【感想・ネタバレ】スイッチ 悪意の実験のレビュー

あらすじ

夏休み、お金がなくて暇を持て余している大学生達に風変わりなアルバイトが持ちかけられた。スポンサーは売れっ子心理コンサルタント。彼は「純粋な悪」を研究課題にしており、アルバイトは実験の協力だという。集まった大学生達のスマホには、自分達とはなんの関わりもなく幸せに暮らしている家族を破滅させるスイッチのアプリがインストールされる。スイッチ押しても押さなくても1ヵ月後に100万円が手に入り、押すメリットはない。「誰も押すわけがない」皆がそう思っていた。しかし……。

第63回メフィスト賞を受賞した思考実験ミステリが文庫化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

思ってた話と全然違った。もっとスイッチのことに触れてくると思っていたけど、、、
行きすぎた思考や宗教って怖いなって思ってしまう作品でした。ひん曲がっている人が多かった気がします。犯人や真相は意外性があって面白かったですが、動機や真相がごちゃごちゃで狂っててなんだか怖かったです。特に園長先生‥
家族の子供たちが可哀想だと思った。そして、安楽も中々にやばい人物だった。

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2025年09月05日

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「スイッチ」から想像つく話じゃなくて、色々裏切られた!でも最初と最後が綺麗に繋がってて、読み終わったときの達成感は他とは比べ物にならないです。話は長いけど登場人物の名前も感覚的に覚えられたから、読書始めたばかりの人でも、読みやすいと思います。

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2025年06月08日

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おもしろかった。悪意かぁ。当然に私たちの中にはあるんだろうけど、それを文章に、物語にして、曝け出してくれる素晴らしい作品です。自分の中の悪意を観てもいいよなと思える清々しい読後感でした。

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2025年02月01日

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え、めっちゃ良かった。
結構ぶっ飛んだ描写とかありましたが、ミステリとしたら結構好きな展開。
3051冊
今年279冊目

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2025年11月01日

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スマホ上のスイッチを押すと幸せな家庭が崩壊してしまう…
そんな非現実的なアルバイトを始めた女子大生小雪達6人。
小雪や仕掛人の過去も交錯しながら事態はまさかの展開に…。

まずスイッチの設定がおもしろかったです。
人間にそんなに悪意ってあるの?って思いながら読んでいたのですが、殺人まで起きて、思わぬ方向に。
宗教が絡んでくると難解なイメージがありますが、割と読みやすかったです。「力」については謎しかないですw
「鉄鼠の檻」を読んでから仏教に少し親近感が湧いていることも再認識しました。

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2025年06月12日

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スイッチを押すのかい?押さないのかい?どっちなんだい?押〜す!、というお話(?)。

押さずともよいスイッチが押されてしまう。誰が何故?という謎からさらに事件は展開。純粋なる悪、宗教的な考え、仏教、それぞれの過去、コイントス、など。

読み進めていきつつ、自分もS(犯人)を推理してみたけれど、まったく検討はずれ。

原因→結果、物事の道理、順番、そこにはちゃんとした理由があるもので、スイッチが押されたワケになるほどねぇ、となりました。

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2025年05月06日

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純粋な悪に私は多分出会ったことがない。そう言う人は息を吸うように人を害することができるんだろう。でも、純粋な悪の素質はみんな持っていると思う。根拠もなく、自分を貶めがちな自分もそう言う意味では悪である。読んだ後に本当に少しだけ救われたかも、と思うのは、題材に宗教が絡んでるからなのかもしれません。とりあえず香川さんが推しです!

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2025年04月29日

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スイッチを押すとある家族が破滅する、押しても押さなくても報酬100万は貰えるという謎のアルバイトのお話。
スイッチ、その後の事件と先が気になる展開、シンプルながらもなるほど!と思わせるホワイダニット、面白かった!

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2025年03月22日

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ネタバレ

面白かった

読む前、読み始めてすぐは自分とは無関係な家族を破滅するボタンを手にした時の葛藤を巡る物語かと思っていたが、それが違うと気づいて、これはミステリーの流れだぞと分かってからもとても面白かった。ミステリーとしても人の心を扱う物語としても面白かった。読んでいるこちら側にもしっかりと情報が提示されるのもいいね。
新興宗教の話もなかなか興味深い。

スイッチというタイトルも、主題となっているアプリのスイッチの他にも小雪などが扱える自分の心を扱えるスイッチや柚子が犯行に至ってしまうスイッチなど誰の心にもあるスイッチもかけられているのかな。

「自分の価値をゴミ箱に放り投げることは、無意味に人を傷付けるのと同じくらいの悪行」

いい言葉でした。
レナによって救われる人はあの後も多くいそうだな〜。
あんな人にそばにいてほしいと思ったり…

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2024年09月12日

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悪意の実験!スイッチは誰が押したのか!実験の裏に隠された真実は!読んでいくと次々と謎がうまれ最後まで飽きずに一気に読みました!

中盤主人公が盛大に厨二病を発祥すること以外は面白かった!

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2025年11月22日

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「”純粋な悪”は存在するのか」

帯に書いてあるようなスイッチの実験はあくまで最初の導入編。その後に展開される”純粋な悪”とは何かが本編。途中で宗教とか二重人格とかも絡んできて、だんだん複雑な推理ゲームになっていく。

主人公の箱川小雪がちょっと変わり者で、日常生活における判断にコイントスの裏表を使ってる。恣意的にコイントスの結果って変えられるのでは?って思ってたけど違うみたい。本当に50%の確率で裏表が出るらしい。たまに使いたいって思った私は二重人格⁉︎
あとは“純粋な悪”の反対を”中途半端な善意”と表現しているのが興味深かった。この表現は結構好き。

帯の内容はあくまで導入部分で、本編はミステリーになることを頭に入れた方が読みやすいかもです。

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2025年11月18日

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思ってた以上にしっかりミステリだった。周りがどうあれ行動に移したのは自分って当たり前だけど、最近他責に走っていた自分にとっては改めて戒め。

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2025年10月26日

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ネタバレ

押さずとも百万円の報酬が与えられるが、押せば無関係な幸福な家族が破滅してしまう——そんなスイッチを渡された主人公たちを描く物語。倫理と信仰、そして人間の本性を問う哲学的な要素が散りばめられている。この魅力的な設定を上手く活かしきれていなかった印象を受けた。とはいえ、テンポは良く個人的には読みやすかったです。

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2025年10月12日

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途中から宗教がらみ、スピっぽい雰囲気になってきたのが話がちがーう、、、と思い、そこから一気にペースダウン。
純粋な悪というテーマはまぁまぁ面白かったかな。

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2025年10月11日

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帯に惹かれて久々の読書再開本として選定。思っていた展開とは異なるものの、読み手も理解しやすい推理と心理描写でテンポよく読破できた。

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2025年10月06日

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ネタバレ

『「純粋な悪」というものが存在するのか』
という実験テーマが面白そうだったので読んでみたけど、割と早い段階でボタンが押されて、しかも押した理由を解明する段階に入るにつれて、「純粋な悪」というテーマから離れていってしまうので、そこが少し物足りなかった。

3分の2くらいスイッチを押した犯人を探す部分になってたけど、
伏線がしっかり張ってあって、回収されるのもかなり後半なので、そこは割と面白かった。

若干スピ要素があるのか、新興宗教やら二重人格やらの話が出てきて、主人公がちょっと変わった人だったな〜というかんじ。
あと香川さんと玲奈ちゃん、めっちゃ好き笑

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2025年09月30日

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タイトル的にもっとスイッチが出てくるかと思いきや、そうでもなかった。が、押す押さないの2択ということで言うと、本作は2択(選択)のお話で、そういう意味でも、このタイトルで良かったのかも。

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2025年08月16日

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2025.08.07
謎解きは二転三転と唸らされた。
しかし、主人公の内心の描写が長すぎるというかなんというか。
正直、ちょっと自分語りにうんざりしたというのが感想。

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2025年08月06日

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ネタバレ

面白かったけど、盛り上がりのピークはスイッチが押されて手紙が見つかって柚子さんが逮捕されたところまでかな

手紙を書いた人物にはどんな思いがあってどんな秘密があるのかワクワクしてたけど意外とあっさりだったなあ、宗教の極地が話の軸にもなってたけどすでに主人公が辿り着いてるのも話があっさりしてる気がした

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2025年07月24日

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ネタバレ

私立大学に通う女子大生の箱川小雪は、友人らとあるアルバイトに参加することに。それは「押せば幸せな家族が破滅するスイッチ」を持って1ヶ月生活するというものだった。何もしなくても毎日1万円、一月後には100万円がもらえるというが…。

タイトルからスイッチを押すか押さないかという特殊な状況における人間関係を描いた話なのかと思っていたが違っていた。
スイッチを使うか使わないかが焦点なのかと思っていたが、序盤の二章の最後でスイッチが使われてしまう。ただし、スイッチを使った人間が誰かはわからず、小雪は押した人間を探すことになる。またスイッチが押されたことによって最悪の事態が起きてしまい、小雪は自身の過去とも向き合いながら、スイッチを押した犯人が誰なのかを探し求めていく。想像していたよりもドロドロしていなくてミステリーで面白かった。後味も悪くなかった。

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2025年06月17日

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スイッチの設定に惹かれました。
スイッチを押したSが気になって読み進めましたが、この小説の重要なファクターである宗教の話に少し読みにくさを感じてしまいました。
キャラの個性や意外な真相、ちょっとした謎解きもあって楽しく読ませていただきました。

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2025年06月08日

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面白いスチューションでした。単に怪奇な推理モノかと思いきや、宗教的な背景や心理描写もあり複雑。登場人物が限られているため、より物語りに入り込めるのもありがたい。エンディングも配慮があり、最後までしっかりと納得できたかな。しかし、これが心理学の「悪のない悪意の行動」とは思わない。
私見ですが、やっぱり陽明学の人間だれもがもっかいる心の良知を増やしていく行動が大切だと思う(笑)
長編でも展開が早いから、サクッと読みたくなりますよ=(^.^)=

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2025年05月05日

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スイッチを押しても押さなくても大金が手に入るという心理実験の設定は面白い。ただ、その心理実験をメインにした物語かと思いきや、この実験はミステリを構築する枠組みに過ぎなかった。そのため、読んでいくうちに「あ、そっち!?」ってなる感じは否めない。
中盤の宗教論は長く、読むのを諦めそうになったがとりあえず読み切った。ミステリとしてはそれなりに面白い。

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2025年05月05日

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おもしろかった。途中というか、牢屋から逃げでてきたりちょっと現実から離れるところは「うわー、物語って感じ」と思って嫌だったけど、面白い内容だった。

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2025年04月03日

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他の方々がコメントしているように、宗教の度合いが強めで、たまについていけなくなった。
でも、一人ひとりのキャラクターやストーリーのつながりは◯

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2025年03月15日

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「安楽さんが言ってたじゃない。理由もなく人を傷付けるのが一番恐ろしい悪だって。だったら」
眼差しが貫く。
「その反対も、同じだよ。根拠もないのに自分を傷付けるのだって、きっと、同じくらい罪深いことなんだ」


「だけど、それでもだめ。私のこと、大事に思ってくれたのだったらさ、傷付けないでよ。私の大切なあなたを、粗末にしないで」

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2025年03月11日

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妹におすすめされ、ずっと積読していましたが読みました
まず表紙がかわいいです
文章は非常に分かりやすく、読みやすいものでした
先が読めない展開にドキドキします
そして、人間の潜在的な悪とはなにか、罪は善意か、信仰は希望かを考えさせられました

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2025年02月09日

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ネタバレ

スイッチを押すと、幸せなパン屋の家庭が崩壊する。押しても押さなくてもいい。
てっきりスイッチを押すのか押さないのかが焦点となるのかと思いきや、序盤でスイッチが押され、殺人事件が起こった。
悪意の実験は最悪の結末を迎えたが、物語は誰が押したのか、何故押したのかという点がフォーカスされていく。
何故押したのかについては、叙述トリックで騙され、なるほどなとなったが、一部現実感のない宗教の描写があり、あまり感情移入できなかったところが少し残念だった。

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

正直なところ思ってたのと違うという感想でした。でも、その後の推理展開も興味深いものでどんどん読み進めることが出来ました。

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2025年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スイッチを押すとパン屋への融資が打ち切られ、その家族が路頭に迷うといった題目や主人公:小雪のスイッチを利用したSは誰なのか、パン屋の店主の過去がその題目に参加した関係者の何人かと関わっているなど展開は非常に飽きさせない展開であったと思う。
ただ、時々挟まれこのストーリの根幹にある宗教的な話に関してはやや興ざめしてしまった感は否めない。登場人物の色々な背景が語られ、それがストーリーに反映してくる繋がりもまずまず良かったのでその点が残念であった。
個人的には小雪も玲奈も大我も中々魅力的なキャラクターに感じたのでもう少しミステリーの部分に没頭できれば★★★★まで評価できたと感じた。

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2024年02月18日

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