潮谷験のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「”純粋な悪”は存在するのか」
帯に書いてあるようなスイッチの実験はあくまで最初の導入編。その後に展開される”純粋な悪”とは何かが本編。途中で宗教とか二重人格とかも絡んできて、だんだん複雑な推理ゲームになっていく。
主人公の箱川小雪がちょっと変わり者で、日常生活における判断にコイントスの裏表を使ってる。恣意的にコイントスの結果って変えられるのでは?って思ってたけど違うみたい。本当に50%の確率で裏表が出るらしい。たまに使いたいって思った私は二重人格⁉︎
あとは“純粋な悪”の反対を”中途半端な善意”と表現しているのが興味深かった。この表現は結構好き。
帯の内容はあくまで導入部分で、本編はミ -
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Posted by ブクログ
滋賀県大津市にある小学校でのこと…5年生の教室内で起きた不可解な出来事は、LSDの略称で知られる悪名高い幻覚剤を4人の小学生が摂取するという…
この地でばら撒かれているLSDが「バニッシュ」と名づけられ被害児童が小学生だったことに驚いたのだが、刑事が動き出した頃に薬物撲滅キャンペーンのイメージキャラクターに選ばれた俳優の師道が協力し、事件の真相に辿り着く。
それが始まりであり、そこから数年経って動きだしたのは俳優だった師道が国会議員にのしあがったことで、彼に不審を抱くのは刑事の娘と元子役の支倉だった。
二人が仲間を集って調査を始めた矢先に誘拐事件が起き…。
展開が多くて何度も振り返りな -
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