白井智之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレグロ要素は少なめでいつもよりもかなり読みやすいけれど、人がたくさん死んでしまうのが白井作品って感じだなと思ったら、実際にあった事件と聞いて驚いた。その事件を軸にして、いくつも推理を組み上げているのが本当にすごい。著者の頭の中は一体どうなっているのか。
信仰の集団妄想を元にした推理と、信仰のない目線での推理、このふたつはややこしくて頭が混乱しかけた。でも前提が違うという発想がすごい。あれもこれも、無駄な描写はひとつもなかったのだと何度も驚く。
宗教の自由を尊重する注意書きがたくさん出てきたのも興味深かった。神を信じていなくてもそれに代わるような何かを心に持っている可能性はあり、人それぞれにあるこだわりを抑えきれずに暴走していくのが、人間らしいなと思った。
Qと大塒の未来が気になる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ奇蹟を起こす人民教会という僻地で活動する宗教団体に調査団として潜入してるりり子を追ってきた大塒。調査団が謎の死を遂げる先にある真実は。
人民協会では脚が切断した人も脚が元通りに戻ったという。しかし教会員外の余所者からみると車椅子に乗って脚は棒切れで支えてあるだけ。敷地内では事故や怪我をすることもないという。
教会側の奇蹟が起きているという視点からの推理、それを覆すように余所者側の視点からの推理で論を組み立てる。その結果人民協会の崩壊を指すロジックで落とすのはさすが。
なんで教会員900名強を巻き添えにさせる必要があったかのオチは恐ろしきいけにえでしたね! -
Posted by ブクログ
さすが、ぶっ飛んだ作品を綴る白井さん、面白かった!
どの推理にも納得してしまい「そうだったのか~」からのどんでん返しが何度も。
一体どれがホント?誰が犯人?というもはやよく分からない状況に。
さらに計算が苦手なのもあり、増えていく時間に混乱!!!
それでも(時間のウンヌンカンヌンがよく分からなくても)「なるほど!!?!?ほほぉ?!?!」と驚嘆!
(ほんとに驚嘆なんだけど、ここ使い方合ってるのか?!)
白井さんの本は他にも何冊か読んだことがあるけれど
どれもぶっ飛んだ設定&特殊な状況&驚きのエログロ。
(白井さん作品を何冊か読み、すでに耐性がつきつつある描写……)
張られまくる伏線、恐ろしい決断、サイコパスな象山…
多すぎる情報についていけないのに楽しめる文章。
スピーディーに転がる展開がさすがでした!
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Posted by ブクログ
とんでもなくグロくて下品で倫理観の欠片もないのに、謎解き部分はしっかりフェアでロジカルで面白い。
白井智之作品は毎回そうなんだけど、今作は特に凄まじい。
過去に読んだ2作品よりも今回は特に汚物系のグロが多いので、苦手な方はご用心です。
肌が赤紫の段々になるミミズ人間、身体から油が出るべとべと病、皮膚がべろっと剥がれるトカゲ人間……と、現実には存在しないグロテスクな奇病の登場人物がたくさん登場するんだけど、もしかしたら逆にちょっとでもグロ描写の手を緩めると実際に存在する病気と似た部分が出てきちゃって却ってヤバいことになってたりしたのかなー、と思った。
人物名や地名が極めてテキトーなところ含めて、そういう「敢えてリアリティレベル下げよう」的な考えがあるんだろうなーと思う。
めちゃくちゃグロくてキモくて汚いのに何故か普通に読めちゃうのは、そのへんの調整がすごく上手いんだろうなー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者の作品を初めて読んだが、それぞれの作品ごとに魅力の方向性が異なっており、短編集とはいえ多重解決などのバラエティに富んだ物語を味わうことができ、満足度の高い作品である。
どの作品においても、14歳の少女が20人ずつ死んでいくので、トータルで100人の少女を殺されていく。本当に100個の方法が提示されているわけではない。
グロテスクかどうかは個人の感性によるところが大きいと思うが、たくさんの少女たちがぺしゃんこになったり、ミキサーにかけられたり、当たり前のように内臓が出たりといった描写だらけなので、他の人におすすめできるかと言われると、こちらの人間性を疑われそうになるであろうことは想像に難くない。
文章から場面を具体的に映像としてイメージする人には大変真っ赤な小説であるけれど、そこまで具体的にイメージすることなく、言葉として理解して読み進める人にとっては、苦も無く楽しむことができる作品だと思われる。