白井智之のレビュー一覧

  • おやすみ人面瘡

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    全身に脳瘤と呼ばれる顔が発症する奇病が蔓延する世界観での読者設定ミステリ。
    相変わらずのエログロバイオレンスな描写と緻密に構成されたロジックが混ざり合って闇鍋みたいなことになってます(褒め言葉)
    圧巻の多重推理ももちろん健在で前作よりパワーアップしていました。手がかりは全く変わらないのに、ここまでいろんな推理を出せて、しかも、どれも納得させられる説得力を持っているのは流石の一言。

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    2023年09月12日
  • 東京結合人間

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    相変わらずぶっ飛んだ設定の著者2作目。

    本作は少女買春組織を描いた「少女を売る」。嘘をつけない正直者(オネストマン)達が漂着した孤島で殺人事件が起こる「正直者の島」の2部構成になっています。
    「少女を売る」は白井作品恒例のエログロ変態描写のオンパレードでかなり胸糞な内容ですが、そこにもしっかり伏線が張られているので侮れない...そして最後にミステリに豹変するのが印象的でした。

    2部の「正直者の島」は一転して孤島での連続殺人事件と結合人間という特殊設定を除けば、しっかりとしたクローズド・サークルになっています。
    "嘘つけない正直者"という設定が、普通のミステリのフーダニッ

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    2023年08月24日
  • 人間の顔は食べづらい

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    ネタバレ

    食用クローン人間が育てられている日本を舞台としたエログロ系特殊設定ミステリ。かなりクセの強い世界観やキャラ、エグい描写(これでも他作品に比べればまだマシな方らしい)も相まって、めちゃくちゃ人を選ぶ作品ですが、ロジカルな推理合戦は圧巻の一言。
    後半で明かされるクローンを用いた二人一役の叙述トリックは後で読み返すと、しっかりヒントもあって、全然気づかんかったので少しくやしいw
    あと、こいつ探偵役で活躍するんやろなぁって思った由島三紀夫がアッサリ退場したのは少し笑ってしまった

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    2023年06月23日
  • 人間の顔は食べづらい

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    ミステリー、いいねぇ!
    設定がカオスでもまとまってて、トリックも面白くて私かに人を選ぶけど、ハマる人には激ハマりするような一作でした。

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    2023年03月06日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―

    匿名

    購入済み

    うーん、なんとなく予想ついたなあ…と思っていたら最後でびっくり!
    最後の最後まできれいに伏線が回収されて、読後は爽快感すらあります。

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    2022年11月09日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

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    推理の分岐点は"誰を○したのか?"

    文庫版の表紙と内容の温度差で頭がおかしくなる

    章の冒頭は強姦魔ノエル視点
    その後は悪徳刑事ヒコボシ視点に移る
    直接殺人事件と関わっていないノエルパートが鍵になるってのが良い

    どの事件も情報量が多く、エログロ描写の中にまで伏線が捩じ込まれている
    おまけに登場人物は癖強ネームばかり
    人数が増えてくると誰が誰かよく分からなくなってくる(特に第2章)

    おすすめは第3章
    温泉旅館でのヒコボシ刑事の大立ち回りは最早笑えてくる

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    2022年08月12日
  • 少女を殺す100の方法

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    ネタバレ

    倫理観を揺さぶる良書。
    きれいごとばかり見ても、自分も他人も一皮剥けば血や内臓、糞尿が詰まっているし、野蛮な原初的欲求を持っている。
    人はなぜミステリーやサスペンスを読むのかというと、日常の中の非日常を味わいたいからではないか。ファンタジーやSFとは違う日常の中の非日常。
    いろんなアプローチがあるが、こんな振り切った非日常を見せてくれる本はすばらしい。
    少女ビデオは不条理と生と性の物語で、命も精神も素粒子が集まったただの物質という価値観と湧き上がる母性や父性の両極に揺れる心情が痛くて切ない。

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    2021年09月11日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻行人対談集。ミステリの話題がいっぱい。面白そうな本の話題もいっぱい。それぞれの作家さんのこだわりなども知ることができて、とにかく楽しい一冊です。
    だいたい読んでいる作家さんが多かったので、読みたい本が爆発的に増えるということは幸いにしてありませんでしたが。積んでいる本が多いのでそれらをさらに読みたい気分になったのと、読んだ本でもここで語られたことを念頭に置いて読みなおしたくなったり。読書の沼はどこまでも深いようです。幸せ。

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    2020年12月30日
  • おやすみ人面瘡

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    今回こそはと気合を入れ読み始めました。
    白井智之の小説のいつものとんでも設定を身構え、「人間」の特徴や、出来ること出来ないことのルールなど、きちんと頭に入れ、名前も注意深く覚えながら読んでいました。
    ですが、私は今回もミステリーの罠に引っかかってしまいました。
    二転三転する推理と、犯人、ラストの衝撃に心を奪われました。(毎回ですが。)
    残虐で奇妙な表現の多いこの方の作品、賛否両論あると思いますが、私は好きです。
    何というか、現実離れしているこの奇妙な世界観と、空気と、事件が解決するミステリーと、ぐちゃぐちゃなようで筋が通ってる所がやみつきになります。

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    2020年04月04日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    全体的に構成がすごくよかった。

    はやみねかおる、恩田陸は関連する本を読んでいた方がおもしろいけれど導入としてもいけると感じた。

    井上真偽はドラマがおもしろかったから、ちょっと期待して読んだら期待通りでうれしくなった。

    アンソロジーはいろいろ摘まめてやっぱりよい

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    2018年10月08日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
    お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
    井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
    そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。

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    2018年06月29日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    その昔流行った(?)悪趣味でポップな不条理ものの漫画のような荒唐無稽な世界観…から一転お得意のパズル的ミステリへ。なんでもなさそうな物も全部伏線として回収するとこはさすが、気持ちいい。
    しかし多分にアイデア勝負で、ディテールがある分いけにえの方が好み。
    パラドクス理論のくだりで挙げられる死因はちょっと苦しい。医者が信用するとは思えない。
    今敏あたりの映像と相性良さそう。

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    2025年12月26日
  • 新しい法律ができた

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    「新しい法律ができた」からはじまる物語の短編集。今っぽい話から、未来の話、法律にまつわる歴史的な瞬間まで、同じ一言からここまで広がるのかと面白かった。

    私は特に五十嵐律人さんの第二次世界大戦後の日本国憲法に関する話が好きだった。

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    2025年12月23日
  • 死体の汁を啜れ

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    こんな死体あり!?という8編からなる連作短編集。
    これ本格ミステリーなの?ギャグじゃないの?何なんだこれは。
    毎度の如く当たり前にグロいけどエログロではないから気持ち悪さは引かめ。
    白井ワールドに入る時は冒涜という言葉を忘れましょう。

    登場人物の名前が真面目なのかやけくそなのかわからなくて、特に千貫昆布(ちぬき こんぶ)さんにハマった。
    私も白井さんにペンネームつけてほしい。

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    2025年12月22日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    「名探偵のいけにえ」が好きだったので、こっちも読んでみた。
    グロは上記の本で慣れて(?)いたのでその点は大丈夫(大丈夫ではないけど)

    象山のサイコ描写がすごい。笑
    どうしたらここまで倫理観欠如した人間を描けるんだ?人の解像度がとんでもないんですが、いったいどんな人生を歩んでこられたのでしょうか。作者、自分と2歳しか違わないのに、あまりにも見えている世界が違う……。

    特に"彩夏"で性処理するくだり。前振りも言い訳もなくただ淡々と実の娘の代替品で性欲を満たす描写が本当に(気持ちの面で)グロい。エグい。終わった後もなんの説明もない。それが当たり前で日常だから?おそろしいぜ。

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    2025年12月21日
  • 新しい法律ができた

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    ネタバレ

    いろんな作家さんの作品を読めて楽しかった。
    いくつか心に残るものがあったけど、特に「ネーミング」と「革命夜話」は強い印象。
    前者はこれから先こういうことは実際に起こりそうだなと感じたし、後者はこれから先法律がどう揺らいで行くのかなと不安を覚えた。
    いろんな味が楽しめて、読めて良かった。

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    2025年12月20日
  • 新しい法律ができた

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    とっても面白かった。
    短編なのに内容が深いものが多く読み応えがあった!特に「忘却加害」と「もうディストピア」がとってもよかった。いじめっ子は忘れるんだってところと、殺人が合法だから殺されないように生きるってところは響いた

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    2025年12月19日
  • 平成ストライク

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    平成の時代に起きた出来事をテーマとしたアンソロジー小説。

    巻末に平成30年史が載っていて、それを見ると、短いようで本当に色々なことがあったんだな。と感慨深くなる。

    収録作品としては、どれも面白かったけど、千澤のりこさんの『半分オトナ』が特に良かった。キーワードは二分の一成人式、児童虐待。
    貫井徳郎さんの『他人の不幸は蜜の味』も印象的。
    女子高生コンクリート詰め殺人事件、スマイリーキクチさんへの誹謗中傷。
    どちらも自分の中で強烈な印象を受けた事件なので、胸が痛かった。
    他人を誹謗中傷してしまう人は、間違いなくSNS辞めたほうが良い。

    白井智之さんの作品は今回初めて読んだけれど、白井さん作品

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    2025年12月21日
  • エレファントヘッド

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    精神科医の象山は家族と平穏な日々を送っているが、いつか崩壊するのではと恐れ、謎の薬を手に入れる。

    最後の謎解き章は読んでると頭がおかしくなるくらい異次元すぎて分からないw
    ラストは昔の『世にも奇妙〜』みたいで意外と好き。

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    2025年12月07日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

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    自殺したミミズの妹の復讐を誓う兄に監禁されたミミズの天才女子高生、そしてレイプ魔のミミズ、のお話。

    特殊設定ミステリーでグロめ描写多め。特殊設定が活かされた謎解きに複数の解が示され、最後は一つにまとまり、すごかったです。

    複数エピソードの冒頭はレイプ魔ミミズが選択に悩み舌打ちする姿から始まる定型パターンが確立されていた。

    陰毛の剛毛とつるつるがとある真相につながるとはなかなか。

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    2025年12月22日