白井智之のレビュー一覧
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またしてもとんでもない特殊設定てんこ盛りのミステリ短編集。どれもトリッキーでとてつもなく邪悪な作品ばかりです。
お気に入りは「奈々子の中で死んだ男」。郭町の連続毒殺事件の謎を解くばりばりのミステリなのですが、これが一番下品な作品かも……お気に入りと言ってしまうのがためらわれもするのですが、しかし仕掛けは一級品。「やられた!」としか言いようがありません。最後の最後まで邪悪で素敵でした。
「天使と怪物」もミステリ度がかなり高いです。フリークショーでの密室殺人。その多重解決に驚かされ、しかしそもそもの動機が何だったのか、という点も美しい解決でした。 -
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話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
金子礼介「ルパちゃん」
日野瑛太郎「推し活制限法」
朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
阿部智里「つるべを取られて」
真下みこと「こんにちは、チャッテー」
須藤古都離「虚法」
嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
多崎礼「復讐者は振り向かない」
風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
名倉編「Touch la -
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「将棋」をテーマにしたアンソロジー。
大好きな伊奈めぐみさんの装画が可愛すぎるし。
大好きな青山美智子さんから始まるのだけど、初っ端から泣きそうになった。
「授かり物」
天才棋士と偶然同じ生年月日の息子が、唐突に漫画家になると言い出すお話。
普通の人生って何なんだろう。
分からないのに、「才能」みたいなものを必要とされる職業に就くことに、不安を感じる。
将棋は、「王」を取るゲームではなく、「玉」を取るゲームだったかもしれない、という解釈も、ストーリーに合っていて良い。
他にも、ちょっと怖い話や、奨励会員をめぐるキリキリする話など、豊かで面白かった。
将棋に関する小説が増えてきたよ -
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★3.9
倫理も常識も、すべて茹でて捨てた。
タイトルからして、「え、なんて?」と心をざわつかせてくる。その名に恥じぬ狂気の連作短編集。
これが、エログロナンセンスか…
異形の“ミミズ人間”が実在する世界。他にも、油染み出す”アブラ人間”、脱皮を繰り返す”トカゲ人間”など、むず痒くなるような設定のオンパレード。
主人公は刑事・ヒコボシ。
彼は“ミミズ人間”であった妹の不可解な死に復讐心を燃やし、女子高生探偵マホマホと協力して真相に迫っていく。
もちろん少女は自宅に監禁中だ。倫理観はすでに茹でて捨ててある。
舞台設定もキャラクターも、あまりにも振り切っていて、「もう全員どこか壊れているの -
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ネタバレ・最初の事件
主人公が「名探偵」に「なりたい」「小学生」
タイトルも含め、どれもが結末へのミスリード
推理バトルもネタがみっちり詰まっている
・大きな手の悪魔
舞台設定が奇才でディテールも笑える
二転三転する終盤
・奈々子の中で死んだ男
ここまでの3つでダントツの傑作
確かに君も該当するわ!というタイトルにもやられたが、これ見よがしに置いている伏線をすっかり忘れさせてしまうのは多分筆力なんだよなあ(ファン目線
それを短編でやってるのがまた
「げろ」も健在
死んで生き返った男は「そして誰も死ななかった」の主人公を思い出した
・モーティリアンの手首
・天使と怪物
この2つはイマイチだった
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ネタバレそれ目的で買い、彼の短編と解説部しか読んでいないため、白井智之の「誰も読めない」だけのレビューです
作品自体は先行して
「もの語る一手」講談社刊 アンソロジー
に掲載済みだが、購入を迷っていたところだったので安価なこちらは有難い
ストーリーは
プロ棋士が対局中に拉致され、ある男に冤罪を証明して欲しいと頼まれる
彼の正体は、弟子を取らないポリシーがかつて一度だけ揺らいだ、将棋イベントで出会ったことのある家庭環境の思わしくない少年だった
現在と過去の対局シーンや駒の動きが本気めで描写されているし、ミステリー要素にもゆるく絡んでくるので将棋が全くわからないという方には読みにくいかも
有名な戦 -
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ネタバレ将棋がテーマのアンソロジー。
お気に入りは青山さん「授かり物」
有名な棋士と、同じ年で同じ誕生日の息子を持つ松原芳枝。シングルマザーとして息子を育てていたが、20歳になった歳に漫画家のアシスタントになると言い出し…
ひょんなことから出会った将棋を指す老人と出会い、将棋の奥深さにハマっていく芳枝。これまでの人生と将棋を掛けた描写にじんわりきました。
綾崎さんの「女の戰い」
あくまで棋士を目指す朱莉。女流棋士とは違い狭き門で、保険で東大へ入学できるのも凄いです。
ライバルだけど、友達以上恋人未満な関係の京介が心地よく、認めてくれる人がいるだけで強くなれる関係がまた更に朱莉を上へ連れてって -
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ネタバレ面白かった。デビュー作から世界観は確立されて完璧に出来上がっていることに驚いた。
クローン人間を食べるという設定が設定だけに先が読めず、これからどうなるんだろうというワクワク感が増した。なんでもありだけれど話に筋は通っていて、きちんと納得させてくれるところが良い。グロ要素は他作品に比べて少なめに感じたが、慣れてしまっただけかもしれない。
柴田和志と河内ゐのりの2人が交互に話を進めていて、最後まで中心人物はこの2人だけなのか?と途中で疑問に思ったが、実際は4人だったというわけだ。話に出てくる2人はどちらの和志でどちらのゐのりなのか、読み直して確認してしまった。
チャー坊改めレイのことも、風俗嬢の -
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これがデビュー作とは。
今から10年前に、新型コロナウイルスにやられた世界を描く。全身に黄色いイボができちゃうんだって。
そして対人間は即効薬ができるが、他の動物には全く効かない。
でも肉を食べないと栄養不足になるから、食用のクローン人間の製造が法制化された世界。
でも顔を食べるのはやはり抵抗あり、クローン人間培養センターから首を切り落とされた自分の食用クローン肉が届く。
そして、法制化を推し進めた本人の家にある日クローン人間の死体と共に、生首も届いてしまって…。
なんでそんな作品でデビューしようと思ったのか?
デビュー作からエログロゲロ全開。
最高ですよ、ほんと。
エレファントヘッド