潮谷験のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自殺を『生命自律』と称して、服毒自殺を遂げた気鋭の哲学者、陰橋冬の死と言葉は、自殺を肯定する多くのフォロワーを生んだ。その肯定を強めるために、難病でこの世を去った作家の姉の小説が使われている。その状況への憤りから、自殺の否定を訴える作家の弟は、生命自律を肯定する三人の人物と対談することになるのだが――。
これが本作の導入。読み心地自体は軽やかですが、テーマは、『自殺』とかなりヘビーな話題を扱っていて、端々に、心の触れてほしくない部分に触れてくる言葉が置かれているのが印象的でした。書かれた時期がミステリとそして物語を形作る上で、切り離せないところも魅力的。
結末をどう判断するかで、評価 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった
読む前、読み始めてすぐは自分とは無関係な家族を破滅するボタンを手にした時の葛藤を巡る物語かと思っていたが、それが違うと気づいて、これはミステリーの流れだぞと分かってからもとても面白かった。ミステリーとしても人の心を扱う物語としても面白かった。読んでいるこちら側にもしっかりと情報が提示されるのもいいね。
新興宗教の話もなかなか興味深い。
スイッチというタイトルも、主題となっているアプリのスイッチの他にも小雪などが扱える自分の心を扱えるスイッチや柚子が犯行に至ってしまうスイッチなど誰の心にもあるスイッチもかけられているのかな。
「自分の価値をゴミ箱に放り投げることは、無意味に人を -
Posted by ブクログ
何コレ?! 怪物とゆるふわキャラが大暴れする荒唐無稽SF×政治社会派ミステリー #ミノタウロス現象
■あらすじ
世界各国で怪奇現象が発生、各所で突然に牛の怪物が出現するようになってしまった。舞台が変わり日本の眉原市では、最年少女性市長である利根川翼が市政の様々な問題に苦慮していた。ある日、翼と議員たちが市議会議場で話し合いを進めていると…
■きっと読みたくなるレビュー
なんじゃこれ、もうこんなミステリーを書けるのは潮谷先生しかいないよ。天才的発想力、この緩さとシビアさの絶妙なバランス感覚、これは凡人には絶対書けない。しかも今回はエンタメ要素もしっかりありますし、唯一無二の作品ですね。
本