白井智之のレビュー一覧
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今回こそはと気合を入れ読み始めました。
白井智之の小説のいつものとんでも設定を身構え、「人間」の特徴や、出来ること出来ないことのルールなど、きちんと頭に入れ、名前も注意深く覚えながら読んでいました。
ですが、私は今回もミステリーの罠に引っかかってしまいました。
二転三転する推理と、犯人、ラストの衝撃に心を奪われました。(毎回ですが。)
残虐で奇妙な表現の多いこの方の作品、賛否両論あると思いますが、私は好きです。
何というか、現実離れしているこの奇妙な世界観と、空気と、事件が解決するミステリーと、ぐちゃぐちゃなようで筋が通ってる所がやみつきになります。 -
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館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。 -
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ネタバレ著者の作品を初めて読んだが、それぞれの作品ごとに魅力の方向性が異なっており、短編集とはいえ多重解決などのバラエティに富んだ物語を味わうことができ、満足度の高い作品である。
どの作品においても、14歳の少女が20人ずつ死んでいくので、トータルで100人の少女を殺されていく。本当に100個の方法が提示されているわけではない。
グロテスクかどうかは個人の感性によるところが大きいと思うが、たくさんの少女たちがぺしゃんこになったり、ミキサーにかけられたり、当たり前のように内臓が出たりといった描写だらけなので、他の人におすすめできるかと言われると、こちらの人間性を疑われそうになるであろうことは想像に難くな -
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ネタバレ帯によると2022年のミステリ界を席巻!だそうだ。確かに。どんでん返しの嵐。この人、アンソロジーでは読んでるけど、ちゃんと1冊読むのもしかしたら初めてかも。本作中では人民教会となっていたものの、人民寺院、ジム・ジョーンズ、ガイアナの大虐殺が本当にあったことだったとは。こういうカルト宗教物が大好きな私にとって、推理とかどんでん返しとかより、そっちに関する記述の方が興味深かった。面白かったわ。自分の信じたいものを信じる人間のなんと不思議なことよ。集団ヒステリー、集団妄想。あとげぼって表記されるのが新鮮だった。げぼって言うけどさ。まぁ大塒が語りになってるからな。連休中に一気に読めて良かったわ。途切れ
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ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。
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アンソロジー作品『有栖川有栖に捧げる七つの謎』を読みました。
有栖川有栖のデビュー35周年記念のトリビュート作品です。
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予想をはるかに超える名編ばかり
それにしても、ここまでやりますか?――有栖川有栖、思わず脱帽
レジェンドへのリスペクトを胸に人気作家7名が全力執筆!
真正面から挑戦する超絶技巧の本格ミステリから、女子高に潜入する火村とアリスや不可解なダイイング・メッセージに挑む江神たちEMCの面々まで。
「気鋭の作家が本気で遊んだら、こんなものを書いてしまうのか?」と有栖川有栖を感嘆させた一度限りの豪華トリビュート。
有栖川有栖による解説 -
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なんだか、純粋な犯人あてではない作品が混じってたようなw
でも、どのみち推理はできないし、面白かった♪
冒頭の綾辻さんの作品が1番。まさに本領発揮。こういうひっかけって大好き。
「殺人トーナメント」は、推理小説というより、ロジックパズルの問題みたいで、ますめを書いて〇×つけて解く感じだったけど。「少女殺人事件」も、犯人あて小説ではないような、ねぇ。ま、ノックスの十戒をからめたのは面白い。
「三つの質疑」、「助教授」という職名を使ってるんだけど、この作品の発表の頃にはとっくに「准教授」だと思う。ま、お話の本質にからむところでないんだけど。
『黒猫を飼うことにした』から2作品収録で、そろそろ積読か