戸部良一の作品一覧
「戸部良一」の「失敗の本質」「外務省革新派 世界新秩序の幻影」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「戸部良一」の「失敗の本質」「外務省革新派 世界新秩序の幻影」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都大学法学部卒。同大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了。『ピース・フィーラー 支那事変和平工作の群像』で 第21回吉田茂賞を受賞。著書に『日本の近代 逆説の軍隊』、『日本陸軍と中国「支那通」にみる夢と蹉跌』などがある。
Posted by ブクログ
「失敗の本質」の続編となる本書は、前作よりも読みやすい内容で、色々と頷きながら読み終えました。
イスラエルは、組織の戦略的失敗から学習を繰り返したそうです。
過去の成功事例にとらわれたり、他所の成功事例を真似るだけでは能がないと思っています。
やはり失敗から学ばないと。
恐怖心の存在を認めた上で、それをコントロールして任務を遂行するアメリカ兵。一方、恐怖心自体の存在を認めず、否認や抑圧によって受動的に対処した日本兵。
このあたりは山本七平氏の「日本はなぜ敗れるのか-敗因21ヵ条」とも共通する分析かと思います。
実践から学んで行動を修正することが出来なかった日本軍の姿も浮き彫りになっており、組
Posted by ブクログ
「失敗の本質」の本を読んだことがあり、その後に久しぶりに野中先生の本が読みたいと思い読んでみた。非常に興味深い内容で、今まで通り日本軍の戦争を研究材料としつつ、戦場でのリーダーシップについて大量の論文とデータを元に分析されて納得感のある内容であった。
個人的には第8章の辻政信の内容に思うところがあった。幼い頃から文武両道で部下の信頼も厚く飲み会や風俗などが大嫌いで教科書に載るお手本のような軍人であるのにも関わらず、組織として何故上手く立ち回ることができなかったのか?日本人が目指すべき人物に限りなく近いはずなのに何故同世代のエリートには嫌われていたのか?そもそも日本の学問における優秀な人材は何