潮谷験のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読む作者だったが、タイトルが、気に入った。途中、まだるっこしい書き方だなぁと感じたが、最後まで読んでよかった。面白かった。種明かしが何重にもなっていて、もう一回読んだ方がいいのかもと思ってしまった。
三つ子なの?4つ子なの?最後までわからないところがよかった。ミステリーを読み慣れている人ならわかったのかな。
貴族たちのいる王政からフランス革命をはさんで、平民たちが政治を司る平等な社会へ。それでも、欧州は元々の資産を多く持つ貴族たちがいまだに裕福だとか。
人間の価値は同じだというが、貧富の差は教育にも影響する。三つ子達が、努力して獲得した四つ首城を守るために、それぞれが出来ることをしたのだ -
Posted by ブクログ
自殺を『生命自律』と称して、服毒自殺を遂げた気鋭の哲学者、陰橋冬の死と言葉は、自殺を肯定する多くのフォロワーを生んだ。その肯定を強めるために、難病でこの世を去った作家の姉の小説が使われている。その状況への憤りから、自殺の否定を訴える作家の弟は、生命自律を肯定する三人の人物と対談することになるのだが――。
これが本作の導入。読み心地自体は軽やかですが、テーマは、『自殺』とかなりヘビーな話題を扱っていて、端々に、心の触れてほしくない部分に触れてくる言葉が置かれているのが印象的でした。書かれた時期がミステリとそして物語を形作る上で、切り離せないところも魅力的。
結末をどう判断するかで、評価 -
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