国内小説の検索結果

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  • トライアングル
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    弱みを握る相手を、自分の快楽のままにいたぶり傷つける男。我を忘れるほどに相手を愛し続ける女。小説を書くために全ての暴力を受け入れる男……。表面上はどこにでもいるような三人の男女が、その心の深淵で繰り広げているのは狂気的で理想的な三角関係だった!?
  • たい焼娘と逃亡志願者
    4.0
    学校の屋上から飛び降りようとしている静香に声をかけたのは、たい焼をめいっぱいに抱えた少女・明生だった。「たい焼を食べる時はどの部分から食べる?」。不思議な出会いから始まった二人の関係が、やがてそれぞれの運命を大きく変えていく。
  • 神村企画 The Making of the Next Kamimura
    2.0
    30歳目前の売れない俳優に、突然大役の話が持ちかけられた! それは日常でベストセラー作家“本多レオ”を演じるというもの。戸惑いながらも成功してみんなを見返したいという思いから、その得体の知れない話を引き受けてしまう。ゴーストライターの書く小説は次々と大ヒットとなり、本多レオは一躍有名に! 富と名声を得たが、気がつけば本当の自分の人生はどこにもなくなっていた。次第にエスカレートするプロジェクトはノーベル賞を前にあらぬ方向へ……。
  • すごろくごはん
    3.0
    アラサー世代の入口に立つ歳になり、親友とともに「婚活」を始めた神田家の長女・蕗子。なかなか理想の相手が見つからない日々のななか、大好きな父親が交通事故に遭遇する。蕗子は加害者の悦司を責めようとするが、父親は彼を許すだけでなく自分の会社で雇い始め、生活の面倒も見始める。父親の行動に困惑する蕗子をよそに、悦司はどんどん神田家の中に入ってくる。さらにそれは蕗子の婚活に大きな変化をもたらしていく……。
  • 偽りの人々
    3.0
    林真人は無差別通り魔事件で妻の亜矢子を失った。夫婦仲も冷め、家庭内別居中だったのだが、事件の取材で林は妻との仲を美談にした。その報道を見た職場の部下、友人や愛人、そして実は亜矢子の知り合いだったという通り魔事件の犯人は……。小さな嘘が周囲の人たちに影響し、次第に林は追い詰められていく。
  • P・K
    5.0
    サッカー部がインター杯優勝を決めた帰り道、マネージャーの奈美は、先輩の由佳から突然言いつけられる。「私たちも“女子サッカー部”をつくるのよ!!」。しかし部員のあては無く、有望なGKと紹介された香織も入部を拒絶。女子サッカー部を諦めたくない由佳は、香織の入部を賭けて、初めてのPK勝負に挑む。
  • 「鎖国」の文学 【小田実全集】
    -
    1971年から75年にかけて書きつがれた著者渾身の文学論。高橋和巳の死から始まってソクラテスやアリストパネス、三島由紀夫、吉田健一、そして「戦後文学」、プロレタリア文学、さらには当時の流行文学や在日朝鮮人文学をも射程に入れた独自の視点。文学にとって大事なものは、私の「眼」と他者の「眼」をもつこと、文学の行為者は社会を観察する者であると同時に社会から観察されている、そして、「私」と「われら」の関係性を閉鎖的にするのでなく、それを「みんな」に開くことだ。
  • 冷え物 【小田実全集】
    -
    悲劇作品には、感情をゆさぶり泣かせるものと、何かもどかしい重苦しさを引きずるものとがある。「差別」問題に鋭く対峙して取り組んだこの作品は、大阪を舞台に日本社会の底辺に生きる「善良な」人たちのあいだにひそむ「差別」の心理や構造の奥襞に、虚飾なく分け入って描き出された、哀しくも緊張感みなぎる、1968年の「反差別文学」だ。「差別」問題を「世の中の問題」にしたいと願っていた著者の思いは、小説とともに自らの作品思想と、作品に対する批判を合わせ入れることで実現した。
  • しぐれ茶屋おりく
    -
    隅田川沿いの芦の湿原の中に建つ「しぐれ茶屋」。蛤の茶漬けを求めて、伊藤博文をはじめ、政治家・実業家・芸人らが通ったという。実在のモデルの女将おりくは殊の外、芸人を可愛がった。円熟した筆使いにのせ、明治末期から大正にかけての庶民の哀歓を、このひとでなければといわれるほど、見事に織りなし、市井に花咲く人情の世界を流麗に綴る、川口文学の代表作。吉川英治文学賞受賞。
  • 十五
    -
    1巻1,045円 (税込)
    私はまだ、たったの十五歳だった。キレる母、奇抜な父、芸能界、タバコ、酒、SEX、妊娠、家庭不和、死別。アリにとっては何もかもが危うくて脆い現実に見えた。そして、人気俳優タキオとの出会いと別れ……。恋なのか、愛なのかわからなかったけど、確かな現実感、存在感があった。彼がアリに遺したものとは……?
  • 愛の旋律
    4.2
    あるパーティで歌手ジェーンの歌声を聞いたヴァーノンはその素晴らしさに衝撃を受けた。まもなく彼は一度はあきらめた音楽家への道をふたたび歩だそうとする。ジェーンへの愛を胸に秘めながら。若き天才音楽家の苦悩を描く「愛の小説」。

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  • HIROSHIMA 【小田実全集】
    -
    1巻1,100円 (税込)
    主人公の「馳ける男」は、世界初の原爆実験があった米国南部出身者。戦闘機乗員として対日戦に参加、撃墜され捕虜となり広島で被爆。広島では日本人、植民地出身者の朝鮮人、日系アメリカ人もともに被爆する。日米が引きおこした戦争に個人が巻き込まれる時、国家のわくを越えて被害者が加害者、加害者が被害者となる複雑な歴史の現実を寓話性に託しながら独自に構築した名作。原子力の恐怖、現代の「核」に新たな光をあてた衝撃作は、英訳本、BBCラジオ劇(1996年)にもなった。
  • 列人列景 【小田実全集】
    -
    1巻1,100円 (税込)
    1970年代の半ばに書かれた著者初の短編小説連作集。40をすぎた「タダの人」を主人公に、人間にとって切実なテーマである原風景、愛、性、志、生老病死を魅力的なタイトルのもとに描く。性的「見せもの」、いろんな人が来るデモ行進、聖と俗のガンジス河、砂漠の国の不思議、人混みの中の大仏、日本と第三世界交渉史、歴史的陰影をもつ異邦人の在日朝鮮人、人生のほとんどを旅して歩いた西行の景色……。それら人間の列と風景の列が短編のひとつひとつとなって連なっていく絵巻物。
  • ガ島 【小田実全集】
    -
    1巻1,100円 (税込)
    1973年頃、大阪のうまくて安いトンカツ屋チェーン店の主人西川と妻の姉キヨ子が、香港旅行の時、マカオで知り合った若い不動産屋中島に誘われて南海の孤島「ガ島」へ行く。三人は、島で出会ったドイツ人青年と共にかつては「人食い人種」が住んだというジャングル奥地の部族を訪ねる。読者は、登場人物たちのドタバタ喜劇の語り口に導かれ、部族の神話やジャングルの精と出会うことになる。が、物語の裡に隠された真実は、日米戦場の島ガダルカナルに眠る、兵士の遺骨拾いの旅だった。
  • 海鰻荘奇談
    3.0
    1巻1,155円 (税込)
    人類学の素養に裏打ちされた魔境冒険ものの3部作「オラン・ペンデクの復讐」。生物学の知識に彩られた豪華絢爛たる「海鰻荘奇談」。古生物学、地質学の該博な教養に加えて、妖艶なエロチシズムが横溢する「怪異馬霊教」「ソロモンの桃」「蜥蜴の島」「エル・ドラドオ」など9篇を収録。一大ブームをまきおこした怪獣ゴジラの生みの親が、戦後間もなくの大衆文学界に衝撃を与えた、幻想、怪奇、秘境ものの傑作を網羅!
  • すべての若き野郎ども
    4.0
    1巻1,562円 (税込)
    生涯戦績、317勝無敗(自称)の達夫と、元暴走族特攻隊長・恭平は、最強コンビを組み「天下統一」を目指す。5つの暴走族、地元のヤクザを向こうに回し旋風脚と皿割りで連戦連勝。そこに立ちはだかる伝説の男の正体は? 天下無双のスケールにドラマ化が追いつかない!? でも、とりあえずはガンガンいきゃあいいんだよ! 美女たちに、おとぼけな野獣ども。本気とも冗談ともつかない達夫の情熱が、いつの間にか恭平の魂を熱く溶かしていった!
  • 現代史(上) 【小田実全集】
    -
    1~2巻1,760円 (税込)
    この小説は、日本が若かった1964年東京オリンピックの頃から約1年間を背景に、共産圏との貿易に成功した大阪の造船会社社長一族の物語。若くて美しいヒロインが恋愛と見合いを通じて少しずつ成長をとげる丁寧な心理描写は、その時代を動かしているさまざまな階層の人間たちが次々と登場することとあいまって、小説の醍醐味を放つ。小説としての面白さとともに、風俗、国際関係、そして歴史や社会的関係性の中で重層的に日常を生きる人間の総体は、今の日本社会の出発点を照らし出す。
  • 幽霊物語 上
    4.5
    1~2巻440円 (税込)
    霧深い夜の高速道路で交通事故に遭った青年社長・山岡重治はなんと突然“幽霊”になってしまった。あっという間の自分の死が信じられず戸惑う山岡の前に、夜道で暴漢に殺された幽霊少女・郁子があらわれた。たちまち親しくなった二人は、それぞれの家庭をのぞきに行くことになった。盛大な葬儀が営まれる山岡邸には、社長のポストをめぐる陰謀の臭い。郁子の家では娘殺しの犯人を追う父親が殺されていた!
  • 拝金
    3.6
    1巻471円 (税込)
    年収200万円のフリーターから瞬く間にIT長者にのぼり詰めた青年。一躍時代の寵児として脚光を浴びるも、快進撃に影が忍び寄る。堀江貴文氏がライブドア事件を題材に描く青春経済小説

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  • 4U ヨンユー
    3.7
    男が長いことつかっていたバスタブの湯は、はたして、スープか――? 毒きのこを食べに長野に出かけたマル、彼への桐子の暖かな想いを綴る「4U」。死んだ風変わりな少女の記憶を辿り、デビュー前の自らを思い起こす「眠りの材料」。右手のない渚子、彼女の義兄への激しい想いと、熾烈な自己愛を描く傑作「天国の右の手」ほか、9つの恋のケミストリーを収録した珠玉の作品集。
  • 社外取締役
    3.6
    大学で日本史を教える高屋が安請け合いした大手企業の社外取締役就任の依頼。だが、彼を待っていたのは醜い権力闘争と、かりそめの社長の椅子だった。それでも経営の舵取りで自身の存在感を示そうとする高屋を、さらなる男の嫉妬が襲う。彼はこの窮地を切り抜けられるのか? 真のコーポレートガバナンスのあり方を問う、企業法律小説の傑作。
  • 修羅を生きる
    3.2
    自らの父親をモデルにした最高傑作『血と骨』の原点にして、著者のあまりに凄絶な半生記――破天荒な青春時代。マルクス主義への傾倒。詩への耽溺。事業の失敗。大借金。大阪を出奔し、仙台へ。再び無一文になり、東京でタクシードライバーになる。神をも恐れぬ強大な父親への骨肉の葛藤と、女と酒に溺れた無頼と放蕩の日々を綴る衝撃の回顧録!
  • エスケープ!
    3.6
    シュウは会社の内定も決まり、かわいい彼女もいる大学生。刺激のなさそうな平凡な将来に不安を感じていたある日、目にした雑誌記事がきっかけで“空き巣の計画”を立て始める……。緻密なシチュエーション・トリック、予想を裏切り続ける展開、最後にほろり。コント職人・渡部が人間の滑稽さと愛らしさを詰め込んだ、ノンストップコメディ小説!
  • 僕僕先生
    4.0
    唐代、父の財産に寄りかかり安逸を貪っていた王弁は、ひょんなことから地元の里山に住む仙人に弟子入りすることになってしまった。僕僕と名乗るその仙人、しかし容姿は少女の形で……まだ生きる意味を知らないニート青年が、英雄豪傑や魔物と交わりながら人智の及ばない世界に触れる旅を描いた、大型新人の超快作!

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  • 鬼子(上)
    3.1
    1~2巻605円 (税込)
    売れない作家の袴田勇二は、同居していた母の民子が死んで以来、急に暴力的になった息子の浩に翻弄され続けていた。妻の君江までよそよそしくなったばかりか、袴田の唯一の味方だった娘の詩織が浩の不良仲間に凌辱され、完全に家庭崩壊の危機に直面していた。いったいなぜ、素直な息子が悪魔に豹変したのか? 稀代のストーリーテラーの新境地!
  • 野川
    3.8
    急逝した友人の一周忌近く、故人からの遺贈として届いた一枚の絵地図。友人が好んだ野川の散歩道を描いた絵の片隅で、大人が子供の手を引いていた。それは子を妊った娘の未来像か、東京大空襲の翌朝に母親と歩いた荒川土手の風景か――。はるか時空を往還し、生と死のエロスの根源に迫る、古井文学の到達点。
  • ゆうべ不思議な夢を見た 百五夜物語
    -
    1巻1,540円 (税込)
    サラブレッドをモチーフにしながら必ずしも競馬にとらわれない短編小説集。亡き恋人が好きだった伝説のレーサーとのふれあいを描く「サーキット」。モチーフは、ターフに散った快速馬サイレンススズカ。同郷の恋人と別れ大都会の奇跡を信じて一人で生きる女性を描く「泣いた男」。モチーフは、地方競馬出身で奇跡のラストランを演じたオグリキャップ。不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を百五話収録。第零夜から第二十夜まで21巻シリーズの集大成版。

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  • 夢夜の泡姫
    -
    1巻220円 (税込)
    横浜のソープランド夢夜(ドリームナイト)に勤める泡姫、舞は、店の客の矢口と共に火事に巻き込まれる。煙にまかれ苦しみながら最後に必死でメールを送信した相手は、兄、隼人(はやと)だった。舞が17歳で高校を中退し家を出てしまった本当の理由とは?舞が風俗嬢になった経緯とは?5歳になる舞の子供の父親は一体誰なのか?

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  • 消防署の方から来ました!
    -
    1巻330円 (税込)
    芳本美代子出演・演出の舞台化小説! 詐欺まがいに高額な消火器を訪問セースルしていた主人公。たくさん買ってくれた老女には、ちょっとした秘密があって……。悲しい恋に、思わず号泣。一気に読める、感動の短編小説です。

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  • アブラクサスの祭
    3.5
    東北の小さな町の寺に勤める僧・浄念は、躁鬱に苦しみつつ薬と酒の力を借りて法要をこなす毎日。不惑間近となったいま、学生時代にのめり込んだバンドへの情熱が心を占める。やっと実現にこぎつけたライブのステージで、強烈な恍惚感とともに降りてきた啓示の正体は……。精神を病みロックに没入する僧が、祝祭の只中で感じた歓喜と安らぎ、心のひそやかな成長を描く芥川賞受賞第一作。

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  • グッモーエビアン!
    4.1
    1巻440円 (税込)
    私の家族はちょっと変わっている。元パンクスで現役未婚、自称「永遠の24歳」のお母さんと、お調子者で万年バンドマンで、血の繋がっていないお父さんヤグ、そして15歳の私はつき。うちのルールはたったひとつ「おもしろければ、いーじゃん」。そんなぶっ飛んだ家族のキュートでドタバタな日々。おもしろくて心あたたまる新しい家族の物語。

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  • 7月24日通り
    3.6
    1巻440円 (税込)
    中谷美紀主演の映画「7月24日通りのクリスマス」の原作。普通の女には、平凡な未来しかないのかな?? でも、一度くらいはドラマみたいな恋をしてみたい――。平凡なOL・小百合に差し伸べられたのは、高校時代、誰もが憧れていた先輩の逞しい腕だった。不幸な恋の結末を予感しながらも、自分の気持ちに正直に生きようとする小百合の「いま」。最も注目される作家が紡ぐ、恋の奇跡!

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  • 天国で君に逢えたら
    3.8
    1巻440円 (税込)
    映画「Life 天国で君に逢えたら」原作。末期ガンでこの世を去ったプロウィンドサーファーが綴ったラブストーリー。ガン患者の心の叫びを手紙に起こす“手紙屋”を開いた精神科医・純一のもとには、日々、一癖ある面々が家族や恋人への手紙の依頼に訪れる。そこには美しく壮絶な生きざまが綴られていた……。生死の狭間で産み落とされた、奇跡のような物語。

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  • しかたのない水
    3.5
    東京近郊のフィットネスクラブに集まる、一癖も二癖もある男と女……。平気で女を乗りかえる若い男。その男の美しい肉体を思い浮べ自慰に耽る女。水泳コーチの妻は失踪し、団地の主婦は、昔の恋人の名前をつい呟いてしまう。脱サラした古本屋は、妄想癖のある受付嬢の虜となる――。誰もが世界からはぐれ、行先もわからずさまよっている。不穏な恋の罠に翻弄される男女を描く連作短編集。

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  • 自転車少年記―あの風の中へ―
    3.9
    1巻484円 (税込)
    あの日、僕は、親友の草太、伸男と、自転車で走り始めた。生まれ育った南房総の風ヶ丘から、目指すは大都会・東京。新世界への旅立ちだ。喜びや挫折を味わいながら、僕らは夢に向け、ペダルをひたすら漕ぎ続けた。仲間と、東京から日本海を目指す自転車ラリーを完走した。もちろん素敵な恋もした。爽快無比の成長小説!

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  • 余命
    3.9
    女医の滴が妊娠した。結婚十年目にして訪れた奇跡を夫と共に喜ぶが、やって来たのは幸運だけではなかった。滴がかつて患った乳がんが再発したのだ。子供をあきらめ治療に専念するか、がんの進行を早めることになっても子供を産むか……病を知り尽くした彼女が下した壮絶な決断とは? 女性の愛と覚悟を描き、生きることの意味をあなたに問いかける、感動長篇。

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  • 神様がくれた涙
    4.2
    1巻484円 (税込)
    映画「Life 天国で君に逢えたら」の原作である『天国で君に逢えたら』続篇。「今日、神様が俺に、天国においでって言ったと思ってくれると俺は嬉しい」そう遺してノブさんは逝った――。ガン患者の想いを代筆する手紙屋・純一の元には、今日も様々な人が訪れる。自らの無力を呪う医師、病に怯えるサッカー少年、そして1パーセントの生存確率にかける頑固者ヨットマン・ノブさん……。絶望の底に沈んだ彼らに新たな希望を与えたのは、小さな勇気と大きな嘘だった――自身も末期ガンであった著者が最期の力を振り絞って綴った愛と勇気の物語。

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  • ガンに生かされて
    3.9
    映画「Life 天国で君に逢えたら」原作。「天国で、逢おう」妻と幼い子ども4人を残し、38歳の著者は逝った――。末期ガンの宣告を受けた世界的プロウィンドサーファーが、最期の場所としてハワイを選び移住。家族との間に生まれた深い心の交流に、「ガンになってよかった」と思い、日々を生きた――。余命宣告期限を超えて188日、死ぬ間際まで綴りつづけた“命の記録”がここに! 「最後まで、生かされた、生きようとしていた、と感じた」――妻の付記も収録した感涙必至の一冊。

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  • 化粧の素顔
    4.0
    もっと開いて。もっと受け入れて。もっと満たして――。理想の女性を求めて遍歴を重ねる河島文也。大胆で細やかな文也のアプローチとテクニックは相手を歓ばせるが、燃え上がった官能は、なぜかいつも途中から醒めてゆく。甘美な性愛のさなかに、身体と身体で交わされる男と女の駆け引きの行方をシニックに描く。もう一段、恋愛上手になるための秘密が詰まった六篇。大人の小説集。

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  • オケ老人!
    値引きあり
    3.6
    「ちょんまげぷりん」作者が描く平均年齢世界最高齢(?)のアマオケ交響曲! 老人ばかりで構成された平均年齢おそらく世界最高齢のアマ・オーケストラ「梅が丘交響楽団」(略称・梅響)に、ひとりの高校教師・中島が間違って入り込んでしまったところから物語は始まります。 彼は、全く演奏など論外のはずの土下手くそな「オケ老人」たちのなかで勿論一番若く、力も備わっていると目され、いきなり指揮者になってくれと皆から懇願されます。 その後、彼が本当に門を叩きたかった同じ町にある人気のアマオケ「梅が丘フィル」(略称・梅フィル)との確執、梅フィルの怜悧で完璧主義のコンマス・大沢が熱望するロシアの人気指揮者・ゴルゴンスキーの来日騒動などを経て、日本・ロシアの国家機密の情報漏洩にまで話は大きく展開していきます!

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  • 顔のない裸体たち
    3.1
    1巻539円 (税込)
    赤いロープで縛られ、四つん這いになっている女。顔にはモザイクがかけられているが、間違いなくこれは私――! ごく平凡な女教師・吉田希美子は、出会い系サイトで知り合った男との行為にのめり込んでいく。男の趣味は、自らの性行為の撮影。アパートの駐輪場、大阪城、新幹線のトイレの中……あらゆる場所での淫らな行為がアダルトサイトに投稿されていた。しかし顔にはモザイクがかかっていて、誰にもわからないはずだった。事件が起きるまでは……。芥川賞作家が過激な描写でネット社会の罠を描いた問題作。

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  • 八月十五日の夜会
    3.5
    1巻550円 (税込)
    最後まで聴き終わったとき、僕は長い旅から戻ったような気がしていた……。大学生の秀二に渡された3本のテープ、生々しい肉声。一発の砲弾も撃ち込まれなかった「平穏な」伊是名島で、何が起きたのか。真夏の闇、敗残兵たちの影、島民のスパイ疑惑、無意味な死。「秘められた戦争」に迫り、人間の真実と生への励ましを伝える力作長編。

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  • 海猫(上)
    3.8
    1~2巻572~616円 (税込)
    女は、冬の峠を越えて嫁いできた。華やかな函館から、昆布漁を営む南茅部へ。白雪のような美しさゆえ、周囲から孤立して生きてきた、薫。夫の邦一に身も心も包まれ、彼女は漁村に馴染んでゆく。だが、移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟広次の、まっすぐな気持に惹かれてゆくのだった――。風雪に逆らうかのように、人びとは恋の炎にその身を焦がす。島清恋愛文学賞受賞作。

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  • 天国はまだ遠く
    4.2
    加藤ローサ、徳井義実(チュートリアル)主演の映画原作。もう、これ以上あの日々を続けることには耐えられない。上司のお小言。同僚の嫌味。毎日の生活。これを飲めば、あの日々から解放されるのだ。それを思えば、死ぬことなんて怖くない。そう言い聞かせ、睡眠薬を飲んだ私は、布団に入り固く眼を閉じた――。が、目覚めは爽快。やばい。すごくやばい。しくじってしまった。自殺は失敗だ!! どうすればいいんだろう……!? 無器用にしか生きられないあなたに贈る清爽な旅立ちの物語。

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  • 蟹工船・党生活者
    3.8
    海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策”の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面を抉る「蟹工船」。近代的軍需工場の計画的な争議を、地下生活者としての体験を通して描いた「党生活者」。29歳の若さで虐殺された著者の、日本プロレタリア文学を代表する名作2編。

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  • ハッピー・リタイアメント
    3.7
    定年まであと四年のしがない財務官僚・樋口と愚直だけが取り柄の自衛官・大友。二人が突如転属を命じられたJAMS(全国中小企業振興会)は、元財務官僚の理事・矢島が牛耳る業務実体のない天下り組織。戸惑う彼らに、教育係の立花葵はある日、秘密のミッションを言い渡す。それは汚職か、横領か、それとも善行か!? 痛快娯楽「天下り」小説。
  • 海炭市叙景
    値引きあり
    4.1
    北の町に暮らす人々を描く悲運の作家の遺作 「海炭市叙景」は、90年に自死を遂げた作家、佐藤泰志(1949-90)の遺作となった短編連作です。海に囲まれた北の町、「海炭市」(佐藤の故郷である函館市がモデルです)に暮らすさまざまな人々の日常を淡々と描き、落ち着いた筆致の底から、「普通の人々」の悲しみと喜び、絶望と希望があざやかに浮かび上がってきます。この作品が執筆された当時はいわゆる「バブル」時代でしたが、地方都市の経済的逼迫はすでに始まっていました。20年の歳月を経て、佐藤泰志が描いたこの作品内の状況は、よりリアルに私たちに迫ってくると言えます。 函館市民たちが主導した映画(熊切和嘉監督・加瀬亮、谷村美月、小林薫、南果歩などが出演)の公開は2010年12月。映画化をきっかけに、心ある読者に愛されてきた幻の名作が、ついに電子書籍となって登場!

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  • 青空チェリー
    3.7
    ベッドの上でからみあうふたりの脚。きれいに塗られたパールピンクの爪。その足指が、ときおりぎゅうとねじ曲がる。開く。曲がる。開く。……。予備校の隣にラブホが建った。以来、あたしは屋上から、のぞきみちゃんな日々。ゆるしてちょうだい、だってあたし十八歳。発情期なんでございます。ある日、誰も来ないはずの屋上に男の子がやってきた――!! それ以来、あたしは彼と、“一緒に”のぞいて、“お互いに”オナニーすることに……。栄えある第1回R-18文学賞・読者賞受賞の表題作を収録した、女の子のための3つのストーリー。

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  • 猫を抱いて象と泳ぐ
    4.4
    「大きくなること、それは悲劇である」――この警句を胸に11歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指す。その名もリトル・アリョーヒン。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、自分の姿を見せずに指す独自のスタイルから、いつしか“盤下の詩人”と呼ばれ奇跡のように美しい棋譜を生み出す。架空の友人インディラとミイラ、海底チェス倶楽部、白い鳩を肩に載せた少女、老婆令嬢……少年の数奇な運命を切なく描く。小川洋子の到達点を示す傑作。
  • 森がわたしを呼んでいる
    4.0
    父を亡くし、母と暮らす中学生の佐知子。真夜中に激しい地震があった翌々朝、自宅の周囲には突然、深い森が広がっていた。折しも母は仕事で海外へ。ひとりぼっちの佐知子に次々と迫る危険な影は、森の誕生の秘密と関わっているのか。そのとき、追い詰められた佐知子の耳に、亡き父の声と鳥の羽ばたきが聞こえてきた――。生と死が交錯する不思議の森の深奥で佐知子が出会ったものは。

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  • 猫の神様
    5.0
    1巻660円 (税込)
    「ニャーン」と甘えるように鳴くと、やせ細った猫は別れを告げた。視力を失った左眼から涙がこぼれ、僕を見つめていた右眼から、ゆっくりと光が遠のいていく――。「ぎじゅ太」と「みャ太」。公園で二匹を拾い、二間しかない狭いアパートで毎日を過ごした。まるで夢のように幸せな日々だった。でもあの時間はもう二度と帰っては来ない。あの子たちはきっと猫の神様が一時期だけ僕に預けてくれた子達なんだ。なあ、ぎじゅ、みャ太、お前は俺と出会って幸せだったか――? 出会い、闘病、そして別れ。二匹の猫と、一人の男の、感涙必至の愛と孤独の物語。

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  • 白い巨塔(一)
    4.3
    1~5巻693~990円 (税込)
    国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。華麗なるメスさばきでマスコミでも脚光を浴びる彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌悪し、他大学からの招聘を画策。産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとするが…。教授選挙に絡む利権をめぐり蠢く人間模様を描いた医療サスペンスの傑作!

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  • アメリカひじき・火垂るの墓
    4.3
    昭和20年9月21日、神戸・三宮駅構内で浮浪児の清太が死んだ。シラミだらけの腹巻きの中にあったドロップの缶。その缶を駅員が暗がりに投げると、栄養失調で死んだ4歳の妹、節子の白い骨がころげ、蛍があわただしく飛び交った……戦後どれだけの時間が過ぎようと、読む度に胸が締め付けられる永遠の名作『火垂るの墓』をはじめ全6編を収載。

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  • 博士の愛した数式
    4.3
    [ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。寺尾聰主演の映画原作。

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  • 水曜の朝、午前三時
    4.0
    児玉清氏絶賛のベストセラー。45歳の若さで逝った翻訳家で詩人の四条直美が、娘のために遺した4巻のテープ。そこに語られていたのは、大阪万博のホステスとして働いていた23歳の直美と、外交官としての将来を嘱望される理想の恋人・臼井礼との燃えるような恋物語だった。「もし、あのとき、あの人との人生を選んでいたら……」。失われたものはあまりにも大きい。愛のせつなさと歓びが心にしみるラブストーリー。

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  • 流れ星が消えないうちに
    3.7
    1巻737円 (税込)
    大好きだった彼が死んでしまった。わたしではない女の子と一緒に――。それからわたしは玄関でしか眠れなくなった。辛くて、悲しくて、泣いて、喚いて……もう自分は二度と笑えないのではないかと思っていたのに。彼が死んでから一年かそこらで、わたしは他の男の子と付き合い始めた。待つと言って送り出したのに待たなかった。だって生きていかなきゃ――。深い悲しみの後に訪れる、静かな愛と赦しを描く、苦しいくらいピュアなラブストーリー。

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  • ベッドタイムアイズ・指の戯れ・ジェシーの背骨
    3.7
    メイクラブまでは一瞬だった。立ち入り禁止のドアの向こう、横たわるスペースもないその空間で、私は立ったまま片足を高く上げハイヒールを壁に付ける。足首には小さなショーツが巻きついている。やがて体の芯に“あれ”が来て、すべての感覚が麻痺してしまった。「うちに来て」――黒人脱走兵・スプーンとの生活がはじまった。愛の表現も謝罪の表現も、私を気持ちよくするための方法を、彼はファックしか知らない。かわいいスプーン――。黒人との愛を描いた、デビュー作を含む詠美文学の原点・3編を収録。

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  • 官僚たちの夏
    3.9
    日本人の誇りを取り戻すべく、固い信念で通産行政を強引、着実に推し進め、次官への最短コースを疾走する“ミスター・通産省”風越信吾。高度成長政策が開始された60年代初め、通産省という巨大複雑な官僚機構の内側における、政策をめぐる政府・財界との闘いと、人事をめぐる官僚間の熱い戦いをダイナミックに捉えた城山三郎の代表作!

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  • しゃべれども しゃべれども
    4.2
    国分太一主演の映画原作。しゃべれどもしゃべれども想いは伝わらない――。若い落語家・今昔亭三つ葉は、前座より少し上の二ツ目。そんな三つ葉が話し方教室を開くことに。無愛想で失恋ばかりしている美人、関西弁でクラスでいじめにあう小学生、野球解説がド下手な元プロ野球選手……人に教えている場合ではない先生のもとに、自分を表現できない不器用な生徒が集まり……。さりげない展開の中に絶妙のテンポ感があり、読み始めたら止まらない! 癒されたい人、必読。

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  • 日本の未来について話そう -日本再生への提言-
    値引きあり
    3.9
    世界をリードする65人が執筆 2011年3月11日に日本を襲った東日本大震災、津波被害、そして福島第1原発問題。現在、世界中の目が日本に向けられている。日本は復興に向け動き出したが、震災以前から抱える数々の問題は依然日本の将来に影を落としている。国内政治の混乱や巨額の負債、高齢化、硬直化した教育制度と若者の意欲喪失に加え、技術や革新の分野での国際競争力の低下や外交問題など、憂事は尽きない。本書は、世界的な経営コンサルティング会社、マッキンゼー・アンド・カンパニーが、世界のオピニオンリーダーに日本が直面する問題について、それぞれの視点での提言を求め、それをまとめた1冊である。著者の方々はその優れた洞察力のもと、時折ユーモアも交えながら、日本への愛情に満ちた筆によって日本の過去、現在、そして最も重要な未来を描き出している。グローバル企業のCEO、ピューリッツァー賞受賞作家、ゲームクリエイター、サッカー監督、民間人校長、漫画家、建築家など、幅広い顔ぶれの寄稿者がそれぞれの視点で日本を語るというユニークな企画により編まれた本書は、いまの日本を読み解くための手がかりとなるだろう。 著者 武田薬品工業 代表取締役社長 長谷川閑史 ルノー 取締役会長兼最高経営責任者(CEO)、日産自動車 社長兼CEO カルロス・ゴーン ソフトバンク 創設者・代表取締役社長 孫正義 ファーストリテイリング 代表取締役会長兼社長 柳井正 サッカー日本代表 前監督 岡田武史 国際情報専門フリーライター、コンサルタント、『エコノミスト』前編集長 ビル・エモット スターバックスコーポレーション 会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)ハワード・シュルツ 漫画家 弘兼憲史 ディー・エヌ・エー(DeNA) 最高経営責任者(CEO) 南場智子 ほか46人

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  • 牡羊座 -12星座の恋物語-
    -
    1~12巻165円 (税込)
    牡羊座は「トップくん」と「まっすぐちゃん」――。人気作家と人気占星術研究家の夢のコラボがついに実現! 女と男それぞれに星が与えた真のメッセージを、せつないラブストーリー&納得のホロスコープガイドで説く、初めての星座小説集。本当のあなたの姿と、気になる彼の秘めた心に迫ります。

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  • マリクロBiz文庫 終りにしよう
    -
    花影早絵《はなかげさえ》、営業一課主任、32歳。本当はこんな事が言いたいわけじゃない。年上のプライドもあって素直に甘えられず、恋に臆病になっている。年下の恋人、営業二課のホープ、牧村大輔《まきむらだいすけ》と酒の勢いで成り行きで付き合い始めたが、早絵はどんどん大輔にのめり込む自分に怖くなる。恋の痛手も年齢のコンプレックスもある中で、かわいいライバル出現に揺れる二人の関係! 最後だから、綺麗に別れたい……歳の差オフィスラブの恋の行方は?

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  • 痴情小説
    3.0
    岡山弁で「いじる」は「いらう」、「舐める」は「ねぶる」――。洗面台に手を突かせると、背後から真っすぐ硬くなっているものを尻の割れ目に押しつけてきた。男は女の耳たぶを噛みながら囁く。「結婚しちゃる。じゃけん、もう一人の男とは別れるんじゃで」――男は執拗にいらい、女は必死にねぶる……そこに恐怖を潜ませながら。官能と恐怖。ふたつが混ざり合ったときそこには究極のエロスの世界が開かれる。著者だけが探り当てたエロスの最奥13編。

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  • インモラル
    3.0
    1巻407円 (税込)
    ロストバージン、結婚、セックスレス、そして離婚後の奔放なる性生活……。欲望と倫理、自由と束縛、快楽と嗜虐、それらの間で揺れ動くひとりの女優。彼女の放埒なる情欲は、果たして何処に行き着くのか? 女優・杉本彩が初めて描き出した官能世界は、あまりにもリアルな禁断の極私的エロス。衝撃の告白小説、ここに完成!

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  • 知りたがりやの猫
    3.1
    三日後、昔の男の目の前で大きく脚を開いている自分の姿が見える――深夜、夫が寝入った後、二年前に別れた恋人から電話がかかってきた。この男ともし会ってしまったら……きっと乱暴なやり方で私を誘う。無理やり連れていかれる部屋は、CDと本で埋まりそうな1DKのあの部屋で――そしてもう聞くことがないと思っていたいくつかの卑猥な言葉を吐いて――別れた男から誘いを受けた人妻の甘い葛藤を描く「眠れない」など、エロティックに語られる、女たちの11の恋愛短編集。

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  • 欲しいのは、あなただけ
    3.8
    「お願いやからして下さいと、言うてみろ」――19のとき夢中になった人は男らしい人だった。囚われの身となり、こじ開けられ、これでもかこれでもかと辱めを受ける。男らしい人の言いなりになっている自分が好きだった――。「金曜の夜は絶対に抱きたい」――30を過ぎて優しい人に恋をした。優しい人は金曜の夜、わたしの部屋で過ごしたあと知らない場所に去っていく。彼にもらった期限切れの定期券がわたしのお守りだった――。責任とか、結婚とか、家庭とか。わたしが欲しいのはそんなものじゃない。わたしが欲しいのは……。一度でも恋に溺れたことのある人へ送る超ド級の恋愛小説。

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  • 京をんな
    3.0
    1巻407円 (税込)
    あかん、うち、もうがまんできひん――入れて欲しいの、お願い、ねえ、早ようっ――「京ことば」で「京をんな」が艶やかに淫猥にあえぐ。『インモラル』を読んだファンから届いた一通の手紙。それはやがて嵌められる性の罠への序章。目隠しをされ、縛られ、身体を弄ばれ……。恐怖と嫌悪はいつしか快感に変わり、強姦と呼ぶにはあまりにも協力的で甘美なものに……。『インモラル』続編を含む、連作短編5編を収録。女優が望んだエロスの究極とは? 杉本彩が、さらに赤裸、さらに猥褻に描く極私的エロス、第二弾。

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  • 原始人
    3.7
    男は“獣欲”を満たすために棍棒を振るって女を犯し、“食欲”を満たすために他者の食物を強奪して殺す……。“弱肉強食”時代の人類の始祖・原始人の欲望むき出しの日常を描いた衝撃の表題作をはじめ、束縛されることのない異様な社会を描いた「アノミー都市」、次々と不運に巻き込まれる男の物語「おれは裸だ」など独特の筒井ワールドな作品に、小説という枠を超えたメタ小説ともいうべき「怒るな」「読者罵倒」「筒井康隆のつくり方」を加えた、元気の出る作品13篇を贈る。
  • ルビーフルーツ
    3.8
    「縛って、……縛ってからして」そう囁いて足を絡める。「変態め、そんなこと、どこで覚えた」……ああ、もうその言葉だけでグッショリ濡れちゃう――激しくセックスに溺れ、こね回されたり、舌を這わせたり、痙攣したりするのが気持ちイイ。愛したり、愛されたりするのは、相手が男でも女でも、SでもMでも心地イイ。男にオモチャにされるときすら、自分の体が自分のものでなくなる屈辱と恍惚を感じて――女がセックスに嵌ったらもう誰にも止められない! 性の快楽を貪る女性たちの超エッチな恋愛小説集。

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  • ヴァージン・ビューティ
    3.3
    「いけないわ、ダメ……やめて……ください」――私はSM嬢を辞めて、小さな本屋で働きはじめた。店主夫妻はとっても優しい。奥さんはインテリ美人で、ご主人は真面目で実直。それなのに、仕事に慣れてきたある日、棚に並んだSM雑誌に誘われるように、ご主人との関係がはじまってしまった。でも私がセックス中に思い浮かべるのはご主人ではなくて……輪姦、SM、不倫、レズビアン……ヒロインたちが初めての経験で知る究極のエクスタシーを描く、全7編を収録。超過激な愛の物語。

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  • 熱帯植物園
    3.0
    覚えたてのセックスは考えてたよりよかった。正直いっていまは猿のようにはまってる。でもあたしには生理がまだない。女じゃないのにセックスしてる――。16歳になった日、下校途中に、薔薇の花束を抱えた派手な女が待っていた。あたしと同じ名前のおやじの愛人が……。ほとんど拉致されて連れて行かれたレストランで、おやじの愛人・由美が言った。「名前を変えてほしいの」――。10代の生と性を描いた5編を収録。R指定の室井佑月衝撃のデビュー作!

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  • 檸檬夫人
    4.3
    1巻440円 (税込)
    「ああっ、何をなさいますっ、これ以上、私に恥をかかせるのはおやめ下さい」――親の仇である憎き男と、使用人であった下郎に、お志津は全裸に剥がされ後手に緊縛された。割り裂かれた両足首を棒杭に繋がれ、2人の男に上半身と下半身とを執拗に愛撫される。屈辱感と汚辱感、しかしそれと並行して突き上げて来るこの快美感は一体……「卑怯な、自由を奪った女を辱めるなど――」血走った声はやがて甘美な喘ぎ声に……武士の妻が2人がかりで嬲られる『卑怯者』など、緊縛の文豪による全5篇。

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  • 少女と武者人形
    -
    「武者人形の剣に血が噴きだしてきたとき、人が死ぬ……」母親と弟の事故死。少女のなかで武者人形と葬式がひとつに重なった。そして別荘での父と叔母の情事──思春期の少女の、揺れ動く複雑な心理と夢魔の世界を描く「少女と武者人形」。ネコをかわいがっている家に赤ん坊が生まれると、ネコと赤ん坊で“運”をとりあい、ネコが死ぬ。でもネコの“運”が赤ん坊の“運”に勝ったとしたら──「ネコのいる風景」など、「奇妙な味の小説」十二篇を収めた直木賞候補の連作短篇集。
  • 蛇を踏む
    3.8
    藪の中で踏んでしまった蛇が女になり、わたしの部屋に棲みついた。夜うちに帰ると「あなたのお母さんよ」と料理を作り、ビールを冷やして待っている──「蛇を踏む」。うちの家族はよく消えるが、上の兄が縁組した家族はよく縮む──「消える」。背中が痒いと思ったら、夜が少しばかり食い込んでいるのだった──「惜夜記(あたらよき)」。神話の骨太な想像力とおとぎ話のあどけない官能性を持った川上弘美の魅力を、初期作ならではの濃さで堪能できる、極上の「うそばなし」3篇。
  • 帰郷
    4.5
    エンジンが大好きな組立工がいた。故郷の自動車エンジン工場勤務から、ある日、F1チームのエンジン組み立てメンバーに選ばれた。サーキットを転戦して世界を回る毎日。すばらしい日々だ。帰国休暇にはガールフレンドに土産をやり、土産話をするのも、その栄光の一部だった。3年の出向期間が終わり、故郷に戻った男を待っていたのは、しかし味気ない、退屈な生活だった──喜びのあとに訪れる悲しさ、“成熟と喪失”を描いた第111回直木賞受賞作ほか、傑作短篇が全6篇。
  • 美食倶楽部
    -
    モデルクラブの女社長・祥子の人生最大の楽しみは食べること。齢下の恋人はいるものの、膨大な金と時間を食べ歩きに費やしている。ある日、中年の建築家・丸岡と知り合い、食べ物に無頓着な丸岡の態度に心魅かれるのだが──食の華やぎを随所にちりばめた表題作。地方出身であることにコンプレックスを覚える女性が、結婚を機に都会の象徴としてあこがれた町に引っ越すことになる。そこは一軒家で、地元意識の強い老齢の女性と同居するのが条件だった──傑作中篇「東京の女性」。
  • 愛より速く
    3.4
    このまま私の中にいて。もっと深く突き刺してよ――エロスの王道を歩む23歳の女子大生・“斎藤綾子”のセックス遍歴は、売りに援交、SM、輪姦、乱交、不倫、同性愛……。時に髭もないツルツルのボーヤを舐めまくり、時にフツーの恋がしたくてセックスを我慢してみたりする。だって、私は男が好き。特にペニスは大好物――。「処女を装うとき」「追い詰めて、犯して」「十五歳で輪姦されて」「オナニーの秘儀」など、全19編を収録した、女の子のための超過激なエッチ小説。

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  • 不倫純愛
    2.9
    1巻484円 (税込)
    結婚生活が十五年を超え、夫婦の営みを重荷に感じていた編集者・京介。そんな京介をなぜか、売れっ子作家の美人秘書が誘う。背徳と知りつつ、過激な性愛に溺れていく美女と野獣。その関係に気づいた作家は、京介の妻にそっと魔の手を伸ばして――。エロスの果てに待ち受ける罠と地獄。「黒新堂」が描く究極の官能の世界!

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  • 世界中が雨だったら
    3.6
    1巻484円 (税込)
    愛を見失った少女、愛に飢えた少年、愛を手探りする不器用な大人たち。淋しくて、やるせなくて、逃げ出したくなるけれど、そんなみんなの心にも、やがて希望の雨がふりかかる。「多くを望まなければ、生きていくことは、そんなに難しいことじゃないよ」――。ミリオンセラー作家の魂の叫びが木霊する、三つの「愛」の物語。

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  • ぼくたちの空とポポの木
    -
    1巻524円 (税込)
    オイルショックの余波を受ける、昭和五十年の北九州・小倉。小学三年生の靖洋(やすひろ)は、誤解が元で、親友の博史とけんかしてしまったまま、夏休みを迎えていた。二学期になると、博史やクラスの大半の児童が転校してしまうことを知った靖洋に、クラス担任の横川ひろえは、分け合って食べると、仲直りができて、いつまでも友達でいられるという「ポポの実」の話を伝える。横川のはからいで友情を回復した二人は、全国に散ってしまうクラスメイト全員が、いつまでも友達でいられるように、八月九日の登校日に、原っぱに生えたポポの実を分け合って食べようと提案する。だが、約束の日に、横川は学校に出てこなかった。不安にさわぐ児童たちが知ったのは、横川が、かつて長崎に投下された原爆のために白血病を患っており、病状が悪化して入院したという事実だった。史実では語られない原爆の投下目標だった街「北九州・小倉」を舞台に、新たな視点で戦争の矛盾と命の尊さ、人のつながりの暖かさを描いた物語。
  • いじわるペニス
    -
    1巻528円 (税込)
    3年間を捧げた同僚に振られて、29歳の私は会社を辞めた。彼は同じ会社の別の女と結婚したのだ。あの時から、私は、普通の恋愛というものから、なるべく遠ざかるように生きている…。勃たないウリセンボーイに募る想い、哀しいため息、膨らむレディースローン。最後に二人を結ぶのはお金?それとも愛?このまま、私はどこに行ってしまうんだろう…。

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  • EXIT
    4.0
    1巻550円 (税込)
    友だちが死にました。たくさん薬を飲んで、自殺なのか事故なのかはいまだにわからないのですが、死んでしまいました。その子は24歳の女の子で、普段からリストカットや過食嘔吐やオーバードーズをしていました。それで、自分で自傷系のホームページを作って、そこでそういうことを告白していました……。若者たちの孤独とそこから生まれる狂気。この「時代」が生み落とした問題小説。

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  • 銀行 男たちのサバイバル
    4.0
    長引く不況下、不良債権処理は進まず、苦悩する銀行界。三洋銀行の同期3人は、重役のイスを目指しながら、日夜山積する問題に分刻みで追いまくられている。ある日、同期トップといわれていた支店長が過労で突然死した。相前後して、強力なライバル・富桑銀行との合併話が持ち上がる。推進派、反対派に分かれての、情報戦に裏工作、そして正面突破の奇策。逆転につぐ逆転の末、いったい誰が最後に勝ち組に残れるのか? 男たちの熾烈なサバイバルが始まった。
  • 青い月曜日
    4.0
    1巻569円 (税込)
    「青い月曜日」は、英語のブルーマンデー(宿酔)に由来する。「私にとって少年時代と青年時代はいつもとめどない宿酔であった」と著者は言う。戦中戦後の混乱し、かつエネルギーみなぎる日本。ある日爆撃で死んでゆく友、見たこともない外国の話と目がまわるような空腹、生活力あふれる庶民たち。大阪に生きたひとりの少年の魂の彷徨、青春なるもののあらゆる陰影を詩情あふれる文体で定着させた開高文学の傑作。この自伝的小説には、開高健の真髄がある。
  • 恋人たちの誤算
    3.8
    1巻572円 (税込)
    弁護士事務所に勤める流実子と一流商社のOLの侑里は、高校の同級生で25歳。卒業以来、連絡の途絶えていた二人が思いがけない形で再会した。夢を実現するためなら、自らの体も武器にする流実子。自分を棄てた男とやり直すために、婚約を解消する侑里。愛なんか信じない。愛がなければ生きられない。それぞれの「幸福」をつかむための、がむしゃらな闘いが始まった。

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  • 魔羅節
    3.8
    それは百年ほど前の、岡山でのこと。腐臭たちこめる茅屋に、行き場のない者たちが吹き溜まり、夜昼なくまぐわい続ける、禍々しい世界。男と女はもちろん、人とけだものから、死者と生者まで、相手かまわぬ嬲り合いの果て、幻想が現実を侵食し、すべては地獄へなだれこむ――。血の巫女・岩井志麻子が、呪力を尽くして甦らせた、蕩けるほど淫靡で、痺れるほど恐ろしい、岡山土俗絵巻。

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  • ロリヰタ。
    3.9
    1巻649円 (税込)
    ゆるされぬ僕達の想いをつないでくれたのは、携帯メールだけでした。君からのメールは爆弾や蒼い傘の絵文字まじりになりましたね。雨が降ってます、僕のこころにも。でも、羽ばたいてゆける。たとえ「非常識」と誹られようと、ひどい汚名を着せられようと……。そっとひとり涙する。痛く、哀切な表題作と「ハネ」、全二篇。

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  • 月のしずく
    3.8
    三十年近くコンビナートの荷役をし、酒を飲むだけが楽しみ。そんな男のもとに、十五夜の晩、偶然、転がり込んだ美しい女──出会うはずのない二人が出会ったとき、今にも壊れそうに軋みながらも、癒しのドラマが始まる。表題作ほか、青少年の鑑のような高校生が、ふと足を踏み入れた極道の世界で出会ったヒットマンとの、短くも充実した日々──「銀色の雨」。子供のころ、男と逃げた母親との再会をイタリアを舞台に描く「ピエタ」など、“浅田マジック”が冴える全七篇。
  • 100万分の1の恋人
    3.7
    1巻660円 (税込)
    「私は、0.0001%の運命を背負って生きているの」――大学院で曾根崎心中を専攻する僕に、幼馴染の恋人はある秘密を打ちあけた。サヨナラを言えば、2人は幸せになれるかもしれない……それでも僕の心はこう叫ぶ。絶対に、彼女じゃなければ、ダメなんだ。今すぐ大好きな人に会いに行きたくなる、極純のラブストーリー。

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  • もう、さよならは言わない
    4.1
    1巻660円 (税込)
    妻・菜緒子が癌で旅立った日から二ヵ月、翼と二人きりの誕生日を迎えた僕のパソコンに不思議なメールが着信した。余命半年を宣告された菜緒子が、自分のいない家族に宛てたメッセージ。「ありがとう」を伝えられなかった僕は、彼女に届くことのない返事を書くが……。永遠に逢えない二人の思いが交錯する、静謐な愛の物語。

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  • 最後の愛人
    3.0
    1巻660円 (税込)
    24歳の愛人・さくら。お前は俺の最後の女だ――。私は自分の娘よりも10歳も若いキャバクラ嬢・さくらを愛した。彼女こそ、私が永遠に愛し続ける女の容姿の原形だった。しかしながら、70歳を越えた私のペニスはすっかり萎え切って、完全なるインポであり……。そんなある日、突然、さくらが死んだ。「先生ごめんなさい。先生を愛してました」そんな遺書をのこして、24歳の若さで自殺を遂げた――。なぜなんだ――残された72歳の作家がつづる慟哭と愛惜の日々。

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  • ラブリンク
    3.5
    1巻660円 (税込)
    私は兄弟二人を愛してしまった。いつでも会えるホストの亮太と片想いの浩介。兄を買っているなんて、弟には絶対に言えない……。雑誌ライターの窓香が踏み込んだ出口のない恋、ねじれる関係、淋しいキス。秘密の水位が上がっていき、一緒に暮らす妹までもがリンクして……。ひりひりする孤独が痛い150万アクセス突破の恋愛小説!

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  • 美少年
    3.8
    1巻693円 (税込)
    「いくっ、ああ、いきますっ」――美少年は全裸にされ、麻縄で縛られた。三人の醜い者たちに陵辱され、悶える美少年は妖しいほど美しい――。澄み切った黒い瞳、柔らかな鼻の線、花びらのような唇……気品と妖気のようなものさえ感じられる美男子の菊雄に、同性にもかかわらず、私はひきつけられていった。ある夜、私の下宿に泊まった菊雄に、堪えきれなくなった。熱っぽく息づく菊雄に欲情し、やがて唇と唇を重ね合わせ、そのまま……。官能小説の巨匠による精液と愛液にまみれた短編集。

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  • 吐きたいほど愛してる。
    4.1
    1巻693円 (税込)
    凍えるような二月のある夜、僕のアパートのドアの前に座り込む女性がいた。黒く長い髪。透けるような白い肌。壊れそうな細い腕。彼女の名は「まゆか」――。可憐な美少女が味わう生き地獄、迷惑な妄想逆ギレ男の勘違い愛、夫の帰りを正座して待ち続ける壊れた妻、非道の限りを尽くして虐待される寝たきり老人……。ここにあるのは、異常と狂気。でもこれも「愛」! 自己の中心で叫んだ、残酷なまでに強烈すぎる四つの過激な「愛」。

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  • 格闘する者に○
    3.8
    これからどうやって生きていこう? マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら……。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描きます。直木賞受賞作家の才気あふれる小説デビュー作。(解説・重松清)
  • アッコちゃんの時代
    3.5
    金と力のある男の欲望を受け止めてやるのは、若く美しい女の義務なのだ。私はそれに忠実だっただけ――。「地上げの帝王」と呼ばれた不動産会社社長の愛人を経て、女優を妻に持つ有名レストランの御曹司を虜にし、狂乱のバブル期の伝説となった女性、アッコ。彼女は本当に「魔性の女」だったのか。時代を大胆に謳歌し、また時代に翻弄された女性を描く、煌びやかで蠱惑的な恋愛長編。

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  • 銀行 男たちの挑戦
    -
    三洋銀行名古屋支店に銃弾が撃ち込まれたのに続いて、横浜支店長が撃たれた! 動揺が走る行内。対応に苦慮する総合企画部長は、頭取から、銀行生き残りを賭け他行との合併を極秘に計画するよう命ぜられた。だが頭取はもともと合併反対論者で、合併推進派を排斥して、いまの椅子に座ったのではなかったのか。そんななか虎視眈々と巻き返しをねらう元の首脳陣たち……。金融ビッグバン、不良債権と、激震下にある銀行に生きる同期三人の男たちの姿をビビッドに描く、シリーズ第2弾。
  • ハリガネムシ
    3.6
    私は風呂無しアパートに住む、高校の倫理教師。サチコが、突然アパートに押しかけてきた日から、私は堕ちはじめた。入浴料二千五百円、サービス料一万二千円の店で働く痩せたソープ嬢。手首には無数のためらい傷。2人の奇妙な共同生活の中で、セックスと暴力だけが加速していく。その果てにあるのは? 人間存在の深奥を見据えて深い感動をよぶ傑作小説。「笑い、怒り、おぞましさ……これほど感情を翻弄された小説は久しぶりです」と山田詠美氏激賞の、戦慄の芥川賞受賞作!
  • 花探し
    3.6
    イケよ、と綿貫は命じた。「我慢しないでイケよ」――男が射精するのをこらえるように、舞衣子は別のことを考える。だって男に命じられるのは好きじゃない。男を選ぶのは私――。舞衣子は不動産王に磨き上げられた愛人のプロ。美しく洗練された容姿を高級ブランドに包み、ベッドではテクニックの限りをつくす。そんなある日、舞衣子は新たな「男」を探すことを決意する。とにかく金を持っている男。それを惜しみなく女に遣う男を――。SM趣味の御曹司、一夜に何度もイカせる有名作家……秘密の館で、ホテルのベッドで、官能と欲望の日々がはじまる。果たして次の「男」は……

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  • 夜光の階段(上)
    3.7
    1~2巻825~880円 (税込)
    貧しい青年美容師佐山道夫は、勤め先の美容室の常連客で、証券会社の社長夫人波多野雅子と関係を結び、その出資で独立する。野望に燃える佐山は、一方では雑誌「女性回廊」の編集者枝村幸子に接近し、彼女の紹介で有名タレントのヘヤーデザインを次々と手がけ、一躍美容界の寵児となる。だが、株で穴を空けた雅子が返済を迫るようになり、佐山の胸には黒い計画が生まれる--。

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