国内ミステリー作品一覧
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-それは一本の電話から始まった……失われた記憶をたどって過去が亡霊のように甦る 警察を退職して警備会社に勤める渡会栄治は、ある朝見知らぬ女からの電話で起こされた。その女、大友康子の夫が十四年前に渡会に世話になったという。しかし康子の話はどうも要領を得ない。夫がどんな名前でどんな人間だったか調べて欲しいというのだ。気になった渡会が康子に会いにいくと…。失われた記憶に過去が錯綜する「流れ藻」を始め、9本の短編を収めたミステリ短編集。 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
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-恋人に捨てられ、傷ついた心の隙間に忍び込む殺意 恋人に捨てられ、傷ついた心に芽ばえる殺意。もう戻って来ない楽しかった日々と訣別するため、女は完全犯罪を計画する…。微妙に揺れ動く女心の翳りを描く表現作「ころす・の・よ」をはじめ、暑く重苦しい夏の殺人事件と蛍を象徴的にからませた「暗い光」、スリラー仕立ての「阿美の女」、日常生活の盲点を突く「盲点のひと」など、本格推理の佳作を七編収録したミステリ短編集。 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
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-「絹代さんを殺したのは、わたしの兄です」突然訪問してきた雪子と名乗る若い娘はそう語った 二年前、何者かに毒殺された水島絹代。彼女の家を、犯人の妹だと名乗る娘が訪れた。犯人は自殺し、殺人を告白した遺書が残されていたのだと語る。しかし、その男と被害者を結ぶ糸はどこにもない。なぜ彼女は殺されたのか? 絹代の兄である浩一と謙二は謎を追ううちに、過去に起きた北見沢泰子という女性の飛び降り自殺との関連性に気付く。そして、地蔵の影をともなって、悪夢がよみがえってくる…。 ●日下圭介(くさか・けいすけ) 1940年和歌山県生まれ。早稲田大学第一商学部卒。1965年朝日新聞社に入社。1975年『蝶たちは今…』で第21回江戸川乱歩賞を受賞。1982年『鶯を呼ぶ少年』『木に登る犬』で日本推理作家協会賞・短編賞を受賞。その後作家活動に専念し、『黄金機関車を狙え』などの近代史ミステリーで新境地を開く。
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-万人に公開されていながらなお不可解な「レーニンのミイラ」を巡る謎とは 八重浜健(やえはま・たけし)はモスクワにあるレーニン廟見学者の長蛇の列のなかにいた。何かしらとほうもなく威圧的できびしい雰囲気。その過剰なほどの警備は、社会主義国家・ソビエト連邦の“聖地”を如実に示す光景だった。このモスクワで、八重浜の祖父も父も、レーニンのミイラに何らかの関係があるという「暗号文」を追い、そしてそのせいで消されてしまった。そんな思いが彼の中にあった。遺された暗号文を解読するため動き出した八重浜だが、やがて暗殺者の手がのびて…。 ●藤本泉(ふじもと・せん) 1923年、東京生まれ。日本大学国文科卒業。1966年に「媼繁盛記」で第6回小説現代新人賞を受賞し文壇にデビュー。部落問題を扱った第17回江戸川乱歩賞最終候補「藤太夫谷の毒」(のちに『地図にない谷』と改題して刊行)、第75回直木賞候補『呪いの聖域』、第30回日本推理作家協会賞長編賞候補『ガラスの迷路』など話題作を立て続けに発表したのち、1977年に『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。その他、伝奇ミステリ「えぞ共和国」シリーズなど著書多数。1989年2月、旅行先のフランスから子息に手紙を出したのを最後に消息を絶ち、行方不明のまま現在に至っている。
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-血塗られた大一揆、四枚の秘句に託された財宝、そして守護大名の暗殺に命を賭ける女の執念 一四八八年(長享二年)、加賀の守護大名富樫氏と、加賀の国人門徒・坊主を中心とする農民門徒の連合勢が対決した一向一揆。富樫方を相手に血で血を洗う一揆が続く中、ひたすら富樫政親の命を狙うことだけに執念を燃やす女、奈辺君(なべぎみ)の鮮烈なる生き様。さらに秘文に隠された李王朝の財宝を巡って繰り広げられる、ミステリアスな争いを描く。歴史長編ミステリ大作。 ●藤本泉(ふじもと・せん) 1923年、東京生まれ。日本大学国文科卒業。1966年に「媼繁盛記」で第6回小説現代新人賞を受賞し文壇にデビュー。部落問題を扱った第17回江戸川乱歩賞最終候補「藤太夫谷の毒」(のちに『地図にない谷』と改題して刊行)、第75回直木賞候補『呪いの聖域』、第30回日本推理作家協会賞長編賞候補『ガラスの迷路』など話題作を立て続けに発表したのち、1977年に『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。その他、伝奇ミステリ「えぞ共和国」シリーズなど著書多数。1989年2月、旅行先のフランスから子息に手紙を出したのを最後に消息を絶ち、行方不明のまま現在に至っている。
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-社会主義国で殺された恋人の無念を晴らすため、日本人青年が単身乗り込んで調査にあたる ガラス工芸に生きる大浜海多は、恋人・磯西数子の突然の心中事件を知った。場所は数子がガラス器製作の研修で訪れていたチェコスロバキアの首都プラハで、しかも相手は親友の中務秋男だった。数子への追憶を胸に、遺骨引き取りにプラハへ行った大浜は不審な点に気づき、事件を調べ始めたが、警察権力の壁に行く手をはばまれる…。 圧殺された“1968年の春”以後のプラハを舞台に、権力者の腐敗と庶民の沈黙の底に流れる世界を鋭く抉る。第30回日本推理作家協会賞長編賞候補作品。 ●藤本泉(ふじもと・せん) 1923年、東京生まれ。日本大学国文科卒業。1966年に「媼繁盛記」で第6回小説現代新人賞を受賞し文壇にデビュー。部落問題を扱った第17回江戸川乱歩賞最終候補「藤太夫谷の毒」(のちに『地図にない谷』と改題して刊行)、第75回直木賞候補『呪いの聖域』、第30回日本推理作家協会賞長編賞候補『ガラスの迷路』など話題作を立て続けに発表したのち、1977年に『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。その他、伝奇ミステリ「えぞ共和国」シリーズなど著書多数。1989年2月、旅行先のフランスから子息に手紙を出したのを最後に消息を絶ち、行方不明のまま現在に至っている。
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-伯父の女性遍歴はただならない、ましてや彼女たちのほとんどが不審死を遂げている 『源氏物語』研究の権威者である大学教授・洞院一史が起こした交通事故。彼は一命を取り留めたが、同乗していた若く美しい教授夫人はこの世を去った…。洞院家に居候している姪の京子は、事故に疑問を抱き、恋人の黒鍬文夫とともに伯父の過去を探っていく。やがて暴き出されたものは、醜悪な女出入りだった。本妻を三度も事故で失い、また数々の女たちが疑惑につつまれて死んでいた。光源氏を地で生きた、世にもまれな殺人鬼に挑む京子だが…。 ●藤本泉(ふじもと・せん) 1923年、東京生まれ。日本大学国文科卒業。1966年に「媼繁盛記」で第6回小説現代新人賞を受賞し文壇にデビュー。部落問題を扱った第17回江戸川乱歩賞最終候補「藤太夫谷の毒」(のちに『地図にない谷』と改題して刊行)、第75回直木賞候補『呪いの聖域』、第30回日本推理作家協会賞長編賞候補『ガラスの迷路』など話題作を立て続けに発表したのち、1977年に『時をきざむ潮』で第23回江戸川乱歩賞を受賞。その他、伝奇ミステリ「えぞ共和国」シリーズなど著書多数。1989年2月、旅行先のフランスから子息に手紙を出したのを最後に消息を絶ち、行方不明のまま現在に至っている。
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-昭和三十五年六月、東京・本郷の古書店に、日中戦争末期、中国・重慶政府からの和平交渉 代表として来日した中国人繆斌(みようひん)の文書が持ち込まれた。 戦局が日本に決定的に不利となった昭和十九年後半、ときの小磯内閣は戦争終結策に苦慮していた。終結のためには、南京の汪兆銘政権を通じて重慶の国民党政府との交渉が必要であった。だが、繆斌の取扱いをめぐって閣僚の意見が分裂、内閣総辞職に追いこまれてしまったのだ。 繆斌の文書からは重慶側の秘密政治警察である軍統局長・載笠(たいりゆう)将軍とのつながりが認められた。彼は藍衣社の首領で、蒋介石の最側近と目されていた。さらに文書には国民党軍の最長老で終戦後は台湾に健在であったM将軍の走り書き程度の通信文が存在し、文書にもM将軍の名前が頻出していた。 日本との単独講和を策した繆斌の真の狙いは何か? 載笠がわが身の将来のためにM将軍とひそかにつながりをもつことも策謀家としてありうることだ。日本との単独講和を強行して蒋介石を権力の座からひきずりおろす。当時の中国では〈このおれにだって天下は取れる〉と自負していた政客は十指にあまる。M将軍もそのうちの一人にかぞえられる。 終戦翌年五月、繆斌は漢奸裁判の死刑第一号としてあわただしく処刑された。載笠も飛行機事故で死んだ。この問題はついに解明されず、近代史の大きな謎?として残った。 この歴史推理小説はあくまでも著者の創造である。忠実にもとづく創造をもって、歴史に埋もれた真実に近づく努力は必要であろう。
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3.6「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞! …それは、人の心の奥を映し出す、摩訶不思議な力―。 時は明治。浅草の人気芝居小屋「大北座」の跡取り息子・由之助はある日、馴染みの警官から頼み事をされる。 それは、魚目亭燕石と名乗る“訳有り戯作者”の世話役になってほしいというもの。燕石は「浄天眼」の持ち主で、物に触れるとそれが持つ“記憶”を、人に触ると読心術が出来てしまうが、それが嫌で家に引きこもり、戯作を書きながら女中の千代とともに静かに暮らしているという。だが、由之助や警官によって呪いや殺人事件に巻き込まれていき…? 「第2回お仕事小説コン」グランプリ受賞! 謎解きレトロ浪漫ミステリー、シリーズ第1巻!
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4.0ピレネーの旧家デュ・ラブナン家のイヴォンは、スペイン戦争の際レジスタンスに参加し、失踪する。同家の小作人、ジョゼフ・ラルースはイヴォンと行動を共にするが、単独で帰国後、イヴォンから山を贈与されたと主張し、そこに鉱脈が発見されたため裕福となった。二十年後、死んだはずのイヴォンから手紙が届き、裁きが行なわれるだろうと無気味な予告をしてくる。それが現実となって、ジョゼフの次女オデットの首を切り取られた惨殺死体が発見される……。司法警察のモガール警視の娘ナディアと不思議な日本人青年矢吹駆は真相究明を競い合う。日本の推理文壇に新しい一ページを書き加えた笠井潔の華麗なるデビュー長編。
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3.4大人気の新感覚ミステリ、涙の完結!? 事件・事故現場を専門とする清掃会社で働き出した桃子は、現場に遺された想いに感応し、手のひらだけがくすぐったくなったり、無性に焼きそばを食べたくなったり、動物になったりする超常現象に襲われる特殊能力の持ち主だ。同じ職場で働くのは、異常な犬好きの社長をはじめ、役者気取りの元ヤンキー、無愛想なイケメン、Vシネかぶれの中国人に、ギャルの事務員。そんな個性豊かな面々が、桃子におこった超常(?)現象を手がかりに、事件・事故の「謎」に挑む。やがて、従業員逮捕に会社は大揺れとなり、桃子は自らの能力の秘密を知ることになる事件に巻き込まれていく。桃子は、そしてクリーニングサービス宝船の運命は!? 笑って泣ける新感覚ミステリ、待望の続編登場!!
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4.3騙した奴から奪い取れ! コンゲーム小説。 蟹江静子は、老人ホームに入るために貯めた1千万円を、遠藤を首領とする詐欺グループに騙し取られてしまった。それを知った八原みちるは、蟹江に金を取り返そうと提案する。みちるは、以前悪人をターゲットにして金を奪っていた詐欺師だった。 昔の仲間を集めて動き出したみちるが、遠藤に持ちかけるのは投資事業。バイオ発電に金を出させて、遠藤の分も奪おうと言うのだ。そこに、みちるを昔から追う警視庁の染田刑事が身辺を嗅ぎ回ってきた。さらに、謎の女性“河原崎聖子”が登場! 一体勝つのは誰なのか。 ミステリー界の奇才による、書き下ろしコンゲーム小説!
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-脚本界の名匠、入魂のエンタテインメント巨編 「年上の女が憧れなんスよ。駄目ですか。ラブしてくれませんか」 周囲の大事な人が次々と死んでいったことから、死神と呼ばれてきた人妻、斎(いつき)。冷え切った夫との生活に倦んでいた時、しなやかでいて荒々しい筋骨と濃密な体臭をまとった男・志田に出会う。 思いがけず落ちた年下男との恋、そして第三の男の登場。天国とはかくやと酔いしれる斎。しかしその恋と性愛が巻き起こしたさざなみは、次第に大波となって、裕福な病院長一家に集う女たちを巻き込んでいく――。その果てに惨劇と憎悪の宴が幕を開けた! 氾濫する美意識と諧謔で描く、生と性、死と詩のジェットコースター・ロマンス小説! ※本作品は、週刊文春、Kindleで連載された「真・天国の恋」を改題、大幅に加筆修正したものです。
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3.6京都祇園の路地裏にたたずむ「桃枝骨董店」。三代目店主未之助と弟子兼使用人の天草がいるこの店には、骨董品はもちろん、時には不用品や盗品といったものまで――、毎日不思議な“ご縁”が品物とともに舞い込んでくる。 京都に春が訪れたある日。大学進学のため、全寮制の高校を卒業した孫娘・光が7年ぶりに帰ってくる。と同時に、馴染みの刑事からある品物の問い合わせが入る。聞けば、事件がらみのいわく品で……。 百鬼夜行の気配ただよう町並に、人と物と人情が紡ぎだす、ちょっぴり不思議であったかいライトミステリ。
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4.8(上巻)白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。 (下巻)修司と相馬、鑓水の3人は通り魔事件の裏に、巨大企業・タイタスと与党の重鎮政治家の存在を掴む。そこに浮かび上がる幼児の奇病。暗殺者の手が迫る中、3人は幾重にも絡んだ謎を解き、ついに事件の核心を握る人物「佐々木邦夫」にたどり着く。幼児たちの人生を破壊し、通り魔事件を起こした真の犯罪者は誰なのか。佐々木邦夫が企てた周到な犯罪と、その驚くべき目的を知った時、3人は一発逆転の賭けに打って出る。 ※本電子書籍は「犯罪者 上」「同 下」を1冊にまとめた合本版です。
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-家族を何者かに惨殺された過去を持つタケルは、クチナワと名乗る車椅子の刑事に、極秘の捜査チームへ誘われる。早速、“本社”と呼ばれる組織が麻薬売買目的で企画する音楽イベントへの潜入を命じられたタケルは、会場で二人の若者――中国残留孤児三世としての鬱屈を抱えるホウ、復讐のためイベント企画者の恋人を演じる美少女カスミ――と出会う。孤独な潜入捜査班の葛藤と成長を描く、エンタテインメント巨編! ※本電子書籍は「生贄のマチ 特殊捜査班カルテット」「解放者 特殊捜査班カルテット2」「十字架の王女 特殊捜査班カルテット3」の3冊を合わせた合本版です。
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-警備員の長谷川は勤務先の建築現場で発足した「職長会」の会計を務めている。ある日、ギャンブルの負けが込んで生活費がままならなくなり、各業者から徴収した職長会費に手を付けてしまう。 それを副会計の菅山に見つかり、着服の証拠が固まり次第、警察とゼネコンに告発すると言い渡された。長谷川は菅山の口をふさぐべく、事故死に見せかけて現場の吹き抜け部分から突き落とす。 翌朝、発見された死体のそばにいたのは、新規で現場に配属された初老の警備員だった。恰好はみすぼらしく、頼りなさげだが、周りの者からは「警備コロンボ」と呼ばれているらしい。その名のとおり、彼は「刑事コロンボ」さながら、長谷川にしつこく付きまとうのだった。
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-神戸八角堂「移情閣」と中国人留学生。 神戸の華商呉錦堂(一六五五~一九二六)は、すでに伝説上の人物となっている。三十歳で日本に来たとき、呉錦堂は裸一貫だった。しがない行商から身をおこし、二十五年後、神戸の華商のあいだでも、ならぶ者のない大豪商となっていた。その呉錦堂の援助で中国の優秀な青年たちが日本に留学したいた。 一九一二年に孫文のいわゆる辛亥革命(一九一一)が失敗し、三月十日、袁世凱が北京で臨時大総統に就任して恐怖政治が起こる。やがて第二革命が企てられるが成功せず、孫文は再び日本に亡命する(一九一三)。国民党の指導者・宋教仁が上海で袁世凱の手で暗殺されたのは、一九一三年三月二十日のことである。こういう歴史の大きなうねりのなかで、日本に滞在中であった孫文は神戸舞子の呉錦堂邸に招かれた。邸じゅうが賓客歓迎の準備でごった返していたが、邸から数十メートル離れた松林のなかで、二人の中国人がもつれあい、一人が殺された。事件は男女のもつれが原因とされ、時局から当局によって迅速に処理された。だが、歴史の襞に埋もれてしまったかに考えられたこの事件には、驚くべき真実が隠されていたのだ。
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-森百(もりもも)は、トリモモみたいな語感の名前に少々思うところのある女子高校生。町の顔役である曾祖母からの頼みで、国際的チェリストの青年・玲央名からチェロを習うことに。玲央名は、あるチェロを弾き、ある音が出ると<狼(ヴォルフ)>と名付けられた人格に憑依されてしまうらしい。そして<狼>は、特殊な能力を持っていて!? 偏屈チェリストと女子高生の町内謎解き事件簿! 【目次】プロローグ 狼に盗まれたF/第一話 ドラマティック・ヒーロー/第二話 ぶよぶよした犬は死んだのですか/第三話 夏休みの幽霊は全力疾走する/第四話 小さな金色の古時計/第五話 狼のリチェルカーレ/エピローグ 狼が返してくれたF/チェロと弓の各部名称
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3.3奇妙な旅のはじまり、はじまり 異母兄の恋人から、兄の失踪を告げられた私は彼を探す旅へ――。 奈良を舞台に夢と現実のあわいで真実は姿を隠す。恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。 異母兄が奈良で消息を絶った。 たった二度しか会ったことがない兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。 早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。 旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。 旅と物語の行き着く先は――。 「恩田作品には映像に携わる人間を刺激する何かがある。 撮りたい衝動にかられる。その言葉を発語してみたくなる。 登場人物を設定された場所に解き放してみたくなる。 そして、その場所を、実際に訪れてみたくなる」 (解説・佐野史郎)
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3.7この殺人事件は真実なのか、それとも幻か!? 沢渡三姉妹が山奥のホテルで毎秋、開催する豪華なパーティ。 不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。はたして犯人は―― 沢渡三姉妹が山奥のクラシック・ホテルで毎年秋に開催する、豪華なパーティ。 参加者は、姉妹の甥の嫁で美貌の桜子や、次女の娘で女優の瑞穂など、華やかだが何かと噂のある人物ばかり。 不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。 これは真実なのか、それとも幻か!? 巻末には杉江松恋氏による評論とインタビューも収録。 「『夏の名残りの薔薇』は本格ミステリという「閉じる」小説形式のルールを遵守しながら、同時に「閉じない」モチーフを小説内に定着させるという、極めて曲芸的な目論見によって書かれた作品である。(中略)小説内の犯人が目論んだ計画とは別に、作者が小説内で狙った仕掛けについても注意して読み進めなければならない――。」 (解説・杉江松恋)
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3.0相棒史上、最高密度のミステリーを小説で! 東京から300km離れた絶海の孤島、鳳凰島。ある実業家が個人所有しているこの島では、元自衛隊員たちで組織されるグループが共同生活を送っていた。 ジャングルの中を駆け回り、実戦さながらの訓練を繰り広げる「民兵」集団の中で、ある日、死亡事故が発生。特命係の杉下右京と甲斐亨に現地での調査が依頼される。実は2人が島に渡るのは、事故の調査だけではなく、この島で訓練をするグループには「妙な噂」があり、その真偽を確かめるためでもあった。 気の進まないまま島に上陸した2人だったが、右京はいつもの鋭い洞察力で島で起きた事故は殺人事件だという確信を持つ。外界から閉ざされた絶海の孤島、「巨大な密室」の中で解き明かされて行く事件の真相。しかし、2人の前には思いもよらぬ巨大な力が立ちはだかるのだった。 作品を重ねるごとにスケールアップする「相棒」劇場版。謎を追って、ジャングルを駆け回る特命係2人の活躍を、完全ノベライズ。
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3.4大ヒットした「相棒 劇場版」のノベライズ電子版! 都内で猟奇的殺人事件発生。連続するいずれの事件現場にも不可解な記号が残っていた。同一犯か――警視庁特命係の杉下右京と亀山薫が捜査を進めるうち、インターネット上に書き込まれた処刑リストが浮上する。犯人の次の標的は3万人のランナーと15万人の観衆が集う東京ビッグシティマラソン。いま特命係のふたりに最大の事件が訪れる。 現場に残された記号の意味は? 真犯人は? 右京と薫はこの危機を回避できるか? 2008年スクリーンを席巻した大ヒット作に右京にまつわるオリジナルエピソードも満載した究極のノベライズ。映画とは異なる意外な結末が。
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3.2「ミステリーズ!新人賞」から、数多くの才能が登場してきた。さる旧家の美人姉妹の鞘当てから起きた悲劇を、圧倒的な筆力で描く美輪和音。胎児に憑依した“幽霊探偵”の謎解きを、緻密な構成で魅せる近田鳶迩。深夜の公園で起きた奇妙な事件を軽妙に描く、ユーモアミステリの新星・櫻田智也。脳外科の臨床講義を舞台にしたミステリを発表、医療ミステリの新たな書き手と期待される浅ノ宮遼。明治時代の監獄舎で囚人が殺害される謎を描く、時代ミステリの旗手・伊吹亜門。新鋭たちの輝かしい出発点となった受賞作五編を収録した作品集を贈る。/解説=福井健太*本電子書籍には、配信中の作品に収録されている次の短編が含まれます。『強欲な羊』(創元推理文庫版 2015年7月初版発行)収録の表題作。また、以下の収録作は、各短編ごとに単体の電子書籍で配信中です。「かんがえるひとになりかけ」「サーチライトと誘蛾灯」「消えた脳病変」「監獄舎の殺人」
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-旅行代理店のさえない社員・京三の唯一の自慢は、3歳年上の美貌の妻・ルリ。そのルリがツアー企画を打ち明けた。募集するのは老人ばかり20人。平家物語の遺跡をめぐる6泊7日のバスツアー。費用は15万円だが、実はそれは片道料金だけ。参加者は途中でみんな死んでもらい、保険金だけを全部もらおうというあこぎな話だった。うまうまとルリに丸めこまれた京三は、添乗員としてバスに乗るが、どうも参加した老人たちはこちらの狙いを知ってか知らずか、予想外の行動に出て殺人計画は狂っていく。果たして皆殺しツアーの行方は……?ウィットに富んだ文体で描いたスラップスティック・サスペンス小説!
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-美人の上に大金持ちの跡取り娘、会った男は一目で陥落という魅力たっぷりの女性・峰子。しかし彼女の正体は、仲間を引きつれて活躍する大泥棒だった。そんな彼女が狙っているのが、大富豪・富森が所有する時価5億円とも10億円とも言われるダイヤ・天使のおちんちん。遺伝子の突然変異で生まれた高い知能を持つねずみの次郎吉をお供に、峰子は天使のおちんちんを盗む予告状を出す。一方、富森が雇った私立探偵の鬼塚は、峰子に一目惚れするものの、次第に彼女のことを疑い始め……。虚虚実実の駆け引きの末に待っていた思わぬ結末とは? ちょっぴりおしゃれでスリルに富んだミステリー小説。
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-業績不振で倒産寸前のテレビ制作会社・南洋組。そこにある日、「神」を名乗る男から1本の電話が入る。神が話したのは、30分後に新宿で若い女が自殺するという予告だった。半信半疑で現場に出かけたスタッフは、飛び降りようとしていた女性を発見、何とか説得し、その模様を伝えた番組は大反響を呼ぶ。しかしその自殺劇を仕組んだのは、TVジャッカーズを自称する5人の高校生だった。自殺騒動に気をよくした彼らは、さらに予告をエスカレート。そして最後に行き着く先は……。視聴率競争に狂奔するテレビマンとそれを手玉に取る高校生の姿を痛烈に描いたユーモアミステリー。