潮谷験のレビュー一覧
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サクッと読めて面白かった。
それぞれの事件そのものも、そんなに重たくない(でも私には推理できない...)ので、スルスルと読める。
主人公の時夜翔のどこか冷めていて現実的で、でも単なる自己中ではないというキャラクターが個人的に大好きでした。
自分が生まれるはるか前に亡くなった大叔母なんて、ハッキリ言えば他人と一緒だと思うし、大叔母を知っている人たちの勝手な期待って鬱陶しいだろうなーなんて思いました。
だからそれを綱渡りだし望んでやってるわけじゃないとはいえ、自分の承認欲求に使うのはアッパレだなとも。
謎の断片はチラホラわかったものの、最後の最後でそうきたか!と。続編あったらぜひ読みたい -
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ネタバレ読み始めてからは最後まで一気に進んだ。
一見無関係に見えた登場人物たちが様々な事情で次第に繋がっていくのが楽しかった。とはいえ、私としてはミステリー要素より、主人公の変化が非常に印象的だった。
個人的に色々あってからしばらくしての読書体験だったのだが、主人公の内面の変化やその後の思考と行動が、迷っていた時期の自分のそれとかなり似ていて共感しながら読んでいた。見過ごしていた怒りがちゃんと湧いてくるところや、感情をなんとかしようと変な行動をするところがまんま自分だったし、温かい気持ちで見ていた。そして、その変化が事件に終止符を打ったことが、私の変化が悪くはないものだと肯定されたようで嬉しかった。
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Posted by ブクログ
30日間、日当1万円の言う条件下で1ヶ月の間、インストールされたアプリのスイッチを押す権利が与えられ、その間毎日1万円が振り込まれる。
しかも、30日後にはボーナス100万円が振り込まれると言う奇妙なバイトに参加することになった大学生他6名。
主催者は「最大の悪」とは何かを「実験」土称して私財を投じて行う心理コンサルタント。
このスイッチを押すと、説明会中に寄りランチをいただいた家族操業の「ホワイト・ドワーフ」と言うベーカリーの資金援助が中止となる。
援助により何とか経営していけるベーカリーにとっては死活問題であり、路頭に迷うことになるのは時間の問題。
押しても押さなくても1ヶ月後 -
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第63回メフィスト賞受賞作。
『名探偵再び』が面白かったので、著者のデビュー作も読んでみた。
良くも悪くもすごい作品でした!!
賛否両論が多いメフィスト賞らしいといえば、らしいのか。
設定はめちゃくちゃ面白い。そして登場人物のキャラクターも様々で、とても良い。
心理実験の一環で、とあるスイッチを押すか押さないか…で悩まされる被験者。押しても押さなくても多額の報酬は貰える。
二択を迫られるドキドキと、まさかの展開。二択と思わせておきながら、その背景に隠される真実。
最後まで真実は見破れなかった。
ところがどっこい。
後半、犯人がサイコパスかのように暴走を始める。発言も元も子もない感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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ネタバレ誘拐ゲームの章も延長戦があり、そこから感想戦、再戦と続くため、それに回せて真実が二転三転します。おもしろい。
師道さんは、一件爽やか好印象な政治家ですが、元が名俳優であるため、善と悪どちらの印象も持ててしまいますが、、、本当にその両方だとは。
でも確かに朝雲と義永を対比する件でも、そういう記述がありましたね。あれが伏線と言われればそうなのか、と思ったり。
師道の目的はバニッシュの撲滅であるともに、麻薬常習者の撲滅でもあったということで、彼もまたそういう意味では薬に人生を変えられてしまったのかもしてませんね。
詩人の存在が正直途中まで謎で、この仕組みいる?と引っかかっていたのですが、終盤 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めは正直、文調や時代背景などに馴染めず、最後まで読めるだろうかと不安に思った。だが、読み進めるうちにいつの間にか世界観に没入し、すらすらと読むことができた。
事件を解き明かす過程は描かれるものの、ミステリーというよりは、人物や歴史に関する魅力的な物語だと思った。この時代における身分であったり、権力であったり。違うものを手にする、それぞれの異なる生き方。そして革命を経て、国や時代そのものが大きな変化を遂げる過程。ここで幕を閉じるのかと思えば、結末に向けて急速に、様々な真実が明らかになる。今まで見てきた彼らへの見方も変わる。これはミステリーだ、と思った。そして、もう一度読み直したい、そう感じ