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齢五十余にして粗末な庵で想う。私の一生とは何だったのか。下鴨神社の神職の家に生まれながらも、不運と挫折の連続。孤独を抱え、災禍に遭った都を悶々と歩き回る。やがて歌の才が認められ「新古今和歌集」に入撰するのだが――。晩年、独り方丈に坐し、筆を執る。「ゆく河の流れは絶えずして…」。人はどこから来てどこへ行くのか。世の無常と、生きる意味を見つめ続けた長明の不器用で懸命な生涯。(解説・細谷正充)
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Posted by ブクログ
方丈記は、古文でもあり、無駄をそぎ落とした文章なので、作者・鴨長明はさぞ高潔な人物だと感じていたが、本書ではとても人間臭く描かれている。神職の家に生まれたが、生来の人付き合いの悪さと逃避癖から神官としては大成せず、下鴨社の正禰宜であった父の死後に零落していく様は、彼の棲む世界を巧みに泳ぎ切れない悲哀...続きを読むを感じた。大原、日野の里と隠棲場所を替え、方丈の庵を終の棲家にしたわけだが、「やることがいっぱいであって、実はすこぶる忙しい」というくだりは、野田知佑氏が語る大自然・ユーコンでの生活を彷彿させ、肯ける。
鴨長明の生涯をテーマにした小説。武士中心の政治への転換が進む環境で、名家出身者の困惑と達観が感じられる一冊。方丈期はこういう心持ちで、描かかれたろうと感じられた。
下鴨神社の神職の家に生まれながらも プライドばかり高い卑屈で意固地な性格ゆえ 零落し、最後は京の山中の庵で暮らした鴨長明の一生を描いた作品。 怠け者で凝り性で、卑屈で・・・と ひどく人間くさい長明が最後にはすべてを捨て去り 悟ったような心に落ち着くまでが切ない。 ってか、神職から仏教へ乗り換える...続きを読むってアリなんだ!と驚き
出世欲や承認欲といった社会の中にいることでしか得られない満足と、芸術家としての孤高の追求欲が、鴨長明の中で共存している。疫病と飢饉が相次ぐ中世世界の場面描写も見事。田舎の現実世界を体現するがや丸が清涼剤。
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方丈の孤月―鴨長明伝―(新潮文庫)
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