白井智之のレビュー一覧

  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

    Posted by ブクログ

    館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
    お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
    井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
    そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。

    0
    2018年06月29日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

    Posted by ブクログ

    病院の待合室でサクッと読めました。
    こんな小さい、サクッと読める本だけどちゃんとした(?)ミステリー。
    この白井智之さんの作品読む前は、『またグロいんかな』と少々びびってましたが問題なく。
    よくこんなトリックを思いつくなあ。
    この本が小さい訳がわかった気がします。
    紙の本は色々遊べて良いですね。

    0
    2026年10月01日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    名探偵のいけにえはカルト系だったけど、名探偵のはらわたの方は昭和の凶悪殺人犯たちが現代に蘇るというオカルト的な特殊設定が好きだった〜。
    1つの事件を色んな角度から推理していく、多重解決が気持ちいいし、面白い。

    0
    2026年10月01日
  • ぼくは化け物きみは怪物

    Posted by ブクログ

    良かった点:『大きな手の悪魔』の、尼崎連続変死事件を思わせる家族支配のモチーフと宇宙人侵略を組み合わせる発想には、「よくこんなことを思いつくな」と驚愕。『奈々子の中で死んだ男』も面白かった。何より、どれほど特殊で荒唐無稽な世界を設定しても、その世界のルールの中で論理が破綻していないことがすごい。奇抜さだけではなく、緻密な論理構築に唸らされた。

    気になった点:全5編すべてが同じレベルで刺さったわけではなく、特に印象に残った2編との差は感じた。

    おすすめ度:★★★★☆(4/5)

    ミステリーとしての意外性:★★★★★

    0
    2026年09月30日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    そういう結末かと驚いた。ノーマルエンドとトゥルーエンドを同時に味わった気分。
    物語の元となっている事件については知っているが、あの事件をここまで広げることができるのかという驚きがすごかった。

    0
    2026年09月30日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

    Posted by ブクログ

    こんなサイズの本を読むのは初めての体験。まず、登場人物たちの名前や出てくる地名が変なのばっかりで笑える。短いから読みやすいのだけど、しっかりとミステリだし、この本がこのサイズであることにもちゃんと意味があって面白かった!

    0
    2026年09月29日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

    Posted by ブクログ

    小さい本で驚いたけど、本を読むのが超早い人の気分が味わえた気がする。小さくてストーリーは短いけれど納得感のある作品で、実際に小さい本である理由があっておもしろい。今までにないスタイルで家に置いていても邪魔にならないからオススメ。

    0
    2026年09月27日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    特殊条件ミステリの傑作に今年は出会いがち。
    推理って解釈というか相手を以下に納得させられるかにかかってるよなぁと思うなど。
    いけにえも再読しよっと

    0
    2026年09月26日
  • これが最後の仕事になる

    Posted by ブクログ

    書き出しの一文が同じで、これほど沢山の作家さんの話が読めるのは嬉しい!
    良かったな!と思った作品は小川さん、方丈さん、多崎さん、金子さん、米澤さんの5作品です。特に金子さんのは終わり方が良かった。

    0
    2026年09月24日
  • エレファントヘッド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    なんだこれは。

    やっぱり白井智之はまともじゃない。

    1番可哀想だったのはぺぺ子かな?和泉かな?ぺぺ子ってりり子に似てるよね、なんだか歪んだ愛を感じるな。

    設定の荒唐無稽さに目を瞑って、この世界観を飲み込めば面白い。どうせ5人目が居て、家族はそれぞれが一人ずつ殺してんだろ異常者だし。という推理というか予感は当たっていたし、話の流れとしてもまぁそうなるわなって感じで違和感は無かった。

    裏島はびっくり。あの、文哉はどこにいったんですか?

    0
    2026年09月22日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人は信じたいものを信じる。

    この言葉は反論のしようがないですもんね。「はい」といえば、肯定してますし、「いいえ」といえば「信じていない」ということになり、その言葉を暗に肯定してますね。

    「信じる」というのは時に視界を曇らせる。周りからしたらおかしいと感じていても、本人はそう感じない。恋は盲目みたいなもんですね。

    0
    2026年09月22日
  • ぼくは化け物きみは怪物

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編集。白井智之らしさ爆発なんだけど、不思議と読後感が良かった…。もちろんどれもなんというか救いのない話ではあるんだけど、あっさりしてるからかなぁ。結構グロいしきついんだけど、何故か読みやすい。不思議。

    『最初の事件』 日本のどこかで起きる小学校のクラスメイト襲撃事件と、北アフリカの独裁政権とがどう交わるのかと思いきや。結末、ギョッとした。

    『大きな手の悪魔』 特殊設定ミステリ、と言えるんだろうなぁ。人類滅亡に向けての一手一手がきついのに、なぜかスルッと読めてしまう。本当にきついんだけど…。実在の事件もうっすらと連想したり。怖いししんどいのになぜ読めるのか。

    『奈々子の中で死んだ男』 ほんとにストレートに酷い話。結末も救いがないというか、悲しい…。でも、なんかあっけらかんとしてる。主人公を救うとかないよね、白井智之には。

    『モーティリアンの手首』 特殊設定というか人類滅亡後三万年経った後の地球の話っていう。すごい面白かった。最後、つまり地下のものが地上に出て彼らもまた滅亡するっていうことなんだろうけど、三万年経っても放射性廃棄物は致死的な放射性を維持してるんだろうか?とちょっと思った。白井智之にそんな隙なさそうだけど。

    『天使と怪物』 短編でこんな多重推理楽しめると思えず驚いた。かなり面白かった! そしてこういう胡散臭い宗教家の描写が異常にうまいのは何…。
    結末まで含めて一番好きな作品。すごくよかった。

    0
    2026年09月20日
  • 七人怪談 第二夜

    Posted by ブクログ

    短編集ながらどれも読みごたえがあり、外れなし。三津田信三先生の話が一番目当てで購入したんだけど、民俗学怪談ちと自分好みのジャンルかつ三津田先生にぴったりの話でてともよかった。そして怖い。本当にあったのかなと思ってしまう。八人童と枝人形、ほんとに怖かった。あと三津田先生の選んだ7人なので、こう、使い古された的なつまらないのがなかったのも良くて、そこはホラー好きの編集者の面も感じた。

    0
    2026年09月19日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回はこう来たかー!と思うような、「名探偵のいけにえ」とはまた違った世界観で、でもやっぱり面白かった!この人は死んでほしくないけど絶対死ぬやつだよな..フラグありすぎるしな..と思ってたらやっぱり死ぬ、容赦ないよねぇ。白井作品といえばエログロだけど、こちらは爽やかとも言えるようなバディもので、読後感もよかった!

    0
    2026年09月17日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    やっとの文庫化。めちゃくちゃ楽しみにしてた作品。この作者、描写けっこうグロいとこあるよなーって思ってたら2ページ目から早速ハード。
    終盤伏線回収続いたのは震えたなー。そういう意味だったんだな。

    物語としては、倫理観含めて色々意見あるようだし、テーマが自体がそもそも重いよね。
    ミステリとしては、異なる前提条件という珍しいパターン!全体としても二転三転するし、とても読み応えある作品。中身について何書いてもネタバレに、なりそうなのでこれくらいで。

    0
    2026年09月13日
  • エレファントヘッド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公は幸せな家庭を築き、何もかも上手く行っている精神科医が実はとんでもない倫理観の持ち主で、家族を守るという名目で非人道的な所業を平然とやってのける。いわゆるサイコな主人公である。

    ある日、主人公は家族に自分の不貞行為がばれかけ、たまたま入手した謎の薬を飲んで時間遡行をする。実は時間遡行に成功した自分と失敗した自分が分岐していて、パラレルワールド同士の自分と意思疎通が可能になる。思いがけず日常が崩れたら不思議アイテムで帳消しにしながら逃げおおせる話かと思いきや、逃げおおせられなかった自分が現れるのである。

    時間遡行に成功した主人公は不貞行為がばれるのを未然に防いだが、家族が次々と死亡してしまう。それまでの経緯から、ある世界である人が死ぬと、別の世界で同じ人物が同じように死ぬ「連鎖反応」が引き起こされる事がわかっていた。こうして主人公は、誰が家族を殺したのかを突き止めようとする。

    しかし、主人公は家族を守ろうとしたというよりは、平穏な自らの日常を守ろうとしたに過ぎなかったことが次第に露見してくる。主人公にとっての日常は家庭だったが、日常は家庭の外部にもあることを理解していなかったことに主人公の落ち度があったように思う。

    一点、違和感が残ったのは、終盤で主人公にレイプされて妊娠した人物の描写で、胎児の父親が主人公でないと明らかになったところで果たして胎児を産んでもよいと考えるのだろうかと、疑問に思ってしまった。何か読み落としたのかもしれないが、もう一度読もうと気にはならない。

    推理の方は読みながら考える醍醐味があるかもしれないが、これを解く人はいるのだろうか? というくらい複雑に思われるので、時系列を整理する図表ももう少し入っていたら理解の助けにはなったかもしれない。推理目的で読みたい人には一気読みをおすすめする。

    0
    2026年09月13日
  • 人間の顔は食べづらい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    白井智之氏の作品で二番目に良かった。
    食用人間の話ではあるがグロいのは冒頭と由島が死んだときくらい。殺人自体はそんなに起きないが「生首を入れたのは誰か」という突拍子もない疑問から始まり、そこからどんどん謎が増えていくのが面白い。 チャー坊に小説を与える描写でわざわざ知識摂取させるの馬鹿すぎると思ったが、案の定チャー坊にしてやられた。ゐのりやクローンの入れ替えは予想できたが、多重解決の結末は実にシンプルだが激情だ。 でも一番驚いたのは二〇一四年の作品なのにコロナウイルスが蔓延した世界が舞台という意図せず予言してしまったことかも。

    0
    2026年09月11日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

    Posted by ブクログ

    最近流行り(?)の、豆本サイズの一冊

    ネーミングセンスだったりキャラクター造形だったりに独特のノリが
    可坊市(べらぼう市)、波外駅(なみはずれ駅)、寸床堂書店(ずんどこどう書店)などなど、こういった感じです

    なかなかの力業トリック好き
    作品のノリも含めて、こうやって一冊にするならこれくらいやっとかないとな、といったような塩梅を感じました

    そして一番好きなのはラストの第8章
    読んでいて笑いながら感心してしまいました
    こんなオチかい!と
    こういうの大好き


    ちょうど手元に同じ豆本の『目が』(作:梨)があるのでサイズを比べてみたら、これちょっと違うんですね!
    出版社が違うので多少は違うとは思っていたのですが、想像以上に本作の方が小さかったです

    0
    2026年09月11日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

    Posted by ブクログ

    タイトルが気になったので買ってみた。
    驚くべきは本のサイズとページ数。
    なんとA7サイズで100ページ未満という小ささ。
    しかし、その小さい、短い内容量でありながらも、中身はしっかりとしたミステリだった。
    いやぁ、あっという間に読めたなぁ(笑)

    0
    2026年09月06日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

    Posted by ブクログ

    ミステリ。エログロ。
    白井さんらしさ全開の特殊設定ミステリ。
    倫理や常識は全くなし。あるのは論理だけ。
    こんなの誰も思い付かないし、仮に思い付いても書かないよ。

    0
    2026年09月06日