あらすじ
かけがえのない居場所。そこが突然なくなるなんて……。YA(ヤングアダルト)の新たな旗手・草野たきが描く傑作長編! ――お気楽なソフトボール部のキャプテン、カズ。クールな高橋。坂本竜馬フリークの真樹。ちょっとエッチな田辺さんに、運動神経ゼロの矢部さん。愉快な仲間たちとの部活のかたわら、直斗との恋も絶好調。だけど、ハチミツのように甘かった中学生ライフが一変。真面目な1年生が入部して、立場がなくなってしまう。
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今まで自分たちを守ってくれた、ぬくぬくとした“ハチミツドロップス”がなくなり、自分と向き合わなければならなくなった果豆子たち。今までは自分をごまかし、世の中をナナメから見ていても済んだけれど、シェルターがなくなった今、理想とはかけ離れた現実を向き合わなければならなくなった。そのあたりがまさに中学生の葛藤という感じで、読んでいてほっこりしました。草野たきさんの文章、やっぱり好きです。
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運動部とは名ばかりの、部員不足で試合もせずダラダラお菓子食べながら更衣室でくっちゃべる、甘い蜜だけ吸うドロップアウト集団、ハチミツドロップの異名を持つソフトボール部の名ばかり部長、お調子者のカズ、クールな秀才高橋、竜馬バカの真樹、彼氏が3人いると豪語する後輩の田辺、運動音痴の矢部。
ダラダラだったはずのソフトボール部にカズの妹であり真面目なスポーツ秀才のチカが入部してきて、壊れてしまったシェルターのようなハチミツドロップス。
本心を見せるなんてカッコ悪い。おちゃらけて、楽しくしてるとこしか見せたくない、そんな思春期の女の子たちを緩く守ってくれるシェルターを出て、本音でぶつかり合い、カッコ悪く、でも成長していく様を爽快に描く青春小説。
ああ、こんな小説、中学時代に読みたかったなぁって思う。多分みな、多かれ少なかれ経験したことあるような痛み、嫉み、不安を不器用に真っ直ぐ乗り越えようとする姿がいとおしいなぁと思います。
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頑張りすぎず、気楽に楽しく部活動をしていた中学校の女子ソフトボール部、別名「ハチミツドロップス」。じゃんけんに負けたがために、キャプテンになっていた主人公の水上果豆子(通称カズ)は、恋に部活に絶好調のはずだったはずが、3年生の春に妹を含めた10人のやる気のある新入生が入部したことによって、部の中での立場が危うくなり・・・ゆっくり成長していく、ハチミツドロップスの5人に注目。(2009.4.4)
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女子中学生の青春の物語。
まだまだ楽しいことだけが興味のあることで、恋の話が中心。
誰もが自分の本心を隠して自分らしさを装う。
そんなことが無意味だとわかった時にどうするか。
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うすかったからすぐ読めた
ワンピース新刊で締めかな
中学生の友情と恋愛と家族の事情と
彼氏に降られるけど強がる姿が切ない
うすいから読みやすいけどつまってる
さすが上手いな、草野たき
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うさぎドロップとかはちみつとクローバーとかと混じっているようなタイトルだと思い借りた本。
青春恋愛小説だけど、心地よいハチミツドロップスからの脱出を描いている。
ハチミツドロップスというとどうも善いイメージしかわかないけれど、ここでは「ドロップアウト集団のくせに部活の甘くておいしい部分だけ味わっているやつら」。
部活動の存在自体が幽霊部員だらけで実質たまり場のようなもの。
グリーンウッド(魔の巣)も似たようなイメージだったな。
高校時代にゲームばっかやってないで、こういった恋愛小説読んでいれば俺の人生少しは変わったのかも知れないな...
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誰にでも弱さがある
ソフトボール部のカズ。
ゆるーくゆるーく活動しているこの部活は、彼女たち部員にとっては憩いの場であり心の拠り所だった。
ハチミツドロップスとかつての先輩たちが名づけたように、甘い部分だけ。
しかしその甘い場所はカズの妹が入部したことで変わってしまうのだ。
そして、上手くいくはずだった彼氏との関係も変化する。
全然平気!問題なし!気にしてないし!
空元気だけが虚しく響く。
大人になってみれば、(自分を客観視してみれば)それは随分と馬鹿げていて、すぐに見破れる程度のものなのだ。
が、周りにそれを気づかせまいと必死になるのは痛々しいを通り越してけなげにすら見える。
もちろん自分でもわかっているのに、それを見ないフリをして毎日を過ごす。
そんな無理はいつかは壊れる。
それでもいいのだ。
周りはこんなにかっこいいのに、私はこんなにかっこわるい......それは自分だけではないのだ。
弱さを見つめ認めることで、少女は成長する。
いたずら電話のエピソードが置いてけぼりになってしまっているのは残念。
少女から成長した母もまた、カズと同じように自分に言い聞かせているのだ、ということを言わんとしているのだろうが、いたずら電話に対して母と父は打開策を見つけられるのだろうか?
三田村のことをバカだバカだといいながら、羨ましく、まぶしく感じているのは確かだ。
変に意地を張らずに、しかし自分の信念のままつき進む。
すてきじゃないか。
甘いドロップスはいつか消え、そして残るは......。
変わりゆく状況に立ちむかうには新しいドロップスを食べることではない。
強く見せかけた自分ではなく、弱いままの自分を受入れること、そんな思いがわいてくる作品だ。
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ボクの机はボクの国(だったかな?)
中一女子に貸してもらった小説です。小学生の頃「ボクの机はボクの国」(だったかな?)という本を読んで、作品の世界にドップリと浸かったのを思い出しました。
中学生が読みそうなちょっと甘酸っぱい作品でした。今、その中一女子は宮部みゆきさんの文庫を読んでいます。だんだんと文庫レベルがアップして、「ソクラテスの弁明」に届く日が楽しみです。
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2010年一発目
やっぱりどの登場人物にも感情移入できない。草野たきさんの作品ってちょっと変わってて、登場人物を好きになるどころか逆にイライラしてしまう
ソフトボール部の伝統、ハチミツドロップス。運動部らしくなく練習なんかしない、先輩後輩上下関係なんかない、ふざけてればオールオッケー、だったはずなのに解散。失恋したのに平気なふり。ぐだぐだ。
中学生向きではないですね
Posted by ブクログ
中学生の女の子の話。恋のこと、部活のこと、自分「らしさ」のこと。主人公の女の子は苦しい時でも「らしさ」を失わないために明るく振舞っていて、読んでいてなんだか痛々しかった。明るい話なのにどうも居心地が悪い。そこで終わるのか、と思った。
2010/11/19