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平安時代半ば、醍醐天皇の皇子ながら寵愛を受けられず、都を出奔した空也。野辺の骸を弔いつつ、市井に生きる聖(ひじり)となった空也は、西国から坂東へ、ひたすら仏の救いと生きる意味を探し求めていく。悪人は救われないのか。救われたい思いも我欲ではないか。「欲も恨みもすべて捨てよ」と説き続けた空也が、最後に母を許したとき奇跡が起きる。親鸞聖人と一遍上人の先駆をなした聖の感動の生涯。 ※文庫版に収録の「虚実のおもしろさ、仏教の核心」(ひろさちや)は、電子書籍版には収録しておりません。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月27日
ほぼ一千年前の時代を
市井の聖「空也」を軸に
描いた秀作
作家さんの想像力は
ほんとうに凄い
これまでにも 何度か
その思いは抱きましたが
六波羅蜜寺のかの空也聖人の像が
まさに息吹を吹き込まれ
その「念仏」が聞こえてくる
安時代の末期の混乱状況が
リアルに描かれている分
空也さんの吐息まで
伝...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月14日
「阿弥陀聖」、空也の生涯を描いた小説。
「捨ててこそ」とタイトルにもあるように、空也は生涯にわたり、さまざまなものを捨てていく。
叡山の貴族に奉仕する仏教とも距離を取り、「市の聖」「阿弥陀聖」として、利他とすべての人の苦しみを救うことに身を捧げようとする。
現代人は「人を救う」ことに対し、まして...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月16日
歴史小説を多く書く梓澤要による小説。平安時代に「南無阿弥陀仏」と唱える念仏を広め市井で活躍した僧侶、空也の一生を描いている。仏教いいじゃんと思わせる内容だった。
以下ネタバレあり。
印象的なのは、信心深くない人も多い中で空也が地道に社会事業を営み、それを経て空也を慕う人が増えていったストーリー。社...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月10日
高校の教科書に載っていた「空也像」の写真、唱えた念仏が阿弥陀仏になったという姿が衝撃的で、大人になってから何度か六波羅蜜寺にも行った。
市聖であることは何となく知っていたが、ここに描かれた空也は、もはやその呼び方では片付けてはいけない。
もちろんすべてが史実ではないだろうが、母への想い、身分を捨てて...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月19日
仏教を庶民に広げ慕われた空也の生涯。宮家の出というのは一説なんですね。空也の人となりを想像する大きなポイントです。もし事実なら安泰を捨てて人のために生きる人生を選ぶという、神の使いとも言える所業と考えます。また、将門との絡みはフィクションとのこと。当世代なのでどこかで何らかの関わりがあったと見て自然...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月04日
【2022年23冊目】
なんでこの本読んだのかと聞かれるとあれなんですけど、本棚にあったから…って感じなのですがこういう感じの本、初めて読んだかもしれません。小学生の時に歴史の人物の本は読み漁ってましたが…
空也上人については表紙にあるように、口からなんか出してはる像の印象しかなくて、一通り読んだん...続きを読む
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