作品一覧

  • 蒋介石 ――「中華の復興」を実現した男
    4.5
    1巻1,430円 (税込)
    蔣介石は、半植民地化されていた近代中国の国際的地位を飛躍的に押し上げた。中国軍の総司令として抗日戦争に勝利し、外交手腕によって中国が戦後、国連安保理の常任理事国を担う礎を築いた。彼こそ「中華の復興」を実現した人物と言える。しかし、毛沢東と対立した彼は、中華人民共和国では長く「人民の公敵」とされ、台湾では恐怖政治の主導者として記憶されている。親日家として戦後日本の運命を変えた蔣介石の素顔を描いた決定版評伝が、もう一つの近代中国史を明らかにする。
  • 東アジア現代史
    4.7
    1巻1,430円 (税込)
    「日本」「中国」「朝鮮」諸国を擁する東アジア世界は「鎖国」の終焉と共に近代化を迫られた。西洋列強の外圧の中で、植民地化や二度の大戦を経て、二一世紀の現代、劇的なまでの経済発展を達成している。一方で中国と朝鮮半島には今なお冷戦構造が残り、約二百年にわたるこれまでの歴史は、少子高齢化や安全保障にかかわる難問を投げかけている。協調と衝突を繰り返し突き進んできた過去を振り返り、未来につなげるための一冊。
  • 1918⇌20XX 歴史は繰り返す【WOP】
    -
    1巻968円 (税込)
    【WedgeONLINE PREMIUM】 1918⇌20XX 歴史は繰り返す ナチ党の台頭、世界恐慌、満州事変など、さまざまな出来事が世界を揺さぶった、第一次世界大戦と第二次世界大戦の狭間の「戦間期」。この短くも波乱の歴史は、米中対立やウクライナ戦争など、再び動乱の時代へと突入しつつある現代を生きる私たちに、重要な気付きを与えてくれる。日本史から世界史まで、23人の気鋭の専門家たちが「戦間期」を読み解いた。 この記事は、月刊誌『Wedge』で、2021年9月号(8月20日発売)から23年8月号(7月20日発売)にかけて掲載された連載『1918⇌20XX 歴史は繰り返す』を電子書籍化したものです。 Vol.1 神話化される「ナチ宣伝」21世紀の危機を見抜くには/佐藤卓己(京都大学大学院教育学研究科教授) Vol.2 危機の米国を導いたローズヴェルトのリーダーシップ/佐藤千登勢(筑波大学人文社会系教授) Vol.3 単なる「失敗」ではない 理想を示し規範を作った国際連盟/篠原初枝(早稲田大学国際学術院大学院アジア太平洋研究科教授) Vol.4 日英同盟廃棄から学ぶ「強固な日米同盟」実現の鍵/中谷直司(帝京大学文学部社会学科准教授) Vol.5 ユダヤ人虐殺を容易にしたナチ体制の「上下間の責任転嫁」/田野大輔(甲南大学文学部教授) Vol.6 「排日移民法」抗議運動が示す 太平洋戦争へと続く道/渡邉公太(帝京大学文学部日本文化学科専任講師) Vol.7 なぜ日本は軍縮から脱退したのか「艦隊派悪玉論」を再検討/畑野 勇(根津育英会武蔵学園 学園記念室室長) Vol.8 現代米国外交の起源 ウィルソン主義は何を目指したのか/高原秀介(京都産業大学国際関係学部国際関係学科 教授) Vol.9 失敗した英国の宥和政策現代と重なる第二次大戦前夜/細谷雄一(慶應義塾大学法学部 教授) Vol.10 テロと戦争への道を拓いた大正日本経済のグローバル化/牧野邦昭(慶應義塾大学経済学部 教授) Vol.11 ナチ台頭許した「ヴァイマル共和国」 社会の分断が招く破滅/板橋拓己(東京大学大学院法学政治学研究科 教授) Vol.12 破壊された国際秩序 戦間期の欧州はいかに再建したのか/藤山一樹(大阪大学大学院人文学研究科 講師) Vol.13 ヒトラーに屈したオーストリア 独立守るのに必要なこと/髙橋義彦(北海学園大学法学部政治学科 准教授) Vol.14 戦前から続く日本人の「軍隊嫌い」深い溝の根源は何か/髙杉洋平(帝京大学文学部史学科 専任講師) Vol.15 今も米国に残る「黄禍論」人種主義なる〝病〟と向き合うには/廣部 泉(明治大学政治経済学部 教授) Vol.16 山県有朋の死から100年 明治日本は何を目指したのか/小山俊樹(帝京大学文学部 教授) Vol.17 揺れ続けるスペイン内戦への評価 歴史とは何なのか/細田晴子(日本大学商学部 教授) Vol.18 日本を惹きつけるサハリンの資源「政経分離」は可能なのか/麻田雅文(岩手大学人文社会科学部 准教授) Vol.19 諜報の本分を見失った戦間期日本 稚拙な対ソ連秘密工作/増永真悟(慶應義塾大学SFC研究所 上席所員) Vol.20 対米開戦に至った「南部仏印進駐」なぜ、日本は「決めた」のか/森山 優(静岡県立大学国際関係学部国際関係学科 教授) Vol.21 日中対立の原点「山東問題」外交の大失敗はなぜ起きたのか/奈良岡聰智(京都大学大学院法学研究科 教授) Vol.22 「外交こそが戦争」と考えた中国大国化の立役者・蔣介石/家近亮子(敬愛大学国際学部 教授、放送大学 客員教授) Vol.23 日ソの「宣戦布告なき戦争」ノモンハン事件が示す教訓/花田智之(防衛研究所戦史研究センター 主任研究官) Vol.24 満州事変から日中戦争へ日本を破滅に導いた楽観主義/髙杉洋平(帝京大学文学部史学科 専任講師)

ユーザーレビュー

  • 蒋介石 ――「中華の復興」を実現した男

    Posted by ブクログ

    最新の史料に基づき蒋介石の歴史を辿ることで、新たな視点の近現代の東アジア史も勉強することができる新書。

    0
    2025年10月26日
  • 東アジア現代史

    Posted by ブクログ

    現代史になってくるのは 10章から後。13と14は個別ネタ。それまでは前史。実質4章。ここは読みであり。思ってたよりソ連ロシアが重い。アメリカも。トランプでどうなるのかな。
    うまくいってないといってもサブサハラとかよりかなりマシかも。儒教からのテイクアウトは可能なのだろうか?

    0
    2025年02月15日
  • 東アジア現代史

    Posted by ブクログ

    東アジアの現代史をを日本、中国、朝鮮(韓国・北朝鮮)、台湾のそれぞれから描いた通史。現代の状況に至る起点となる出来事をそれと指摘しつつ書いてあるので、理解が深まった。

    0
    2025年01月16日
  • 東アジア現代史

    Posted by ブクログ

    一家に一冊あるべき、良書である。
    時々読み返して、現在の日本と東アジア情勢の、大前提を確認したい。
    しかし、歴史のディテールは複雑すぎて、何も覚えられないので、盲が啓かれた・新鮮に感じた・重要な観点のみを備忘録。

    ⚫︎東アジアは、今も、冷戦構造が固定化したままの、特殊な地域。

    ⚫︎東アジア各国は、いずれも「鎖国」的な政策をとっていたが、「西洋の衝撃」を受け、近代化を迫られる。その近代化の速度に、大きな違いがあった。

    ⚫︎アジアで一番早く近代化を達成した日本は、西洋列強を模倣し、産業革命を起こし、資本主義を導入し、「一等国」の仲間入りを目指して、植民地主義になる。
    伝統的な支配体制と、華夷

    0
    2025年11月24日
  • 蒋介石 ――「中華の復興」を実現した男

    Posted by ブクログ

    蒋介石とはどんな石ですか?には笑った
    彼の人間性は著しく矛盾に満ち、多分に分裂症気味であったと思う
    決して好きになれそうもない人間だったが、本作は力作で予想以上に読み応えがあった
    多くの方々にお勧めする

    0
    2025年10月26日

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