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文久2年、薩摩藩士・中村半次郎――のちの桐野利秋は、西郷隆盛の人格に魅せられ上洛する。「邪魔立てする者は斬る!」烈々たるその決意で人斬り半次郎の異名を馳せた。慶応3年、幕府崩壊。しかし、徳川方の権力は健在で、市中に睨みをきかせている。半次郎は西郷らとともに、真の王政復古を求めるならば実力をもって彼らを追い払うべきだと説く。維新回天にかけた男の青雲の客気を描く長編。
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Posted by ブクログ
幕末、人斬り半次郎の異名を馳せた薩摩藩士・中村半次郎―後の桐野利秋を描いた作品です。 鹿児島出身の俳優・榎木孝明さん企画の映画『半次郎』がこの秋公開されるということで、大好きなこの作品を再読してみました。 巻末解説に書かれているように、中村半次郎というと池波正太郎さんの『人斬り半次郎』の 「性粗暴...続きを読む、豪剣を頼りに出世栄達を望み、賊将となって以後はその傲慢さゆえに西郷に嫌われた男」 というイメージが定着していましたが、この作品では正反対。 島津久光の側近で反西郷・反桐野であった市来四郎の日記を引用すると 「廉潔豪胆・・・最も仁慈心あり。・・・実務上すこぶる思慮深遠、有識者に勝れり。 困難に甘んじて名利を顧みず、義に走る速やかにして、人に遇するに愛憎なく、 金銭を見ること土芥のごとく、貧に与え窮に恵み・・・」 とべた褒めですが、この作品ではこういう桐野像が描かれているのです。 そして榎木さんの映画もこの爽やかな桐野像のようです。 とにかく桐野が素敵で、この作品のおかげで私の幕末歴史人物ランキングでは高杉晋作に次いで2位。 東西の横綱、土方歳三と坂本竜馬を抑えてです。 どれだけこの作品が面白いか、桐野を魅力溢れる男に描いているかということですよ。 もともと、桐野の悪いイメージというのは西南の役後、新政府が全国的に大人気の西郷・桐野を貶めるために流したものが大半のようです。 三好さんはまた膨大な資料にあたり、市来の日記などの金脈を掘り当て、こういう青雲の志に燃える桐野を描いてくれました。 もちろんそれだけではなく、征韓論争~西郷の下野~西南の役までの詳細な描写も素晴らしい。 笑えたのは『史伝 伊藤博文』と同じく、山縣有朋の評価の低さ。 解説にもあるように、三好さんって志のある人物が好きなんだわねぇ。 こういう埋もれている(埋もれさせられた?)人物というのはまだまだいるのでしょうね。 作家の皆様、ぜひぜひ頑張って、また面白い物語を読ませてください。
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