家近亮子のレビュー一覧
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日中戦争期に中国国民党を指導し、抗日戦勝利に貢献したものの、戦後、国共内戦に敗れて台湾に逃れた蒋介石についての本格的評伝。
蒋介石の外交戦略が抗日戦の勝利や中国の国際的地位向上につながったといった「功」の側面、一方で、人民のことを顧みることなく独善に陥りがちだったといった「罪」の側面という蒋介石の両面について理解することができた。蒋介石は、中華人民共和国では「人民の公敵」とされ、台湾でも恐怖政治を敷いた独裁者のイメージが強いようであるが、その功績も正当に評価されるべきだと感じた。また、蒋介石を通して、中国近現代史や日中関係史のよい復習・アップデートにもなった。
2番目の妻、陳潔如の存在は本書で -
Posted by ブクログ
一家に一冊あるべき、良書である。
時々読み返して、現在の日本と東アジア情勢の、大前提を確認したい。
しかし、歴史のディテールは複雑すぎて、何も覚えられないので、盲が啓かれた・新鮮に感じた・重要な観点のみを備忘録。
⚫︎東アジアは、今も、冷戦構造が固定化したままの、特殊な地域。
⚫︎東アジア各国は、いずれも「鎖国」的な政策をとっていたが、「西洋の衝撃」を受け、近代化を迫られる。その近代化の速度に、大きな違いがあった。
⚫︎アジアで一番早く近代化を達成した日本は、西洋列強を模倣し、産業革命を起こし、資本主義を導入し、「一等国」の仲間入りを目指して、植民地主義になる。
伝統的な支配体制と、華夷