹――もうひとつのベトナム戦争』『特務機関長 許斐氏利――風淅瀝として流水寒し』『「安南王国」の夢――ベトナム独立を支援した日本人』『不屈の春雷――十河信二とその時代』上下(各小社刊)がある。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『満蒙開拓、夢はるかなり――加藤完治と東宮鐵男 上』(2015年7月27日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
  • 三宅雪嶺 異例の哲学
    -
    三宅雪嶺は「明治維新後」の思想を代表する。三宅雪嶺は1860年生まれ、1945年没。明治維新から第二次大戦までを生きた哲学者、歴史家、ジャーナリスト。「国粋主義」を標榜した言論雑誌「日本人」の創刊で知られ、『真善美日本人』『偽悪醜日本人』ほか膨大な著作を残した。雪嶺の「国粋保存」は保守反動思想ではない。雪嶺の哲学は、旧物保存の正反対、開明社会の知識思想から生まれた宇宙論、人類論、社会論などで構成される百科全書的で、広大な思想体系である。雪嶺の魅力は、これまた膨大な歴史論、人物論、人生論にもある。司馬史観の源泉は雪嶺にあり。満州事変以降、「晩節を汚して」しまった雪嶺について、それはなぜ? を問う。
  • 父 岸田劉生 愛蔵版
    -
    この本を読まずに劉生の事を知ろうとする人は、劉生の画業を麗子像をぬかして話そうとする人に似ている――(武者小路実篤「序」より) 〈麗子像〉を通じて誰もが知る愛娘が、父・劉生の日記や手紙を引きつつ、その幼年時代から死までを綴った手記。新たな表現を求めて苦悩し、角力を愛し、時に癇癪を起こす――画家・劉生、そして人間・劉生を知るうえで欠かせない一冊。カラー口絵8P、著者が劉生の死後を綴った単行本初収録の随筆4篇、麗子の娘である画家・岸田夏子による解説を増補した新版。図版多数収載。【岸田劉生生誕130年記念企画】 【目次より】 序(武者小路実篤)  ○ 幼年時代から結婚まで 代々木時代 鵠沼時代 京都時代 鎌倉時代 満州へ  ○ 解 説(谷川徹三) 〈巻末付録〉岸田麗子随筆選 父の遺してくれたもの ある女の講演草稿 あれから三十年 母のこと ――劉生を夫に選んだひと  ○ 岸田麗子 ――「麗子像」の先へ(岸田夏子)
  • 不屈の春雷 十河信二とその時代 上
    -
    1~2巻1,980円 (税込)
    ■東海道新幹線「生みの親」として知られる元国鉄総裁・十河(そごう)信二の波乱の前半生――。 東京帝大在学中に時の鉄道院総裁・後藤新平と出会い、鉄道院に入る。帝都復興院で関東大震災の復興事業に携わるなか、贈収賄の嫌疑をかけられる。無罪を勝ち取ったが鉄道省を去り、満鉄の理事として動乱の中国へ赴く。 十河が故郷・西条市に寄贈した膨大な資料をもとに、鉄道省贈賄事件の真相など埋もれた事実を丹念に掘り起こし、十河信二と彼の生きた時代を生き生きと描き出したノンフィクション。一代の風雲児、波乱の前半生――。 [目次] 序 章 「明治以来の夢なり」 第1章 ストライキの青春 第2章 「巌頭の感」の衝撃 第3章 恩師・後藤新平と鉄道 第4章 西条学舎と米国留学 第5章 「種田・十河時代」と盟友たち 第6章 関東大震災と帝都復興院 第7章 復興局疑獄事件 第8章 「友情」の無罪判決 第9章 動乱・満州の風雲児 <著者略歴> 牧 久(まき・ひさし) ジャーナリスト。一九四一年、大分県生れ。六四年、早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、日本経済新聞社に入社。東京本社編集局社会部に配属。サイゴン・シンガポール特派員。名古屋支社報道部次長、東京本社社会部次長を経て、八九年、東京・社会部長。その後、人事局長、取締役総務局長、常務労務・総務・製作担当。専務取締役、代表取締役副社長を経て二〇〇五年、テレビ大阪会長。現在、日本経済新聞社客員、日本交通協会会員。著書に『サイゴンの火焰樹――もうひとつのベトナム戦争』『特務機関長 許斐氏利――風淅瀝として流水寒し』『「安南王国」の夢――ベトナム独立を支援した日本人』(各小社刊)がある。 ※この電子書籍は株式会社ウェッジが刊行した『不屈の春雷 十河信二とその時代 上』(2013年9月28日 第1刷)に基づいて制作されました。 ※この電子書籍の全部または一部を無断で複製、転載、改竄、公衆送信すること、および有償無償にかかわらず、本データを第三者に譲渡することを禁じます。
  • あしあと ちばてつや追想短編集
    4.6
    ちばてつや、23年振りの最新短編集!! 巨匠・ちばてつやの23年振りとなる短編集!  戦後の満州引き揚げを描いた「家路 1945-2003」、漫画家デビュー時に謎の体調不良にさいなまれた日々を描く「赤い虫」、トキワ荘グループとの交流のきっかけとなった”事件”を描く「トモガキ」、そして最新発表作となる、名作『のたり松太郎』誕生前夜を描いた「グレてつ」といった、2000年以降に描かれた氏の貴重な自伝的読み切り作品を、掲載当時のカラーを含め完全収録!
  • 大制覇 重空母武蔵世界の海を征く(1)
    -
    昭和十七年八月。海軍の活躍に焦った帝国陸軍は、満州でソ連軍基地を攻撃、戦闘状態に入った。ソ連がドイツ軍との戦闘に主力部隊を総て投入している隙に、極東、シベリアへ進攻しようという陸軍の独断専行だった。しかし頼みのドイツ軍が、電光石火の変わり身でソ連軍と休戦、不可侵条約を結んでしまった。苦境に陥ったのは帝国陸軍だけではなかった。ソ連という楯が無くなった英国もまた絶体絶命の状況に陥ってしまったのだ。チャーチルからの救援要請を受けて山本五十六は、重空母「武蔵」擁する連合機動艦隊の出撃を命じた! 『太平洋の覇者 連合機動艦隊大戦記』(全3巻)の続編ストーリー。 ●菅谷 充(すがや・みつる) 1950年静岡県富士市生まれ。1971年『仮面ライダー』(原作・石ノ森章太郎)でマンガ家デビュー。代表作に第28回小学館漫画賞受賞作となった『ゲームセンターあらし』『こんにちはマイコン』など。1985年からパソコン通信を始め、87年よりNIFTY-Serveでモータースポーツ情報を発信するオートレーシング・フォーラムを主宰し、2004年には第1回モータースポーツ大賞を受賞。1996~2008年まで、米国のインディカーシリーズとインディ500のテレビ解説も担当した。1994年、菅谷充名義で小説の執筆活動を開始し、『漆黒の独立航空隊』(有楽出版社)で小説家デビュー。以後、モータースポーツ小説、架空戦記小説を中心に60作以上を発表。2011年、60歳で早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程を修了し、2013年より京都精華大学マンガ学部教授。
  • スパイの妻 上
    完結
    4.5
    銀獅子賞受賞作品、渾身のコミカライズ!! 太平洋戦争前夜。 神戸の貿易商・福原優作は 物資を求めて赴いた満州で、 驚愕の国家機密を知ってしまう。 正義感から世界に公開しようとする優作に、 妻の聡子は…… 戦火に秘された恋愛/サスペンス。 第77回ヴェネチア国際映画祭・銀獅子賞受賞。 黒沢清監督作品、初のコミカライズ。
  • 立憲君主 昭和天皇 (上巻)
    -
    昭和天皇伝の決定版! 昭和天皇でなければ、 日本は救えなかった。 立憲君主とはどうあるべきか。君主は政治とどう関わるべきか。 あの戦争で、終戦の「聖断」はどのように下されたか。 青年期の欧州歴訪を経て、国民とともに歩む立憲君主たらんと志した昭和天皇。現実政治の前で悩み、君主のあるべき姿を体現した87年の生涯を、宮内庁が24年の歳月をかけて編纂した正史『昭和天皇実録』をはじめ560点に及ぶ文献をもとに描く。 【第一部】君主とはどうあるべきか 序章 かくて「聖断」は下された 第一章 昇陽の日々 第二章 帝王教育 第三章 天子への道 【第二部】君主は政治とどう関わるべきか 第四章 青年君主の苦悩 第五章 満州事変と国際孤立 第六章 万歳とファッショ 第七章 二・二六事件 《昭和天皇に関する文献は数多あるが、本書は、(一)宮内庁が平成二十六年九月に公表した、正史といえる『昭和天皇実録』に依拠している(二)昭和天皇の言動を理解するため、時代背景を詳述している――点に、他書にはない特色があると考えている。加えて、激動の時代を追体験できるよう、分かりやすく、リアルな文章表現に努めてきたつもりだ。本書により、昭和天皇への理解をより深めることができればと願っている。》(本文より)
  • 羊は安らかに草を食み
    4.4
    認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆” があった―― 過去の断片が、まあさんを苦しめている。それまで理性で抑えつけていたものが溢れ出してきているのだ。彼女の心のつかえを取り除いてあげたい―― アイと富士子は、二十年来の友人・益恵を “最後の旅” に連れ出すことにした。それは、益恵がかつて暮らした土地を巡る旅。 大津、松山、五島列島……満州からの引揚者だった益恵は、いかにして敗戦の苛酷を生き延び、今日の平穏を得たのか。彼女が隠しつづけてきた秘密とは?  旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、老女たちの運命は急転する――。 八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実。 日本推理作家協会賞 『愚者の毒』 を超える、魂の戦慄!
  • ノモンハン事件の真実
    -
    武力衝突の規模から言えば、事実上の“日ソ戦争”だったノモンハン事件。満州国と外モンゴルの国境紛争から勃発した四ヵ月の戦闘で関東軍は大苦戦を強いられたが、あくまで“事件”として内密に処理され、闇に葬られてしまう――。なぜこの教訓が活かされることなく、二年後の太平洋戦争に日本は突入したのか? 今なお戦史のベールに包まれた“草原の死闘”の真相に迫る!
  • 骨の記憶 七三一殺人事件 虚妄の栄光とウイルス兵器
    -
    1巻1,650円 (税込)
    戦争孤児から苦学の末フリーのジャーナリストとなった紘一は、戦後の暗部からやがて「七三一部隊」の闇に引き寄せられていく。真実を追求する過程で逢着した行方不明だった姉の消息。物語は終戦間近の旧満州にさかのぼる。部隊の撤収時に何が起こったのか? そして隅田川の遺体はだれなのか?……
  • 十五年戦争小史
    4.0
    戦争は、誰によっておこされ、どのように展開したか――。本書では、1931年の柳条湖事件の謀略に始まり、45年ポツダム宣言受諾と降伏文書調印によって終わった一連の戦争を「十五年戦争」と呼び、その曲折に満ちた過程と全体像を克明に描く。アジア覇権主義を掲げる日本軍部と対米英協調路線の宮中グループとのせめぎ合い、マスコミの報道によって国内で急速に高まる排外主義、アジア太平洋戦争へと向かう御前会議のありよう………。満州事変、華北分離、日中戦争、アジア太平洋戦争で構成される各部には年表、関係地図を付し、制度や組織の変遷、人事の系統図なども適宜配した。長年読み継がれてきた画期的通史。

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