濱口竜介の作品一覧
「濱口竜介」の「演出をさがして 映画の勉強会」「スパイの妻」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「濱口竜介」の「演出をさがして 映画の勉強会」「スパイの妻」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
なんてぜいたくな勉強会なんだ!濱口竜介監督/三宅唱監督が今好きな邦画監督二大巨塔なこともあるけれど、脳が焼き切れるくらいおもしろかった。
まずは、映画監督が映画を観る際に受け取っている情報量とその解像度に圧倒された。さらに、監督ならではの視点(「顔選び」「自分がこのテーマで撮るとしたら」「参考にしたシーン」「全部オンで切り返すだけのつなぎ、できなくない?」などの話)がおもしろすぎる。
また、お互いによく褒め合っている通り、言語化がうますぎる。ビクトル・エリセ作品を評して「ものの肌理に感覚が伸びていく感じ」!
とくに、濱口監督の勉強家ぶりはすさまじく、「ロベール・ブレッソン『シネマトグラフ覚書』をフランス語までタイプして写経」「平倉圭・砂連尾理との勉強会」などのエピソードは、その脳の容量に気が遠くなった。
最後の二章では、そんな二人の監督がお互いの作品について質問をぶつけ合うのだからたまらない。主にどこまで意図的なのかという話。印象的だったのは、お互いに緻密な計算の内と思っていたシーンが、意外と現場での偶然の集積によって生まれているところ。三宅監督の「監督の仕事ってほんと見えづらい」けど「強烈に面白い」という言葉が沁みる。
黒沢清や蓮實重彦の話も多く、「かつて東京のさまざまな映画館で見かけた観客としての西島秀俊」の話もとてもおもしろかった。
Posted by ブクログ
トニスコ以外の章を読んだ(トニスコだけぜんぜん観てないので) 3人の勉強会の文字起こしはオンラインで見かけては食い入るように読んできたので書籍化とてもうれしい ブレッソンは特に去年全作完走したところ&ラルジャンをスクリーンで見返したばかりだったのでアツかった エルスールや非情城市も大好きだ 話が深く鋭く面白いというのは言うまでもなく、3人のフラットで遠慮がなくアクセルを踏むタイミングも意見を交換するタイミングも限りなく自由なやりとりの公平さが不思議な癒し効果を生んでいる この形式でこの世の全ての名作たちについて語り合ってほしい
わたしの映画人生は濱口竜介『ハッピーアワー』を2018年に観たことから始まっていて、その5時間17分ある映画をそれぞれ違う友人と計7回観たこともあるくらい、映画の原点を(それは監督としても鑑賞者としても)濱口竜介に置いているのだけど、映画のつくり方に対する姿勢や振り返り方は三宅唱の方がずっと好きで、その違いを改めて噛み締めるラスト2章もよかった 濱口作品は裏話を聞いても見方があまり変わらない(というか自分の人生の写し鏡としてしか見れない)けど、三宅唱作品は裏話を聞けば聞くほど自分がその作品と親密になっていくように感じる どっちも好きだけど好きの方向がてんで違う 三浦さんも文章好きだし、改めてすごい3人だ あと100冊出してほしい