国内小説作品一覧

非表示の作品があります

  • お市の方 戦国の凰
    4.0
    信長の妹、浅井三姉妹の母、柴田勝家の妻。戦国一の女性(にょしょう)の気高き生涯――織田信長の妹として生まれ、仇敵へと転じる浅井長政に嫁ぎ、茶々(ちゃちゃ)、初(はつ)、小江(おごう)の三人の娘を守り育て、最後は信長の重臣・柴田勝家の妻となった。明日を約束されない時代で、波乱の生涯を生き抜いた、市(いち)。最後まで「想い」を貫こうとした相手は、誰だったのか? 新たな着想で、戦国随一の女性の真実に迫る歴史小説。
  • ソルハ
    4.0
    1996年9月、アフガン政権崩壊。タリバンが首都カブールを制圧し、国民の意見を無視する圧政を敷いた。特に女性には教育の権利も外出の自由も存在しない。それでもビビは、勉強にも世界の動きにも好奇心旺盛な少女だった。生まれた時から戦争が日常の風景だったビビは、何を決意し、どんな支えを持って生き抜いたのか。平和へのメッセージを込めた渾身の一冊。第60回小学館児童出版文化賞受賞作。
  • 煉獄の使徒(上)(新潮文庫)
    4.1
    1~2巻1,034円 (税込)
    “カリスマ教祖”十文字源皇率いる、〈真言(マントラ)の法〉。弁護士・幸田は侍従長の高位にあり、外界との交渉を担っている。組織に罪を背負わされ失脚した児玉警部補は、この新興教団に目をつけた。ここは金のなる木だ、と。両者の間に奇怪な盟約が結ばれる。教祖が敵対する弁護士の殺害を命じたとき、黙示録の扉は静かに開かれた――。欲望と狂気に憑かれた男たちを描き切る、群像サスペンス。
  • 続 子育てと聖書物語
    -
    1巻1,078円 (税込)
    子供はいらない。 同性愛のほうが、生きる気苦労もなくていい。 という時代に入ってきたようですが、そこで、新しいマリヤ親子の、新しい子育ての紹介をしています。  「子育てと聖書物語」という本を、すでに十年以上も前、発行していましたが、続編としての、新しい「いのち」の誕生を、紹介することになりました。  新しい「いのち」を産み育てることが、何よりの歓びとなる人生を紹介してみました。是非ご参考にしてみてください。
  • 笛吹川
    4.0
    生まれては殺される、その無慈悲な反復。 甲州武田家の盛衰と、農民一家の酸鼻な運命。 信玄の誕生から勝頼の死まで、武田家の盛衰とともに生きた、笛吹川沿いの農民一家六代にわたる物語。生まれては殺される、その無慈悲な反復を、説話と土俗的語りで鮮烈なイメージに昇華した文学史上の問題作。平野謙との<「笛吹川」論争>で、花田清輝をして「近代芸術を止揚する方法」と言わしめ、また後年、開高健をして「私のなかにある古い日本の血に点火しながらこの作品は現代そのもの」とも言わしめる。 町田康 一般の調節された言葉は、一族の多くの者がそのために殺害されたのにもかかわらず、それを、先祖代々お屋形様のおかげになって、と言い換えることができる。しかし、この小説の言葉は、そう言い換えてしまう人間の哀しみを描きつつ、それすらも無言の側に押し流してしまう。そして、その圧倒的で、どうしようもない事態は、始まりと終わりを持たず循環する。――<「解説」より>
  • 金色の死
    3.5
    潜在的な<妻殺し>を断罪 江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」に影響を与えたとされる怪奇的幻想小説「金色の死」、私立探偵を名乗る見知らぬ男に突然呼びとめられ、妻の死の顛末を問われ、たたみ掛ける様にその死を糾弾する探偵と、追い込まれる主人公の恐怖の心理を絶妙に描いて、日本の探偵小説の濫觴といわれた「途上」、ほかに「人面疽」「小さな王国」「母を恋ふる記」「青い花」など谷崎の多彩な個性が発揮される大正期の作品群7篇。 清水良典 『小さな王国』のような政治小説も、探偵小説も、怪奇幻想小説も、足フェチ小説も、母恋い小説も、みんな谷崎文学という偉大な大樹の、大正期の枝に生った果実である。昭和に入って谷崎文学は急速に日本の伝統に近づき、大家として飛躍的な成長を遂げた。(中略)谷崎の大正期は、決して失われた時代ではない。むしろ作家谷崎が、全力を傾けて拡大と成長に努めた時代だったのであり、その土台が彼を「大谷崎」へと押し上げたのである。――<「解説」より>
  • プレカリアートの憂鬱
    3.9
    1巻1,562円 (税込)
    めくるめくプレカリアートの世界へようこそ!  活動家・雨宮処凛が、17人の「プレカリアート」な人々を徹底取材。彼らに希望は?? 社会は変わるか? 生きること、働くことの根源を問う、渾身のルポルタージュ! ――俺たちの魂の叫びを聞いてくれ! これは、明日の見えない「プレカリアート」たちの自由と生存のための闘争史だ。月収10万円のフリーター、ロスジェネ世代のニート、「派遣切り」におびえる非正規雇用者、「債務奴隷」さながらの新聞奨学生、高学歴ワーキングプア、「ネットカフェ難民」の日雇い派遣……「雇用崩壊社会」の現実に迫る懇親のルポルタージュ!!
  • きみに恋の夢をみせたら起きるよ
    -
    あらすじ:  櫻木ユウト(主人公)は、後輩のイノリが送ってきた「助けて」のメッセージを受け、イノリがいるというイベント会場へ向かう。 その会場でIT企業『ドリームコントロール・フューチャー』社長の樽海清瀧(たるみ せいりゅう)が語った理想は、人それぞれが持っている「夢」について、「アプリ」で睡眠を改善することにより深層心理から「夢」を解き放ち、現実での成功を掴む、というものだった。アプリをインストールしてからというもの、ユウトは日々の生活の中で、夢の世界が日常を侵蝕してきていることを感じる。夢アプリ開発者のハルミに出逢い、少しずつ進展していく仲。けれどそこにユウトを慕うイノリが急接近し――。 夢と現実を彷徨う彼らの前に、避けられない未来――テロによるショッピングモール爆発事件――が立ち塞がる。 はたして、予知された未来を書き換え、大惨事を防ぐことができるのか。そして、ユウトとハルミ、イノリの恋の行方は……? 作家でIT企業役員の沢 しおんによる最新作! 「睡眠ヘルスケアアプリ」をめぐって夢と現実が交錯する恋愛×ファンタジー小説です。
  • 槐多の歌へる 村山槐多詩文集
    -
    夭折の天才画家の迸(ほとばし)る詩魂 個性主義芸術の時代あるいは生命主義芸術の時代と呼ばれた一九一〇年代に、彗星のごとく画壇にデビューし、二十二歳で早世した天才画家・村山槐多。彼は生得の詩的才能にも恵まれていた。人生と社会の矛盾に打ち拉(ひし)がれながらも、野生の生命力の回復を希求する詩魂は、鮮烈な色彩感覚と結びつき独自の世界を構築した。放浪、デカダンスのうちに肺患により短い生を駆け抜けた槐多の詩、散文詩、短歌、小説、日記を精選収録。 酒井忠康 時代の一隅を、嵐のなかで哮(たけ)り狂ったように、その野性的ともおぼしき詩魂の光を放って、彼は疾走した。そして燃え尽きたのである。――〈「解説」より〉
  • P+D BOOKS 硫黄島・あゝ江田島
    -
    1巻605円 (税込)
    戦争が人々の心に刻んだ傷跡を描く名短編集。  2万人以上の日本兵が亡くなった硫黄島で辛くも生き残り、終戦後も3年以上穴居生活を続けた片桐正俊。「投降時に岩穴に隠した日記を取りに行けることになったので、そのことを記事にしてほしい」と新聞記者である〈私〉に依頼する。  だが、片桐はせっかく再上陸できた硫黄島で、自死してしまう。その原因を探るべく奔走する〈私〉は、やがて戦争が片桐の心に刻みつけた傷の深さを知ることになる――。  第37回芥川賞を受賞した「硫黄島」のほか、海軍兵学校に通う若者の葛藤を描き、映画化もされた青春群像「あゝ江田島」など、戦争文学の名作短編6篇を収録。
  • 舞台「文豪とアルケミスト 余計者ノ挽歌」戯曲ノ書
    -
    「文劇」を文学として味わう戯曲本シリーズ。  舞台「文豪とアルケミスト」、通称“文劇”は、文豪転生シミュレーションゲーム「文豪とアルケミスト」(DMM GAMES)を原作とした、人気2.5次元舞台シリーズ。  このダイナミックな殺陣と、独特で繊細なセリフが魅力的な舞台を“文学”として味わう戯曲本シリーズが登場しました。  第1巻には、舞台「文豪とアルケミスト 余計者ノ挽歌」の上演台本を収録。さらに脚本家なるせゆうせい氏のインタビュー、太宰治役・平野良さんが太宰治に宛てた特別書簡を掲載。口絵にはキャストの優雅なビジュアルも。  文豪たちの言葉のチカラ、ぜひ活字でも堪能してください! ※この作品はカラー写真が含まれます。
  • みちづれはいても、ひとり
    3.5
    夫・宏基と別居中の弓子は、アパートの隣人・楓と時々一緒に食事をする仲だ。別居後すぐに宏基は失踪したのだが、ある日義理の母から、故郷の島で宏基を見かけた人がいる、という話を聞かされる。執拗に言い寄ってくる社長がいやになり会社をやめた楓と、職探し中の弓子は、気分転換と休息を兼ねて島への旅に出ることにした。女二人の旅の行く末は――。
  • 唐沢家の四本の百合
    3.5
    唐沢慎介の三人の息子たちの嫁と、慎介の後妻の車椅子の美しい連れ子。四人の女性は雪に閉ざされた慎介の別荘で彼の到着を待っていた。そこに不吉な速達が届く。これまで他人同士だが仲良く幸せに暮らしていた彼女たちが、突然、恐怖のどん底に突き落とされる。美しい文章と卓越した心理描写で綴る極上の長篇心理サスペンス!
  • さらさら流る
    3.8
    28歳の井出菫は、かつての恋人に撮られた自分のヌード写真をネットで偶然発見する。親友の百合や家族、弁護士の助けもあり、写真を消去するために動きながら、菫は元恋人・光晴との日々や彼自身を思い起こす。彼と一緒にいたとき、私が私でなくなるような感覚にいつも陥っていた……。ひとりの女性の懊悩と不安をすくいとりながら、一歩ずつ自分の身体を取り戻す姿を描いた会心作。
  • 向こう側の、ヨーコ
    3.5
    1974年生まれの二人の「陽子」。恋愛小説家として成功した陽子は、幼い頃から、自分が辿るはずだったかわいそうな運命を生きるヨーコの夢を見ていた。一方、夫と一人息子と共に暮らす陽子は、決して贅沢のできない毎日に嫌気がさしていた。家も、職業も、生活も、全てが異なる二人の人生は絶対に交わることはなかったが――。瞬く間に世界が狂い出す、イヤミス最高傑作!
  • 感染シンドローム
    3.5
    1巻847円 (税込)
    タジキスタンで原因不明の感染症が発生した。フリージャーナリストの御堂万里菜は年下のAD小島と共に現地取材に出発するが、乗り換え地のモスクワで小島がウイルス感染の症状をみせて突然死する。特効薬のないウイルスが全世界で猛威を振るう中、ひとりの女性ジャーナリストが真実を追う! ※この作品は2016年4月に新潮社より刊行された単行本『シスト』に加筆訂正を加え、改題して双葉社より文庫化したものです。
  • 恋する失恋バスツアー
    3.8
    「失恋バスツアー」はちょっと変わった旅行ツアーで、失恋した参加者にどん底まで落ち込んでもらい、あとは上がるだけ、グイグイ元気になってもらおうというもの。添乗員の龍太郎は、添乗しているカウンセラーの小雪に自らがフラれたばかりで、なんとか巻き返したい。今回の参加者は超濃いメンツで、金髪のハーフ美女、自称パンクロッカー、謎の中国人など、彩り豊かな9名。ハプニングに翻弄される龍太郎だったが、意外な事実が次々と明かされていく。果たし龍太郎の恋の行方は――笑いあり、涙ありの感動ツアー、いざ出発進行!
  • 編集ども集まれ!
    3.5
    作家の笹子は22年ぶりにJ保町を訪れた。この街にはかつて勤めていた出版社がある。当時のことを小説に描くための取材だった。――大学卒業後の1985年、小笹一夫は漫画編集者として出版社に入社。数年後、女性の格好をするようになり「笹子」と呼ばれるも、会社側は解雇を言い渡す。漫画を愛する芥川賞作家の誕生前夜と今を描く自伝的小説。
  • 人間とは何か 偏愛的フランス文学作家論
    -
    1巻3,652円 (税込)
    文学がすべてを教えてくれた。 サド、ボードレール、フローベール、ランボー、プルースト、カミュ……。 自身の文学遍歴=「文学による感情教育」を語りつつ、フランス文学史を彩る31名を通して、人間精神の多彩な運動の軌跡を描き出すエッセイ的評論。 〈目次〉 1 サド――悪について 2 ラクロ――心のメカニズムについて 3 カザノヴァ――自由について 4 コンスタン――愛の不可能性について 5 スタンダール――誠実さについて 6 バルザック――誘惑について 7 メリメ――情熱について 8 ボードレール――自意識について 9 フローベール――夢想について  10 ロートレアモン――反抗について 11 ヴェルレーヌ――感傷について 12 ランボー――自己の超越について 13 ヴェルヌ――冒険について 14 バルベー・ドールヴィイ――文学的欲望について 15 ゾラ――食について 16 モーパッサン――恐怖について 17 ユイスマンス――デカダンスについて 18 リラダン――観念について 19 プルースト――人生と芸術について 20 コクトー――虚偽について 21 ジッド――小説について 22 ラディゲ――倫理について 23 セリーヌ――絶望について 24 アルトー――狂気について 25 ブルトン――ユーモアについて 26 バタイユ――エロティシズムについて 27 カミュ――不条理について 28 ジュネ――言葉の魔術について 29 マンディアルグ――幻想について 30 ヴィアン――反人間主義について 31 マンシェット――ニヒリズムについて
  • 雨のち、シュークリーム
    3.6
    大好きな人を笑顔にするのは、手作りおやつ。 「シュークリームは天使だ」「苺は誘惑のプリンセスだ」  おいしそうなものを見ると、思わず語ってしまう変な「くせ」を持つ高校二年生の桐原陽平は、調理部唯一の男子部員。顔も体も四角く、全体的にごつい上に無口なため、はじめは完全に浮いていた。部活で食べ物を目の前に語りだし、部員全員を引かせたが、優しく声をかけてくれたのが希歩だった。今では仲良しカップルとなった二人の出会いだ。  陽平の入部のきっかけは、家でのごはんづくりに役立てるため。小学生の頃に母と死別し、父と八つ年下の弟・朋樹と三人で暮らす陽平は、父と交替でごはんを作っているのだ。ときどき希歩が家に遊びに来て、朋樹と三人で料理をする。朋樹が「大きくなったら希歩ちゃんに告るから」と宣言したため、兄弟は恋のライバルでもあった。  母親の記憶がない朋樹のために、料理の苦手な母がつくったごはんを再現する「お母さんの日」の揚げパン。風邪をひいた希歩のために、陽平がつくる「すりおろしタマネギのスープ」……。温かくておいしいおやつとごはんが家族と恋人をやさしく包む、ハートウォーミング青春小説。
  • 小説 映像研には手を出すな!
    5.0
    「最強の世界」を目指して冒険が始まる! ここは、湖に面した芝浜高校。極度の人見知りだが人並外れた空想力を持つ浅草みどり、カリスマ読者モデルでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな金森さやかの三人は映像研究同好会を立ち上げ、アニメ制作に打ち込んでいく。 しかし、学内の治安維持を担い絶大な権力を持つ「大生徒会」は、映像研の起こした問題行動に目をつけ、その活動を“不適切”だと判断。 部活の統廃合、資金繰り……様々な逆境を乗り越え、文化祭を目指すことになった映像研メンバーは、脳内にある「最強の世界」を実現すべく奮闘する。 主人公の浅草みどりに齋藤飛鳥、水崎ツバメに山下美月、金森さやかに梅澤美波と乃木坂46の人気メンバーを迎え、『あさひなぐ』の英勉監督が「絶対に手を出してはいけない原作」を実写映像化。 アクション、美術、VFX、アニメなどあらゆる技術を総動員し、日本映画界が持つすべてを駆使して制作されたエンターテインメント超大作をノベライズ。 この作品はカラー写真が含まれます。
  • 海近旅館
    3.5
    東京で働いていた私が残念旅館の女将に!? 亡き母の跡を継ぎ、東京での仕事を辞め静岡県伊東市にある「海近旅館」の女将となった海野美咲は、ため息ばかりついていた。 美咲の旅館は“部屋から海が見える”ことだけが取り柄で、他のサービスは全ていまひとつ。お客の入りも悪く、ともに宿を切り盛りする父も兄も、全く頼りにならなかった。 名女将だった母のおかげで経営が成り立っていたことを改めて思い知り、一人頭を抱える美咲。あるとき、不思議な二人組の男性客が泊まりに来る。さらに、その二人が「海近旅館」を買収するための下見に来ているのではないかと噂が広がり……。 ドラマ化もされた大人気作「鴨川食堂」シリーズの著者が贈る、おいしくて元気が出る、ハートフルストーリー! 文庫化にあたり、“今すぐ行きたい”著者厳選のおすすめ旅館を紹介する「美咲のおすすめ宿 厳選8軒」も収録! ※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。
  • ラーメン らーめん ラーメンだあ!
    3.5
    あなたの心を潤すラーメン小説、召し上がれ。 うだつのあがらない営業マン、青木義昭は38歳にして独身である。最低限の生活を維持するためだけに会社に通い、リストラもちらつかされている。生き甲斐は一つ、ラーメン食べ歩きだ。 ある日、人目を避けるように佇むお店「おおきた」で、運命の一杯に出会う。スープは限りなく澄み、数切れのメンマと厚みのある炙ったチャーシュ、さらには4種の葱が浮かぶ。純手打ちの中細の麺はしなやかな弾力と、豊かな小麦粉の風味と甘みを感じさせた。 旨い!!! この日を境に恋も仕事も、人生が一変する。青木は、「おおきた」で生まれた縁から、居酒屋チェーンの新ラーメン開発に携わることになったが――。 これまでに9800杯以上のラーメンを食したという「ラヲタ」(ラーメンオタク)の著者が書き上げた本作は、ラーメン小説でありながら、サラリーマン小説でもある。 〈住民票は会社に置くけれど、本籍はラーメンにある。これは相当の覚悟がないとできないことだが、そんなことは億尾にも出さず、淡々と趣味を真っ当する。(略)青木の言動を見ているとそれがサラリーマンの新しいスタイルだと思ってしまうのだ〉――dancyu編集長・植野広生氏(解説)
  • 父のおともで文楽へ
    3.5
    父と私と文楽。共感度100%の家族小説。  母の3回忌の法要で、佐和子は実家を訪ねた。久しぶりに顔を合わせた父・敬一郎から文楽を観に行こうと誘われる。仕事が休みの土曜日、小学生の娘・梨々花は別れた夫・義彦との面会日で家にない。「面白いぞ」と敬一郎は言うが、半信半疑で国立劇場へ向かった。  演目は『心中天網島』だった。天満で紙屋を営む治兵衛が曾根崎新地の遊女と恋仲になり、妻子を捨てて心中するという筋書きだ。治兵衛は、妻のおさんへの未練も断ち切れず、遊女の小春との心中も踏ん切りがつかない。佐和子はまったく共感できなかった。そんな佐和子に、「また付き合え」と敬一郎は言った。  ニューヨーク州の弁護士資格も持ち、アメリカで仕事をする予定の義彦が、梨々花を連れていきたいと言い始めた。佐和子は梨々花を手放したくないが、契約社員としての収入は多くなく、夫からの養育費に頼る身だ。そんな中、敬一郎から検査入院をすると連絡が入る。  37歳でシングルマザー、派遣社員の佐和子には、精神的にも経済的にもゆとりは少ない。公私に亘って、課題が山積みだったが……。
  • 月のスープのつくりかた
    3.7
    母のレシピは、幸福の“おまじない”。  姑とのトラブルから婚家を飛び出した高坂美月は、自活するため、学生時代の先輩・北條を頼って学習塾で働き始めた。ある日、家庭教師として派遣された先で出会ったのは、中学受験生の倉橋理穂と弟の悠太。絵本作家だという母親は、海外留学中で不在にしているらしい。母親のレシピイラストが飾られた家は、一見、幸福そのものだ。だが、理穂は美月に壁を作り、心を開いてくれない。  美月は北條の力を借りながら、理穂に少しずつ歩み寄っていく。ようやくその距離が縮まったとき、理穂と悠太から、一緒に夕食を食べようと誘いを受けた。だが、その言葉に美月は臆してしまう。料理研究家の姑は、美月に“きちんとした”料理を強いた。そのあまりの強硬さに、美月の心は怯え、萎縮し、閉じこもってしまった。そして、包丁を持つことができなくなってしまったのだ――。  母親不在の食卓を囲むことになった美月、理穂と悠太。それぞれ、どうしても言えない“秘密”を抱えた三人は、絵本に描かれた幸せになるための“おまじない”を探してゆく。 「第1回日本おいしい小説大賞」隠し玉。良い嫁とは、良い母とはなんだろう……。号泣必至、悩み多き女性たちに送る救済の物語。
  • 月はまた昇る
    3.6
    1巻1,633円 (税込)
    「保育園がないなら、つくっちゃえ!」。ママたちの奮闘物語。 息子の保育園が見つからない会社員、娘の保育園の方針が合わない契約社員、保育園で働きたい専業主婦、孤独と不安をシェアしたい人、この指止まれ! 北村彩芽は不動産会社の街づくりプロジェクトを担当。出産後すぐに職場復帰するはずが、まだ保育園が見つからない! 思わずSNSで呟いた。 #保育園落ちた人この指止まれに、ママたちの苦悩がたくさん寄せられた。そのオフ会で知り合った2人に彩芽は目をつける。シングルマザーで経理ができる沢村敦子。子をあやすのが上手な江上梨乃。彼女たちの能力を見抜き、彩芽は一念発起する。 「保育園つくっちゃいませんか?」。動揺する2人をよそに、実現に向けて彩芽は突き進むが――。保育園に落ちた仲間同士の人生をかけたプロジェクトがはじまった。 第一章 運命の通知 第二章 保育園つくりませんか? 第三章 目覚め始める女神達 第四章 応募がない!? 第五章 それぞれの保育園 エピローグ
  • 「僕らと街」のショートストーリー 3分で“心にしみる”不思議な物語
    値引きあり
    4.0
    1巻300円 (税込)
    “3分で読める”楽しく不思議な物語。都会に住む「4人のキャラクター」が登場する。その主人公たちの連作でもある16の物語。 【内容】 フシギ委員/さくらさくら/目/逃げるプール/都会(まち)の星座/気クラゲ/天才タクミ君の自由研究/校庭の魔物/小鳥の歌/海のモノ/ビ生物/カトウさんの事情/吸血鬼(ヴァンパイア)の首/ノロリウィルス/こちょこチョコ/宇宙(そら)は歌う 〈主な登場人物〉 僕(ヤマモト ソウタ)/タナカ リョウ/スズキ ノリコ/サトウ タカシ 【著者プロフィール】 掘 真潮(ほり ましお) 女性小説家。2016年『瓶の博物館』でショートショート大賞受賞。 同年12月ショートショート作品集『抱卵』(キノブックス)でデビュー。2019年2月『夢と気づくには遅すぎた。』(キノブックス)を出版。 ウェブ連載『悪夢か現か幻か』(キノノキ)。他に広告として『水都物語』を執筆。最新刊の『5分後に意外な結末ex・アクアマリンから あふれる涙』(学研プラス)にも作品掲載。
  • 天翔船に乗って 古代史新発見物語
    値引きあり
    -
    「宇宙皇子」の著者が贈る、古代史・超面白物語。古代が活き活き甦える楽しいテキスト! ――古代とはどんな時代だったのか? 人々は何を考えて生きていたのか? 驚異のベストセラー『宇宙皇子』の著者が、長年にわたる古代史への研鑽と熱き思いを一挙大公開! 知れば知るほど面白いエピソードと蘊蓄を満載した、やさしく楽しい日本古代史ノート。さあ、あなたも天翔船に乗って、古代へタイムスリップ!
  • 神童記
    値引きあり
    3.0
    もう一つの大和王国の興亡を描く古代ロマン――星暦500年頃、大和王国の天空に妖しい赤い炎を燃やす彗惑星が出現。天変地異を知らせる天の啓示か? やがて大地が不気味に鳴動しはじめ、王国は血で血を洗う争乱の大地と化す。それは、王族のたった一人の生き残り、星霊皇子の苦難の旅の幕開きでもあった。正史には記録されていない、幻の王国の興亡を雄大な筆致で描く、愛と冒険の古代史ロマン!
  • 巨泉流 成功!海外ステイ術
    値引きあり
    4.0
    誰にでも実現可能な「外国暮らし」実践法! ――「一生懸命働いたから、あとはゆっくり楽しもう」を実行した著者が、サラリーマンにもできる「ゆったり海外生活」の実践法を伝授。自分にあった国や土地の見つけ方、安い航空券・良い滞在施設を確保する手段、趣味の楽しみ方、そして、肝心なお金の手当。準備は早くはじめるほど有利だ! <『巨泉(2)』改題作品>
  • お天気博士の四季だより
    値引きあり
    -
    人気のお天気博士が蘊蓄を傾けるエッセイ――四季折々の表情がはっきりしている日本では、そこに住む人が気象に敏感になるのは、自明の理である。そして、この環境が、気象エッセイの名手を生むことになる。テレビのお天気キャスターとして、新聞の気象コラムの筆者として活躍中の著者が、蘊蓄を傾け、日本人の感性に応え、みずみずしく表現する「生活が豊かになる」エッセイ。
  • 馬喰・九四郎 九四郎の恋・酒・喧嘩・事件
    -
    1巻550円 (税込)
    馬喰・九四郎が昭和時代に沢山の人と出会いながら懸命に生きた物語。 還暦を迎えた作者が同窓会に向かう途中船橋から総武線に乗車。東京馬喰町駅を通過し祖父の事を思い出した。 【目次】 はじめに・九四郎・酒飲み仲間・火付け・気性・時代の流れ・馬頭観音・出発・事件・女達・出発の時・空き巣・また火事・東京へ 【著者】 眞弓保治 1948生まれ・郡山工業高校卒業後東京の建設会社に入社・5年で退社 東京デザイナー学院デザイン科に入学・卒業後婦人制作会社に入社・13年働く・その後1級建築士資格摂取し、1級建築士事務所を開設し現在に至る。
  • 癌病船応答セズ
    -
    新型コロナウィルスの出現を予見したパニックサスペンス長篇! イタリアのテロ組織リーダー、ジョルジュ・コロンボは、潜伏中に起こした交通事故現場から、愛人を残して逃走した。その女性が原因不明の新型ウィルスに感染していた。 発症後の死亡率は百パーセント。戦慄が世界を走った。各国が国境を封鎖し感染を食い止めようとするなか、癌病船・北斗号が病原体解明に乗り出した。 だが、なす術なく犠牲者は増え続けるばかり。 感染者と思われるコロンボも人質を盾に卑劣な逃亡を続ける。 唯一の手掛かりはアフリカの地にあった…。
  • 歴史へのいざない
    -
    歴史小説ファン必読のしみじみエッセイ集.歴史の魅力にとりつかれるまでの自己の軌跡や作品と取り組む姿勢を魅力的に語る――妖刀・村正、大坂城の贋金など、歴史の秘話を探る、歴史的《時間》への旅。姫路・白鷺城、函館・五稜郭などの、地理的《空間》への旅。樺太生まれの《わたくし》自身の伝記。豊富な資料をもとに新しく光を当てた歴史上の人物の《生き方》。……歴史のおもしろさとは何であるかを、楽しく、しみじみと綴ったエッセイ集。
  • 暴力恋愛
    3.8
    好きになるほど追い詰めてしまう――気がつくと、私と達也君との間では、暴力が日常になっていた。「好き」という気持ちが、相手をどんどん追い詰めてしまう。相手の愛情の大小によってしか、自分の存在意義を確かめられない。気を引くためのリストカット、オーバードーズ。このままの自分で生きたいという切実な願いが、心に突き刺さる長編小説。
  • 徳川家臣団 組織を支えたブレーンたち
    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    家康の栄光をささえた幕臣18人の生きた道――家康を助け、幕藩体制を確立した家臣列伝。「徳川家よ永遠なれ」と、永久政権の実現を願う家康に従い、徳川300年の礎となった重臣たち、徳川四天王の一人・榊原康政に始まり、本多忠勝、石川数正、酒井忠勝、松平信綱らに至る18人はどう生きたか……。現代の経営戦略に相通ずるトップと側近が辿った道を綴る好著。<正続2巻>
  • 青い小さな葡萄
    5.0
    フランスのリヨンに留学した日本の一青年を主人公に、戦争で片腕を失ったドイツの神学生、拷問・虐殺をひそかに行った対独抵抗組織の内なる暗黒を描くことにより、人間と人間の疎外、異人種ゆえのコンプレックス、裁く者と裁かれる者の憎しみという問題を追究。遠藤文学の原点ともいうべき処女長編。
  • 聖書の常識
    5.0
    日本人が知らなすぎる聖書の知識を満載! 聖書をやさしく教えてくれる好著――聖書を知らない人はいないのに、聖書についての正しい知識となると、私たち日本人は、きわめて心もとない。聖書は1冊の本ではなく、一定の方針で編集された全書である。とりわけ旧約聖書は、世界最古の歴史書であり、革命思想の原点でもあり、キリスト教だけではなく、ユダヤ教やイスラム教の聖典でもある……。さまざまな角度から解説を試みた、ユニークな聖書入門書。貿易摩擦も文化摩擦も、聖書を知らないから発生する!
  • 人物列伝幕末維新史
    -
    幕末維新を鮮烈に生きた男たちの歴史読物――激動の時代、幕末維新を生き、近代日本の曙をかけぬけた6人の英傑たち…水野忠邦、栗本鋤雲、勝海舟、大久保利通、坂本龍馬、福沢諭吉。歴史が大きな転換期を経験した、〈天保〉から〈明治〉にいたる約30年の時の流れを、6人の波瀾に富んだ、鮮烈な生涯を描いて、陰翳ある歴史として把握する、傑作歴史読物。
  • 女の顔
    -
    美貌と財産の重圧に人生を狂わせた女の執念――才能に欠ける美貌の女優・夏川薔子は、カメラの前に立つ苦痛から逃げて、京都に旅した。帰ったとき、母が事故死。だが、その死には、不審が多かった。やがて明らかになる、母の過去、そして、異母姉の秘密。これを、利用しない手はない。薔子は、京都で知った男との恋の成就と、平凡な女に戻る絶妙な殺人計画を思いついたが……。
  • 機雷
    -
    海軍兵学校出身の梶井中尉は、連合艦隊を夢みながらも、後衛の海防艦「大東」から、さらに後方の機雷敷設艦「常磐」に移される。あてのない敵を待ち続け、海を浮遊する機雷に、運命を弄(もてあそ)ばれながら敗戦を迎えるが、ほどなく彼は、機雷掃海の「戦争」を再び始める……。戦争と生きることの意味を問う、直木賞受賞の名作。
  • ママの神様
    -
    シングルマザー室井佑月がすべての子へ、親へ、男へ捧げる愛の小説集――つないだこの手を放さなければ、こんなアタシでも、ちゃんと生きていけるに違いない。シングルマザーは難しい。一生懸命に子供を育てているのに、周りの人はわかってくれないんだ。自らの体験をもとに、室井佑月は正直に書きつづった。ドラマ化でも話題沸騰。すべての子へ、親へ、そして男へ捧ぐ愛の小説集!
  • SF三国志
    4.0
    『三国志』の英雄たちが宇宙に飛び出し大活躍――三惑星共和国を、独裁的に支配しようとする曹操。自由な世界を守るため、関羽・張飛ら猛者を引き連れ、劉備はついに立ち上がる。とはいえ、まったく不利な状況。名参謀・諸葛孔明や美女・蝶蝉を味方に引き入れ、どう戦うのか? 大人気『三国志』の英雄豪傑美女が宇宙で活躍する、興奮の傑作スペース・ファンタジー!
  • おすそ乱し。
    5.0
    1巻671円 (税込)
    岡雪次郎は、40歳になる浅草の縫箔師。22年精進を重ねてきた独り身の雪次郎は師匠の喜寿の席で、図らずも年末までの3か月の間に嫁探しをすると宣言する羽目に。そんな雪次郎には12年前、芸者の半玉とのめくるめく恋の思い出があったが、友人だけでなく、師匠までもが、嫁さん候補を探してくる。 諦めきれない恋を抱いたまま奔走する雪次郎の嫁とり作戦は、はたして成功するのか? 下町を舞台にした傑作長編官能小説。
  • 甲比丹
    4.0
    三方を海に囲まれた、外国人特別居留地・長崎出島。商館長(カピタン)ヘンミーのもとにおくられた遊女照葉(てりは)は蘭学者の娘。オランダ語を解するがゆえに、幕府と薩摩藩との暗闘に翻弄されるのだった。 都会の恋人たちを描いて定評のある著者が、父の勧めにより壮大なスケールで挑んだ唯一の大河時代小説。惜しまれる未完の大作で絶筆!
  • 失せ物屋お百 首なしの怪
    3.9
    「化け物長屋」に住む女・お百は、人には見えないものが見える青い左目を持つ。 三十路近くになった今では、すっかりひねくれ、開き直っており、不思議な目を使って「失せ物屋」を営んでいる。 青い目に宿った山神の鱗を取りに来た子狸・焦茶丸もすっかりいついてしまい、奇妙な「失せ物探し」に精を出す一人と一匹。 そこに子狐・真白がやってきて、お百の眼の鱗を奪おうとするのだが――。
  • 消えていく日に
    5.0
    好きで仕方のなかった人からの連絡。 結婚記念日を前に穏やかな毎日を過ごしていたのに、 昔の記憶が蘇るようで……(「返信を待たない」)。 誕生日に大好きなバンドのライブ、そのチケットは彼がプレゼントしてくれて。 あのときは、こんな誕生日がくるなんて思いもしなかった――(「ハグルマ」)。 ままならぬ切ない心情を鮮やかに掬いとる、 記念日をテーマにした全九篇。 〈目次〉 夏の飛びこみ 安全じゃない場所 エアポケット 赤いプレゼント 返信を待たない 消えていくものたち    ハグルマ 二十七歳 新しい干支 解説 宇垣美里(フリーアナウンサー)
  • 地獄の清掃人
    -
    美貌の娘と四人のおっさんたち。法の目を抜けて、はびこる悪事を苛烈に過激に叩き潰す! 町名主の保土屋左兵衛の持ち家に強盗が押し入り、妾と手伝いの娘を斬殺し、有り金を奪って逃げた。盗賊火附改同心の熊坂小吉は、酸鼻を極める血の海の家の中。そこを綺麗にする清掃人たちのなかに、その場にそぐわない美しい小娘が働いているのを見つける。彼女の名は小夜といい、奉行の松平彦左衛門永図のお声掛かりで働いているという。熊坂が探索を始めると、小夜も何かを探っているようだった。理不尽に殺された人の無念の声が聞こえる少女の直観が罪と真実を暴く。 第一話 美魔女 第二話 島破り 第三話 女賊の嵐 第四話 茶室の怪
  • 箱庭旅団
    3.3
    1~3巻740円 (税込)
    短篇の名手、朱川湊人の新境地アンソロジー! 雨が降ると訪ねてくるあの子の足音、夕凪の浜辺で聞こえるあの人の声……。思わず涙がこぼれる、出会いと別れの物語。現在、過去、未来、そして虚構の世界――それぞれを「箱庭」に見立てて紡がれた、涙あり、笑いあり、恐怖ありの珠玉の物語が一冊に。“出る”と噂の部屋に住んだホラー小説家、夜中に母を待つ男の子のもとを訪ねてきたカラスのような男、一冊しか本のない図書館に導かれた姉と弟、雨が降ると現れる亡くなった孫を待つ祖母など、16の物語世界を、少年は白馬とともに旅をする。切なくもどこか懐かしい連作短編集。
  • 境界殺人 新装版
    3.0
    平穏な住宅地。二つの家族。依頼人が起こした事件に不可解なものを感じた……。隣人殺人の裏にあるあまりにも意外な真実――土地家屋調査士の西脇ゆう子は、不動産登記や測量のスペシャリストである。横浜の牧橋家から、土地分筆・分割登記の依頼を受けた。だが、隣家との不和のため、境界がなかなか確定しない。やがて、依頼者の敷地と隣家との境界を巡る殺人事件が発生。犯人の動機に違和感を覚えたゆう子は、独自の調査を開始する。二つの家族同士の過去とは? 隣家の不登校生が見ていたものとは? そして事件の背後に隠された驚くべき真相とは!? 傑作長編ミステリー。
  • 求愛〈新装版〉
    3.5
    b>人の闇を暴く。調査員・弘美が知る人生の真実。 真摯に事件に向き合い悩み、葛藤する等身大の女性の物語。恋愛の真っ最中にいるあなた、移ろいそうな心を抱えているあなた、もう一歩踏み出すことに躊躇しているあなた。本書はそんなあなたに大きな力を与えてくれる作品なのである。――評論家・西上心太氏(解説より) 自殺した親友・由嘉里から届いた一枚の絵葉書には自殺した当日の消印が押されていた。フリーランスの翻訳者・弘美は、自殺と思われた由嘉里の死が実は殺人であると解明する。犯人である由嘉里の義姉、容子は、私立探偵に恐喝され、由嘉里に借金をしていたのだ。容子を脅した探偵を探すため、探偵事務所の調査員となった弘美は、ささやかな幸せを求め、懸命に生きる女たちと関わる……。人気作家の傑作サスペンス。
  • 花咲小路三丁目北角のすばるちゃん
    3.9
    たくさんのユニークな人々が暮らし、日々さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。 にぎやか商店街の裏には、真っ赤なシトロエンが看板代わりの駐車場<カーポート・ウィート>があるのです。 若社長・すばるちゃんが営むカーポートを訪れるのはいろんな車。ときには厄介ごとも乗せてきて――
  • 危いハネムーン〈新装版〉
    3.0
    事件記者の浜中悠一は、七年越しの婚約者である亜紀とついに結婚式を挙げる。 昼も夜もない因果な仕事に別れを告げ、妻と家庭を大切にする新生活を始めようと心に誓ったのだ。 ハネムーンはドイツへ。 ところがその機上で自殺騒ぎが起こる。 乗り合わせた浜中の遠縁の高校生・村川昌子の活躍で事なきを得るが、フランクフルト、ローテンブルクと彼らの行く先で次々と事件が……。 ノンストップ傑作ミステリー! 【目次】 1 バージン・ロード 2 仲人 3 逃走 4 新しい暮し 5 出国 6 離陸 7 怪しいメモ 8 ひとこと 9 乾杯 10 ありがた迷惑 11 華やかな夜 12 くたびれた夜 13 アプショオナル・ツアー 14 城壁の黄昏 15 夜はふけて 16 木彫りの家 17 遺言 18 再会 19 嘆きの声 20 脅迫 21 真夜中 22 犠牲 23 旅立ち
  • 恋々
    3.3
    弁当工場でバイトしながら、三流大学に通う高良伸晃は19歳。 教室で、陸安娜という中国人女子学生に惹かれる。しかし、安娜に恋心をずたずたに引き裂かれ、中国に短期の語学研修へ。 その後、上海で偶然出会ったバイトの先輩に頼まれ、盗難車の移送のため、上海から西安、そして黄土高原の沙漠へと向かう。 中国大陸を疾駆する道中で出会った人々の凄まじいドラマ。 水漏れした心が旅の中でたどり着いた世界。 動くことへ熱く駆り立てる長篇青春小説!
  • 黙過
    3.8
    瞠目の医療ミステリー 下村敦史はあくまでもミステリの枠内に留まり、濃厚な謎解きの味わいと〈どんでん返し〉を盛った上で、死を真正面からテーマにしてみせた。構築の美に感動さえ覚える。作家・有栖川有栖 読み終わったとき、思わず胸に手を当てずにはいられなかった。 東京慈恵会医科大学 教授・嘉糠洋陸。移植手術を巡り葛藤する新米医師――「優先順位」。安楽死を乞う父を前に懊悩する家族――「詐病」。過激な動物愛護団体が突き付けたある命題――「命の天秤」。ほか、生命の現場を舞台にした衝撃の医療ミステリー。注目の江戸川乱歩賞作家が放つ渾身のどんでん返しに、あなたの涙腺は耐えられるか。最終章「究極の選択」は、最後にお読みいただくことを強くお勧めいたします。(解説・有栖川有栖)
  • 満月の泥枕
    3.9
    1巻880円 (税込)
    姪の汐子(しおこ)と下町で暮らす凸貝二美男(とっかいふみお)は、泥酔した公園で奇妙な光景を目撃する。白髪の老人、叫び声、水音、歩き去る男。後日訪ねてきた謎の少年は、二美男が見たのは「自分の伯父が祖父を殺した」現場だと言う。遺体の捜索を依頼された二美男は、汐子や貧乏アパートの仲間と共にとんでもない事態に巻き込まれていく――。人生に悩み迷う時、背中を押してくれる傑作長編。
  • 長征 毛沢東の歩いた道
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中国革命を成功に導く鍵となった行軍の全貌を写真と証言で再現――長征は、中国史上もっとも重要な事件である。8万の紅軍は、国民党・蒋介石の襲撃を避けて、1万2500キロの撤退を開始した。毛沢東はこの行軍の成功により、その後の30年間、最高指導者として中国を担っていく道を切り拓いた。天安門事件前後の中国大陸を世界で初めて取材して、この大長征を再現した大作。
  • 一億円のさようなら
    4.0
    直木賞作家、文句なしの最高娯楽小説! 加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。いまから30年前、夏代は伯母の巨額の遺産を相続、そしてそれは今日まで手つかずのまま無利息の銀行口座に預けてあるというのだ。その額、48億円――。結婚して20年。なぜ妻はひた隠にしていたのか。日常が静かに狂いだす。もう誰も信じられない。鉄平はひとつの決断をする。人生を取り戻すための大きな決断を。夫婦とは、家族とは、お金とは。困難な今を生きる大人たちに贈る、極上の物語。 「ぼくはこの作品にまるまる2年間費やした。もうこれ以上おもしろい物語は書けないかもしれない」(白石一文) 白石作品、過去最高のエンタメ度!
  • 公爵と忘れられた美女
    -
    望んでもいなかった公爵位を継いだスコットランド人のアレックは、ずっと避けていたイングランドへ不本意にも出かける羽目になった。醜聞を起こした被後見人を救うためだ。そんな人物がいることすら初耳だったが、自分の庇護下にある者を見捨てるわけにはいかない。 被後見人のリリアンは、少女の頃に両親を亡くして公爵家の後見をうけており、住まいや生活は保障され不自由なかったが、誰にもかえりみられず忘れられて、ずっと孤独に暮らしていた。 しかしイングランド一の美女と名高い彼女は、有名な画家から絵画のモデルを頼まれた。やがて彼と恋に落ち、求婚を待っていたが、誰にも見せないと約束していた裸体画を展覧会に出すと宣言され、突き放される。アレックは失意の底にいる彼女を救えるのか?
  • 常識的文学論
    -
    歴史小説、推理小説は「文学」に値するのか? ――大衆文化の隆盛とともに、文学の世界においても、大衆小説や中間小説が文壇の主流へと登場しつつあった1960年代初頭。こうした流れを、純文学にとってかわるものとして擁護する批評家の言も含め、歴史小説や推理小説の実体を根底的に批判した、ポレミックな文学論。<『蒼き狼』論争>となった井上靖への批判、深沢七郎の『風流夢譚』批判、松本清張批判など、スリリングな文芸時評16篇。 「昨年中から大衆文学、中間小説の文壇主流進出を認容する論調があった。現象自体は現代の大衆文化進展の一環であり、別に不思議もないが、われわれの伝統や世界文学史に基いた文学の理念をこわしてまでこれを擁護しようとする批評家が一部にあった。(略)私はそれらに対して、文学の原理を争うのではなく、諸君の礼拝している淫祠邪教の実体はこれなのだ、と摘発する方法によった。」(「序」より)
  • 美濃
    3.7
    物語は、著者自身の分身とおぼしき小説家・古田信次が、郷里・岐阜に住む詩人・篠田賢作に、自分の年譜の作成を頼むことから始まる。二人の会話を主軸に、美濃に関係の深い人物たちが、複雑に絡み合い、蜿蜒と繰り広げる人間模様。愛する故郷の自然、風土、方言、歴史を取り込み、ルーツを探りながら、客観的に「私」を見つめる。伝統的な小説作法、小説形式を廃した、独特の饒舌体による、新機軸の長篇小説。虚構が生み出す新しい現実、自由奔放に展開する物語。
  • 八咫烏シリーズ外伝 ゆきやのせみ 新カバー版【文春e-Books】
    5.0
    ※こちらの電子書籍は2020年9月2日発売の文庫『烏百花 蛍の章』に収録している6篇のうち、5番目の短篇を電子化したものです。 ※2020年9月2日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。 100万部突破! 新世代和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」 短編集『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』の一編を電子書籍で配信! 雪哉が若宮に忠誠を誓ってから二ヶ月。地方の巡啓中に放蕩癖が祟り、食い逃げの濡れ衣を着せられ投獄されてしまった若宮。雪哉は主君の身の潔白を証明できるのか? 第三巻『黄金の烏』と第四巻『空棺の烏』の狭間のエピソード。 雪哉と若宮、その側近・澄尾の三人が織り成す、コミカルな一作。
  • 八咫烏シリーズ外伝 わらうひと 新カバー版【文春e-Books】
    -
    ※こちらの電子書籍は2020年9月2日発売の文庫『烏百花 蛍の章』に収録している6篇のうち、6番目の短篇を電子化したものです。 ※2020年9月2日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。 100万部突破! 新世代和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」 短編集『八咫烏外伝 烏百花 蛍の章』の一編を電子書籍で配信! 猿と八咫烏の最終決戦から半年。桜花宮の筆頭女房・真赭の薄のもとに現れた元山内衆・澄尾が彼女に投げかけた衝撃の言葉とは? 一方、南領出身の山内衆・千早と、その妹・結の兄妹関係も変化を迎え……。 第六巻『弥栄の烏』の幕間、人気キャラクターたちの関係の変化を描く、必読の短編。
  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1
    4.3
    累計150万部の大ヒットファンタジー『八咫烏シリーズ』の外伝集。 異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちは どんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのか。 美貌の姫君へのかなわぬ想い、愛を守るための切ない大嘘、 亡き人が持っていた壮絶な覚悟、そして、「命をかけた恋」…… 本編では描かれなかった、「恋」の尊い煌めきが満ちる魅惑の短編集。 2020年ついにスタートした第二部『楽園の烏』の前に必読!の書。 ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ふたご
    3.8
    「お前の居場所は、俺が作るから。泣くな」 ピアノだけが友達の孤独な少女の夏子は、異彩の少年・月島と出会い、振り回され、傷付きながらもその側にいようとする。 やがて月島は唐突に「バンドをやる」と言い出した。 彼は、夏子の人生の破壊者でも創造者でもあった。 大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。 異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。 直木賞候補となった鮮烈なデビュー小説。 「生生しくて、切なくて、痛くて、何度も胸を揺さぶられた。この小説が好きだ。好きだ、と叫び出したくなる」 宮下奈都(解説より) 【藤崎彩織】 1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。 ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • そして、バトンは渡された
    無料あり
    4.6
    1巻0~800円 (税込)
    幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。 その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。 血の繋がらない親の間をリレーされながらも、 出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。 大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。 解説・上白石萌音 ※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • お局美智 経理女子の特命調査
    3.8
    1~2巻800~880円 (税込)
    あるときは普通の経理課OL、あるときは社内の不正に立ち向かう“お局美智”! クールなヒロインが活躍する、新感覚「お仕事エンタメ小説」が誕生! 中堅企業「NOMURA建設」に勤める佐久間美智。普段はごく普通の経理課OLだが、彼女には誰も知らない秘密の顔があった。社内にはびこる不正やスキャンダルを未然に防ぐため、ハイテク盗聴システムを駆使し、社員の会話を傍受する──。そんな特命を、ご意見番である会長から負わされていたのだ。 セクハラ常習犯の役員にパワハラ上司、社長の愛人問題や不正会計、労災事故隠しなど、NOMURA建設はトラブルが続出。さらに、吸収合併を企むライバル企業まで現れた。“お局美智”は果たして、会社の危機を救えるのか? 投稿サイト「エブリスタ」発、第1回「週刊文春小説大賞」受賞作。『花咲舞が黙ってない』や『これは経費で落ちません!』を上回る面白さと、ネットの世界では大評判! クールなヒロインが活躍する、新感覚「お仕事エンタメ小説」の誕生です。 ※本作は、電子オリジナル作品『お局美智』、『お局美智2 姿なき愛人』、『お局美智3 You’re fired!』、『お局美智4 キャット・パニック!』、『お局美智5  緑中央銀行の錬金術師』を一冊にまとめたものです。
  • ゴー・ホーム・クイックリー
    3.8
    「あんたは日本の憲法だけでなく、日本語も変えようというのか」 日本政府とGHQとの言葉を巡る攻防を描く、「日本国憲法」誕生の物語。 終戦後の昭和21年2月、内閣法制局の佐藤達夫は突然、憲法問題担当大臣に呼び出された。 新憲法の日本政府案をGHQが拒否し、英語の草案を押し付けてきたという。 その邦訳やGHQとの折衝を命じられた彼は、白洲次郎らと不眠不休で任務に当たる――。 現憲法の成立までを綿密に描く、熱き人間ドラマ。 今こそ読むべき「日本国憲法」誕生の物語。 解説・大矢博子 ※この電子書籍は2018年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 龍神様の押しかけ嫁
    5.0
    幼い頃の初恋が忘れられず、26歳になっても恋ができない叶海。“初恋の彼に想いを告げて振られたらいいんだ”と考えた叶海は、かつて過ごした東北の村を訪れるが――。十数年ぶりに再会した幼馴染・雪嗣は、人間ではなく、村を守る龍神様だった!「私をお嫁さんにして!」「――断る!!」再び恋に落ちた叶海は雪嗣を落とすべく、“押しかけ嫁”となることに!何度求婚してもつれない態度の雪嗣だったが、たまに見せる優しさに叶海は恋心を募らせていって――!?
  • 御堂誉の事件ファイル~鳥居坂署のおひとりさま刑事~
    3.0
    鳥居坂署一の嫌われ部署「犯罪抑止係」に配属になった新人警察官・巧。上司・御堂誉は二十八歳にして警部補という超エリートだが、エゴイストで社交性ゼロ。かつて捜査一課を追放された超問題児。「こんな部署になぜ俺が!?」と絶望する巧のもとに、少年たちによる特殊詐欺の疑惑が届く。犯抑には捜査権がない。しかしたったひとり秘密裏に捜査を始めた誉。そこで巧が目の当たりにしたのは誉の驚くべき捜査能力で――!?異色のコンビが敵だらけの署内で真実を追う、痛快ミステリー!
  • 恋する金曜日のおつまみごはん~心ときめく三色餃子~
    3.3
    仕事一筋、女子力ゼロな干物女子・充希は、行きつけの居酒屋でご飯を食べることが唯一の楽しみ。しかしある事情で店に行けなくなり、自炊するも火事寸前の大惨事に。心配し訪ねてきた隣人はなんと社内屈指のイケメン後輩・塩見だった。実は料理男子な彼は、空腹の充希を自宅に招き、お酒好きな充希のために特製『おつまみごはん』を振る舞ってくれる。充希はその心ときめく美味しさに癒され、いつの間にか彼の前では素の自分でいられることに気づく。その日から“金曜日限定”で彼の家に通う秘密の関係が始まって…。
  • 樽とタタン(新潮文庫)
    3.7
    今から三十年以上前、小学校帰りに通った喫茶店。店の隅にはコーヒー豆の大樽があり、そこがわたしの特等席だった。常連客は、樽に座るわたしに「タタン」とあだ名を付けた老小説家、歌舞伎役者の卵、謎の生物学者に無口な学生とクセ者揃い。学校が苦手で友達もいなかった少女時代、大人に混ざって聞いた話には沢山の“本当”と“噓”があって……懐かしさと温かな驚きに包まれる喫茶店物語。(解説・平松洋子)
  • わかって下さい(新潮文庫)
    4.0
    人生の折り返し地点をとうに過ぎ、もう恋など忘れたはずだった――。結婚を考えるほど愛していたのに、突然消えた女。四十年後の再会、そして別れの理由に涙する表題作。その他、若き日に性の手ほどきを受けた人妻の娘に出会う「観覧車」、離婚した幼馴染みへのひそかな思慕を描く「土産話」など、全六作を収録。年齢を重ねたからこそわかる、深い味わいと切なさに満ちた、名手による最期の恋愛短編集。(解説・吉田伸子)
  • カーテンコール!(新潮文庫)
    4.1
    閉校が決まった私立萌木女学園。単位不足の生徒たちをなんとか卒業させるべく、半年間の特別補講合宿が始まった。集まったのは、コミュ障、寝坊魔、腐女子、食いしん坊……と個性豊かな“落ちこぼれ”たち。寝食を共にする寮生活の中で、彼女たちが抱えていたコンプレックスや、学業不振に陥った意外な原因が明らかになっていく。生きるのに不器用な女の子たちの成長に励まされる青春連作短編集。(解説・岩田徹)
  • みだら女剣士
    -
    1巻715円 (税込)
    快感知らずに成仏できない!? 美処女剣士の欲求を満たせ! 女子大剣道部の夏合宿の手伝いで山間の民宿を訪れた素人童貞の治郎。バイトに備え、部屋で休んでいると幕末の女剣士、小夜の幽霊が現れる。快感を知らず、処女のまま死んだことを悔やんでいたが、彼女に実体はなく、生身の肉体に触れることができない。そこで、巨乳妻、美女部員やコーチに次々と取り憑き、欲求を満たし——。書き下ろし爽快官能!
  • 毒母ですが、なにか(新潮文庫)
    4.1
    16歳で両親が事故死し孤児となったりつ子は、絶縁状態だった父の生家・財閥の玉垣家に引き取られる。贅沢な生活を送りながらも常に〈よそ者〉でしかない孤独感を紛らわすかのように勉強に励み、東大に合格。卒業後は名家の御曹司と結婚し、双子を出産する。すべてを手に入れたりつ子が次に欲したのは、子どもたちの成功だった――。永遠にわかりあえない母娘を克明に描き出す圧巻の長編!(解説・斎藤環)
  • うちの作家は推理ができない
    3.0
    また解決方法、忘れちゃいました! 解決パートのシナリオを忘れてしまう悪癖をもつ、現役大学生ミステリ作家が唸る結末を考え出して、やりこめたはずだったのに……手のひらで転がされていたのは、また担当編集者のわたしでした――。 現役大学生作家・二ノ宮花壇。圧倒的な筆力と構成力、瑞々しい文体をもつ売れっ子作家だ。……が、担当編集者のわたし、左京真琴からしてみれば、とんでもないガキである。彼が〆切を守ったことは皆無だし、生意気だし、口を開けば皮肉ばかり。その上、「いま書いている物語の推理パートを忘れてしまう」という悪癖まで持っている。わたしはそのたびに彼の物語を推理して、つじつまの合う結末を考えるのだが…… いつか・装画
  • 大江いずこは何処へ旅に
    4.5
    旅をとおして心の再生に出発! マルコ・ポーロにいざなわれ、京都、春日井、若狭、伊豆、尼崎へ。 今日はいずこへ明日はいずこへ。大江いずことマルコ・ポーロのぶらり珍道中。 別れた彼氏のことを引きずる大江いずこ。普段の仕事でも集中力を欠く日々が続く中、帰りがけに呼び止められた道端のアクセサリー売りから思いがけず安物のペンダントを買ってしまう。その夜、マルコ・ポーロを名乗る不思議な声が聞こえ……姿を現した自称マルコと、ドタバタとやりとりしながら、日本各地を旅するいずこ。行く先々で出会う人々と、旅ならではの出来事をとおして、次第に自分を取り戻していく。 大宮いお・装画
  • 恋する弟子の節約術
    4.0
    貴方が初恋の相手なんです 師匠(お金に頓着がない元御曹司)と弟子(知恵と工夫のサバイバー女子)のボタニカル倹約生活!? 仕事と家を失くした日に、昔、自分を救ってくれた青年・宗隆と再会した文緒。怪我をさせた代わりに弟子として彼の家に住み込み、身の回りの世話をすることに。「幻香師」という耳慣れぬ職を生業とする宗隆だが、移動はタクシー、食事は出前、しかして今月の収入はゼロ! 浮世離れした経営ぶりに、文緒は貧乏暮らしで磨いた生活力を遺憾なく発揮する。あたため続けた初恋が再燃しているのは隠しおおせている…はず!? 和遥キナ・装画
  • 祇園白川 小堀商店 レシピ買います(新潮文庫)
    3.5
    1~2巻781~825円 (税込)
    祇園の名店『和食ZEN』の奥にある秘密の扉。『小堀商店』の入り口だ。ZEN店長の淳(じゅん)、売れっ子の芸妓(げいこ)ふく梅、市役所勤務の伊達男木原の三人は、食通として名高い百貨店相談役、小堀善次郎の命を受け、とびきりのレシピを買い取るため、情報収集に努めている。そして今日も腕利きワケありの料理人が現れて――。京都と食を知り尽くす著者が描く、最高に美味しくてドラマチックなグルメ小説。
  • 信長を生んだ男(新潮文庫)
    4.3
    兄が猛虎になるなら、己は支える龍となる――。大うつけと蔑まれる信長のなかに、弟信行が見出した比類なき強者の資質と、猛虎の意志。だが真の覇者となるには、何かが決定的に欠けていた。兄の弱さに気づいた信行は、密かに身命を賭けた策に出る。すべては兄のために。信長の正室帰蝶を巻き込んで、信行最後の大勝負が始ま った……。定説を覆し、誰も描かなかった歴史の真実を摑む傑作。(解説・大矢博子)
  • 神様
    4.4
    くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである――四季おりおりに現れる、不思議な〈生き物〉たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥ マゴ文学賞、紫式部文学賞受賞短篇集。 〈目次〉 神様 夏休み 花野 河童玉 クリスマス 星の光は昔の光 春立つ 離さない 草上の昼食 あとがき
  • 三枚の耳
    -
    1巻880円 (税込)
    現実のようで、どこか現実味がない。摩訶不思議な短篇集。 新聞の片隅に見つけた一つの記事が、遠い過去の記憶を呼び起こした。――『雨の映像』 女の内に秘められた赤い炎に、青年は気づくことができなかった。――『女の壺』 風呂場の土台で見つけた赤い布きれをきっかけに、津田は過去の出来事を調べ始めた。――『小さな骨壺』

    試し読み

    フォロー
  • ひらりとあめ玉と鉄砲 不思議な縁の物語
    -
    1巻880円 (税込)
    数奇な運命が連環する奇跡のような物語 バツイチ、子ナシ、職もナシ。 身内には恥さらしと言われ、変わり者のレッテルを貼られ、 明日は明日の風が吹くと思いながら生きてきた“ひらり”。 50代も半ばを迎えようとしていた頃、予知能力を持つ彬(あき)と出逢い、故人に寄り添うことをして欲しいと依頼される。正直、億劫に感じていたひらりだったが、ハローワークで見つけた家族経営の就職先で数々の不思議な体験をすることに――。それは、ひらりの新たな人生の始まりだった。

    試し読み

    フォロー
  • 異世界縄文タイムトラベル
    5.0
    1巻1,056円 (税込)
    笑いあり、涙あり、友情あり 現代に戻れる日を信じ、力強く生き抜く青年たちを待ち受けていた、驚愕の真実とは。 閃光の先は何と縄文時代! ! 「一度あることは、二度起こりうる。だから、きっと帰れる。」 毎年「ワケアリ」な青少年たちが開催するサマーキャンプは、今年も変わらず静かな夜を迎えていた。 しかし、そこに一線の閃光と激震が起こり、事態は一変する。 うっそうとした茂みの中の野生のイノシシ、原始人との闘い…もしかして、タイムスリップ!?

    試し読み

    フォロー
  • だいすきだーいすき 言葉はたいせつなおくりもの
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 たいせつなことを教えてくれる、優しい気持ちになれる本 愛と優しさに溢れた絵本作品3作を収録。家族や大切な人といっしょに読んでほしい珠玉の作品集。

    試し読み

    フォロー
  • 敗れし者なれど
    5.0
    1巻1,232円 (税込)
    乱世に、闇に光を求めて愚直に生きる武士の姿を描く感涙時代小説「良之三部作」第一部。 「名など惜しまずとも良い、命こそ惜しむべきものだ」 自分がこの世に生きる意味とは? 主君も家も名も捨て、 佐脇良之は修羅の道を歩む。 幼き頃に憧れた武士の夢に敗れ、死を望んで三方ヶ原の戦いに出陣した織田家家臣・佐脇良之。 戦に生き延びた己を恥じる良之は、徳川家康の助言で「一人の自由な武士として生きること」を選び、武田勝頼の首を狙い、甲斐へ向かう。 良之が人との関わりによって気付いた自らの使命とは?

    試し読み

    フォロー
  • 全一冊 豊臣秀長 ある補佐役の生涯
    4.3
    1巻1,500円 (税込)
    世に名将・名参謀と呼ばれる人物は数多いが、名補佐役はきわめて少ない――。激動の戦国時代、尾張の貧しい農民の出でありながら、野心家の兄・秀吉を天下人たらしめ、自らも“大和大納言”と呼ばれるまでにのぼりつめた男・豊臣秀長。この人なしに、秀吉は天下人になれなかったと言われる。本書は、卓越した実務能力と抜群の調整力、非凡な統治能力で、脆弱な豊臣家の体制を支え続けた、日本史上屈指のナンバー2と呼ばれる男の生涯を丹念に描く歴史巨編。昭和の大ベストセラーを全一冊にまとめた決定版。
  • 疑問符がつきました
    -
    1巻220円 (税込)
    祖母の死後、祖父と暮らすようになった、主人公の女性「早坂優」。仕事を辞めて時間をもてあましている優に、祖父は不思議な問いかけをする。老人と女性の心の交流の物語。
  • 白夜と空葬い
    -
    1巻330円 (税込)
    夏の北極圏は光であふれている。 夜も沈まぬ太陽が照らす茫々たる雪原、銀色の山肌、イヌイットの家々。 海原は凍てつき、気まぐれに砕け散る。 そんな白夜の世界へ、日本の元児童福祉司が旅立つ理由とは―― ---------- 出版創作イベント“NovelJam”で出会った作家とデザイナーによる「架空小説執筆計画」第一弾。 一般的に本作りとは逆に、まず表紙が作られ、それに合わせて内容の執筆が行われた。 デザイナー:sugiura.s タイトル:松本隆志
  • 新撰版 怪奇小説集 「恐」の巻
    値引きあり
    5.0
    1~2巻330円 (税込)
    ルーアン、リヨン、熱海で起きた怪現象を綴った「三つの幽霊」をはじめ、とっておきの身の毛もよだつ怖い話が9編。人一倍怖がり屋だった作者の恐怖心と好奇心が生み出した、不朽の名作集の新撰版。<「恐」「怖」全2巻・『怪奇小説集』改題作品>
  • 東京タワーの見える島
    値引きあり
    -
    街はいつも友だち、東京はちょっとセンチ――乃木坂、葉山、八王子、東京湾に浮かぶ高層都市……。ポスト・バブルの東京とその周辺を舞台に描く、連作短編小説集。もう若くはない、まだ老いてもいない。弾ける青春を駆け抜け、しかたなしに一息ついた30代半ばを越えた男たち。表題作「東京タワーの見える島」はじめ、懐かしく、ちょっぴりせつない12作を収録。
  • 通勤快毒
    値引きあり
    3.0
    お台場、池袋ウエストゲートパークにハマって、そばめし、タイのいかめしに舌鼓。パラパラ、厚底、丼ギャルから「てるくはのる」、「鼎(かなえ)」事件に、判事妻のテレホンセックス問題まで。10年を超えた「夕刊フジ」の名物コラムが1冊に!
  • 地下鉄の友
    値引きあり
    3.5
    1~3巻398~660円 (税込)
    満員電車で通勤・通学の皆さん、本当にご苦労さまです。地下鉄やJRに乗って観察・情報収集につとめた結果の100コラム。ある日のあなたのことがかいてあったらごめんなさい!
  • バナナの親子
    値引きあり
    -
    娘の幼稚園の先生は、SMの女王様だった! ――ブランド志向の妻・康子、4歳の娘・麻依と郊外のニュータウンに住む平井進・35歳は、広告プランニング会社を経営する花の自由業。娘の幼稚園の担任・野中小百合先生に、大胆にも父兄連絡帳を使ってデートを申し込んだのだが……。予想外に展開する、何気ない日常に潜むスリリングな愛と性の冒険。野心的長編。
  • アジアの誘惑
    値引きあり
    4.1
    夕暮れどきに、アジアの街に着く。肌が、熱帯のとろりとした空気に包まれ、肩の力が、スーッと抜けていく。忙(せわ)しかった日常の垢も、溶けていく。日がな一日、茶屋で人々を眺めたり、あてもなく街をぶらつく。怠惰に過ごすという快楽! 貧乏旅行の達人が、アジアの旅の魅力と極意を綴った、痛快・愉快・トホホな旅読本。日本に疲れたら、おいでよ、君も、アジアの街に……のんびり、ゆっくり、アジアの街を泳ぐ!
  • リーラ―神の庭の遊戯―(新潮文庫)
    3.0
    飛鳥は二十三歳で突然自らの命を絶った。そして三年後の命日の前日、彼女はかすかな気配となって現れる。死をいまなお受け入れることのできない母親、弟、離婚して家を出た父親、男友だち、ストーカーだった男、弟の恋人……関わりのあった六人ひとりひとりが物語る飛鳥との過去とそれぞれの心の闇。自殺の真相は何だったのか? 逝った者と残された者の魂の救済を描く長編小説。(解説・堀江敏幸)
  • 短篇集 マリコ/マリキータ
    -
    南の島で出会った、自由で奔放なマリコ。日本を抜け出し、風のように島々を渡って生きていく彼女を、僕は追いかけることができるのか?(「マリコ/マリキータ」)。前人未踏の遺跡を探検し、「神」と遭遇してしまった男達の至福と錯乱を静謐に描き出す(「帰ってきた男」)。瑞々しい珠玉の5篇を収録した、池澤夏樹の最初の短篇集。
  • 小美代姐さん花乱万丈
    4.4
    1~2巻451~517円 (税込)
    大正生まれの小美代姐さん、花も実もある一代記。どんなときも明るく元気にたくましく! 一家の大黒柱で、売れっ子芸者。超ポジティヴな小美代姐さんが駆け抜けた激動の昭和。笑えて、泣けて、エネルギーをもらえる傑作評伝小説。
  • Beautiful Dreamers 〜夢と愛に想いを賭けた人たちの群像劇〜
    -
    1巻550円 (税込)
    北海道・サラブレッド・難病、そして聖書の言葉をキーワードにした、人たちと馬たちを描いた物語 サラブレッドを愛し、今は馬主を副業とする一人の年老いた男と、彼を取り囲む人たちと馬たち。彼は最も大切にしていた愛馬を難病で亡くしている。そして彼の前に、過去に幾多の繋がりがある若い兄妹が現れ、妹は難病に侵されていた。同時にデビューした3頭のサラブレッド、彼らもそれぞれの運命を歩んでいる。人々と馬たちの血の繋がりと気持ちの繋がり、そして神への信仰。短い生涯の中で人も馬も様々な経験をし、最後は天国へと旅立って行く。そんな物語を作ってみました。 【目次】 プロローグ 第1章:スパイラル1〜10話 第2章:ペディグリー1〜12話 第3章:トラスト1〜10話 第4章:ビリーフ第1〜7話 エピローグ 【著者】 河合保弘 東京で「よ・つ・ば親愛信託総合事務所」を開業しており、司法書士としての長年の経験から、いろいろな人生を見てきました。60歳を過ぎて後継者も育ち、今は次世代に何かを残すことを考えて、ブログでの情報発信に注力しています。https://yotsu8.com/

最近チェックした作品からのおすすめ