小説作品一覧
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 マイクロノベルを200本収録。 ※ 固定レイアウト(画像)です。 「言葉」 言葉を溜めていたコップを、肘をひっかけて割ってしまった。生活や仕事や読んだ本の中から美しい文言を選んで少しずつ蒐集していた。床に散らばったそれらをあらためて見ると、どれも私の立ち振る舞いとはかけ離れたものばかりだと気づき、硝子の破片を拾いながら涙が止まらなくなった。 「観覧車」 巨大な観覧車があり、車輪の直径は視認できないほど長い。搭乗者は、地上を離れ街や山を見下ろし空を越え、やがて宇宙へ出る。1周するのに約1.2万年かかるため、道程の1%にも及ばないところで人の寿命は尽きる。遠い時間を経て、再び地球に戻った"帰還遺体"は、丁重に埋葬されるだろう。
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-嶺井琴子、二十四歳。小さな印刷会社に勤める会社員。 仕事疲れの日々を送っていたある日、夢の中に女性の「精気」を食べて生きる悪魔、「インキュバス」を名乗る絶世の美青年が現れた。彼が琴子を見て口にした言葉は…… 「うわ。この子、精気も体力も枯れっ枯れだ」 その日からインキュバスのエルゥは、琴子の8畳ワンルームを訪れるようになった。美味しいご飯と健康的な生活で、彼女の精気を育て、いずれ食べるために。 インキュバスなんかに惹かれちゃいけない、彼が優しくしてくれるのは自分を食べるためだと何度自分に言い聞かせても、おいしいご飯と温かい言葉で、徐々に惹かれていってしまう琴子。一方エルゥも、特定の女性をこんなに気にかける自分を不思議に思って……。 世話焼きインキュバスとお疲れ女子の恋の行方は? ※特典として、書き下ろし短編ストーリー「残業があった夜は少しの贅沢を」を収録。 ■□■□■□■□■□■□■□■□ 登場人物 嶺井琴子(みねい・ことこ) 小さな印刷会社で働くお疲れ気味のOL。過去のトラウマから自分を雑に扱いがち。エルゥを警戒するが、すっかり胃袋を掴まれている。 エルゥ ある日突然琴子の前に現れたインキュバス。琴子の精気をいただこうとするが、あまりの枯れっぷりに思わず世話を焼きはじめて……?
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-犬の骨を犬のようにしゃぶりたいと妹の骨にも思うだろう 第1回CINRA Inspiring Awards穂村弘賞受賞! 「未知の言語体験によって、生まれた時から見慣れてきたはずの世界がまったく新しい表情を見せてくれる。 日本語検定一級の宇宙人が書いた短歌を連想しました」(穂村弘さん) 第4回笹井宏之賞大賞受賞! 自分のからだのなかに未知の窓がいくつも開くような独特の感覚にうろたえる。大胆につかみだされる言葉の弾力と透きとおって不穏な世界に惹きつけられる。 ━━━━大森静佳(栞文より) ここにある歌たちの静かで、人けを離れて、体と身の回りをあらためて見直すような、狭い世界の可能性を追究するような、ひっそりと楽しいあり方に対して私はリアルな共感を覚えずにいられない。 ━━━━永井祐(栞文より) 【目次】 切り株の上 食物網 スムージー 身体の動かせるところ 浮石 ノウゼンカズラ 覆土 べにひかり 紙と皮 暗くなる前に日が暮れるだろう あとがき 【著者】 椛沢知世 1988年東京都生まれ。「塔」短歌会所属。2016年、作歌を始める。第4回笹井宏之賞大賞受賞。第30回歌壇賞次席。
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-思い出よ、という感情のふくらみを大切に夜の坂道のぼる 日々の労働と都市で生きる者の日常。他人からすればどうでもよいかもしれない、ただ、見過ごせないことやもの。 静かな内省を基底におきながら、希望と祈りが自然とわきあがる。 現代歌人協会賞を受賞した第一歌集、待望の新装版! 【収録歌より】 たんぽぽの河原を胸にうつしとりしずかなる夜の自室をひらく 口内炎は夜はなひらきはつあきの鏡のなかのくちびるめくる 少しひらきてポテトチップを食べている手の甲にやがて塩は乗りたり 湯船ふかくに身をしずめおりこのからだハバロフスクにゆくこともなし わが胸に残りていたる幼稚園ながれいでたりろうそくの香に 【目次】 目次 Ⅰ たんぽぽ 首のちから 窓、その他 麒麟の画像 白夜 速度にすぎず 眩暈 ハバロフスク 髪飾り 砂の風葬 まなざし はるなつあき 日記にしるす ごちそうの夢 だれのためでもなくて 手袋 噴水 かたばみ 花模様 Ⅱ コラール 夏はみな グラジオラス 苺 小籠包 ひよこ鑑定士 リネン室 反芻 虚空に座る 割れもの なっちゃんは今 錯誤 水際の胸 一万枚の窓 どくだみ 人体模型 毛布 電話ボックス 無辺 エラー 檻 泥 Ⅲ かまきり くりかえし ひるがお いちまいの光のようなもの 冬のこと アパートのゼラニウムのベランダの降りそそぐ生活感のために あとがき 【著者】 内山晶太 1977年、千葉県生まれ。1998年、第13回短歌現代新人賞。2012年、第一歌集『窓、その他』(六花書林)を刊行。翌年同歌集にて第57回現代歌人協会賞。「短歌人」編集委員。「外出」「pool」同人。現代歌人協会理事。
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-何ひとつ知りすぎたことないままにわれは二十歳になってしまいぬ 現代短歌新人賞と駿河梅花文学賞をW受賞し、映画化もされた小島なおの第一歌集が新装復刊。 【収録歌より】 こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空 もう二度とこんなに多くのダンボールを切ることはない最後の文化祭 講堂で賛美歌うたう友達のピアスの穴を後ろから見る 噴水に乱反射する光あり性愛をまだ知らないわたし なにもないこともないけどなにもない或る水彩画のような一日 【目次】 目 次 緑の祠 サウンドトラック 小説 ゴーヤを植えた あした晴れたら 夕日へ 天狗蝶、捕まえました 身の丈 〈i〉をめぐって 同時通訳 パイロット 雲雀 ノルウェーにも持って行ったノートから 空についての考察 ヒエラルキー 喜怒哀楽 UFOキャッチャー オレンジの歌 春の俳句 一コママンガ 酔ったというと 追加作品( 二〇一三~ 二〇一四) 長歌と反歌 私と職場 日当たり あとがき 【著者】 小島なお 1986年、東京生まれ。青山学院高等部在学中に短歌を作り始める。2004年、角川短歌賞受賞。歌集に『乱反射』(現代短歌新人賞、駿河梅花文学賞)、『サリンジャーは死んでしまった』、『展開図』。千葉聡との共著『短歌部、ただいま部員募集中!』(岩波書店)。日本女子大学講師。信濃毎日新聞歌壇選者。
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-海に来れば海の向こうに恋人がいるようにみな海をみている 「新鋭短歌シリーズ」での初版刊行からちょうど10年。『緑の祠』以後の作品を増補し、五島諭の全短歌作品を集成した一冊。 「『緑の祠』に、高校の教員になったばかりのころの作品を加えた今回の改訂をもって、短歌の近くに身を置いた時代に、一区切りついたと感じている」(新装版のあとがきより) 【収録歌より】 ミュージックビデオに広い草原が出てきてそこに行きたくなった 物干し竿長い長いと振りながら笑う すべてはいっときの恋 怪物もきれいなほうがいいなあと夕陽に向かってかざす羽箒 身の丈に合わない品はかなしむに足る身の丈に合わない品は 栗の花蹴散らしながら行く道のどこかに君はいないだろうか 【目次】 目 次 緑の祠 サウンドトラック 小説 ゴーヤを植えた あした晴れたら 夕日へ 天狗蝶、捕まえました 身の丈 〈i〉をめぐって 同時通訳 パイロット 雲雀 ノルウェーにも持って行ったノートから 空についての考察 ヒエラルキー 喜怒哀楽 UFOキャッチャー オレンジの歌 春の俳句 一コママンガ 酔ったというと 追加作品( 二〇一三~ 二〇一四) 長歌と反歌 私と職場 日当たり あとがき 【著者】 五島諭 1981年生まれ。2000年早稲田短歌会入会。 同人誌「pool」、ガルマン歌会で活動。
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-ゲットーで何が起き誰がどう生きたかを記録 1941年3月から43年12月まで設置されたクラクフ・ゲットー。その地で薬局を営むポーランド人の著者は、退去命令に従わず居座り、ユダヤ人への支援者、ナチの暴虐の記録者として2年半を過ごす。本書はその克明な回想録である。 ※本書は、大月書店刊『クラクフ・ゲットーの薬局』の電子書籍版です。 【目次】 初版まえがき 第二版まえがき 第一章 ゲットーの設置と編成―新しい生活―新しい知人たち 第二章 比較的平穏だった日々―最初の移送行動―ドイツの秘密諜報機関員―九四二年六月二日から四日にかけての移送行動 第三章 陸軍中尉ブスコ―一九四二年六月八日の移送行動―ゲットーの縮小―困難な生活環境―一九四二年十月二十八日の移送行動―迫害された人々の様子 第四章 プワシュフ収容所―ゲットー域の再縮小―プワシュフでの刑執行―移送者の確かな消息―ゲットーAとB―クラクフ以外から入ったゲットー住民―薬局閉店の試み―規則の厳罰化―児童施設の設置 第五章 プワシュフ収容所への移送―一九四三年三月十三日および十四日のゲットー撤収行動―心理的謎―病人および子どもたちの殺害―悪夢の光景 第六章 死者の町―ゲットーの「清掃」―ゲットーの死刑執行人―ユダヤ人警官の運命―一九四三年十二月 第三版あとがき チェスワフ・ブジョザ 訳者あとがき 登場人物一覧 【著者】 タデウシュ・パンキェヴィチ(Tadeusz Pankiewicz) タデウシュ・パンキェヴィチ 1908年サンボル(現・ウクライナ領)生まれ。ポーランドの薬剤師一家の出身。クラクフのヤギェウォ大学薬学部を卒業し薬学修士の学位を取得後、1933年父から “鷲”薬局を引き継ぎ店主となる。1947年本書の第1版刊行(1995年第3版)。1993年死去。 田村和子 たむら・かずこ ポーランド児童文学翻訳家。1944年生まれ。著書に『ワルシャワの日本人形』(岩波ジュニア新書)、訳書に『強制収容所のバイオリニスト』(新日本出版社)など。
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-昔のことが思い出せない少女が見つけたのは不思議な喫茶店。彼女は店主と話していくうちに自分のなくした記憶を思い出してゆく……。辛く悲しい記憶の先に彼女が選び出す未来とは。 ※本作は綾瀬りょうの個人誌作品の電子書籍版となります。
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-江戸川乱歩や甲賀三郎と同時期に活躍した探偵小説家。サスペンスに富む作風は現代でも充分読み応えがある。探偵作家クラブ賞受賞のちに探偵作家クラブ会長を務める。美しく聡明な人妻、伊津子。しかし夫を殺され、今は夫の同僚だった久富と再婚していた。夫が死ぬ間際書き残したのは「久」という血文字。怪しいのは同僚の久坂だったが、アリバイがあった。そんなときふとした疑念。やはり元夫を殺したのは今の夫久富ではなかったのか。葛藤に揺れ動く人妻。「不思議な母」他に「情鬼」「凧」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
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-焦る必要はない、ただ目の前の自分を全力で生きればいい 「中学に行っても、ずっとこの関係性が続くと思っていた」 変化する友情と、大人の階段を上ることへの期待と不安。 感受性豊かな思春期を過ごす青年たちの葛藤を、繊細に描いた青春小説。 みんなの人気者・晃、真面目で勉強が得意な健斗、気が利き調和的な悟。 異なる性格を持つ仲良し三人組は、幼馴染でいつも一緒に行動していた。 しかし、入塾や中学進学を機に、彼らの間には少しずつ距離が生まれてしまう。 それぞれが劣等感や嫉妬、自己への存在意義に対する疑問を抱きながらも、 彼らは心の成長を通じて、友情の大切さを再発見していく――。
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-残された最後の時間を、誰と、どこで、どう生きる? 「延命措置は望みません。自宅での療養と看取りを望みます」 それでも入院治療を勧める病院の方針に納得がいかない老夫婦は、 前代未聞の脱走計画を企てる! 本当に幸せな最期とは? 生と死の狭間で5人の主人公たちが選んだ それぞれの「旅立ち」のかたちを描く連作短編 「1日でも長く生きていてほしいと延命を願う家族もいれば、 延命よりも自由に死にたい、死なせてやりたいと願う患者や家族もいるんだよ。」(本文より) 医療の発展とともに複雑化する、「終わり」の選択。 自分らしい生き方を最期まで貫くことはできるのか。 命と尊厳に向き合う人々の姿を温かく描いた珠玉の一冊
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-虐待親だった母を未成年で殺害し少年院送りになった深津九子は、二年足らずで仮退院を迎える。退院の朝、警視庁の女性刑事が九子を訪ね、中学時代の同級生で、母親殺害に深くかかわった井村里実が自殺したと告げる。衝撃を受ける九子。さらに社会に出た彼女を待ち受けていたのは、想像を超えた周囲の反応だった。贖罪と更正が不充分との批判があがる一方、彼女を神格化するオタク集団も形成されていた。匿名性の陰にかくれて繰り返される凄絶なネットリンチ。高校一年生となった九子は、世間の悪意を一身に受けながら、自分の分身とも感じていた里実の死の真相を探る…ベストセラー「触法少女」の続篇! 長篇ミステリー〈新装版〉。
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-加賀百万石の礎を築いた戦国大名・前田利家。その娘ゆえに、波瀾の人生を歩むことになった麻阿と豪――。姉の麻阿は、柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいたのだが、豊臣秀吉に攻められ、命からがら城を抜け出す。そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、秀吉の妻になるという運命だった。一方、妹の豪は、秀吉の養女になり、目の中に入れても痛くないほど可愛がられ、秀吉子飼いの大名・宇喜多秀家に嫁ぐ。幸せな日々を送っていたが、その人生は関ケ原の合戦で西軍が負けたのを機に暗転する。時代に翻弄されつつも、実家である前田家のため、子供たちのために助け合い、生き延びていった姉妹を描くと同時に、姫たちの目から戦国乱世を活写した傑作歴史長編。
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-切なさと救い溢れる3つのラスト。 読者を半泣きさせる警察小説。 心揺さぶる哀切のミステリーロマン誕生! マンションの一室で三十八歳の女性が死亡。 大量の睡眠薬をアルコールとともに服用したことで昏睡状態となり死に至ったようだ。 テーブルには「疲れました。ごめんなさい」と印字された遺書らしきプリントも。 自死と思われたが、所轄は警視庁捜査一課の大河内茂雄部長刑事に現場への臨場を依頼した。 不自然なことが多かったのだ。 部屋のパソコンからはここ数カ月のメールが消去されていたし、死の前日にスーパーの宅配サービスに注文を入れていることもわかった。 マンション住人からの聞き込みから、複数の男の出入りが確認され、事件当夜には男女の言い争う声も聞かれていた。 大河内刑事は、被害者が中学生のときに父親が殺人を犯していたことをつきとめる。 また被害者は二年前にも大量の睡眠薬を服用し病院に搬送されたこともわかった。 捜査を進めるうちに、被害者のまわりでうごめく黒い影の存在に気づく…… 事件の謎に挑む警視庁捜査一課強行犯係のベテラン刑事の活躍を描く3篇。 切なさと救い溢れる3つのラスト。 読者を半泣きさせる警察小説。 心揺さぶる哀切のミステリーロマン誕生! 砂時計 日和見係長の休日 夢去りし街角
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-『ドグラ・マグラ』『黒死館殺人事件』と並び、日本三大奇書と呼ばれる問題作! 昭和二十九年の洞爺丸沈没事故で両親を失った蒼司・紅司兄弟、従弟の藍司らのいる氷沼家に、さらなる不幸が襲う。密室状態の風呂場で紅司が死んだのだ。そして叔父の橙二郎もガスで絶命――殺人、事故?駆け出し歌手・奈々村久生らの推理合戦が始まった。 誕生石の色、五色の不動尊、薔薇、内外の探偵小説など蘊蓄も満載。巧みに仕掛けたワナと見事に構成された「ワンダランド」に、中井英夫の「反推理小説」の真髄を見る究極のミステリー! 【収録作品】 『新装版 虚無への供物(上)』 『新装版 虚無への供物(下)』
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-幻視者たちの見た夢……伝説の幻想文学四部作! 「読めば分る。──私はこの作品について、なにも語りたくないのである」澁澤龍彦 反地上的な夢濃密な幻想、日常世界を超えた者が見るのは反地上的な夢。濃密な幻想で構築される、妖美なる博物館ーー日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは、反地上的な夢、濃密な幻想である。それを蒐集して構築される、幻想博物館の妖美さ。著者が熱愛する短篇形式への供物として捧げた13の幻想譚は、手作りトランプのように、装飾にみち色鮮やかに語られる。(『新装版 連作とらんぷ譚1 幻想博物館』) 【収録作品】 ・『新装版 とらんぷ譚1 幻想博物館』 ・『新装版 とらんぷ譚2 悪夢の骨牌』 ・『新装版 とらんぷ譚3 人外境通信』 ・『新装版 とらんぷ譚4 真珠母の匣』
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-その「Xデー」は、あなたの日常を襲う 東南海地震、そして連鎖する南海地震――南海トラフで想定される最悪のシナリオが、ついに現実のものとなる。マグニチュード9.1の激震、わずか数分で都市を飲み込む巨大津波、広範囲に延焼する火災、そして都市機能の完全な麻痺。これは、遠いどこかの話ではない。緻密なデータと科学的知見、そして過去の災害の教訓に基づき、その戦慄の瞬間から始まる数日間を克明に描き出す、究極の巨大地震シミュレーション小説。 絶望の淵で問われる「いのちを守る」ということ 通信は途絶し、ライフラインは寸断。食料も水も尽き果て、公的な救助は遅々として進まない極限状況。そんな中、若き地震学者は何を知り得たのか。防災に奔走する地方公務員は何を貫いたのか。家族を探し続ける漁師は、何を見つけたのか。そして、歴史の知恵を伝えようとする老人は、何を託したのか。一人ひとりが直面する過酷な現実と、そこで試される「自助・共助・公助」。極限状態で見えてくる人間の強さ、弱さ、そして絆の物語が、あなたの心を揺さぶる。 これは未来への警鐘、そして希望の物語 本書は、単なるパニック小説ではない。「いのちを守る」とは、具体的にどういうことなのかを問い続ける。過去の災害から学び、未来の脅威に備えるための知恵と勇気を与えてくれる一冊。家族や大切な人を守るために、今、私たちが何をすべきか。これは、私たちの明日への警鐘であり、絶望の先に見出す希望の物語。来るべき日に備え、生き抜くための力をあなたに。
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-月刊「潮」2025年10月号 主な内容 【800号記念特別企画】 「乱気流の時代」を超えて ≪対談≫ 大澤真幸 VS 柳澤田実 トランプとキリスト教の奇妙な蜜月――リベラルが生んだ異端児。 ≪対談≫ 神野直彦 VS 井手英策 持続可能な未来を考える(上)――日本人はなぜ消費税を嫌うのか。 「生活保護バッシング」はいつかあなたの生存権を脅かす。 藤田孝典 【特集】SNS選挙の深層 参院選で可視化された現役世代の本音。 伊藤昌亮 日本に必要なのは「庶民ファースト」だ!――いのちが響き合う社会へ。 前田幸男 【特集】 歴史は雄弁に語る パクス・アシアーナの時代に求められる軍縮外交戦略。 進藤榮一 昭和二十年の敗戦に至らしめた明治維新の“亡霊”。 安部龍太郎 知られざる「日ソ戦争」の暗部に迫る。 麻田雅文 【連載ドキュメンタリー企画】 「民衆こそ王者」〈識者の声〉篇 信仰によって世界と人生を広げた民衆のドラマ。 開沼 博 凡夫からボサツヘ――仏教学から見た創価学会の現代的意義。 羽矢辰夫 【ルポ】 手塚治虫 『ブッダ』誕生秘話。 前原政之 【対談】 葛西 潤 VS 新家裕太郎 創大駅伝部で切磋琢磨した二人が世界の舞台に飛び立つ! 生物学から読み解く人間の「幸せ」の条件。 小林武彦 【ルポ】 他人とつながる認知症フレンドリーな町づくり。(上) 荒川 龍 【ルポ】 群馬県大泉町が取り組む多文化共生のリアル。 高橋幸春 【好評連載】 ニッポンの問題点 森崎めぐみ VS 田原総一朗/鎌田實の「ガラスの天井」を破る女性たち 鎌田 實 ゲスト・森下洋子/高島礼子の歴史と美を訪ねて 松村克弥 VS 高島礼子/中国「世界遺産」――都市や名所に刻まれた歴史を辿る 塚本青史/Z世代のリアル 室橋祐貴/世界への扉 三浦瑠麗/その他 その他
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-ひさしぶりにウェスコット家の人々が集うクリスマス。エリザベスは弟のリヴァーデイル伯爵夫妻に招待されていた。大勢の親族のなかで、ホッジズ男爵ことコリンが居心地悪そうにしているのが気がかりで声をかける。コリンはエリザベスの弟の結婚相手のきょうだいだ。2人はおしゃべりに夢中になり、気づけば互いに特別な想いを抱くようになる。 コリンはかねてより美しく慈悲深い、年上のエリザベスに憧れを抱いていた。家族と疎遠で孤独な生い立ちだった彼だが、エリザベスと過ごす時間を通して家庭を築くことに意義を感じるようになる。 一方エリザベスは魅力的なコリンの若さをあまりにまぶしく感じ、彼と近づきすぎないよう決意する。かつての不幸な結婚生活から愛を信じられなくなっていた彼女だったが……
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-鬼の寵愛を受けた姉・和香により、地上から地獄に落とされた≪悪妹≫こと秋月茅乃は、冷酷無比な地獄の支配者≪閻王≫である六道千景に見初められ地獄の花嫁となる。茅乃はその明瞭な頭脳で地獄で起きる様々なトラブルを解決し地獄の民の信頼を得ていくが、ある日茅乃の生存を知った姉と、婚約者である鬼の一族の次期当主・上白石柊夜の謀略により、地獄に攻撃が仕掛けられて……。悪役妹が大活躍する、下克上ロマンス物語!
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-この電子書籍は、文春文庫『下町ロケット』『下町ロケット ガウディ計画』『下町ロケット ゴースト』『下町ロケット ヤタガラス』を一冊にまとめた合本です。 『下町ロケット』 池井戸潤ならまずはこれ! 直木賞受賞作 町工場・佃製作所が、巨大企業のロケット打ち上げ計画に挑戦する! 夢と現実の狭間で揺れ動く者たちを描く感動の直木賞受賞作。 2025年9月 文春文庫刊 (単行本 2010年11月 小学館/一次文庫 2013年12月 小学館文庫) 『下町ロケット ガウディ計画』 宇宙から体内へ──町工場の夢は終わらない 新たな危機に直面した佃製作所が挑戦するのは「人工心臓」!多くの患者を救うべく町工場が動き出す〈下町ロケット〉シリーズ第2弾。 2025年 文春文庫刊行予定 (単行本 2015年11月 小学館/一次文庫 2018年7月 小学館文庫) 『下町ロケット ゴースト』 新たな難問を前に、天才エンジニア現る! 絶体絶命のピンチの中、佃製作所は新規事業に挑む!新たなるライバルと仲間、そして裏切り……〈下町ロケット〉シリーズ第3弾。 2026年 文春文庫刊行予定 (単行本 2018年7月 小学館/一次文庫 2021年9月 小学館文庫) 『下町ロケット ヤタガラス』 ロケット、そして農業へ──シリーズ第4弾 「無人農業ロボット」の開発競争に参画した佃製作所。情熱と技術力で最大の難題に挑む!〈下町ロケット〉シリーズ第4弾。 2026年 文春文庫刊行予定 (単行本 2018年9月 小学館/一次文庫 2021年9月 小学館文庫)
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「日本語のロマンティックの源泉『万葉集』の、新しい形の入門書&選歌集。 こういうの待ってました!」―たられば氏推薦! 私たちが普段よく口にする言葉には、古典を題材にしたものが多くあります。 たとえば「むなしい」。 万葉集ではこんな歌に登場します。 世の中は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり (大伴旅人 雑歌 夏 巻第五 793) 【訳】 この世は空しいものだとはじめて思い知ったとき、いよいよますます悲しく思われるよ。 【解説】 「世の中は空しい」というのは、仏教の思想に基づいたものですが、妻を亡くし、不幸なことが重なり、さらに大事な人(弟ではないかといわれています)が亡くなったとの知らせを受けた大伴旅人にとっては、生きることがつらく悲しく感じられたようです。「心も崩れんばかりに悲しみ」涙を流したと添えられています。 言葉の意味や典拠を知ると、古代の日本人、そして日本文化とつながることができます。 「ちはやぶる」「なでしこ」「わたつみ」「言霊」「誰そ彼(たそかれ)」・・・知っていたら教養にじみ出る言葉から、 「さくら」「富士」「夢」「恋」など、普段よく口にする言葉の奥深い意味まで。 本書は、歌人でもある著者が、現代の人が「いいね!」と感じるトピックを選び出し、100個の穴埋めクイズにして紹介します。 小学校高学年から読めるルビを振っていますので、親子で楽しみながら、豊かな万葉集の世界を旅しましょう。
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-「少年少女譚海」、「講談雑誌」、「新少年」などの雑誌に発表された人情譚、怪異譚、冒険譚――。 文豪・山本周五郎による、これまで単行本に収録されなかった作品、流布版との異同の多い作品を一挙集成! 長篇2作品、短篇19作品、幻の作品群が姿を現わす! 山本周五郎が戦前に発表した時代小説は、探偵小説ほど未発見の作品は多くない。それでも散逸が激しい「講談雑誌」や少年雑誌、注目される機会が少ないマイナー雑誌や専門誌などに掲載された作品は、埋もれたままになっている。 本書には、『山本周五郎探偵小説全集』にも、〈周五郎少年文庫〉にも収録されていない、周五郎が戦前に発表した時代小説の中でも特に珍しい作品ばかりを収録した。その多くは単行本未収録で、単行本が底本として流布している作品の初出誌版、逆に初出誌が底本として流布している作品の初単行本版なども収めた。興味のある方は、バージョン違いの作品を比較してみるのも一興である。(「編者解説」より)
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-「少年少女譚海」掲載の冒険譚から、「新少年」掲載の短篇ミステリ、「講談雑誌」掲載の艶笑譚まで――。 文豪・山本周五郎による、これまでの全集/選集に収録されていなかったミステリを大集成! 長篇3作品、短篇10作品、すべて単行本初収録! 〈周五郎少年文庫〉の完結直後、山本周五郎の作品を蒐集されている小林俊郎氏から所有している周五郎作品のリストをお送りいただいた。そのリストには「少年少女譚海」、「新少年」を中心に、単行本未収録の二〇作品のタイトルと初出誌が記されていた(その中には長編連載『幽霊要塞』の全巻号揃もあった)。早速、小林氏に連絡を取ったところ、貴重な雑誌を貸していただくことができ、本書『山本周五郎[未収録]ミステリ集成』』の刊行に繋がった。 本書は、『山本周五郎探偵小説全集』にも、〈周五郎少年文庫〉にも収録されていない、周五郎が戦前に発表した探偵小説の中でも特に珍しい作品ばかりを収録した。全作が単行本初収録で、底本はすべて初出誌である。(「編者解説」より)
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-アメリカ大統領、演説中に謎の死! 人工知能と遺伝子工学を統合した者が世界の覇権を握る── 米軍最高の知将が予見する近未来小説 2054年、核戦争によって荒廃したアメリカでは、ポピュリズム新党が台頭し、党首のカストロは10年以上も大統領として政権を握っていた。その支配を強固なものにしようとする政策は、市民の暴力的な抵抗運動を強める結果となっていた。ところが突然、大統領は国民への演説中に倒れる。さまざまな誤報が飛び交うが、政府はしぶしぶ彼の死を公表した。同時に人工知能や遺伝子編集など最先端テクノロジーの国家機密の漏洩も発覚。はたして大統領の急逝と関係はあるのか? 政府への国民の不満は高まり、アメリカは分断の道を進みはじめる衝撃のシミュレーション。 全米震撼のベストセラー『2034 米中戦争』から20年後の未来を予見! 恐るべき未来を描く、NYタイムズベストセラー小説!
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-気力を喪うひと、生きる理由が分からなくなるひと、 そして惑う母、辛い父に捧ぐ、 懐かしくて真っさらな日本人の物語 時は、たった今の令和の時代への渡り廊下のような一夜。 平成の終わりだけが告げられ、次の時代が令和となることはまだ分からないという平成29年、西暦2017年の12月だ。翌々年の5月には令和の世となる一歩前である。 場所は古都の没落した家、そこで始まった何気ない夜に、百年を見渡す物語が、思いがけず隠れていた。蔵の財産をすべて捨てるというユニークな直接行動をとる祖母が、ほんとうは日本人と日本社会の闇と格闘する日々を重ねてきた。それを29歳、みずからも苦しみのただ中に居る男子の手で明らかにする姿を、意識の流れと呼ぶべき手法も用いて劇的 に、哀切に、そして平易に、語り尽くす。 深まる闇の時代を一体どうやったら生きられるのか。 胸に染み入るその答えがここにある。 百年を見渡す日本にしかない物語。 待望の文庫化!
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-かつて、いろいろな俳人たちが似たような試みをした。しかし、そのほとんどは自らの仲間の作品を紹介することに終始したり、あるいは海外での覇権を目指すものだった。しかるに、この『国際俳句歳時記 夏』はあまりにも無欲である。向瀬美音は、同じ季語を違う国の人たちがどう愛し、どう作品にするかをひたすら見守った。 (序より・櫂未知子) Reckless hoping to tie in with haiku / Its a daring challenge ―― Contains 99 words of "KIGO" ―― In the past, various haiku poets have made similar attempts, but most of them have been limited to introducing the works of their own colleagues or aiming for overseas supremacy. This International Haiku Chronicle of Summer, however, is too unselfish. Mine Mukose devoted herself to seeing how people from different countries loved the same seasonal word and how they created their own works. (Michiko Kai)
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-悩みながらも毎日を頑張るあなたへ。心がキラキラ輝く魔法の言葉集 心が苦しく、助けてほしい時に。 小さな幸せを見つけるコツから、心が楽になり、自分自身や人を大切にする方法まで、日々の暮らしに寄り添う言葉たちが、あなたの心を優しく照らします。 著者が書く言葉や絵が、あなたの心を優しく励まし、勇気づけ、生きやすい心に変えていく奇跡のステキなメッセージ集。 「人と、この世にたった1人のすばらしい自分を比べる必要はない」 「自分をどんどん褒めてあげよう」 「もっと、自分に自信をもって。きっと大丈夫、絶対に大丈夫」 「悩み、苦しみは、学びのプレゼント」 「あなたが生きていることで、もう充分、人の役に立っている」 たくさんの言葉たちがあなたを待っています。
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-生きてる限り、ワンチャンス! 沢崎大輔、26歳。仕事の傍らドライブ、野球観戦、推し活と、そこそこ満ち足りた日常を送る平凡な会社員。 そんなある日、タイムカプセルに入れていた20年前の自分からの手紙が届く ――“しょうらい、なにになっていますか”。 職場の先輩や同い年の野球選手の死に直面し、「このままでいいのか」と一念発起した大輔は、かつて夢見た声優への道に挑む決意を固める。 20代後半・未経験というハンデを抱えながらも、声優事務所「if」代表の亀井、元声優のマネージャー・由香のサポートを受け、夢に向かって走り出すが……。 たとえ傷ついても、決して人生を諦めない。 夢と現実、過去と未来の狭間で迷うすべての人に贈る、再挑戦の物語。
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-文学史に登場しない幻の作家の代表作「俺の自叙伝」をはじめ、珠玉の滑稽小説7作品を完全収録。 大泉黒石は正統な日本近代文学史に登場しない、幻の作家である。1919年に『俺の自叙伝』を刊行すると、たちまち売れっ子作家となる。しかし、学閥的文壇に属さないため、芥川龍之介、佐藤春夫など、当時の帝大、慶応卒などのエリート作家たちから疎まれ、文壇排斥運動を起こされ、短期間で姿を消すことになる。ちなみに黒石の三男は、昭和の怪優・大泉滉で、次女・洽(あい)の娘は、アメリカの大富豪で2023年に急死した、アナ・シェイだ。 代表作「俺の自叙伝」は、ロシア人外交官を父に持ち、若くしてヨーロッパを彷徨い、ロシア革命から逃れて日本に帰国。東京の下層社会で極貧生活を送りながら旺盛な執筆活動を始める……、ドラマチックな展開が続くが、実は、この作品は「自叙伝」ではなく、「俺の自叙伝」という創作だからややこしい。 「俺の自叙伝」以外には、「剣劇役者」、「恋愛禁物会」、「裏と裏」、「砥石の袋」、「毛皮の褌」、「酸と亜爾加里」の貴重な滑稽小説6篇も収録されている。文芸評論家・志村有弘は、「黒石の滑稽小説には、落語の落ちの手法が用いられ、深い虚無思想を根底としながらも、無類の饒舌とユーモアに特色がある」と指摘している。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年8月29日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
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-怪談社の糸柳寿昭が取材する怪の人間模様。 軽妙な語り口からいつしか思いもよらぬ深い闇へ。 怖ろしいものはとことん怖ろしく、泣ける話には涙腺崩壊。 怪談師が取材した≪心乱される≫怪奇譚! すべての怪は人間の心、強すぎる想いから生じると言っても過言ではない。 愛が過ぎても、憎しみが過ぎてもどこかが狂いだす――。 ・肝試しに選んだ廃ホテルで消えた女性。見つかった時の恐ろしい行動とは…「土下座する義務の愛」 ・ゴミの中身をチェックしてくる隣人の異常行動。ヒトコワと思いきや真に恐ろしきは…「隣人としての愛」 ・喧嘩別れになった親友の大工が建ててくれた家。その後、親友は事故で亡くなり、床下からある物が…「友と建てた愛」 ・引っ越してきた時から子供の笑い声が聞こえる部屋。原状回復されていない壁紙に曰くが…「不都合な事情の愛」 ・テレビをくだらないと断ずる男に訪れたある出会い。やがて価値観を変える不思議な現象が…「下劣な番組に贈る愛」 ・優等生の仮面を被り続ける娘の闇と、家に現れる不気味な人影の因果。ある日、警察から電話が…「「幕が閉じた愛」 ・心に傷を負った夫婦の元へ逃げ込んできた虐待を受けていた一匹の犬。そこには導きと深い因果が…「オマエの愛」 ・孤独死した女性の部屋の遺品整理で出てきた日記帳。ゴミ袋に捨てようとすると老婆の声が…「誰も知らない愛」 ・久しぶりに戻った地元で通りかかった懐かしい駄菓子屋の主人と馳せる怪奇なノスタルジックとは…「懐かしき愛」 ・仏間に掛けられた夫の遺影を外してから家の中に起きる怪異。だが原因はもっと根深いところに…「地獄が始まる愛」 他、思わず泣ける話と震えが止まらない話が交互に襲い来る体験談49篇を収録。
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-1巻924円 (税込)旅館の客室で目にした不気味な面… 「重岡様は、こちらが何かの面に見えるのですか」 女将が言うには、それは面ではなく鏡で… 恐ろしさのあまり狂死した死者のようなその顔は―― 収録作「無貌の面」若本衣織 より 「旅」に纏わる最恐怪異譚38話! 最恐最悪の旅! 良き思い出となるはずだった「旅」に容赦なく降りかかる禍の数々…。 趣味の離島キャンプ、深夜海中から伸びたロープを引く裸の男の姿が…「浜へ来る」 母との旅の車中、乗り合わせたのは死んだ夫と父にそっくりな二人組で…「東京見物」 ある安宿、ノックに続き「そんなんしたらあかん」という男の声が…「関西」 無断放浪癖のある元彼が送ってくる写真に写っていたのは…「元彼独り旅」 着物姿の女性が描かれた土産物の菓子を爆食した彼女は一月も経たないうちに出奔し…「竈食」 など、最恐の旅・最悪の旅38話収録!
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-異形の恐怖 七人怪談集 強烈な個性が刻む奇想のアンソロジー 「見られたから、殺せない」 深夜の玄関で遭遇した恐ろしい化け物の姿(「顔面童子とろうろく女」より) 新鋭から熟練まで強烈な個性が光る怪談巧者7名が集結した奇想の怪談競作集第2弾! ・とある遊園地のお化け屋敷に入った者の凄惨な末路「喘鳴館」(蛙坂須美) ・深夜にクローゼットから響く咳の恐ろしい原因「養分」(藤野夏楓) ・訪れた実家で次々と炙りだされる兄の異常性と昏い記憶に彷徨う怪異が絡み合う長編「身裂き」(沫) ・山中で遭遇した異様に巨大な羽虫の大群がもたらす怪「森林管理」(クダマツヒロシ) ・田舎の物件で突如起きた凶事と明らかになる忌まわしき因果「古民家へようこそ」(つくね乱蔵) ・男に襲われる不快な悪夢。その戦慄の原因とは…「亡友二名」(郷内心瞳) ・怪奇現象が頻発する住宅地で体験した身も凍る恐怖「別海町の住宅」(匠平)など全35話収録。
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-浅草・吉原・隅田川… 台東区の怖い話 世界中の人が集まる東京下町の一大観光地・浅草。 伝統と先端、信仰と娯楽が交錯するこの町には古くから魑魅魍魎が潜む…。 ・大河ドラマで注目を浴びる吉原の地に巣食う女たちの念と怪異の数々「吉原奇談」「ろくろ首の遊女」他 ・歴史書物に記録された何百年も寺に巣食う恐ろしすぎる妖怪「浅草寺のばけもの譚」 ・銀座線の向こうに広がっていた時空を超えた地下異空間「再会の地下商店街」 ・出ると噂される某遊園地で体験した本物の恐怖「お化け屋敷の怪」 ・神田川・柳橋付近に潜む命を狙う危険な怪異「川に棲むもの」 ・隅田川に架かる歴史的名橋のうえで佇む無数の黒い影「言問橋無情」 ・我が国初の青酸カリによる毒殺事件と蔵前の空に響きわたった死者の声「校長毒殺事件」 ――など、江戸時代から現代まで新旧の怪談奇談を5名の怪談作家が綴る台東区東部のご当地怪談集!
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-「“にょにょさま”って誰なの?」 怪談×漫画×考察が生む、新たな恐怖。 謎の存在=にょにょさまから我が子に渡され続ける二十円。 二十は二重? 積み重なる円=縁が結ばれる先の恐怖とは――!? 怪異を考察し恐怖を炙り出す新たな恐怖夜話! ★曰くつきの怪談「因果」とは? 日本海沿いの漁師町。 幼い娘が「にょにょさまにもらった」と十円玉を二枚、握りしめて帰ってくる。 「にょにょさまって?」 「にょにょさまは◎△$♪×¥●&%#?!だよ」 娘は笑顔で答えるのだが、なぜか母の耳には肝心の部分が聞き取れない。 娘の声がそこだけ、まるでテープを逆回転しているような音になって聞こえる。 何か変だ。 Aさんは気になりつつも娘の手から十円玉を預かり、ぶたの貯金箱にひとまず入れておいた。 そんなことが一度きりでなく、それから何度も何度も続いた。 それこそ、ぶたの貯金箱がずっしりとしてくるほどに。 ある日、魚市場で娘が歓声をあげた。 「にょにょさまの赤ちゃん!」 小さな指が差す先にあったもの。 それは「ホヤ」であった……。 はたして、にょにょさまの正体とは何なのか? 二十円に込められた意味とは? 稀代の蒐集家・斉砂波人の曰くつき怪談「因果」を『となりの百怪見聞録』の綿貫芳子が漫画化! 3人の怪談作家がそれぞれの視点で怪の真相を考察する冒頭企画のほか、斉砂波人の取材した怪異を、斉砂本人と高田公太と吉田悠軌がそれぞれの解釈で紡いだ深怖い恐怖譚三十篇を収録。 聞き書き怪談の本質に迫る革新的恐怖体験がここにある! ★斉砂波人より読者の皆さんへ 本書は僕が聞き集めた怪談を僕、吉田悠軌氏、高田公太氏、そして漫画として綿貫芳子氏の四人で形作ったものです。 僕が体験者・関係者から聞いた話を彼らに話し、三人はそれぞれの視点でそれを漫画や怪談の形に紡いでくれました。 本書の意義とは、怪談とは伝聞で伝わるものであることに由来しています。 人から聞いた怪しい話をまた次の人へと語る、書く、描く。 その途中で口を動かす者、手を動かす者がそれぞれの琴線に触れた部分を強調し、そうでない部分が削られ、新たな形を成していく。 その瞬間こそが〝怪談が生まれる瞬間〟なのです。 皆様も本書を読んで、是非語りたくなった怪談を探し、そっと誰かに話してみましょう。 きっと、そこには怪談の大いなる愉しみが待っています。
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-人生のご褒美は出会いと発見(「お悔やみ欄」)。老人たちが暮らす施設は小説の世界(「施設生活・悲喜こもごも」)。祖先が遠い世界から見守っていることを実感(「奇石」)。生きることは悲しみに支えられている(「ブルー・フィクサチーフ」)。老いていく過程で夫婦が納得の世界を見つけていく(「滲むシャボン玉」)。老いることの実態が淡々と描かれる味わい深い5篇の小説。
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-夏休み最初の一週間,ぼくはいやいやキャンプに参加することになった.大量の蚊,ハイキング,工作……ジゴクだ!イェルクへのいじめが気がかりながら何もできず葛藤するうちに,毎晩夢にオオカミが現れて…….理屈っぽいぼくと気の優しいイェルクが,互いを思いやり友情を育んでいく.2024年ドイツ児童文学賞受賞作.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
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-幻影の都市は、ここへ迷いこみ、病み衰えた者の目の前にだしぬけに現れる 女王の実在を疑うことは、砂上国では禁忌とされる。たとえだれも会ったことがなくても、女王が存在するからこそ、砂上国は存在している。それが暗黙の了解だった。砂上国では、言ってはならないことがある。考えてもいけないことがある。たとえば、こんなことだ。(本文より) 死んだ都に砂まじりの寂しい風が吹く……。かつて栄えた国の終わり、世界の終焉を美しい文体で描いた幻想小説。電子オリジナル作品。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)、第10回日本歴史時代作家協会賞文庫シリーズ賞(2021年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は230冊を超える。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 六四(むし)たちが躍りだす! 五十の名句と細密画が響きあう。虫めづる俳人と『わたしはイモムシ』で話題の人気画家がおくる驚異の画文集! 「読者には桃山さんが全身全霊で描いた虫の絵をじっくり味わっていただきたい。そうすると、虫の句にも新たな息吹が宿り、一層十七音の妙を感得することができるだろう」(堀本裕樹) 「いつもより歩調を緩め、虫の存在を気に掛けながら歩けば、ひび割れたアスファルトにタンポポが咲き、ハナアブが休んでいることに気がつくかもしれません。その時、胸を駆け抜けるちいさな喜びが、句や絵のきっかけをもたらすのではないでしょうか」(桃山鈴子)
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-190cmを超える長身、低めの声、それに似あわないほどの童顔。高校1年生の葛城和斗の特徴だ。 外見と声のちぐはぐさから、子役時代の事務所で居場所を失くしてしまった和斗は、事務所を移籍してバーチャルライバー「オズワルド」としてデビューを果たす。 金髪で鼻筋が通っていて端正な顔立ちのオズワルドの外見は和斗の声にぴったりで、同期デビューのダンスが上手なバンズ、とんでもない美声を持つヴェールとの3人組ユニット〈一等星旅団〉として徐々に人気を獲得していく。 しかし、バーチャルライバー「オズワルド」として生きながらも、和斗は未だにちぐはぐな自分自身への葛藤を抱えていた。 そんなある日、クラスメイトの二条史恩にオズワルドの動画を見られたうえに、「……この人、葛城くんだろ?」と気づかれてしまう。 御曹司でバレエダンサーとしても活躍するキラキラと輝く一等星のような二条との出会いが、和斗の人生を大きく動かしていきーー。 魔法のiらんど第3回恋愛創作コンテストBL・ブロマンス部門賞受賞作!
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-作品に投影された、体験にもとづく多様性と身体性、アメリカへの批判精神。 従軍体験がもたらしたナイーヴな身体性と意外な成育歴から見えてくる多様性が、ヘミングウェイ作品の核をなしていた! 『老人と海』『敗れざる者たち』『移動祝祭日』『日はまた昇る』の4作品に、気鋭の翻訳家・アメリカ文学者が、ファンも驚愕し納得する独自の視点から光を当てる。特異な幼少期を送り、死線をくぐり抜けた彼だからこそ持ちえた、多様性への共感や深い倫理観、自然への畏敬の念。それらは、揺れる人格とセクシュアリティに悩んだヘミングウェイの意外な一面と共振する。その「弱さ」や「ナイーヴィティ」こそが、アメリカ文学を変える傑作を生み出す源だったと著者はいう。新たな解釈や読み解きから、ヘミングウェイ作品の現代性を詳述、いまこそ読むべき作品の本質を提示する。 2021年10月に放送されたNHK「100分de名著 ヘミングウェイ スペシャル」テキストに描き下ろし1章を加えた「別冊 100分de名著 集中講義」シリーズ最新刊。著者は2025年度・朝日新聞「文芸時評」欄を担当するなど、文学作品の読み解きの新しさに定評がある。その切れ味と深い説得力が発揮された、知るだけでなく「面白く読める」解説書。
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-20世紀英国を駆け抜けた、ふたつの一族を巡る物語。 〈クリフトン年代記〉ここに完結! 幻の短編新訳を特別収録! バッキンガム宮殿での叙勲式を迎え、ハリーは家族が見守る前で爵位を授けられる。エマは新首相マーガレット・サッチャーに実力を買われ、閣僚に任命される。ジャイルズは選挙に敗北したものの、人生を分かち合う伴侶とついに幸せを手に入れていた。それぞれが幸福な結末を迎えたかに思えたが、予想だにしない悲劇が彼らを襲い――。イギリスの激動の時代を駆け抜けた100年の物語が、ここに幕を下ろす。
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-東西冷戦下、一族に襲いかかる試練―― 衝撃の連続、終幕の序章! 幻の短編新訳を特別収録! 選挙が近づくなか、ジャイルズは政治家生命を危険にさらす決断をする。東ドイツで出会った運命の女性カリンを国外脱出させるため、厳戒態勢のベルリンの壁を越え、救出作戦を決行するのだ。だがその裏には衝撃の事実が隠されていた。一方、スターリンの真の姿を暴いた本の出版に成功したハリーのもとへ、思いがけない吉報が届く。しかし運命はあまりに残酷で……。クライマックスを迎える第6幕!
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-魅力全開! 単行本初収録の詩やエッセー、亡き人たちへの追憶、パロディ、若き日の戯曲、そして自伝風の読む年譜。欲ばりで楽しいヴァラエティブック。【収録作品】●エッセー・コレクション:子どもの歌の歴史を語る名エッセーなど初収録の11篇 ●懐かしい人たち:寺山修司、武満徹から大岡信、和田誠まで(追悼詩も多数収録) ●戯文五つと戯詩ひとつ:ビートルズから夏目漱石まで。愉しいパロディ6篇 ●戯曲 お芝居はおしまい:29歳の若き詩人が書いた喜劇三幕の長篇戯曲を初収録 ●小詩集:石牟礼道子さんとの「空想の対詩」のほか、多彩な作風の詩集未収録19作 ●自伝風の読む年譜:自身の文章の他に、書評、インタビュー、新聞記事も多数収録
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