白井智之のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレ地獄のパズルを特等席で眺める──って感じかな。
子供ができてからというもの、エグい描写や救いのない物語は、生活の中に侵食してくるような気がして意図的に避けてきた。ニュースで子供が死んじゃった話とかも無理。
しかし、今回はなぜか最後まで一気に読めてしまった。
決して「大丈夫」な内容ではない。ミミズ人間、ベトベト病、トカゲ人間……いちいち比喩が汚く世界全体が不衛生で臭そう。
しかし、のべつまくなしに降り注ぐ異常な設定が、緻密なロジックを成立させるためのパズルのピースとして淡々とドライに配置されているからか、不快なのに読めてしまう。
画面から公衆便所の汚物臭が漂ってきそうなほど不潔な設定なの -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
「ルパちゃん」 金子玲介
「推し活制限法」 日野瑛太郎
「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」 朱野帰子
「つるべを取られて」 阿部智里
「こんにちは、チャッテー」 真下みこと
「虚法」 須藤古都離
「国家殲滅フットボール法」 嶋戸悠祐
「復讐者は振り向かない」 多崎礼
「コロシヤとユキオンナ」 風森章羽
「 Touch law if you can」 名倉編
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
「『ラ禁法』ディストピア」 東川篤哉
「忘却加害」 霜月流
「密室の獣」 矢樹純
「御首塚の風」 高田崇史
「ネーミング」 潮谷験
「試み」 献鹿狸太朗
「 -
-
-
Posted by ブクログ
豚の頭を被せられた死体に、腹の中に別の死体が埋め込まれた死体……。そんな、あまりにも独特でグロテスクな事件が次々と巻き起こる、異色のミステリーです。
舞台となるのは、日本で最も殺人が多発する無法地帯、牟黒市。この街で起きるトリッキーな怪事件に挑むのは、文字の読めないミステリ作家や、あらゆる不祥事を隠蔽しようとする刑事など、一癖も二癖もある個性豊かな4人のチームです。
本作の魅力は、何といっても「バカミス」らしい突き抜けた設定と、良い意味で滅茶苦茶なトリックの数々。重々しいタイトルとは裏腹に、肩肘を張らずに笑いながら読み進められる軽妙さがあります。
特筆すべきは、事件そのもののパンチ力以上 -
Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。
*****
25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)シリーズ第5弾。
最初の一文は必ず「新しい法律ができた」で始めなければならない、という括りがある。
このシリーズを読むのも本作で5冊目。いつものように玉石混交。
以下が -
-
-
-
Posted by ブクログ
「食」をテーマにした多彩なミステリ短編集、だそうで・・・読み終わってからこの紹介文を目にしたんですが、そうですか、そういえば食といえば食・・・
作者である白井智之さんの真骨頂ともいえる悪趣味全開なお話なのにミステリ部分だけはちゃんとおさえてるというのが結構好きではあったんですが、短編で連続で読むとちょっとなんというか、もたれますね。ゲップがでそうな・・・まあまさにオーバードーズということなのか。ミステリというよりかは白井智之のオーバードーズ作品集。
かなり好き嫌いわかれる一冊だと思います。どぎついのが苦手な方は最後の話は(非常にややこしいですが)どぎつい描写少な目でわりと直球なミステリでもあ -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ事件の真相が解説されていくと「え?!」と驚くことばかりだった。パルコが死んでいないこと、ジンタも死んでいないこと、ポッポがハヤシだったこと、ほかにも色々と驚いて、終わってみるとすべてが伏線であったことにも驚いた。著者の頭の中では何がどうやって繋がっているのか?
人瘤病という架空の病と症状があって、それにより差別や偏見が生まれていて、「人間」が蔑称で……と頭に入れながら読んでいて思ったのは、名前がすごく覚えやすいこと。なぜか一発で覚えられるので、それぞれの自己紹介と一緒にすんなりと特殊設定に入っていける。
グロテスクなシーンも多々あったけれど、ミステリーを楽しめた。 -
Posted by ブクログ
白井さんの作品を読む前はいつも身構えるというか、グロかな?エログロかな?と、おそるおそる読むのですが、今回は比較的読者に優しめでは…??グロもエロもない!
クローズドサークルでの多重解決ものです。
孤島で殺人事件が起こり、なんと全員死んでしまうのですが、しばらくして生き返る…という特殊設定です。全員死んでるので、生きてる奴が犯人…という論理は通用せず。
それにしても、事件解決した後の推理作家たちはこれからどうするんだろう…?とか、ミステリ作家と関係持ちたがる晴夏って女は結局なんだったんだよ…?とか気になることは色々あるんですが、白井作品だと推理以外の細けぇことはどうでもいいんだよ!という気持 -
Posted by ブクログ
「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されて