潮谷験のレビュー一覧
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メフィスト賞受賞作品で、人の心の闇、人の悪い部分や弱い部分に迫った作品。そこに、宗教も絡んできて「人はどう自分を見つめ受け入れ、自分自身を社会の中で育てていくか」ということを考えさせてくれる作品。ある意味、人って何考えているのかわからないし、何をするのかもわからない怖い生き物だよねとも感じさせるぶっ...続きを読むPosted by ブクログ
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思ったより展開が早い段階で進んでびっくりしました。人間の心理とか難しいことは言いませんが、こうやって複雑に絡み合うんだろうなって思いました。Posted by ブクログ
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義理の妹に誕生日でもらった小説
前半は主人公の暗さが読みづらかったけれど、後半から面白くなってきてラストは一気に読めた
荒削りだけれど勢いがあり、デビュー作らしい小説でしたPosted by ブクログ -
病気の特性が犯人を特定するキーになったりもするのだけれど、さすがにこれを特殊設定ミステリと呼ぶのは無理があるだろう。お話の軸になるのは犯人当てではなく、謎の病気の正体を巡る探求だし。最後にはそこからあれれと言うような大風呂敷を広げる。この世界観はやっぱりSFと呼ぶべき。SFの読者に歓迎されるかという...続きを読むPosted by ブクログ
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一ヵ月間何もしなくても百万円もらえるアルバイト。ただし、「押せば幸せな家族が破滅するスイッチ」を持って生活しなければならない・・・
軽妙な語り口だが、テーマは決して軽くないので、様々な読み方ができる作品だと思う。
内容紹介では「本格ミステリー長編」と書かれているが、私は「若者の成長とトラウマ克服の過...続きを読むPosted by ブクログ -
宇治でパン屋を営む幸せな家族を破滅に導くスイッチを押すかどうかのアルバイトに駆り出された女子大生。スイッチの機能を持ったスマホを置き忘れたら押されてしまった。押したのは誰で何のために押されたのか?
ゲーム小説かと思ったら、救いや悟りにつながる宗教の話だった。
二重三重に貼られた嘘や仕掛けがどんどん炸...続きを読むPosted by ブクログ -
あらすじを読んだときの印象より、意外と難しい話だったなぁと思う。宗教や哲学チックな内容もあった。純粋な悪を現実世界で考えたくないが、どこかにあるのかなぁ。Posted by ブクログ
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大学生の箱川小雪は他の学生たちと一緒に、スイッチを押したら支援するパン屋の家族が不幸になるという悪意の実験に参加するというストーリー
宗教によって人が悲しんだり、悩んたりするのはいつの時代も変わらないのかなと思います。勿論、純粋に人を幸せにはしたいという人もいたのかもしれない。
根拠もないのに人...続きを読むPosted by ブクログ -
読みやすく面白かったのです。
個人的には主人公箱川が自分を大事にしようと変わったきっかけ(友人の言葉)が薄っぺらいと感じ、そこが気になってもやもやしてしまいました。Posted by ブクログ