皇嫂と呼ばれるまで
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皇嫂と呼ばれるまで

929円 (税込)

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名門の家が没落し、
一人の少女は国境へ逃れ、晋王の屋敷で下女として生きることになる。

身分は卑しく、命は軽い。
――ただ、その美しさだけが、災いだった。

女に興味を示さぬ晋王を前に、太妃は焦っていた。

ある日、少女は大罪を犯し、処刑寸前まで追い込まれる。
命を救った太妃は、冷酷な条件を突きつけた。

「王爺を誘惑しなさい。
身を捧げれば、罪は許す」

生きるため、
少女は主君に近づくことを選ぶ。

二か月後、役目は果たされた。
命は繋がれた。

だが条件は、終わらなかった。

「世子を産めば、自由にしてやる」

一年後、男児が生まれる。
それでも解放はされない。

「もう一人。
娘を産めば、十万両で都を去らせてあげる」

三年――
妾としての役目を終え、少女はすべてを捨てて姿を消す。

やがて家は雪冤され、
彼女は再び名門の令嬢として都へ戻る。

幼なじみである皇帝は、
「過去は問わない」と、彼女を皇后に迎えた。

――すべてが終わったはずだった。

しかし三年後、
病弱な天子は急死し、天下は乱れる。

晋王が兵を挙げ、宮城を包囲する。

金鑾殿で再会する、
かつての主と、かつての妾。

今や彼女は、幼帝を支える皇太后。

「――皇嫂」

その一言に、すべてがよみがえる。

これは、
一人の女が“そう呼ばれる日”まで、
何度も身を差し出し、生き残ってきた物語。

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