白井智之のレビュー一覧

  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    二階で茹で死にの衝撃で読んだが、同じ衝撃は得られなかった。ただ人間を動物的に描く作風を理解することができた。

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    2024年07月22日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    久しぶりに、名探偵が出てくるミステリを読んだ気がします。
    作中では、主人公の原田亘ことはらわたの成長が見られ、楽しく謎解きを一緒に考えながら読むことができました。

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    2024年06月26日
  • ミステリー・オーバードーズ

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    ”食”をテーマにした5つの短編集。と書くとお洒落な感じがするが、食べるものは人肉だったり吐瀉物だったり肛門から食べたり。「なんでこの設定でそういう展開を思い付くのか」謎の、いつも以上のエログロナンセンスな厭悪感満載の作品の数々ではあるが、「グルメ探偵が消えた」「隣の部屋の女」で見せる俊逸な構成や展開、読ませる文章は、奇抜なテーマのせいで色物に思いがちな白井氏の圧倒的な才能があふれている。

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    2024年06月26日
  • ミステリー・オーバードーズ

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    一応食がテーマの短編集で。口と肛門が逆になった世界に迷い込む『げろがげり、げりがげろ』、隣人が行方不明になり終始不穏な雰囲気が漂う『隣の部屋の女』、探偵たちが集まった館で殺人事件が起こるも、口にしたワインに混入された幻覚剤で事件が思わぬ方向に転がる『ディテクティブ・オーバードーズ』など作者特有の狂った世界観に本格ミステリーが組み込まれていてどの作品も面白かった。

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    2024年06月25日
  • 東京結合人間

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    ネタバレ

    どうしてこんなことを思いつくのか?白井智之作品読むたびに毎回頭を抱えてるけどこれもだった。
    まず生殖方法として人間が結合する、この時点でネジ飛んでるのに結合後は4つ目4本腕4本脚平均3mって異形になるの凄まじい、、さすがにNGが出たのか表紙の結合人間はその姿じゃなくて詐欺。
    外で読んだらプロローグからきつくて笑い、少女を売るのえげつなさに慄きながらも後半のミステリを期待して読み進めた。(裏表紙のあらすじがここに触れてなさすぎて面白かった。嘘はついてない)
    相変わらずグロさと異常設定をミステリに落とし込んで多重解決続けて論理を作っていく常人には考えつかない美しさだった。新作と比べると物足りなさと

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    2024年06月14日
  • おやすみ人面瘡

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    第三作も素晴らしい設定。
    ただしこれも苦手な人は嫌悪感もの。

    ウイルスにより、人面が発生してしまう人瘤病のある世界。人面は独立した個体として脳も知性もあり、良性は会話も可能となる。そんな世界で事件が起きれば、そりゃー探偵だって人面もありえますよね。

    まぁ、人面ものといえば中村七里の『人面瘡探偵』があるくらいなので、それは想定済み。
    ただし、規格外の狂ったやつらが出てくるので、事件の全貌はなかなか見えてこないけれども、ミステリーはフェアにやってくれました。
    これは、普通の頭では解けないけどね。

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    2024年06月10日
  • 東京結合人間

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    人間シリーズ第二作。

    これは相当な特殊設定かつノワール。
    人によっては嫌悪感で受け付けない作品かと。

    男女が文字通り結合して一つの個体である「結合人間」となり3メートルの身長、4つの目、4本の腕、4本の足で生活する世界。稀に脳の融合過程で障害が発生してまったく嘘が付けなくなる「オネストマン」となってしまうことがあり、そうなってしまった場合は社会生活に支障をきたすので保護対象となってしまう。そんな世界で、オネストマンのみを集めて、テラスハウス的な無人島共同生活を送る番組企画があり、参加者が予期せね遭難で、孤島に辿り着き、連続殺人事件が…。
    も〜設定が特殊過ぎるが、いわゆるクローズドサークルで

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    2024年06月10日
  • 人間の顔は食べづらい

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    『名探偵のいけにえ』が気に入ったので、初期作から読むことに。

    クローン技術が高度に発達して、自分のクローンのみを食人することが許されているという設定の世界で起こる事件。最後まで誰が謎を解き明かすのか分からない設定も最初から同じなんだな。探偵っぽいのが途中でフェードアウトするのはお約束。

    謎解きはあくまでミステリーなのでしっかりしていて面白かった。

    まぁ、クローンが出てきて、クローンは必ず首を切られて顔を除いて出荷させるって時点で、ミステリー的には古典的テーマですな。

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    2024年06月10日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    過去の猟奇的殺人事件の犯人が現代に蘇って悪逆の限りを尽くす、作者らしいぶっ飛んだ特殊設定ミステリ。
    こんなアベンジャーズは嫌だ。
    この作者にこのタイトルはヤバそうと思って読んだけど、他作品に比べると、グロ要素や残虐性は控えめだった、その時点でなんか感覚バグってるかもしれないが。
    主人公が歴代作品トップクラスの常識人なのもあるかもしれない。(というより他作品が軒並み倫理観のカケラも人たちしかいないので...)
    この設定だからこそ出来るトリックをフル活用して、綿密なロジック、そして多重解決と作者の持ち味が遺憾無く発揮されていて満足でした!

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    2024年05月27日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

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    ネタバレ

    奇書が読みたいアライさんのオススメ読み漁りシリーズその2

    設定もキャラも世界観も何もかも狂っているんだけど、ミステリとしての誠実さは十分に果たされている。いや、そんなとこで正気に戻るな…。

    ミミズ人間、アブラ、トカゲ病…そういったグロテスクな設定と異常な事件。ありえない異界の(つまりファンタジー)の話と思いきや、不可思議は一つずつ説明され私達の理解できるものになっていく。これらの可笑しな設定は、私達の世界と地続きなのだな。
    だから、事件の解決はむしろ不安を呼び起こす。ああ、この小説がファンタジーであったらどれだけ良かったことか…。
    こういった部分を含めての奇書であり、まぁ作品の魅力なんだろ

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    2024年05月26日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

    匿名

    購入済み

    ぶっ飛んでる

    エレファントヘッドがあまりにも面白く、そして誰も死ななかった、名探偵のいけにえ、と読んできました。
    この3作ですらグロさや変な固有名詞に戸惑いながら読んだのに、「お前の彼女は〜」のエグさや珍妙さはそれらを上回ります。

    現実味が一切なく、読みづらいと感じる固有名詞や、少しバカっぽく軽い口調は、
    登場人物に血を通わせないことで、えげつない殺戮が行われても、
    読者が同情や感情移入といった辛い思いをすることなく読める効果があるのかなと。

    (この作品と同時進行で読んだ「正体」(染井為人)がとても辛かったので)

    短編集かと思ったら、全て繋がっていて。
    毎度のことながら、よくこんな話を書けるなぁと…本

    #シュール

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    2024年05月26日
  • 東京結合人間

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    ネタバレ

    生殖のために男女が「結合」を行い、結合人間となる。更には結合の過程で嘘がつけない「オネストマン」が誕生することもある、という理解不能な世界観。 前半は半グレ売春組織の話で後半はオネストマンが集った孤島での殺人事件の話。無茶苦茶な設定なのにも関わらず、全編に張り巡らされてる伏線でうまく前後半をまとめて納得させてしまう凄い作品。 初期作品から白井智之ワールド全開で楽しめた。 ところで、結合したあとどうやって子供産むんだろう?全くイメージがつかない。

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    2024年05月25日
  • おやすみ人面瘡

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     脳瘤が人体に発生して人間の顔のようになる「人瘤病」が蔓延した日本で突如起こったパニックホラーの要素が途中まで展開されるも、パニックの原因になった4m越えの人間(人瘤病の感染者)が死んだにも関わらず蘇った謎と人瘤病が感染爆発した海晴町で起こった殺人事件の繋がりを多重解決で真相を解明するストーリーが面白かった。ラストはゾクッとする終わり方だった。

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    2024年05月23日
  • 少女を殺す100の方法

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    5つの短編集(+文庫版用の超ショート3作)。少女20人×5作品で計100人の大量かつ凄惨な中に理路整然とした真相が隠れたミステリー。内容がグロすぎて全くお薦めは出来ないが、普通は書こうとは思わないし、そもそも思い付きもしないトンデモ設定を論理的に構築する、白井氏の突き抜けた才能を感じさせる。まず「少女を殺す」方法ありきで、そこから物語を逆算しているような内容で、「木を隠すなら森」的なぐちゃぐちゃで無茶苦茶な殺害方法も白井氏ならでは。この状況下で推理して真相解明することに意味があるのかと思いつつ、真実にハッとさせられる筆力。恐るべし。

    作品別に見れば「少女教室」は短いながらもかなりしっかりとし

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    2024年05月22日
  • 人間の顔は食べづらい

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     肉が食べられなくなった日本で苦肉の策として自分のクローン人間を食用として育てることが一般的になった、という設定からして「どんな話だろう?」という興味が湧いたし、『鬼畜系特殊設定パズラー』と評される作者のデビュー作であり得ないぐらい狂った世界でどこまでも論理的に真相を解明する多重解決の構成が面白かった。改めて「作者の作品を全作網羅したい。」という欲求に駆られた。

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    2024年05月21日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    実在する事件をフューチャーした
    特殊設定探偵小説。

    主人公は探偵の助手をしていた男で
    最後の最後まで冴えない部分が多く
    展開に振り回されがちではありました。
    (探偵が奔放な性格ということもありしょうがないといえばそうですが。)

    地獄から戻ってきた探偵だけあって
    容赦なく犯人を殺す めちゃくちゃ暴力的で
    躊躇ない姿に最初は引いちゃいましたが
    地獄から来たのを考えると普通なのかなと思いました

    割と設定がなんでもアリアリで
    同じく地獄からよみがえった凶悪犯罪者達は
    人から人へ取り憑いていくような
    それで推理が成立するのかってくらい
    とんでも設定でした。

    ただ、推理はロジカルで
    描写にあまり無

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    2024年05月15日
  • 少女を殺す100の方法

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     白井智之作品には二種類あって、比較的万人受けする傑作とかなり癖が強く人を選ぶ傑作があると思う。本作は後者に当たる部類で特にエログロ要素が強く少女が一クラス全員皆殺しにされたり、ある日突然ミキサーにかけられたり、少女が空から降ってきたりするというイカれた描写が目立つが、その一方で極めてロジカルな本格ミステリーを書ききっていることや、作者の世界観に魅了されたものとして最後まで楽しく読めた。個人的には『少女教室』『少女が町に降ってくる』が面白かった。

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    2024年05月14日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    「お前の彼女は2階で茹で死に」を先に読んで、この著者は気になると思ったので読みました。
    凶悪犯罪者が蘇り、生きてる人間に取り憑いて生前に行ったものと似た凶行に及ぶという設定で思ったよりファンタジーだった。
    その死者がいくらでも新しい体に乗り移れるなど、それが出来るならなんでもあり感は否めないけど、推理はしっかりしていて納得できる内容になってるので、なんかこれで良し!となってしまう。
    ラスト数ページは不覚にも、ちょっと感動だった。
    「お前の彼女は〜」に比べると、かなり読みやすい。グロ要素も(ほぼ)ない。ラノベっぽさを感じてしまう人もいるかも。
    「お前の彼女は〜」の刑事もだけど、白井さんはろくでな

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    2024年05月12日
  • ミステリー・オーバードーズ

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    ネタバレ

    毛色の違う短編集でお得!でもエレファントヘッドとか死体の汁を啜れと比べると弱い。それぞれで騙されたあと連作短編がつながる気持ちよさを知ってしまうと戻れない……。

    ・グルメ探偵が消えた
    想像を凄まじく超えた不穏なラスト。ナッツスムージーを喜ぶ母への感情が反転することになるとは……。罪を忘れた語り手の誠実さが残酷。
    ・げろがげり、げりがげろ
    読むまでカエルの鳴き声みたいな擬音語だと思ってた。流行りの異世界転生書いてみた、って感じなのか……??最悪の世界に妹を巻き込んだことを忘れそうなくらい綺麗なラストシーン。その後の地獄を考えると……
    ・隣の部屋の女
    何回騙されたらいいのか?若干フェアじゃない気

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    2024年05月11日
  • おやすみ人面瘡

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    ネタバレ

    またも独特な設定でウィルスパニック系の要素もあるのかと思っていたら、人面瘡の特性をしっかり活かしたミステリーで面白かった。終盤の全てが収束していく流れは気持ちよかった。

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    2024年05月04日