白井智之のレビュー一覧
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探偵の大塒(おおとや)は、渡米後に消息を絶った助手の有森りり子を追って、中米ガイアナ共和国に辿り着く。そこには信仰宗教「人民協会」の本拠地「ジョーデンタウン」があり、りり子は調査団の一員としてここに送り込まれていた。教祖ジム•ジョーデンの“奇蹟”を信じる信者達が暮らす「ジョーデンタウン」で、やがて事件が起きる…
1978年にガイアナ共和国で実際に起きた事件をベースに描かれた本格ミステリ。
本格ミステリの面白さは1.不可解な謎、2.謎解きの論理性、3.結末の意外性 の三つの尺度で私は測る。本書はそれら三拍子がハイレベルで融合した怪作。1は密室や切断死体といった王道の不可解殺人に加え、物語中盤で -
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ネタバレ気になっている白井智之さんの作品がいくつか手に入ったので、ウキウキで読んでみた。
昭和の極悪殺人鬼達の魂が地獄から蘇り、現代人に乗り移って殺戮をまた始めてしまう、という読み手を惹きつける最悪な設定。
めちゃくちゃぶっ飛んでいる設定だなぁと思い読み始めたが、しっかり推理でミステリを感じさせてくる特殊設定ミステリであった。
それでいて、伏線がこじつけではなく、ストーリーがストーリたる所以になるものであったので、推理で「それはないでしょ!」みたいな気持ちになることもなくスッキリ読めました。
著者の中で今作はそこまでアクが強い作品ではないらしいので、もっと独特なのも読んでみたいなと思いました。
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匿名
購入済み是非最後まで読んでほしい作品
他のレビューにもある通り、過激なグロテスクが描かれる作品ではあるのだが、2部からのミステリーまで読み進めることをお勧めしたい。
登場人物が披露する推理はどれも理論立てられており、読者を納得させるものであるが、ひとつの矛盾から全く新しい推理へと変貌する様子は本当に面白い。
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白井智之流「そして誰もいなくなった」。
いつもの特殊設定モノですが、今まで読んだ作品からするとグロ要素少なめ(そのかわり汚い描写多め)あと比較的ノリが軽いので、凄い凄惨な事になってる割には、ホラーコメディの趣もあり。
そしてなんといっても魅力は作者お得意の多重解決でしょう!
ページの約半分が割かれている怒涛の推理合戦は、普通に納得させられそうなものや、凄まじいバカミスや、なんかめっちゃ複雑な物理トリックなど、お腹いっぱいで満足です!
そして読み返すと、綿密に伏線が張ってある事に驚かされます。
他の方の感想見ると賛否両論ありますが(作風を考えると当たり前か)自分は大好物です。
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Posted by ブクログ
ここ2年で読んできたミステリーの中で1番ハマった。
解決したかに見えた後の真の解決編150P、2度のどんでん返しのお陰で一気に読めたし、冒頭の事件を思い起こさせるいくつかのシーンは最っっっ高に気持ちよかった!
特にりり子さんは、頭が良いのにちゃんと正義の人で大好きです。
第23回本格ミステリ大賞 小説部門、2023本格ミステリ・ベスト10国内編1位、このミス2023年2位、ほか受賞。
あらすじは、海外のとある宗教団体へ調査に行ったきり帰ってこない助手を助けに行く探偵の話。
参考になった事件同様、かなり人が死ぬので、苦手な人はご注意を。
まず何より、助手なのに探偵よりも探偵らしい有森りり子さ -
Posted by ブクログ
ネタバレエレファントヘッドを読んで白井智之に貫かれてしまった自分にとっては、タイトルの引力が強すぎた。
登場人物たちは当然のように少女を監禁するわ毒は盛るわ火はつけるわで倫理観皆無かつ、描写としてもエログロ要素盛りだくさんのため人を選ぶことは間違いないが、エレファントヘッドにハマったなら読むべき。
白井智之といえば多重解決ミステリだが、本作も見事な多重解決を見せてくれた。
冒頭で描写される強姦魔が少女を襲う描写が多重解決のフリになっている構成は明らかにヤバすぎるのだが、2章3章と続くと、この異常な世界に感覚が麻痺してしまい、これがどう事件に繋がるのかというワクワク感を感じてしまう。
また、皮膚 -
Posted by ブクログ
この著者さんの作品として初めて手に取ったのがこの“東京結合人間”だった。
「ウソがつけないオネストマンが集まった中で殺人が起きたが、誰も犯人として名乗りあげるものはなく…」というあらすじに惹かれ購入したのだが、まさかこんな異世界設定線での物語で、尚且つ過激なグロ表現があるとは思いもしなかった。
読み始めは、慣れないグロ表現にとても目を瞑りたくなるような感覚で、著者さんの作品と自分は合わないかと思われたが、読み進めていくとこの現実離れした異世界設定である理由が、ちゃんとした推理に論理的に結びつくものとなっていて、非常に脳をフル回転させて情景を思い浮かべなければいけなかった反面、ミステリーとして