潮谷験のレビュー一覧

  • ミノタウロス現象

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    ネタバレ

     世界各国で牛頭人身の怪物が出現。牛頭人身、つまり、いわゆるミノタウロスだ。
     その登場の謎と、殺人事件、SF X ミステリーとでも言おうか。その怪現象と現代社会と地方政治の現場を絡めた、ちょっと面白い建付けで始まるストーリー。

     対峙するのが、日本の京都府、その南方にあるという眉原市の若き女性市長の利根川翼。こうした、怪物の登場に、行政がいかに対応するかを描くのは、『シン・ゴジラ』でもお馴染みだが、怪物が身の丈3メートルと、ちょっとお手軽なところが、逆に現実味ある(のか?)。
     これを、謎の怪物と捉えてもよし、自然災害のひとつと考えるもよし。山の食料不足と暖冬傾向で、昨冬は全国でクマ出没

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    2024年04月07日
  • ミノタウロス現象

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    結果から言えば、詰まんなかった。

    多分、若い人たちが読めば面白いんだと思うんだけど、このところのこういう小説にイマイチ入り込めない。
    SF ではない。ファンタジーでもない。
    なんだろうな、SF考証なんてもうないというか、なんだろう、進化し尽くした科学は魔法と見分けがつかないと言ったし、プロセッサだって何も意識せずもはや家電以下の世代では、ルールの理解とか、世界観とかそれを成り立たせるための努力とか、全く意味がないのかもしれない。

    ラノベとかRPGとか漫画とかアニメとかで、それっぽくあればあっという間に共通ルールが共有されるようになったのかと思う。

    ま、それはそれとして。

    そう言うのを抜

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    2024年03月05日
  • スイッチ 悪意の実験

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    ネタバレ

    スイッチを押すとパン屋への融資が打ち切られ、その家族が路頭に迷うといった題目や主人公:小雪のスイッチを利用したSは誰なのか、パン屋の店主の過去がその題目に参加した関係者の何人かと関わっているなど展開は非常に飽きさせない展開であったと思う。
    ただ、時々挟まれこのストーリの根幹にある宗教的な話に関してはやや興ざめしてしまった感は否めない。登場人物の色々な背景が語られ、それがストーリーに反映してくる繋がりもまずまず良かったのでその点が残念であった。
    個人的には小雪も玲奈も大我も中々魅力的なキャラクターに感じたのでもう少しミステリーの部分に没頭できれば★★★★まで評価できたと感じた。

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    2024年02月18日
  • 時空犯

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    タイムループや異世界のSF的な要素をベースにした推理小説でした。
    少し期待していた内容と違いましたが、推理小説としてはよく出来た話で、まずまず楽しめました。

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    2024年01月13日
  • 時空犯

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    SF✖️ミステリ。面白い切り口だった!子供の頃読んだ「すべてがFになる」シリーズを彷彿とさせる。SFを読むといつも思うけど、理系の人たちだと出てくる用語に馴染みがあるからより楽しめたりするんだろうか。

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    2024年01月11日
  • エンドロール

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    読みやすい文章でした。初めての作家さん。スピード読書となりました。
    生命自律により、自らの命の終わりを自らの物語とする自殺肯定論者。それとは対立する立場の者たち。
    実際、彼は彼らは自殺をしたのか。他殺だったのか。はたまた別の思惑があったのか。

    くるくると推理が展開。登場人物たちがみんな面白そうなキャラゆえに、その出番では勿体無いな〜と感じてしまいました。

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    2023年11月08日
  • 時空犯

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    私立探偵姫崎のもとに舞い込んだ、情報工学の北神博士からの報酬1千万円の依頼。彼女はなぜ2018年6月1日を約千回繰り返しているのか。そして依頼後に博士を殺したのは誰なのか。

    トンデモ設定だけど、その設定の中での事件についてのわかりやすさがあったし、謎自体は結構あっさりめだけど、(この世界での)タイムリープの仕組みとか、登場人物のやりとりが面白かった。

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    2023年10月27日
  • 時空犯

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    タイムリープをうまく使って、きれいにストーリーをまとめたなと思います。
    終わり方もよいのですが、途中のふざけた絡みや
    ライトなやり取りが若干の違和感を感じたところ…
    でも面白いのは間違いないです。。

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    2023年10月08日
  • 本格王2023

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    ネタバレ

    【収録作品】「ある部屋にて」 今村昌弘/「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」 結城真一郎/「二〇XX年の手記」 潮谷験/「血腐れ」 矢樹純/「同好のSHE」 荒木あかね/「モーティリアンの手首」 白井智之/「ハリガネムシ」 道尾秀介

    「ある部屋にて」 倒叙形式に一ひねり。
    「転んでも……」 「ゴーストレストラン」を舞台にしたブラックな安楽椅子探偵もの。シリーズの1編。燃えさかるアパートに、「女」はなぜ勇んで飛び込んでいったのか。
    「二〇XX年……」 近未来の独裁国家のある特別な人間を集めた集落で起きた事件を描く。
    「血腐れ」 ホラーミステリ。
    「同好の……」 夜行バスで出会った二

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    2023年09月13日
  • 時空犯

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    探偵をする主人公の下に訪れた奇妙な依頼。
    それは1000回近く繰り返される「今日」の原因を突き止めてほしいというものだった。

    タイムリープも含めて現実ではありえないような設定がちりばめられているので、ミステリーかといわれると迷いますが面白かった!
    タイムリープ現象をここまで科学的に設定づけられるのはすごい。
    ただ、主要な登場人物が10人近くいるので途中で誰が誰だかわからなくなってしまった。
    最初に人物紹介があるとありがたかったかな。

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    2023年07月15日
  • 本格王2023

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    どれも面白かったけど
    結城真一郎さんの「転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件」と道尾秀介さんの「ハリガネムシ」が好き!
    特に道尾さんの音声を聞くと「事実」が分かるっていう趣向がすごく面白かった!!

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    2023年07月11日
  • 時空犯

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    飲み会の席でたまに話題になる、「今の記憶のまま高校生に戻れたらどうする?」みたいなくだらない話を恥ずかしながらイメージしました。
    また、少年の思惑が操られていたかどうかは分かりませんが、こうゆう猪突猛進というか一つのことに熱意を注げる人が何かを変えていく人なのだと感じましたし、情報工学に興味を持ちました。

    「まだ、できるはずだ。」

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    2023年07月02日
  • 時空犯

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    セン・ミウアートをググったのは自分だけでしょうか?笑

    始まりの設定は同作者のスイッチと同じ怪しいアルバイト。この作品をタイプリープものと呼んで良いか分からないが、理論のこじつけ飛躍はあれど面白いロジックに感じた。
    終盤のラボ爆破と何故犯人が分からないのか?という疑問が明かされた場面は衝撃を受けた。

    恋愛要素が少しあるものの少し中途半端に感じたが、ぜひその後を見たいとは思える良作でした。

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    2023年06月02日
  • 時空犯

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    何度も何度も繰り返す6月1日。タイムリープ中に発生した殺人、犯人はだれか?

    タイムリープものは数多いが、これも見事。
    タイムリープならではの観点と事件と解決編。すごい。

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    2023年05月17日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

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    どんでん返し

    講談社の「どんでん返し」系のミステリーを試し読み出来る作品。
    この一覧、以前講談社の書評イベントで対象になっていた作品なので、その時にこれを知っていたらなお良かった。
    しかし、史上初の試し本なのか。
    流石は講談社と言うかなんと言うか。

    #怖い

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    2023年01月15日
  • 「さあ、どんでん返しだ。」(キャンペーン8作品無料試し読み)

    購入済み

    続きが。

    続きが気になるのでドンドン読み進めていきます。試し読みなのでちゃんとフルで購入します。

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    2021年07月29日