白井智之のレビュー一覧

  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
    お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
    井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
    そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。

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    2018年06月29日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    やっとの文庫化。めちゃくちゃ楽しみにしてた作品。この作者、描写けっこうグロいとこあるよなーって思ってたら2ページ目から早速ハード。
    終盤伏線回収続いたのは震えたなー。そういう意味だったんだな。

    物語としては、倫理観含めて色々意見あるようだし、テーマが自体がそもそも重いよね。
    ミステリとしては、異なる前提条件という珍しいパターン!全体としても二転三転するし、とても読み応えある作品。中身について何書いてもネタバレに、なりそうなのでこれくらいで。

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    2026年09月13日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    主人公は幸せな家庭を築き、何もかも上手く行っている精神科医が実はとんでもない倫理観の持ち主で、家族を守るという名目で非人道的な所業を平然とやってのける。いわゆるサイコな主人公である。

    ある日、主人公は家族に自分の不貞行為がばれかけ、たまたま入手した謎の薬を飲んで時間遡行をする。実は時間遡行に成功した自分と失敗した自分が分岐していて、パラレルワールド同士の自分と意思疎通が可能になる。思いがけず日常が崩れたら不思議アイテムで帳消しにしながら逃げおおせる話かと思いきや、逃げおおせられなかった自分が現れるのである。

    時間遡行に成功した主人公は不貞行為がばれるのを未然に防いだが、家族が次々と死亡して

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    2026年09月13日
  • 人間の顔は食べづらい

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    ネタバレ

    白井智之氏の作品で二番目に良かった。
    食用人間の話ではあるがグロいのは冒頭と由島が死んだときくらい。殺人自体はそんなに起きないが「生首を入れたのは誰か」という突拍子もない疑問から始まり、そこからどんどん謎が増えていくのが面白い。 チャー坊に小説を与える描写でわざわざ知識摂取させるの馬鹿すぎると思ったが、案の定チャー坊にしてやられた。ゐのりやクローンの入れ替えは予想できたが、多重解決の結末は実にシンプルだが激情だ。 でも一番驚いたのは二〇一四年の作品なのにコロナウイルスが蔓延した世界が舞台という意図せず予言してしまったことかも。

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    2026年09月11日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    最近流行り(?)の、豆本サイズの一冊

    ネーミングセンスだったりキャラクター造形だったりに独特のノリが
    可坊市(べらぼう市)、波外駅(なみはずれ駅)、寸床堂書店(ずんどこどう書店)などなど、こういった感じです

    なかなかの力業トリック好き
    作品のノリも含めて、こうやって一冊にするならこれくらいやっとかないとな、といったような塩梅を感じました

    そして一番好きなのはラストの第8章
    読んでいて笑いながら感心してしまいました
    こんなオチかい!と
    こういうの大好き


    ちょうど手元に同じ豆本の『目が』(作:梨)があるのでサイズを比べてみたら、これちょっと違うんですね!
    出版社が違うので多少は違うとは思

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    2026年09月11日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    タイトルが気になったので買ってみた。
    驚くべきは本のサイズとページ数。
    なんとA7サイズで100ページ未満という小ささ。
    しかし、その小さい、短い内容量でありながらも、中身はしっかりとしたミステリだった。
    いやぁ、あっという間に読めたなぁ(笑)

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    2026年09月06日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

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    ミステリ。エログロ。
    白井さんらしさ全開の特殊設定ミステリ。
    倫理や常識は全くなし。あるのは論理だけ。
    こんなの誰も思い付かないし、仮に思い付いても書かないよ。

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    2026年09月06日
  • エレファントヘッド

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    好きというよりはなにこれすごい、という衝撃で★4
    エログロ表現が苦手な人にはお勧めしないが、抵抗ない人には読んでみてほしい。
    とんでもなくぶっ飛んでるSFミステリ
    読み始めてゲーム世界が現実とリンクしてくるタイプの話か?と思ったけれど読み進めるとすぐに違うことがわかり、そもそも主人公から勘違いしてた。
    そんなことある?というとんでも設定だけど読者がついていける複雑さなので程よく頭を使いつつなるほどなという整合性に唸った。

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    2026年09月02日
  • エレファントヘッド

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    これはもう「ミステリー」というより脳みそに直接仕掛けてくるアトラクション。
    何が起きてるのか分からないのに、妙に筋が通っているのが一番怖い。

    「そうはならんでしょ」と思いながら読み進めて、
    最終的に「……いや、そうはならんでしょ」。
    ところどころ「あーそういえば」の気づきの面白さがあって楽しめました。

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    2026年08月31日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    シスマ打たれ過ぎて全知全能の神みたいになった裏島が、おもしれーやついないかなぁ。で見つけたサイコパス象山の観察日記みたい。
    最後は象山に殺されそうになる象山を、楽しみが無くなるのは勿体無いと思ってシスマ渡して船に残したのかな。
    でも裏島って打たれた後死んでるなら他の世界でも死なないのか?神だからいいのか。

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    2026年08月26日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    本の大きさ、タイトル、地名、登場人物などユーモアがたくさんある中でのミステリが上手く成り立ってるところが凄い。

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    2026年08月23日
  • エレファントヘッド

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    会社の上司から勧められた本。グロい、多重解決、世界観も不思議で読む人を選ぶ本。課長…ついていきます!

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    2026年08月22日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

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    ネタバレ

    自殺したミミズ人間の妹・リチウムの仇を討つため刑事ヒコボシが真相を辿っていく連作短編集。
    レイプ魔が犯した女性はどっちだったのかを推理することによって事件が解決されるの最低でワロタ。特殊設定×多重解決でグロさもあり、白井智之節が炸裂しててとてもよかったです。終わり方もスカッと!
    結局マホマホがなんで監禁されてひどい目にあってたのかがアホなのでわからなかった。
    白井智之が書く異形好きだ〜。

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    2026年08月20日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    あらすじから「完全なる首長竜の日」みたいな本なのかな? と思ったけど、どちらかといえば「悪の教典」みたいな本だった。

    今までに見たことのない設定で伏線回収も気持ちよく進んでいくけど、ドキドキしたのはプロローグと一/前兆で、このあたりは主人公が精神科医ということも生きてて、騙されるのも心地よかった。
    それ以降は、ミイラ取りがミイラになるみたいな話だったけど、象山は医者になる前からサイコパスだったので、精神科医が精神を病むみたいなことではなかったのかも。
    家族を愛しているという言葉も何回も出てくると、本人の行動も相まって、なんとも軽々しく寒々とした感じに思えて、主人公が報われなくても全然心が痛ま

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    2026年08月19日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    異なる設定が同時進行しておりそれぞれに推理を結論させる、その設定は非現実的ではあるが論理的でありまさに本格。多重解決する様は圧巻だし、最後に分かる真相も良い余韻となっている。

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    2026年08月14日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    先週、書店で文庫化されていたのを知り思わず衝動買いした本作。

    少々、情景移入し辛い設定ではありましたが、二転三転、いや四転五転する内容に思わず引き込まれました。
    最後きちんとタイトル回収する所もお見事でした。

    はらわたも近い内に読んでみたい。

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    2026年08月12日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    探偵の語る真相が何度も何度も変わるので
    一発で決めてくれよ…と思ったけど
    ラストに納得したので文庫化を待って
    読んでよかったなぁと思った。

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    2026年08月11日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    面白いとは思ったけど、架空の名前と地名が覚えづらい笑

    あと結局犯人が誰かわからなくて3周ぐらいした、、
    読書が足りてなすぎた

    伏線たくさんだったし、自分なりには答えでたし、企画や内容諸々いいと思いました

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    2026年08月09日
  • もの語る一手

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    将棋というものを深く知るわけではないけれど、その奥深さや、指す人間が持つドラマなど、いろんな視点で物語は紡げるんだなぁとどの話も素直に面白かった。

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    2026年08月07日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    ネタバレ

    今年読める白井さんの本はこれか〜って発売前に見た時少しがっかりもしたけど、こういうのもたまには良いよね。作中で書いてるけど、こういう変な形の本じゃないと買わない客はいますよねーエンターテインメントとしての本、アトラクションに乗るような感覚じゃないと興味持ってくれない層もいるよね。
    一応本の形態がトリックにも関係するようにもなってるし、かなり薄いのに情報は圧縮されてるから物足りなさもそんなに感じない。
    人物名や町の読ませ方が相変わらず変わってて楽しいです。
    宇宙人を監視してる小学生って設定がめっちゃ面白そうだからこれの長いやつ読んでみたかった。
    またエレファントヘッド級のどえらい本が来ることを期

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    2026年08月06日