潮谷験のレビュー一覧
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「期限までに押せば、自分とは無関係のパン屋が経営破綻する」そんなスイッチをインストールされた主人公たち6人。押すことで発生するメリットは何も無いのだが、期限直前になり主人公のスマホを奪われてスイッチを押されてしまった。それだけに留まらず、スイッチを呼び水としてパン屋を営む夫が妻に殺されてしまった。本作はこのスイッチを押し、殺人を唆した人物を探るミステリーの様なものが主である。そんな中、主人公のある特殊能力が真相に関わってくるのだが、これがまぁオカルトであるので、微妙な読後感である。しかし、トリックに関しては意表を突かれたので、その点をどう見るのか次第で評価が分かれそうだと思う。
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Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
書物、人形、恋ごころ。人の噂も燃え盛る。炎ゆらめく25編!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』『新しい法律ができた』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第六弾!
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第6弾とのこと。第1~5弾までは未読。とりあえず最新作から読んでみようと思い手に取った。
最初の一文は必ず「それはそれはよく燃えた」で -
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Posted by ブクログ
「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されて -
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Posted by ブクログ
「”純粋な悪”は存在するのか」
帯に書いてあるようなスイッチの実験はあくまで最初の導入編。その後に展開される”純粋な悪”とは何かが本編。途中で宗教とか二重人格とかも絡んできて、だんだん複雑な推理ゲームになっていく。
主人公の箱川小雪がちょっと変わり者で、日常生活における判断にコイントスの裏表を使ってる。恣意的にコイントスの結果って変えられるのでは?って思ってたけど違うみたい。本当に50%の確率で裏表が出るらしい。たまに使いたいって思った私は二重人格⁉︎
あとは“純粋な悪”の反対を”中途半端な善意”と表現しているのが興味深かった。この表現は結構好き。
帯の内容はあくまで導入部分で、本編はミ -
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Posted by ブクログ
滋賀県大津市にある小学校でのこと…5年生の教室内で起きた不可解な出来事は、LSDの略称で知られる悪名高い幻覚剤を4人の小学生が摂取するという…
この地でばら撒かれているLSDが「バニッシュ」と名づけられ被害児童が小学生だったことに驚いたのだが、刑事が動き出した頃に薬物撲滅キャンペーンのイメージキャラクターに選ばれた俳優の師道が協力し、事件の真相に辿り着く。
それが始まりであり、そこから数年経って動きだしたのは俳優だった師道が国会議員にのしあがったことで、彼に不審を抱くのは刑事の娘と元子役の支倉だった。
二人が仲間を集って調査を始めた矢先に誘拐事件が起き…。
展開が多くて何度も振り返りな