作品一覧

  • 預言者の詩 ―哀しみの場所から―
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    1巻660円 (税込)
    古書店経営者3代目・本郷瞬は、訪れた顧客の相談事を一緒に解決をめざす。 「預言者の詩 ―哀しみの場所から―」 本郷の知己で女性占い師の村上里絵は占い師の出店ブースを訪れた老紳士に迷宮入りした行方不明事件について相談された。本郷に連絡する理由ができたのがうれしくて、恐怖が待つことも知らずに里絵は調査を引き受けてしまう。 「夜更けの蜀」 本郷は台湾の雑貨店で三国時代の言行録を見つけた。そこには呉侵攻派と和平派で揺れる成都で蜀の官吏が遭遇した鶏舌香に関わる怪死事件が記されていた。 「Purple season」 本郷は「不思議の国のアリス(キャロルによる挿絵版)」オークションに出席するウオッツ石油の久喜会長に同行予定で札幌市を訪れた。だが出発日、邸のエレベーター事故で会長は負傷して取りやめになった。秘書の早川純と背後調査を依頼された本郷は人間の裏面に直面していく事になる。
  • 雪のワルツ
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    1巻660円 (税込)
    古書店経営者3代目・本郷瞬は、訪れた顧客の相談事を一緒に解決をめざす。 「雪のワルツ」 本郷は歯科衛生士の結城紗枝に頼まれて高校生の裕児の学生新聞のスキー取材に同行する。2人は雪のゲレンデでのプロスキーヤー変死と遭遇後に、「PO」というダイイングメッセージと、3つの親子の真実に巡り合うことになる。 「週末の街の涙」 本郷の山陰出張中、結城紗枝は高校からの親友の堀越絢に悩みを打ち明けられる。御曹司との婚約前にどうしても取り返さなければならない写真があるという。
  • ブラッククイーン
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    1巻495円 (税込)
    古書店経営者3代目・本郷瞬は、訪れた顧客の相談事を一緒に解決をめざす。以下の3作収録! 「ブラッククイーン」 本郷は知り合いの占い師、村上里絵に相談を持ちかけられた。占いブースを出店したショッピングセンターにあるアパレル店ラミーで津山店長が業務用手帳を盗まれたという。 「伝えてほしい」 本郷は歯科の待合室で隣り合わせた営業員の東本から以前にあった珍事件について質問される。 「1859年の奇蹟」 本郷は毒島の患者でアメリカ船員のカーチスが持参した日記を読み下す。そこには南北戦争前夜の時代の人々の生と、女性教師アーニーが遭遇した奇蹟が記されていた。
  • 冷たい橋の上
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    1巻440円 (税込)
    古書店経営者3代目・本郷瞬は、訪れた顧客の相談事を一緒に解決をめざす。 「冷たい橋の上」 本郷は顧客の北沢に相談を持ちかけられる。勤め先の工場内の各部署を何者かにパーツなどを無断撮影されているという。誰が翻弄者なのか。本郷は工場のあるT市を訪れた。 「一途な瞳」 津島の顧客宅で古文書を確かめていた本郷は戦国時代のある晩に縮問屋で起きた怪事件に行き当たる。 「4人いる」 不動産会社の新任女性部長に注文品を届けた先で本郷は人間消失事件について相談される。
  • 深水出雲
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    1巻660円 (税込)
    元文元年(一七三六年)夏、江戸・田町の浪人で寺子屋の師匠をする深水出雲はがちゃがちゃ売りの三太に人捜しを頼まれた。芝浦新町の夫婦者の喧嘩の原因が地紙売りの間男のためかどうかを三太は確かめたがっていた。町で聞きこんでいた出雲は地紙売りを見かけた。壮年の美男で剣術の面ずれがあった。一方、増上寺の横堀には冬の着物姿で只見屋の番頭が死体でうかんでいた。
  • 過去をよびさます海
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    1巻660円 (税込)
    従業員の楠木吉郎の頼みで魚問屋経営者の神楽坂郁子邦男夫妻は近藤昭と楠木ルイのお見合いに仲人役で出席する。 乗り気でない昭に真意を聞きに近藤家を訪れた郁子に昭は海で亡くした恋人を語り、最近、父の晋の様子がおかしいことにも悩んでいた。 晋に会うと退職金のファンドへの投資を告白され、郁子も配当日に片平ファンド会社にいく。晋と別れて帰宅した郁子に聞いた楠木は破談を考えるがルイがいやがる。 郁子は深夜に昭から晋の鉄道事故死を連絡される。 事件のはじまりだった。
  • 胡蝶に告げよ・戦国前夜より
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    1巻440円 (税込)
    天文二十二(一五五三)年如月、今川義元の家老、由比家に仕える地侍の伴十郎衛門の足軽をする佐平は、夜更けに同輩の孫吉が山中で怪力を放つ光景を目撃する。 孫吉の体につけた御札のおかげだと目星をつけた佐平は手に入れようと決める。 数日後の晩に佐平は甲州衆に追われた鉱山遊女の珠を救って同衾する。 珠のために真人間になれるかもしれないと考えた矢先に佐平の留守中に珠は甲州衆に連れ去られていた。
  • ブカレスト1977
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    1巻110円 (税込)
    古書店経営者の本郷瞬は、知人の毒島にさそわれてルーマニアパブを訪れた。そこで、リディアという名のホステスと知り合いになった。 そして彼女からある相談をもちかけられる。 リディアの母アンナが革命前のブカレストで遭遇した事件についてだった。 舞台は1977年にうつる。アメリカ煙草のケントという銘柄が価値ある時代だった。人々が大統領夫妻を賛美していた時代だった……
  • 役立たぬ物をもちだすルール
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    1巻220円 (税込)
    忘れかけていたころに人は過去の闇とむきあう。買い物にでかけた尾形雪菜はスーパーで初老男に呼び止められた。石橋の名札に雪菜は戦慄する。あの日が目の前に甦ろうとしていた。 高校生だった時に雪菜は同級生の絵里に命じられてゲームに参加させられた。「役にたたないものをもちだす」のがルールだった。 なぜ雪菜は参加しなければならなかったのか。そして現在の雪菜にむすびつかされた過去の闇は、すこしずつ、ゆっくりしたしあわせの日々を不安に陥れようとしていた。
  • 知らなくていいこと(1)
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    1~4巻330円 (税込)
    地元の肉屋に体験実習にきた佳恵とクラスメイトたち。その店の奥に「あかずの扉」と呼ばれる冷凍庫があることを知る。しかし、店員の誰に聞いてもその存在を認めようとしない。 不信感を募らせるなか、ある日突然店の従業員が行方不明に。4人は「あかずの扉」を開けるため、深夜、店に集まった。
  • 隠し部屋
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    1巻220円 (税込)
    韮崎いずみは窓も扉もない部屋にいた。 ゆうべ以前のことがなにひとつ思いだせない。 部屋の円柱から娘が下半身を埋められているのに気づく。死体の娘だった。 過去と現実を知りたくていずみは娘とむきあう。だが娘にも身元をあきらかにするものがない。 いずみは娘の埋まる円柱をほりだす。ほりだした下からでてきたものはまたべつの死体の娘だった。 この部屋は何のためにあるのか……

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  • 奇妙な果実
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    1巻330円 (税込)
    飯富(おぶ)裕子は、人材派遣会社の営業事務を担当して多忙な毎日をおくっていた。 ある日の帰り道、虫をたたく坊やとはちあわせして「おとなのおじちゃんにおそわった」と告げられた。 その後に、裕子の学生時代の悪友=羽柴詩穂にもちかけられた合コンに出る途中で愚連隊にからまれるが、運よく西城と名乗る男にすくわれる。じつは西城も合コン出席者のひとりだった。 そのままドライブにでた裕子は西城の別面をしらされることになる……

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  • 薩摩の「ばい船」
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    1巻110円 (税込)
    薩摩(さつま)国の沖にある三島(さんとう)と呼ばれた島々でとれた砂糖きびは黒砂糖に加工されたかたちで藩が買い上げていた。しかも文政年間のおふれで島のお金はすべて無くなって物々交換のとりひきになっていた。 島の少年の杉平は恋人の少女「かな」を連れ去った傘印の屋号をもつ豪商の手代が「かな」の父に乱暴するのを目撃する。 そんな時、誰も御用商人に逆らえぬ島内に迷いこんだ大陸人に杉平と十蔵は出会う。異民族に支配された大陸を解放のために他の国に助力をもとめようと各地の特産物をもとめていると言う劉梅邦に杉平と十蔵は黒砂糖を集めるための協力を申し出る。島内のしきたりに一杯食わしてやりたい気持ちからだった。 計画をたてる杉平と十蔵を待つ運命は何か。

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