白井智之のレビュー一覧

  • 少女を殺す100の方法

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    ネタバレ

    倫理観を揺さぶる良書。
    きれいごとばかり見ても、自分も他人も一皮剥けば血や内臓、糞尿が詰まっているし、野蛮な原初的欲求を持っている。
    人はなぜミステリーやサスペンスを読むのかというと、日常の中の非日常を味わいたいからではないか。ファンタジーやSFとは違う日常の中の非日常。
    いろんなアプローチがあるが、こんな振り切った非日常を見せてくれる本はすばらしい。
    少女ビデオは不条理と生と性の物語で、命も精神も素粒子が集まったただの物質という価値観と湧き上がる母性や父性の両極に揺れる心情が痛くて切ない。

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    2021年09月11日
  • シークレット~綾辻行人ミステリ対談集in京都~

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    綾辻行人対談集。ミステリの話題がいっぱい。面白そうな本の話題もいっぱい。それぞれの作家さんのこだわりなども知ることができて、とにかく楽しい一冊です。
    だいたい読んでいる作家さんが多かったので、読みたい本が爆発的に増えるということは幸いにしてありませんでしたが。積んでいる本が多いのでそれらをさらに読みたい気分になったのと、読んだ本でもここで語られたことを念頭に置いて読みなおしたくなったり。読書の沼はどこまでも深いようです。幸せ。

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    2020年12月30日
  • おやすみ人面瘡

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    今回こそはと気合を入れ読み始めました。
    白井智之の小説のいつものとんでも設定を身構え、「人間」の特徴や、出来ること出来ないことのルールなど、きちんと頭に入れ、名前も注意深く覚えながら読んでいました。
    ですが、私は今回もミステリーの罠に引っかかってしまいました。
    二転三転する推理と、犯人、ラストの衝撃に心を奪われました。(毎回ですが。)
    残虐で奇妙な表現の多いこの方の作品、賛否両論あると思いますが、私は好きです。
    何というか、現実離れしているこの奇妙な世界観と、空気と、事件が解決するミステリーと、ぐちゃぐちゃなようで筋が通ってる所がやみつきになります。

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    2020年04月04日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    全体的に構成がすごくよかった。

    はやみねかおる、恩田陸は関連する本を読んでいた方がおもしろいけれど導入としてもいけると感じた。

    井上真偽はドラマがおもしろかったから、ちょっと期待して読んだら期待通りでうれしくなった。

    アンソロジーはいろいろ摘まめてやっぱりよい

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    2018年10月08日
  • 謎の館へようこそ 黒 新本格30周年記念アンソロジー

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    館をテーマにしたミステリアンソロジー。さまざまな読み心地だけれど、どの作品に登場する館も魅力的です。
    お気に入りは恩田陸「麦の海に浮かぶ檻」。やはり大好きなあのシリーズ路線なので。この雰囲気がたまらなく素敵です。
    井上真偽「囚人館の殺人」も凄かった! オカルト路線かと思いきや、最後まで読むとしっかり本格。ものすごく伏線がいろいろとあって、やられたなあ、と。事件の凄惨さと真逆の静かな読後感も印象的でした。
    そしてこれまたある意味凄すぎるのが白井智之「首無館の殺人」。よくぞこれほど鬼畜でグロテスクなトリックを考えつくものだなあ……真似できません。

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    2018年06月29日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    最初は普通のミステリかと思ったのに。
    何故殺人鬼が蘇るんだ!?と、この先どう物語が展開していくのか、ハラハラドキドキしながら読み進めました。
    犯人見つけて事件解決、ハッピー!ではなく、犯人見つけて殺す探偵かよとも思いましたが、奇天烈探偵にはそれもありなのか?一癖も二癖もある事件×探偵は読み応え抜群

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    2026年10月31日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    面白かった!物語の中では実際に昭和にあった事件が元になってる事件が沢山出てきて、その犯人たちが地獄から復活して、名探偵と昭和の殺人鬼達が対決する話。
    めちゃくちゃ読みやすいし、設定とかも面白いし、伏線回収も気持ちいいし、めちゃくちゃ面白いミステリ!多重解決ミステリは初めて読んだ気がするけど推理が塗り替えられていくのは面白かった!

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    2026年10月20日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    白井智之さんはこの作品が初読み。

    聞いていた話で、
    「多重解決」と「グロ」が持ち味の作家さん、
    というイメージを持っていたので、
    もっと粘着的な文章を想像していたのだけれど、
    とてもリズミカルな文章で読みやすかった。

    ミステリーらしく、
    伏線からの解決編、といった手続きは踏んでいるけれど、
    物語の性質上、読者の立場から推理を進めていくのはそう容易ではない構成に感じたので、
    本格っぽい間取り図の掲載などは、正直無駄で余分な演出に感じた。

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    2026年10月20日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    最初の事件が終わったあと悪趣味とは思いつつ「すごいミステリを手に取ってしまった」と興奮し、ラストまで一気読み。

    次作の名探偵のいけにえは人によって特殊設定ミステリ判定を出す世界観だが、今作は満場一致の特殊設定だ。

    特殊設定を悪用して犯人がやりたい放題なのは「推理不可能!」というツッコミより「もっとやれ」という気持ちが先立った。
    本作はストーリー物として楽しむのが正解なのかもしれないが、推理するなら事件概要に加え、特殊設定に関してのメモも必須だ。

    名探偵のいけにえほどひっくり返されないが、今回も多重解決があり、間違った推理でも納得してしまうほど作り込まれている。

    事件概要を飲み込むのに苦労したので星を一つ減らしたが、特殊設定が肌に合う人には忘れられない一冊となるだろう。

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    2026年10月19日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    『冒頭の会話ってそういうことか〜!!!』と知れた時は気持ちよかったです。
    すぐに読めるので少し空いた時間に楽しめるキャラメルのようなミステリー小説。オススメです。

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    2026年10月18日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    白井智之さんといえば、、、グロい、に尽きると
    私は思っています。

    そんな白井さんの中で長期積読していた
    「名探偵のはらわた」…読めました!
    予想以上に読みやすく面白かったです。
    「名探偵のいけにえ」より楽しめました(*•̀ㅂ•́)و✧

    探偵と助手の典型的なバディものながら
    多重解決スタイルがテンポいい!
    過去にあった事件をベースにしながらも
    閻魔サマや鬼を使うあたり
    好みは別れるだろうけど私は良かった!

    欲をいうと主人公はらわたの彼女が
    もう少し魅力的だったら良かったかなぁ
    出番も少ないし、もったいない印象。

    ちなみに表紙の女性はダレ?
    遠田さんぽくない…よね(・W ͜ ʖ ͡° )

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    2026年10月15日
  • これが最後の仕事になる

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    ペットショップの話が良かった
    読み返すと気づかなかったところが面白く感じるような気がする
    また読もう

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    2026年10月12日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    やはり面白い。この人の書く世界はいつも特殊なのに、なぜだかリアルに感じてしまう。読んでいないときもずっとその世界が気になってしまう不思議な魅力があるなーと、二作目を読み終えての感想。

    「探偵のいけにえ」に続き、タイトルの回収も楽しみにしていたが、出てきた探偵の大事にしてきた信条というか、キャラクターというかが、いつもしっかりリンクしていて、今回もやられたなーでした。

    描写がやはりグロテスクだったり、暗くて重いものだけど、設定が秀逸すぎてまた次読みたくなるクセになる作品だ。

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    2026年10月06日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    病院の待合室でサクッと読めました。
    こんな小さい、サクッと読める本だけどちゃんとした(?)ミステリー。
    この白井智之さんの作品読む前は、『またグロいんかな』と少々びびってましたが問題なく。
    よくこんなトリックを思いつくなあ。
    この本が小さい訳がわかった気がします。
    紙の本は色々遊べて良いですね。

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    2026年10月01日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    名探偵のいけにえはカルト系だったけど、名探偵のはらわたの方は昭和の凶悪殺人犯たちが現代に蘇るというオカルト的な特殊設定が好きだった〜。
    1つの事件を色んな角度から推理していく、多重解決が気持ちいいし、面白い。

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    2026年10月01日
  • ぼくは化け物きみは怪物

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    良かった点:『大きな手の悪魔』の、尼崎連続変死事件を思わせる家族支配のモチーフと宇宙人侵略を組み合わせる発想には、「よくこんなことを思いつくな」と驚愕。『奈々子の中で死んだ男』も面白かった。何より、どれほど特殊で荒唐無稽な世界を設定しても、その世界のルールの中で論理が破綻していないことがすごい。奇抜さだけではなく、緻密な論理構築に唸らされた。

    気になった点:全5編すべてが同じレベルで刺さったわけではなく、特に印象に残った2編との差は感じた。

    おすすめ度:★★★★☆(4/5)

    ミステリーとしての意外性:★★★★★

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    2026年09月30日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    そういう結末かと驚いた。ノーマルエンドとトゥルーエンドを同時に味わった気分。
    物語の元となっている事件については知っているが、あの事件をここまで広げることができるのかという驚きがすごかった。

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    2026年09月30日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    こんなサイズの本を読むのは初めての体験。まず、登場人物たちの名前や出てくる地名が変なのばっかりで笑える。短いから読みやすいのだけど、しっかりとミステリだし、この本がこのサイズであることにもちゃんと意味があって面白かった!

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    2026年09月29日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    小さい本で驚いたけど、本を読むのが超早い人の気分が味わえた気がする。小さくてストーリーは短いけれど納得感のある作品で、実際に小さい本である理由があっておもしろい。今までにないスタイルで家に置いていても邪魔にならないからオススメ。

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    2026年09月27日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    特殊条件ミステリの傑作に今年は出会いがち。
    推理って解釈というか相手を以下に納得させられるかにかかってるよなぁと思うなど。
    いけにえも再読しよっと

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    2026年09月26日