捨ててこそ 空也(新潮文庫)

捨ててこそ 空也(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

4.0

平安時代半ば、醍醐天皇の皇子ながら寵愛を受けられず、都を出奔した空也。野辺の骸を弔いつつ、市井に生きる聖(ひじり)となった空也は、西国から坂東へ、ひたすら仏の救いと生きる意味を探し求めていく。悪人は救われないのか。救われたい思いも我欲ではないか。「欲も恨みもすべて捨てよ」と説き続けた空也が、最後に母を許したとき奇跡が起きる。親鸞聖人と一遍上人の先駆をなした聖の感動の生涯。 ※文庫版に収録の「虚実のおもしろさ、仏教の核心」(ひろさちや)は、電子書籍版には収録しておりません。

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捨ててこそ 空也(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年01月14日

    仏教の教えが、よく分かります。
    仏教の教えはお坊さんだけのものではなくて、現代社会の中で忙しく働きながら、誰にでも心掛け一つでできる修業があるということがよく分かりました!
    いい本に巡り会えました。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月27日

    ほぼ一千年前の時代を
    市井の聖「空也」を軸に
    描いた秀作

    作家さんの想像力は
    ほんとうに凄い
    これまでにも 何度か
    その思いは抱きましたが

    六波羅蜜寺のかの空也聖人の像が
    まさに息吹を吹き込まれ
    その「念仏」が聞こえてくる
    安時代の末期の混乱状況が
    リアルに描かれている分
    空也さんの吐息まで
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    0

    Posted by ブクログ 2023年05月14日

    「阿弥陀聖」、空也の生涯を描いた小説。

    「捨ててこそ」とタイトルにもあるように、空也は生涯にわたり、さまざまなものを捨てていく。
    叡山の貴族に奉仕する仏教とも距離を取り、「市の聖」「阿弥陀聖」として、利他とすべての人の苦しみを救うことに身を捧げようとする。

    現代人は「人を救う」ことに対し、まして...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月16日

    歴史小説を多く書く梓澤要による小説。平安時代に「南無阿弥陀仏」と唱える念仏を広め市井で活躍した僧侶、空也の一生を描いている。仏教いいじゃんと思わせる内容だった。

    以下ネタバレあり。
    印象的なのは、信心深くない人も多い中で空也が地道に社会事業を営み、それを経て空也を慕う人が増えていったストーリー。社...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年01月12日

    読んでる間は空也上人が側に居てくださるような、何とも言えない穏やかな気分でした。また会えると思えたら、死もそんなに恐いものではないように思えるし。
    六波羅蜜寺にはまた行ってみよう。

    0

    Posted by ブクログ 2018年08月10日

    高校の教科書に載っていた「空也像」の写真、唱えた念仏が阿弥陀仏になったという姿が衝撃的で、大人になってから何度か六波羅蜜寺にも行った。
    市聖であることは何となく知っていたが、ここに描かれた空也は、もはやその呼び方では片付けてはいけない。
    もちろんすべてが史実ではないだろうが、母への想い、身分を捨てて...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年05月19日

    仏教を庶民に広げ慕われた空也の生涯。宮家の出というのは一説なんですね。空也の人となりを想像する大きなポイントです。もし事実なら安泰を捨てて人のために生きる人生を選ぶという、神の使いとも言える所業と考えます。また、将門との絡みはフィクションとのこと。当世代なのでどこかで何らかの関わりがあったと見て自然...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年04月04日

    【2022年23冊目】
    なんでこの本読んだのかと聞かれるとあれなんですけど、本棚にあったから…って感じなのですがこういう感じの本、初めて読んだかもしれません。小学生の時に歴史の人物の本は読み漁ってましたが…
    空也上人については表紙にあるように、口からなんか出してはる像の印象しかなくて、一通り読んだん...続きを読む

    0

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