戸部良一の作品一覧
「戸部良一」の「失敗の本質」「外務省革新派 世界新秩序の幻影」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「戸部良一」の「失敗の本質」「外務省革新派 世界新秩序の幻影」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都大学法学部卒。同大学院法学研究科政治学専攻修士課程修了。『ピース・フィーラー 支那事変和平工作の群像』で 第21回吉田茂賞を受賞。著書に『日本の近代 逆説の軍隊』、『日本陸軍と中国「支那通」にみる夢と蹉跌』などがある。
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Posted by ブクログ
読後はもちろん、2章、3章は読みながら、職場組織のことに思考が飛び、なかなか読み進まなかった。
「失敗の本質」の要因は、敗戦に至った日本軍・政府から、今も変わらずに日本、私の周辺にはある。
1章では、ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ海戦、沖縄戦。それぞれ、大部分が知らないことばかり。インパールの「死の行進」は聞いたことがある。沖縄戦も住民の視線からの話も色々読んできた。
日本軍がどのような体制、思想、作戦で戦っていたのか、初めて知ることばかり。地名が出る度に地図で調べた。
戦争ものは、そこで亡くなった方々のことを思うと感傷的になるけれど、本著は何故失敗したのかの観点に絞られており、敗戦に至った要因がとてもわかりやすい。
それは日本軍特有でもない。米軍とはもちろん違うけれど、今の日本社会(民間、政府)にも通じる。だから、特に2章以降は戒めのように読む。
業績評価としつつ、情緒が根強く残っているような日本企業。
やる気じゃないんだよ、成果でしょ。日本軍と同じじゃないか。
やるせなく思いつつも、どうすれば良いのかを考える、気付く良著。
Posted by ブクログ
戦前の外務官僚は穏健派だと思われがちだが、本書で明かしたように、中には陸軍以上の強硬派がいて、強硬論を主張した外務省革新派とそれを主導した白鳥敏夫について深掘りする。パリ講和会議、ワシントン体制と1920年代は日本の地位は欧米列強、とりわけ英米ほど高くはなかった。加えて、1923年以降の日本経済停滞の影響もあって、組織内に不満を抱く者がいた。それで外務省は人事刷新を推進した。その流れで、外務省革新派が台頭した。ただし、本書で述べられるように、陸軍の統制派と皇道派ほどの強固な組織ではなく、むしろ個人の力に左右されるもので、その一例として軍とどの程度協力するのかが一つの目安であった。また当時の政治状況においても、革新派は無視できない存在であったとはいえ、実際のところ政策にはそれほど影響を及ぼすことはなかった。