潮谷験のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレかつて大叔母が在校生探偵として名声を馳せた私立雷辺女学園。
主人公、時夜翔(ときや しょう)の家庭は父の営む探偵事務所の閉所に端を発し、高校進学すら危ぶまれる状況だったが、かつての大叔母の学園への貢献にあやかり無償での学園生活の切符を得ることができた。
だが、入学後に待ち受けていたのは大叔母の親族という宿命。
何かにつけて手に余る相談事を持ち寄られ、手枷足枷になるかと思いきや、持って生まれたその場を取り繕う能力をここぞとばかりに発揮し、満更でもない日々を送る。。。
惜しいな。
もうひと声、もうひと捻り、もうひと角度違う切り込みがあれば星5。
『探偵小石は恋しない』に続いてゆるめな探偵ものを読 -
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Posted by ブクログ
麻薬撲滅キャンペーンで成功した水倉地区。その立役者の一人であり、元俳優で現職の国会議員・師道一正には、違法薬物の売買に関わっているという噂が流れていました。元子役で今は契約社員として鳴かず飛ばずの日々を送るの彼方は、殉職した刑事を父に持つ真理子と組み、師道の疑惑を突き止めるべく位置情報アプリを作成します。そんななか真理子が誘拐されてしまいます。
小学生が引き起こした薬物事件や師道の推理、薬物撲滅キャンペーンの中心人物だった真理子の父の死。ショッキングな導入から一気に引き込まれグイグイ読み進めました。アプリ開発のSNSグループの会話も面白かったです。AIの「詩人」の存在が後に事件の突破口になる -
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Posted by ブクログ
潮谷先生の「伯爵と三つの棺」が面白かったので他の作品も読みたいと思って、こちらを手に取りました。
「伯爵と…」は中世ヨーロッパの話でこちらは現代日本でタイムリープがテーマと全然毛色が異なりますが、面白かったです。
科学者や天才少年が出てきて科学理論の話をしたり、センミウアートなる科学者の論文が出てきたり(こちらは架空のものみたいですね)と科学の素養がないと難しいのかな…と不安になりましたが杞憂でした。潮谷先生がそんな読者を置いてきぼりにするようなことをするはずなかったです。失礼しました。
殺人犯を探すのに使うのはごく普通の論理ロジックで、絶対に無理な人を除外していくというオーソドックスな