盗作疑惑が持ち上がる中、美人イラストレーターsacraが失踪した。彼女の幼馴染みでライターの朝倉は、クラスメイトや恩人、恋人などsacraに関わってきた人々にインタビューすることで彼女の真実に迫ろうと考える。盗作、経歴詐称、結婚詐欺など、息をするように繰り返した嘘の果てに姿を消したsacraは今、どこで何をしているのか。そして、彼女が本当に欲しかったものとは――?
Posted by ブクログ 2017年10月16日
嘘か本当か、彼女の「本当」
怖い。こういう人が身近にいたら全力で逃げたい。でも近づいてこられたら絶対逃げられない気がする。一章ごとにだんだん包囲網を完璧に近付けてきたはずなのに、彼女を捕まえたと思ったはずなのに、最後のどんでん返しは、逃げられないとわかって読む最悪の結末。
sacra(というか八...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月16日
私もさくらの嘘に翻弄されながら読み切りました…。なんというか、嘘がうまいというか、相手が嘘を言っているのだと思わせてしまうような巧妙な言い口ですね、しかも、物語の最後の最後まで。そして、ほとんどの人がそのペースに乗せられ、本当は正しかった自分のほうが悪かったのであるといつの間にか錯覚させられてしまう...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月03日
数年前に自分の近くにもいた嘘つき女を思い出して終始気分が悪かった。その人はさくらと違って全然綺麗じゃなかったけど、変な圧を持っていて、息をするように嘘をつき、始末が悪いのが嘘をついてる自覚がなくそれが本当のことだと自分で本気で信じてしまうことだった。人生でもう二度と関わりたくない人間だ。
本の話に...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月10日
一般文芸を知らない、コバルトやオレンジ文庫の青木先生のファンが読むと、絶対につまらないです。最後まで読んでも意味分からない、で終わります。そういう意味では青木先生ファンにはあえてお勧めしません。
完全に一般文芸ジャンルの本です。しかも、一人の女性について数人がインタビュー形式の一人称で語り、「一番知...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月16日
正確に書くと星3.8。
インタビュー形式で話が進んでいき、それが同じことでも人によって言っていることが違ったり、新たなことが分かったりして面白かった。
最後の、さくらが話すシーンでは今までの登場人物たちが言っていたことと食い違いが結構あって、嘘を見抜くのが大変というか、疲れる。
そしてラストは、私は...続きを読む