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NHK「わたしが子どもだったころ」で大反響! 10歳のわたしはホームレスだった――お父ちゃん、明日はご飯を食べられる? 昭和35年、10歳の著者は、父とともに、東京・池袋でホームレスとして暮らしていた。健気に生きる少女を支えてくれたのは、貧しくも心優しい人々だった。40年以上も胸に秘めてきた、つらく悲しい記憶を辿る著者の心の旅。生きる人すべてを勇気づける、児童作家の壮絶な自叙伝。
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Posted by ブクログ
【本の内容】 「お父ちゃん、明日はご飯を食べられる?」―昭和35年、10歳の著者は父と共に東京・池袋でホームレスとして暮らしていた。 健気に生きる少女を支えてくれたのは、貧しくも心優しい人々だった。 40年以上も胸に秘めてきた、つらく悲しい記憶を辿る著者の心の旅。 生きる人すべてを勇気づける児...続きを読む童作家の自叙伝。 [ 目次 ] 放浪への序章(椎名町;大塚;狭山貯水池;鮫洲;滝野川;高尾山) 放浪の始まり(九十九里村;根津八重垣町;池袋;秋津;房総へ) [ POP ] 芸人なら自分の境遇をネタにできるが、一般にはハードルが高い。 惨めさ、辛さを客観的に語るには、主観(=親)の死を待たなければならないからだ。 著者は1950年生まれ。 小学校教員を経て、児童文学者に。 長年封印してきた記憶を解き放つ自伝だ。 時は昭和35年、舞台は池袋周辺。 戦争未亡人の母は戦後、父と一緒になり、主人公「なこ」を産んだ。 事業に失敗した父は、酔っては高学歴で気位の高い母を殴り、やがて生活は困窮。 なこは日雇いの仕事をする父と簡易宿泊所を転々とする。 子供は学校に行くのが仕事とはよく言ったもので、なこには行く所がない。 お父さんを捜すという名目で映画館に潜り込み、いよいよお金がなくなればパチンコ屋の床から玉を拾い、親切な従業員の操作で現金を稼ぐ。 極道のあんちゃん、床屋のお姉さん、食堂「もうからんや」の店員など、西のじゃりン子チエ周辺には負けるが、関東ローム層にだって人情味の幾ばくかはある。 “人間の価値は学歴で決まる”というリフレインはわびし過ぎるが。 なこが新聞で読むように、昭和35年は17歳の少年が浅沼社会党委員長を刺殺した年。 その山口二矢繋がりで、以後の2号を続けます。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
「子どもって、かなしいよね。大人に決められたら逆らえないし、どんなにいやなことだって、がまんしなくちゃならないんだもん」。10才の私はこんなこと夢にも思わなかった。帰るべき家があり、家族皆一緒に生活し、毎日学校へ行く…それが当たり前だと思っていた。人間の本当の幸せとは本来「当たり前のことを当たり前と...続きを読む思う」ことかもしれない。未来ある子どもに夢と希望を持たせる、それが大人の義務であり、責任であると思う。
作者の講演を研修で聞いた。埼玉県の教育委員長まで務めた作者が10歳、突然、父親とホームレスになったことを書き綴っている。
著者は児童作家で埼玉県の教育長をされた方との事。父親の借金で家を追われ、10歳の1年間を父親とホームレスとして生活した自伝。昭和30年代の話。
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