白井智之のレビュー一覧
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館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。 -
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ネタバレ主人公は幸せな家庭を築き、何もかも上手く行っている精神科医が実はとんでもない倫理観の持ち主で、家族を守るという名目で非人道的な所業を平然とやってのける。いわゆるサイコな主人公である。
ある日、主人公は家族に自分の不貞行為がばれかけ、たまたま入手した謎の薬を飲んで時間遡行をする。実は時間遡行に成功した自分と失敗した自分が分岐していて、パラレルワールド同士の自分と意思疎通が可能になる。思いがけず日常が崩れたら不思議アイテムで帳消しにしながら逃げおおせる話かと思いきや、逃げおおせられなかった自分が現れるのである。
時間遡行に成功した主人公は不貞行為がばれるのを未然に防いだが、家族が次々と死亡して -
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ネタバレ白井智之氏の作品で二番目に良かった。
食用人間の話ではあるがグロいのは冒頭と由島が死んだときくらい。殺人自体はそんなに起きないが「生首を入れたのは誰か」という突拍子もない疑問から始まり、そこからどんどん謎が増えていくのが面白い。 チャー坊に小説を与える描写でわざわざ知識摂取させるの馬鹿すぎると思ったが、案の定チャー坊にしてやられた。ゐのりやクローンの入れ替えは予想できたが、多重解決の結末は実にシンプルだが激情だ。 でも一番驚いたのは二〇一四年の作品なのにコロナウイルスが蔓延した世界が舞台という意図せず予言してしまったことかも。 -
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最近流行り(?)の、豆本サイズの一冊
ネーミングセンスだったりキャラクター造形だったりに独特のノリが
可坊市(べらぼう市)、波外駅(なみはずれ駅)、寸床堂書店(ずんどこどう書店)などなど、こういった感じです
なかなかの力業トリック好き
作品のノリも含めて、こうやって一冊にするならこれくらいやっとかないとな、といったような塩梅を感じました
そして一番好きなのはラストの第8章
読んでいて笑いながら感心してしまいました
こんなオチかい!と
こういうの大好き
ちょうど手元に同じ豆本の『目が』(作:梨)があるのでサイズを比べてみたら、これちょっと違うんですね!
出版社が違うので多少は違うとは思 -
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ネタバレあらすじから「完全なる首長竜の日」みたいな本なのかな? と思ったけど、どちらかといえば「悪の教典」みたいな本だった。
今までに見たことのない設定で伏線回収も気持ちよく進んでいくけど、ドキドキしたのはプロローグと一/前兆で、このあたりは主人公が精神科医ということも生きてて、騙されるのも心地よかった。
それ以降は、ミイラ取りがミイラになるみたいな話だったけど、象山は医者になる前からサイコパスだったので、精神科医が精神を病むみたいなことではなかったのかも。
家族を愛しているという言葉も何回も出てくると、本人の行動も相まって、なんとも軽々しく寒々とした感じに思えて、主人公が報われなくても全然心が痛ま -
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ネタバレ今年読める白井さんの本はこれか〜って発売前に見た時少しがっかりもしたけど、こういうのもたまには良いよね。作中で書いてるけど、こういう変な形の本じゃないと買わない客はいますよねーエンターテインメントとしての本、アトラクションに乗るような感覚じゃないと興味持ってくれない層もいるよね。
一応本の形態がトリックにも関係するようにもなってるし、かなり薄いのに情報は圧縮されてるから物足りなさもそんなに感じない。
人物名や町の読ませ方が相変わらず変わってて楽しいです。
宇宙人を監視してる小学生って設定がめっちゃ面白そうだからこれの長いやつ読んでみたかった。
またエレファントヘッド級のどえらい本が来ることを期