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Posted by ブクログ
うさぎドロップとかはちみつとクローバーとかと混じっているようなタイトルだと思い借りた本。
青春恋愛小説だけど、心地よいハチミツドロップスからの脱出を描いている。
ハチミツドロップスというとどうも善いイメージしかわかないけれど、ここでは「ドロップアウト集団のくせに部活の甘くておいしい部分だけ味わっているやつら」。
部活動の存在自体が幽霊部員だらけで実質たまり場のようなもの。
グリーンウッド(魔の巣)も似たようなイメージだったな。
高校時代にゲームばっかやってないで、こういった恋愛小説読んでいれば俺の人生少しは変わったのかも知れないな...
Posted by ブクログ
誰にでも弱さがある
ソフトボール部のカズ。
ゆるーくゆるーく活動しているこの部活は、彼女たち部員にとっては憩いの場であり心の拠り所だった。
ハチミツドロップスとかつての先輩たちが名づけたように、甘い部分だけ。
しかしその甘い場所はカズの妹が入部したことで変わってしまうのだ。
そして、上手くいくはずだった彼氏との関係も変化する。
全然平気!問題なし!気にしてないし!
空元気だけが虚しく響く。
大人になってみれば、(自分を客観視してみれば)それは随分と馬鹿げていて、すぐに見破れる程度のものなのだ。
が、周りにそれを気づかせまいと必死になるのは痛々しいを通り越してけなげにすら見える。
もちろん自分でもわかっているのに、それを見ないフリをして毎日を過ごす。
そんな無理はいつかは壊れる。
それでもいいのだ。
周りはこんなにかっこいいのに、私はこんなにかっこわるい......それは自分だけではないのだ。
弱さを見つめ認めることで、少女は成長する。
いたずら電話のエピソードが置いてけぼりになってしまっているのは残念。
少女から成長した母もまた、カズと同じように自分に言い聞かせているのだ、ということを言わんとしているのだろうが、いたずら電話に対して母と父は打開策を見つけられるのだろうか?
三田村のことをバカだバカだといいながら、羨ましく、まぶしく感じているのは確かだ。
変に意地を張らずに、しかし自分の信念のままつき進む。
すてきじゃないか。
甘いドロップスはいつか消え、そして残るは......。
変わりゆく状況に立ちむかうには新しいドロップスを食べることではない。
強く見せかけた自分ではなく、弱いままの自分を受入れること、そんな思いがわいてくる作品だ。
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