白井智之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ食をテーマにした5篇のミステリーである…のだが、食事前や食事中に読むと具合が悪くなるであろう。
とくに好きだったのは「グルメ探偵が消えた」と「隣の部屋の女」。このあたりはまだ上品で人にも勧めやすそう。
「げろがげり、げりがげろ」「ちびまんとジャンボ」は周りを彩る描写が最悪、「ディティクティブ・オーバードーズ」は途中の皆がラリるところといろりちゃんの名前がエグいという…。
「グルメ探偵が消えた」
途中までは普通のミステリ。最後に一気に落とされるのは壮観だった。このSFの設定でこんなひどいラストを…と思ってしまう。この主人公は恋人を守りきれないのではないかな。
「げろがげり、げりがげろ」
設定が全て汚すぎる笑!なのにあの綺麗なラストはずるい。
「隣の部屋の女」
正統系ミステリ。はじめの文で「何の」肉か記載されていなかったので嫌な予感はしたが…そうだよね…
「ちびまんとジャンボ」
ポップで汚すぎる!登場人物ふくめて汚そう。なんだよフナムシ早食いって。最後主人公が簡単に復讐する描写は笑ってしまった。
「ディティクティブ・オーバードーズ」
あの支離滅裂な文章はなかなか書けるモノではない。尚且つあの文が犯人を当てる手がかりになっているとはすごい。
自分は白井作品が本作で二作目だが、この突き抜けたえぐさとミステリーのバランスがハマる要因なのだろうな…人には勧められないが。 -
Posted by ブクログ
新刊情報で見掛けてから読みたかった作品。
参加作家さん、豪華すぎませんか?
大好きな一穂さんもいるし、未読だけど読みたかった作家さんも…!
読みたいけど、有栖川有栖さんの作品は読んだことがないな…。
「前口上」に『ミステリ好きなら「有栖川有栖がどんな小説を書いているのか知らない」という方もお楽しみいただけるはず。』と書いてあったので、手に取った。
有栖川有栖さんがデビューされてから35年という節目の年に作家7人が集い、『「有栖川ワールド」を自由に使って短編を競作するトリビュート企画』で生まれた作品の短編集。
どの作品からも有栖川さんと有栖川さん作品へのリスペクトが感じられて、とても満足度の高い短編集だった。
私は有栖川さんの作品は未読だったので調べながらだったけど、著者さんの仕掛けにニヤニヤしながら読むのが楽しかった。
最後に有栖川さんも各作品を詳しく解説してくださっていて、自分が気付いた事柄と照らし合わせて答え合わせをするのも楽しかった。
有栖川さんファンの方はたまらないだろうなぁ…!
私が好きだった作品は一穂ミチさんの「クローズド・クローズ」。
一穂さんの描くミステリーというのが新鮮だったし、真相に迫った時に見えてくる人間ドラマが好きだった。
あと、あらすじを読んで一番気になっていた夕木春央さんの「有栖川有栖嫌いの謎」。
前半は面白すぎてめちゃくちゃ笑った。
話が進むにつれて見えてくる夕木さんの有栖川さんへの想いに胸が熱くなった。
これを機に有栖川さんの作品を読んでみようと思った。その前に積読を減らさなくては…! -
購入済み
つまみぐいにアンソロ
母がフォローしている恩田陸を少し読んでみようと思ったのですがこういう方向性は求めてなかったなあ…という感じ。ファンタジーはちょっと。
しかし高田さんの作品だけかなり刺さったのでシリーズ読みたくなりました。こういうのと出会えるから良いのよね。 -
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ネタバレトチ狂った本格ミステリを読みたくて?白井智之さんの本を読んでみた。
覆面作家天城菖蒲に、孤島である条島の天城館に招待された五人のミステリー作家。
しかし、その5人には、作家となら誰とでも寝る女「晴夏」と過去に関係を持っていたという共通点がある。
謎の”ザビマスク”をつけた怪人に続々と襲われ…
という序盤だけ聞いたらいたってシンプルなクローズドサークルものですが、そんなシンプルな作品ではありません。
うわぁ、襲われた!…(数時間後)…ん〜…あれ?襲われたのに生きてる?!襲われたみんなが何故か生きています?!
痛覚は麻痺しているので、死んだけど生き返ったことにが判明!
誰が”ザビマスク”の犯人なのか?
犯人の目的は??
そして何故、生き返ったのか?
そんな推理を、顔がぐちゃぐちゃになっていたり、体が臭気ガスで膨らんでいたり、まるでゾンビのような様相になっている五人が展開していくのが最早コメディのように面白かった笑
主人公の大亦牛男がとにかく罵詈雑言で、笑えた笑
めちゃくちゃぶっ飛んだ気持ち悪い世界なのに、しっかり本格ミステリとして成り立っているのが凄い。
腹から線虫が爆発するシーンには吐き気すらしました笑
しっかり汚い気持ち悪い作品なので、苦手な人は注意!
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Posted by ブクログ
ネタバレ過去の事件の模倣犯ではなく、そのときの真犯人が現代に蘇って似た事件を起こすという設定が面白かった。自然と過去の事件の情報を洗い直すことになるし、そこで新事実が判明したりする。二重に事件を解決していくという離れ技が出来てしまうのは、伝説の名探偵も現代に蘇ったから。
地獄から蘇ってくるなんて設定は現実味はないのだけれど、推理小説としてしっかりと伏線がはられ、点と点が思わぬところで繋がり、矛盾なく解決していくさまは見事だった。思い返してみても、無駄なものがひとつもない。オマージュがこんなにうまくハマることってあるんだ。
探偵のキャラクターも面白い。生ける菩薩のような浦野、真面目な若者はらわた君、口も素行も悪いが名探偵の古城。特に古城のセリフは皮肉が効いていて好みだった。
どの事件も驚きと共に楽しませてもらった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレどうしてこんなことを思いつくのか?白井智之作品読むたびに毎回頭を抱えてるけどこれもだった。
まず生殖方法として人間が結合する、この時点でネジ飛んでるのに結合後は4つ目4本腕4本脚平均3mって異形になるの凄まじい、、さすがにNGが出たのか表紙の結合人間はその姿じゃなくて詐欺。
外で読んだらプロローグからきつくて笑い、少女を売るのえげつなさに慄きながらも後半のミステリを期待して読み進めた。(裏表紙のあらすじがここに触れてなさすぎて面白かった。嘘はついてない)
相変わらずグロさと異常設定をミステリに落とし込んで多重解決続けて論理を作っていく常人には考えつかない美しさだった。新作と比べると物足りなさとか設定のご都合主義感はあるけど、あの醜悪な場面が伏線になる(から読み込まないといけない)のは悪意が強すぎて脱帽。オネストマンに焦点が当たってた分ジョイントマンが死に設定だったのは残念。個人的には4本腕があるから重いものもしっかり支えられるって描写が好き。たしかに便利だね。
船橋結合人間も世界観と悪意をぎゅっと濃縮しててよかった。
この世界だと意識を捨てることになる男性が荒れずに前向きに結合しててすごい。