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雀ちょっちょ
天才・大田南畝はなぜ筆を折ったのか? 守るべきは、文化か、家族か。 『まいまいつぶろ』『またうど』の著者がおくる、心震える江戸の家族小説! 平賀源内から高い評価を受けたことを皮切りに、 文人としての名声をほしいままにしていた大田南畝。 蔦屋重三郎とも交流を重ね江戸の狂歌を牽引する存在になるが、 田沼意次の失脚と松平定信の台頭により、出版界に粛清の嵐が吹き荒れる。 一方、長男・定吉には、大田の家に時としてあらわれる「魔」の萌芽が見え――。 狂歌への思いと家族愛。 天才・大田南畝の知られざる葛藤を描き切る傑作長編! -
『スター・ウォーズ』に学ぶ現代の戦争 戦略の逆襲
巨大米軍が弱小ゲリラに負けるのはなぜか? 本書はМL・カヴァナーという米陸軍戦略家を務めた退役軍人のアイディアから生まれた。 それは彼が韓国に赴任したときのことだ。最前線師団の運用について、戦争計画を立てようと韓国軍将校と戦略の話をするのだが、どうもかみ合わない。それもそのはず。彼の話す戦略は、米国人の経験――南北戦争だったり、米西戦争だったりする――から生まれたもので、それが基礎知識としてなければ、話がわからないのだ。 「ゲティスバーグの戦いで北軍が大勝したよね。それと同じで……」などと話しても、韓国軍の将校にしてみると、「???」。 彼は悩んだ。 お互いに知っている戦争の物語(彼はそれを「共通の地形」と呼ぶ)がなければ、戦略について話し合うのは非常にむずかしいのだ。 そこで思いついたのが「スター・ウォーズ」シリーズだ。これならば、世界のどこの国の将校でも、知っているはずだ。このシリーズは、銀河帝国とそのエピゴーネンと、反乱軍および新旧の共和国の間の「戦いの物語」である。 幸いなことに、カヴァナーは大変なSFオタクでもあった。その結果、韓国軍とのコミュニケーションは急速に深まったのである。 この経験をもとに、彼は退役後、世界中の軍人、研究者、ジャーナリスト、作家らに呼びかけ、「スター・ウォーズ」シリーズの物語の中から戦略の教訓を読み取るプロジェクトを始めた。それが本書なのである。 ここでは現代の戦略の問題が、「スター・ウォーズ」シリーズの物語を通じて見事に説明されている。たとえば、ウクライナ戦争で使用されるAIやドローンの問題は、グリーバス将軍(四本の腕にライトセーバーを持って戦うサイボーグの将軍)や彼が操るハゲタカ型ドロイドと比較して語られている。大量破壊兵器による抑止力の問題は、あのデス・スターとヒロシマ、ナガサキの原爆を引き合いに論じられる。現実の世界における予防攻撃と先制攻撃の違いは、砂の惑星タトゥイーンでのハン・ソロと賞金稼ぎグリードの撃ち合いを例に説明される。 たしかに、これまでちんぷんかんぷんだったストラテジーの諸問題が、「スター・ウォーズ」シリーズのシーンを使うと、実によくわかる! 元アフガン駐留軍司令官で、本物の勇者であるスタンリー・マクリスタル大将(退役)は、こう語る。「戦略の教訓を、大衆映画、さらにはSFから学ぼうというのは、実に軽薄な考えに思えるかもしれない。しかし、知恵は見つけようとする場所にある。そして、思いがけない場所を探すことを恐れてはいけない。本書は、それを探し始めるのに最適な場所だ」と。 -
スターリンの対日情報工作
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日独防共協定の内容を締結前から完全に把握していたクリヴィツキー、東京を基点に強大な情報網を築き上げたゾルゲ、そして、一九四一年六月に始まった独ソ戦以後の日本の動きについて、核心に迫る情報をモスクワに流していた日本人スパイ「エコノミスト」。スターリン体制下におけるソ連の対日情報工作の多面的な実相を描く。 -
ストライク・ファイター(1)
アメリカ戦闘機が国籍不明機に撃墜された! 各国の思惑が交差する新型航空機開発競争の暗部を描く 二〇〇X年、六月…。アジアの一地域でアメリカを震撼させる事件が起こった。世界最強と信じられていた艦上戦闘機グラマンF14Dスーパートムキャットが国籍不明機(アンノウン)と戦いの翼を交え、そして敗れた。撃墜されたF14パイロット、ジョージ槇原は査問会の席で東京行きを命じられる。市ヶ谷の防衛庁を訪れた槇原には、女性自衛官・碑宮とともにインドネシアの小島・八曜島に向かう指令が待っていた。CIA、自衛隊、そして八曜島にある謎の多国籍企業オクテッドカンパニー…。はたして、槇原は国籍不明機の正体をつかむことができるのか。 ハイテク航空スペクタクルシリーズ第1弾!●青山智樹(あおやま・ともき)1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『バトル・オブ・ジャパン』(KKベストセラーズ)、『飛行戦艦「大和」出撃!』(経済界)、『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。 -
ストライク・ファイター(3)
オクテッド社に侵入した槙原の目の前に、かつて彼を撃墜した国籍不明機が姿を現わす! 二〇〇X年。米海軍のF14スーパートムキャット撃墜事件を追って、謎の多国籍企業オクテッドカンパニーに侵入したジョージ槇原。その目の前に、ついに彼を撃墜した国籍不明機(アンノウン)が姿を現わす。それはCCV機能をフルに発揮したアルト支援戦闘機だった。オクテッドとの戦闘によって負傷した自衛隊レインジャー部隊の碑宮は米海兵隊との接触に成功し、共同作戦をとる。その作戦とは、試験飛行の際、アルトを奪取することだった。指揮をとるのはCIA職員マックウォルド。一度は成功したかに思えたが、槇原の一瞬のためらいによって計画は失敗。果たして、捕らえられた槇原たちを待ち受ける運命は…。 ハイテク航空スペクタクルシリーズ第3弾にして完結篇!●青山智樹(あおやま・ともき)1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『バトル・オブ・ジャパン』(KKベストセラーズ)、『飛行戦艦「大和」出撃!』(経済界)、『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。 -
ストライク・ファイター(2)
自衛隊、米海軍、謎の多国籍企業オクテッド……複雑に絡み合う思惑の先にあるものは? 謎の多国籍企業オクテッドの本拠地、インドネシアの小島・八曜島…。米海軍のF14を撃墜した国籍不明機(アンノウン)の正体を探るべく乗りこんだジョージ槇原と自衛隊員、碑宮と三津屋。碑宮と三津屋は武装して行動を開始する。残された槇原は、オクテッドの研究室スタッフ仲雛に連れられ空港近くに向かう。宵闇が迫る滑走路に浮かびあがる、アルト支援戦闘機〈ストライク・ファイター〉。水平、垂直の先尾翼。六枚もの垂直水平尾翼。直接揚力制御を完全に取り入れたCCV性能。アルトは平原に潜む碑宮と三津屋に対し威嚇射撃の態勢に入った…。 ハイテク航空スペクタクルシリーズ第2弾!●青山智樹(あおやま・ともき)1960年、東京都武蔵野市生まれ。学生の頃より同人誌『宇宙塵』に参加。東海大学理学部物理学科卒業後、高等学校に理科教師として勤務。1992年、長編SF『赤き戦火の惑星』(勁文社)で商業デビュー。『バトル・オブ・ジャパン』(KKベストセラーズ)、『飛行戦艦「大和」出撃!』(経済界)、『合体戦艦「富士山」出撃!』(有楽出版社)、『蒼穹の海鷲』(アスキー)等、シミュレーション戦記を中心に執筆する。その他にも『零戦の操縦』(アスペクト)、『自分でつくるうまい!海軍めし』(経済界)、『世界一わかりやすい放射能の本当の話』(宝島社)等、ミリタリー関連書籍など著書・共著多数。 -
砂子のなかより青き草 清少納言と中宮定子
美しいあの方のお傍に、恥じることなくいられるだけの強さが、ほしい―― 平安中期、時の帝の寵愛を受ける中宮(平安時代の皇后)定子に仕えることになったなき子(清少納言)。 当時としては「年増」と呼ばれる年齢になってから才を買われて宮中に入ったなき子だが、定子に瞬く間に魅了される。 華やかな宮廷で卑屈に縮こまっていたなき子の心をほぐしてくれた、眩いほどに美しい年下の主人。 「女が学をつけても良いことは何もない」といわれていた時代、共に息苦しさを感じていた定子と清少納言は強い絆で結ばれていくが、定子の父の死によって栄華を誇った一族は瞬く間に凋落していく……。 定子の兄・伊周との身分違いの恋に苦しむなき子、そして紫式部との因縁。 悲運の時代を描いた哀切にして美しい平安絵巻に仮託した、女性の自立の物語。 「わたくしたちがずっとその心を忘れなければ、女が役に就ける御世がきっと来る。この悔しさを、のちの世の女は味わわなくてすむようになる」 -
純忠 日本で最初にキリシタン大名になった男
当時、異彩をはなっていたであろう大名・大村純忠について、清涼院流水氏が7年の取材をもとに記した渾身の歴史エンタテイメント。 「人は、俺を人外と呼ぶかもしれぬ。だが、それが何であろう。」 歴史の闇に葬られたキリシタン大名の全貌が、今、蘇る! 信長より1年早く生まれ、戦国時代を生き抜き日本で初めて洗礼を受けた大名「大村純忠」(おおむら すみただ) ザビエル来日の前年に18歳で当主となり、数々の合戦を戦い抜き、長崎港を開き、領内の寺社を焼き払い、天正遣欧少年使節をローマに派遣した稀代の戦国武将、大村純忠の波乱万丈の生涯。 -
皇嫂と呼ばれるまで
名門の家が没落し、 一人の少女は国境へ逃れ、晋王の屋敷で下女として生きることになる。 身分は卑しく、命は軽い。 ――ただ、その美しさだけが、災いだった。 女に興味を示さぬ晋王を前に、太妃は焦っていた。 ある日、少女は大罪を犯し、処刑寸前まで追い込まれる。 命を救った太妃は、冷酷な条件を突きつけた。 「王爺を誘惑しなさい。 身を捧げれば、罪は許す」 生きるため、 少女は主君に近づくことを選ぶ。 二か月後、役目は果たされた。 命は繋がれた。 だが条件は、終わらなかった。 「世子を産めば、自由にしてやる」 一年後、男児が生まれる。 それでも解放はされない。 「もう一人。 娘を産めば、十万両で都を去らせてあげる」 三年―― 妾としての役目を終え、少女はすべてを捨てて姿を消す。 やがて家は雪冤され、 彼女は再び名門の令嬢として都へ戻る。 幼なじみである皇帝は、 「過去は問わない」と、彼女を皇后に迎えた。 ――すべてが終わったはずだった。 しかし三年後、 病弱な天子は急死し、天下は乱れる。 晋王が兵を挙げ、宮城を包囲する。 金鑾殿で再会する、 かつての主と、かつての妾。 今や彼女は、幼帝を支える皇太后。 「――皇嫂」 その一言に、すべてがよみがえる。 これは、 一人の女が“そう呼ばれる日”まで、 何度も身を差し出し、生き残ってきた物語。 -
素浪人梅津長門
『江戸群盗伝』の続編。将軍家斉の御落胤雪姫と所帯をもった梅津長門は、読本の人気作家となっていたが、ある日、北町奉行の遠山左衛門尉に見込まれ、因縁の相手が絡む事件に巻き込まれる。隠された財宝、引き起こされた殺人、雪姫とよく似た娘……謎は深まってゆく。『眠狂四郎』に先立ち書かれた美貌の剣士、梅津長門の剣が冴える痛快時代小説。 -
スーパー・ゼロ
その戦闘機には死角が存在しない。脳に直接アクセスする電子装置を兵器に運用しようとする危険な野望。米空軍の暴走を阻止すべくチーム・ゼロのメンバーが再集結するが、作戦を実行できるのはあの男しかいない。日本で唯一の撃墜マークを持つパイロット、那須野治朗。人智を超えたシステムを相手に、伝説の戦闘機乗りは賭けに出る。脳科学の進化を四半世紀前に予見していた伝説の航空小説第3弾。 -
スーパー・ハイテク艦「大和」
宇宙科学の最先端をゆくシャトル『流星』が三人の宇宙飛行士を乗せて、種子島宇宙センターを飛び立った直後、消息を絶った。その事態を心配する現代社会をよそに、なんと彼らが生還したのは太平洋戦争の真っ只中。つまり、1942年にタイムスリップしてしまったのである。彼らは、連合艦隊司令長官・山本五十六と共に彼らの現代科学を駆使して、超大国アメリカに挑むはめになった。彼ら三人は、伊21潜を改良し超高速艦『大和』、およびシャトル『流星』を改造した特潜『信玄』を建造。珊瑚海で大活躍しアメリカ軍を撃破する。しかし、彼らの活躍は歴史を変えてしまう。悩む三人。果たして現代に帰ることが出来るのか?時空の流れを大胆に盛り込んだ太平洋戦争タイムスリップ・架空戦記!シミュレーション小説の新時代を拓く快作。 -
随筆宮本武蔵 随筆私本太平記
著者の代表作となった『宮本武蔵』。その人気と反響のあまりの大きさに、小説と史実が混同されることをおそれる気持ちが、本書執筆の動機となった。伝記、史料、口碑、遺墨から浮かび上がる、"人間・宮本武蔵"に寄せる著者の情熱に胸が熱くなる。そして明かされる名作『宮本武蔵』創作の秘密――。吉川ファンはもちろんのこと、もっと武蔵を知りたい人、必読の一冊。 -
修法師百夜まじない帖
物の怪を調伏する盲目の美少女・百夜の物語。 ネットで大人気の平谷美樹・著「百夜百鬼夜行帖」が、「修法師百夜まじない帖」とタイトルを変えて出版された文庫版を電子化。美少女修法師が江戸の町で大活躍する姿に、一度読み出したら止められないこと必至。いつも強気だけど、時々かわいらしくて、でも物の怪調伏では、百夜の右に出る物はない、こんな魅力的な修法師・百夜が次々と強敵を倒していく様が痛快この上ない。 時は文政期の江戸、舞台は神田川にかかる昌平橋(現在のお茶の水駅近く)。津軽から江戸へやってきたばかりの盲目の少女・百夜は、津軽弁しかしゃべれず、全く言葉が通じない。そこで、江戸の町で命を絶たれた侍の霊を自分の身体に取り込み、侍言葉を操れるように。言葉を手に入れた百夜に、もう恐れるものは何もない。 年の瀬、さっそく物の怪退治の話が舞い込む。上野黒門町で薬種屋を営む倉田屋で、冬だというのに白い蝶が飛んでいるというのだ。その蝶、倉田屋に住む九十九神で、蝶の正体はなんと100年前の・・・ 全部で8編の物語で構成される「修法師百夜まじない帖」シリーズ第一弾! -
青蛙堂鬼談
青蛙堂(せいあどう)主人から案内が来て、行ってみると、「実はこのような晩にわざわざお越しを願いましたのはほかでもございません。近頃わたくしは怪談に興味を持ちまして、ひそかに研究しております。つきましては一夕(いっせき)怪談会を催しまして、皆さまの御高話を是非拝聴いたしたいと存じておりましたところ、あたかもきょうは春の雪、怪談には雨の夜の方がふさわしいかとも存じましたが、雪の宵もまた興あることと考えまして、急に思いついてお呼び立て申したような次第でございます」ということで、一席ずつ怪談話を披露することに…綺堂の怪異談12編。 -
青雲の鬼
遠州は浜松の浪人・早水東吾は、遊び人ふうの捨吉、深川の岡っ引の娘・お袖と、江戸に向かっていた。旅の途中で覆面の剣客たちに襲われた旗本の娘・千鳥を救い出し、その後同行し小田原まで行くが、彼女の父の松浦石見守は暗殺されていた。後妻の父親で組下与力の石垣綱右衛門が天草屋と結託し悪事に手を出していると聞き、その暗殺の謎を追い、4人は江戸に入ると……。映画化もされた傑作。 -
聖剣裁き 浅草三十八文見世裏帳簿
浅草駒形堂近くに見世を構える「銭屋」は小間物類をはじめとして、さまざまな品を三十八文均一であきなうよろずやだ。だが、「銭屋」は見世先の雑多な品以外に、客の目には見えない品を裏であきなっていた。平生はあきなわれない「見えずの品」……それは、殺しだった。盗賊に一家を皆殺しにされた薬種問屋の次男が敵討ちを誓い「銭屋」につなぎを求めてきた。北町奉行所隠密廻り同心の沼上大蔵は「銭屋」のあるじ銀次らとともに、薬種問屋の復讐に手を貸すことにするが、その依頼には思いもよらぬからくりが隠されていた……。元盗賊の銀次を使い「銭屋」の面々とともに、北町隠密同心が江戸に跋扈するさまざまな悪を裁く、痛快時代活劇。 -
聖剣将軍事件帖
紀州徳川家から八代将軍として江戸城に入った吉宗。逼迫する財政難を立て直すため改革に取り組んでいたが、思うように結果が出せずにいた。そんな暗鬱な心を解放するもの、それが星や月であった。吉宗は、天文暦学をこよなく愛し、星談義に花を咲かせることを何より好んだ。そんな折に町で出会ったのが、天文方で暦作御用手伝を務める猪飼豊次郎であった。二人は予期せず、捕物で下手人探しをする羽目になるのだが、星や月がいつ上り沈むか、寸分なく分かる豊次郎は、その時刻の明るさを即断。顔の見分けや犯罪の遂行が可能かどうかを見破り、悪人を追い詰めていく。そして、吉宗が決まって抜くは、破邪顕正の聖剣・数珠丸──。嘘偽りを厳格に許さぬ相棒が悪を斬る、異色の痛快劇! -
青春峠
幕末の世、戸田の渡し近くで、一人の若い浪人が、近くの名主の老人と出会う。時も時だけに、尊王攘夷に命を懸ける浪人たち、またそれを口実にタカリを働くような不逞の輩も多くいた。二人が意気投合し、一緒に歩いていると……。江戸の道場で修行に励む若き浪人の姿を描いた傑作。 -
青春の風
下町娘のお鈴は、おとなしそうに見えて、実は鉄火娘なのであった。六郷の渡しで好みの若侍を見つけると、みずから江戸市中までの道連れをお願いして……。時代小説の第一人者によるユーモアもある傑作。 -
誠四郎包丁さばき
葛飾郡行徳の浜に一隻の小舟が流れ着いた。舟のなかに倒れていた若い侍は、背中に斬られた痕があり、昏睡状態だった。浜の連中に助けられ、ももんじ屋「入船屋」に運び込まれた男は意識を回復するものの、名前や経歴をいっさい覚えていなかった……。袂に入っていた手紙によって、名前は誠四郎とわかるものの、苗字は不詳。ただ、入船屋で料理を手伝い、自分にその筋の才能があるらしいことが唯一の手がかりだった。喪われた記憶を求めて江戸に向かった誠四郎だが、そんな彼を待っていたのは、何者とも知れぬ刺客の凶刃。敵と立ち合うことで、自分に剣の腕があることを知った誠四郎は、自らの身の上の背後にうごめく秘密を暴くべく動き出した。 -
正邪の武士道 居眠り同心 影御用
不可解な辻斬りが続発。背中から斬りつけ、銭六文だけを残す……。 六文は三途の川の渡し賃。単なる洒落ではあるまい。 四万五千石の大名の後継ぎに絡む「影御用」を受けて、元筆頭同心の源之助は……。 不可解な辻斬りが続発。侍ばかりが背中から斬りつけられ、遺体には銭六文だけが残されていた。北町奉行所の元筆頭同心で今は閑職“居眠り番”の蔵間源之助に駿河三島藩四万五千石の藩主後継から、奇妙な影御用が舞い込んだ。側室にと見初めた町娘の素性調査。あまりに単純な御用に思えたが、折りからの辻斬り事件との絡みで、意外な展開が待ちかまえていた。 -
聖人 孔子の生涯
著者の言から- モダニズムを追求する年代にあって,孔子の物語を書くことは,時宜に合っていないことかもしれない。なぜ孔子を書かねばならないのかと 問われるかも知れない? 答えは,孔子が私を感動させたことにある。司馬遷の『孔子世家』を読んだ時に,彼が数々の失敗を体験しても, なお諦めようとはしないことを見て,彼は一体何を頑張り抜こうとしたのかは殆ど気にかけないで,心中一種説明しがたい感動があった。 私もいまや若くはないし,自分でもまだ孔子を尊敬しようとする年齢にも達していないとは思うけれども,少しばかり閲読しただけではあるが, 聖人となるには容易ではないことを深く知り,同時にまた,頑張り抜ければ人は皆聖人となることができることが分かった。 孔子が聖人になることができたのは,私から見れば,彼が終生一種の信念を貫き通したところにある。人類は歴史の長い夜に,信念がなけ れば,必ずや消えてしまったはずであり,信念そのものは,松明か或いは燈火のように儚いけれども,それ自体の光は,茫々たる闇夜と比べ ると,実際は微かで言うに足りないものである。しかし私が本当に信じていることは,我々人類はたまたま信念があったために,――陸上 生活をしてみたい或いは直立して歩いてみたいと思ったために――その生命はそこで初めて遺伝子が突然変異を起こし,人類となって, 少しずつ進化したのではないかということである。 -
聖断
日露戦争で勇名をはせ海軍大将まで昇りつめた鈴木貫太郎は、侍従長としても天皇の信頼が厚かった。敗色濃い昭和20年4月、鈴木は老齢ながら「最後のご奉公」と総理大臣に就任。徹底抗戦、一億玉砕論渦巻くなか、太平洋戦争に終止符を打つために動く。天皇は「この際、自分のできることはなんでもする」と御前会議で語り、“聖断”により戦争は終わった。平和を希求される天皇と、国家の分断を阻止し、狂瀾を既倒に廻らす大仕事をなす宰相の感動の終戦実録。 -
青天の双帆
徳川時代の黎明期を駆け抜けた親友二人の波乱の人生を壮大なスケールで描く人間ドラマ。幼なじみの多聞と龍之進は関ヶ原の戦場で人買いに捕まるが、片や宣教師、片やポルトガル商人に拾われ、長崎で運命の再会を果たす。禁教令や陰謀に直面し、それぞれ日本の地を離れた二人は遠くマカオでまたも巡り会う。互いに苦難を乗り越え、成長し活躍するも、突如オランダ軍がマカオに侵攻。守るべきもののため二人は激戦の中へ――「手に汗握るとは、このことか」(書評家・細谷正充氏)と絶賛されたスペクタクル感動巨編、待望の文庫化。 ※本作品は2022年5月に刊行された単行本『南蛮の絆 多聞と龍之進』を文庫化に際し、加筆修正し改題したものです。 -
青天を衝け
大河ドラマ「青天を衝け」完全小説版、渋沢栄一の青春時代を描く第1巻いよいよ刊行! 「虐げられる身分のままでは終われない。俺は、武士になる!」 武蔵国血洗島村(現・埼玉県深谷市)、藍染めの原料となる藍玉作りと養蚕を営む富農の家に生まれた主人公・渋沢栄一は、頭の回転は早いが、大人や権力に物おじしない“やんちゃ坊主”に育つ。商才に長けた父の背中に学び、商売のおもしろさに目覚めていく栄一だったが、17歳の頃、人生を変える最初の事件が起こる――。 幕末から明治へ、時代に翻弄され挫折を繰り返しながらも、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢栄一の、熱き青春の日々がここに始まる! -
青年安兵衛
青雲の志を抱いて、中山安兵衛は、生まれ故郷の越後・新発田から江戸へ向かうが、ひとり巡礼の旅をする美少女・お世津が女衒の権六に襲われたのを助けると、江戸まで一緒に旅ををすることになった。高田馬場の18人斬りで有名な決闘、血気盛んな安兵衛の無事を願うお世津のひたむきな恋心……。映画化もされた傑作。 -
青嵐の旅人
『永遠の仔』『悼む人』を超える、新たな"世界"の誕生。 激動の幕末の伊予松山藩。 戦を厭う娘ヒスイ、医の道で人を助ける救吉、若き武士辰之進。 霊泉の湧く故郷を守るため、若者たちが立ち上がる! 文久2(1862)年。舞台は、260年間続いた江戸幕府がいま、まさに消えようとする頃の伊予松山藩(愛媛県)。代々続くおへんろ宿「さぎのや」で育てられた娘ヒスイと弟の救吉は、危機一髪の場面を救われたことをきっかけに、年少の藩士、青海辰之進と知り合う。医術で人を救うべく精進する救吉に、ある日郷足軽隊の調練に医師見習いとして同行せよと命が下る。誰よりも戦を厭い、平和を願うヒスイは、やがて救吉が真の戦に送られることは必定とみて、男装して弟に同道することを決意する。 -
青竜艦隊伝説
1948年秋、中国国民党政府と共産党との内戦は、大詰めを迎えようとしていた。共産党軍の猛攻に、劣勢を強いられている国民党の総統・蒋介石は、起死回生の策を編み出し、周囲の反対を押し切って実行する。それは、旧日本帝国海軍の将士と艦艇を総統直属の傭兵艦隊として起用し、台湾海峡の制海権を確保するというものであった。スカウトされた元帝国海軍中佐・青島晃二ら88人の傭兵に勝機はあるのか? そして、迫り来る“紅い傭兵艦隊”の正体とは! 架空戦記「青竜艦隊伝説」シリーズ、第1弾。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、軍事アナリスト兼作家として活躍。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。 -
清六の戦争 ある従軍記者の軌跡
75年前、日米激戦のさなか、フィリピンの前線の洞窟で日本語の新聞が作り続けられていた。 死と隣り合わせの兵士たちがむさぼるように読んだ「神州毎日」。 その時、新聞は何を伝え、何を伝えなかったのか。自らも新聞記者となったその子孫が、 その足跡をたどる旅に出る―― ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください -
世界最強だった日本陸軍
日米戦争における日本の最大の悲劇は、日本が戦争に負けたことではなく、アメリカから一方的にやられっぱなしの、あのようなぶざまな負け方をした、戦闘内容のレベルの低さだった。これがいまだに日本人の潜在意識の底に尾を引いている。──本書「序文」より旧ソ連の秘密文書公開によって、ノモンハン事件がじつは日本陸軍がソ連軍を圧倒した勝ち戦だった事実が明らかになった今日、昭和史は大幅に書き換えられなければならない。……スターリンは恐怖に震え上がった。じつはソ連はすでに日本に停戦を申し入れていたのだが、日本から回答がないのを見て、焦慮のあまりついにドイツに泣きついたのである。日本が「恐ソ病」にかかっていたのは事実であるが、ソ連はそれ以上に「恐日病」にかかっていた。──本書「第一章 ノモンハン」より当時世界最強だった日本陸軍が、なぜ太平洋戦争に敗れたのか。その答えにこそ「昭和史の謎」を解く鍵がある。 -
世界最終大戦
日露戦争終結を発端に、激動期を迎える世界各国。そんな中、台頭してきたのが、ヒトラー率いるドイツ・ナチス党だった。 ロシアをはじめ、フランス、イタリア、スペイン、南米各国と、次々とナチス化に成功していくと、米国、大英帝国、大日本帝国などといった西側諸国と一触即発状態となる。 そして、朝鮮半島争奪戦が大戦勃発の火種となり、半島はナチス化。 毛沢東率いる中国国民党政府(中華民国)も、ナチス・チャイナとの戦いを続けている中で孤立し、ナチス化する可能性が……! ユーラシア大陸全体のナチス化の危機に、西側諸国は自由主義連合を結成し、ついにナチス世界との決戦を期するのであった──! 全世界を二分する、未曾有の大戦を描いた異色の架空戦記!! この作品は2016年2月・11月に電波社より刊行された『世界最終大戦(1)(2)』を再編集し、改訂したものです。 -
世界の海軍史 近代海軍の発達と海戦
海軍力は、国家の興隆と没落に与える影響を通して、世界史に重大な意味を持ってきた。この本では、海軍史における主要な作戦、その中でも決定的な役割を果たした戦闘を描いており、そしてそれらの戦闘を指揮して戦った主要な海軍指揮官の伝記的人物像を取り上げている。私は海軍のできごとをこれほど包括的に充実して語った本を他に知らない。(原書前文より抜粋) -
世界を変えた 最強の戦闘指揮官30
凡将と名将を分けるもの――それは常に最前線に身を置き、状況の変化に即応できるかどうかだ。本書は、百戦錬磨の傭兵経験を持つ著者が、“ローマ史上最大の敵”と恐れられたハンニバル、激情と共に大戦車軍団を率いた異色の猛将パットンなど、世界を変えた最強の戦闘指揮官30人を厳選、その勝利の秘訣を解説していく。逆境と困難の時代に、戦場のリーダーシップを学ぶ一冊。 -
石燕妖怪戯画 妖怪絵師と夢追う侍
◎妖(あかやし)はいずこか! 後に妖怪絵師と知られる鳥山石燕(とりやませきえん)の若き日を期待の新鋭が描く、謎と奇譚に満ちた新感覚時代小説、ここに登場!◎舞台は江戸時代、後に『画図百鬼夜行』『今昔画図続百鬼』『百器徒然袋』などの妖怪を描いた画集で有名となる浮世絵師・鳥山石燕。果たして、彼はなにゆえに“妖怪”にのめりこんでいったのか? 本作は、彼がまだ佐野豊房であった若き日に遭遇した奇怪な事件を描く。相棒となるのは侍であり書道家としても名を馳せる父を持つ石川硯。「三味線消失」「骸骨女」「鉦鼓(しょうこ)」――江戸に起こった奇っ怪な妖怪事件の真実に迫る! 新鋭が描く、新感覚の〈妖し時代劇ミステリー〉!◎〈あらすじ〉時は享保、年の瀬の頃。不忍池より南東になる(現・御徒町)組屋敷のひとつに、書をもってその名を馳せる石川家があった。その嫡男で17歳の石川硯は、父の命で町の子らに書道を教える傍ら、自身は父に倣わず書物を書く道に進みたいと考えていた。しかし、その胸の内を父に伝えるも、にべもなく却下され、怒りに任せて家を飛び出してしまう。宵闇が迫り、飯屋に入った硯は、そこで饒舌に怪談を話す男と居合わせた。なんでもこの近くの寺で三味線が勝手に歩いて消えたそうだ。それは妖怪の仕業に違いないと言う。くだらないと思う硯の横に、おもしろいと話に聞き入る大柄な侍、佐野豊房がいた。家に帰るに帰れない硯は、一緒に妖怪を探そうと佐野に誘われ、嫌々その寺の中へと忍び込むことになってしまうのだが……。性格も生き方も対照的な二人連れが怪事件の真相を暴く大江戸妖怪奇譚――いざ開幕! -
<関ヶ原合戦>合戦前夜! 豊臣政権崩壊と上杉攻め
豊臣政権の崩壊、家康による上杉攻め――天下分け目の関ヶ原合戦直前、決戦の勝敗を左右した二つの事件を検証! 政権崩壊の決定打、石田三成の失脚の原因とは? 上杉攻めのきっかけとなった直江状の真偽、戦局にも影響を及ぼした真田父子裏切りの理由とは? -
<関ヶ原合戦>決戦場に残る三つの謎
徳川家康はなぜ息子・秀忠の軍勢を待たずに開戦に踏み切ったのか?桃配山の布陣の実態は?剛勇毛利秀元が選んだ、島津以外の、もう一つの「退き口」とは?遂に開戦した関ヶ原の戦い。定説に疑問を呈しながら、決戦場に残った三つの謎を読み解く。 -
<関ヶ原合戦>結束を欠いた連合 西軍武将列伝
天下分け目の関ヶ原合戦において、石田三成率いる西軍に参じた武将たちを紹介! 友情に殉じた大谷吉継、豊家護持を誓う宇喜多秀家、主家存続のため家康に内通した吉川広家、はからずも西軍に参じた島津義弘――関ヶ原に武将たちの思惑が交錯する! -
<関ヶ原合戦>死中に活あり! 東西武神列伝
天下分け目の関ヶ原、東西両軍合わせて二〇万もの将兵が干戈を交えた血戦に、命を賭けて臨んだ歴戦の勇士たちを紹介! 可児才蔵、後藤又兵衛、島左近ら豪傑たちは戦場という死地に何を見出したのか? 戦うために生まれてきた男たちの生き様に刮目せよ! -
<関ヶ原合戦>生に固執した五人の男
天下分け目の関ヶ原合戦において、本戦からは距離を置き、あくまで生に固執した増田長盛、長束正家、前田玄以、片桐且元、毛利輝元。豊臣政権下、それぞれ要職にあった五将は、なぜ傍観を決めたのか? 当時の状況から、五人それぞれの胸中を推察する! -
<関ヶ原合戦>迫る決戦 戦略・戦術上の謎
家康が小山評定後すぐに西へ向かわなかったのは?関ヶ原の戦いの前哨戦、岐阜城はなぜ、わずか二日で陥落したのか?小早川秀秋の松尾山占拠と寝返りは?定説に疑問を呈しながら、間近に迫った関ヶ原の決戦を前に繰り広げられた諸将の戦術・戦略の謎を読み解く。
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