白井智之のレビュー一覧
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ネタバレかなり面白かった
「新しい法律ができた」と言う話を軸に
・AIに絡んだ近未来
・全く関係ない未来
・過去から法律ができたことにより、現代になる
・新しくできた法律の内容が分からない
といった様々な進め方を楽しめた
舞台装置としてのAIの便利さ(我々に身近だが未知のもの)と、法律はルールの為それによって話の土台を作れる万能さに驚いた
〜特にお気に入り〜
矢野帰子先生→おとなも英語を学ばせる話。「英語介護」という考え方が面白かった
潮谷験先生→人々は、作品を楽しむときに作品の裏にいる作者と交流している。AIが作った作品だとその交流ができなくて孤独を感じる。新しい視点だな。オチも良かった。
大沼紀子先生→一番好きだった。人を殺したらokな国(=SFちっく)が、人を殺しちゃ駄目になる(=現代)という逆転の流れ。斬新な視点から、現代を揶揄してて面白すぎた。
五十嵐律人先生→過去から現代に。当たり前だけど憲法も作られたときがあったんだよなぁと。
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Posted by ブクログ
もうタイトルだけで優勝。
冒頭1行目「ミミズのノエルは苛立っていた」で連覇。
キャラクターは、ミミズ人間やらトカゲ人間やらが出てきて、壁を這ったり脱皮したり。で、その特徴がしっかりと謎解きの大事な要素になり。
安定の、エログロゲロ、倫理観欠如の暴力まみれ、で、多重推理で世界をこねくり回して、キレイな着地。キレイな着地だが読後感はスッキリさせてなんて終わらせない。
今作の見事さは、
①トロッコ問題的な、さぁどっちに行くべきかが全ての章の多重推理のキーポイントで、トロッコのスイッチではなく、どっちをレ〇プするか問題。
②第一章「ミミズ人間はタンクで共食い」を見事な短編として単体で雑誌寄稿後に、長編としてあと3章を追加して、見事な着地。
白井智之唯一無二。最高。
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Posted by ブクログ
奇才白井智之のデビュー3作目。
家畜にウイルスが蔓延し食肉家畜がいなくなり、食用として人間のクローンを作っている世界。
人間の男女が、相手の肛門から頭を入れて結合することが生殖行為になり、その時の異変により嘘をつくことができないオネストマンができる世界。
そして、脳に寄生して細胞をコピーして全身に転移するウイルスにより、体に人面の瘤、人面瘡ができる世界。
もうこれだけで異常。並みの作家ならそこからめくるめく事件を起こして悦に入るところだが、全340pで、巻末のあらすじにある事件が起こるのがやっと200pって。
白井ワールドすぎるし、
ここから、お得意の多重推理がはじまり重なり、読者をふりまわしまくって、
とんでもない結論に至って、タイトルもきっちり回収して、読後感も悪い。
だが、読み終わっての感想が「天才かよ」しかない。
こんな世界観の余韻に浸りたくないが、むりやり頭から沈められる。
最高。
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Posted by ブクログ
ミステリ好き、有栖川有栖好きにはたまらない一冊でした!
音楽でよくあるカバー、小説もその手があったか!!
読んでて、あまりにもいつもの小説家アリスだけどちょっと違う文章の香り、、あそうかこれ青崎さんが書いてるっけ、、と不思議な感覚に。書いてる方も新進の好きな方ばかりで。本当にお得な本。
1番好きだったのは「有栖川有栖嫌い」このタイトル面白いって受け入れる有栖川先生の大らかなお人柄が伺えてそれも嬉しい。いや今村さんが書く現代の学生アリスに江神さんもよかったし、火村の女子校潜入話は本家先生では書けないだろう味わい。。やっぱ1番を選べなかった。濃ゆい一冊です。 -
Posted by ブクログ
デビュー作にしてその世界観を確立させていた作者の2作目。
冒頭100ページはひたすらエログロ暴力。脱落する読者も多くなるようなシーンを、そこに悪意を感じさせることなく飄々と進められるのが白井ワールド。
そして唐突の孤島のクローズドミステリー。結合人間、羊歯病、オネストマン。世界観こそ異常だが、孤島で繰り広げられる推理合戦には、結合している意味はあるのかと首をかしげたまま、多重推理を繰り広げて、本編終了。
あれ、ここ、ごまかし入れた、この人はオネストマンではないのでは、
結合人間マスク?!ってことはこの人はあの人だよね、
とかなり近づいた気がしながら、もちろん真相でやられたとなり、
ようやくエピローグにして気づく。
本当に危ないものからは、逃げるしかない。イジメ、犯罪、借金、火事、津波、雪崩、それに「探偵」も。
本作のいちばんのすごさは、犯人当ての体をなした、探偵当てで、最後のピースを埋めること。
やはり白井智之の脳内には敵わない。