白井智之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デビュー作にしてその世界観を確立させていた作者の2作目。
冒頭100ページはひたすらエログロ暴力。脱落する読者も多くなるようなシーンを、そこに悪意を感じさせることなく飄々と進められるのが白井ワールド。
そして唐突の孤島のクローズドミステリー。結合人間、羊歯病、オネストマン。世界観こそ異常だが、孤島で繰り広げられる推理合戦には、結合している意味はあるのかと首をかしげたまま、多重推理を繰り広げて、本編終了。
あれ、ここ、ごまかし入れた、この人はオネストマンではないのでは、
結合人間マスク?!ってことはこの人はあの人だよね、
とかなり近づいた気がしながら、もちろん真相でやられたとなり、
ようやくエピローグにして気づく。
本当に危ないものからは、逃げるしかない。イジメ、犯罪、借金、火事、津波、雪崩、それに「探偵」も。
本作のいちばんのすごさは、犯人当ての体をなした、探偵当てで、最後のピースを埋めること。
やはり白井智之の脳内には敵わない。 -
Posted by ブクログ
有栖川有栖、デビュー35周年記念トリビュート。
まず、こんなトリビュートが出来てしまうということ自体、驚き。すごい作家さんなのだと再認識した。
江戸川乱歩トリビュート、とかだったら分かるけれど、まだ生きている人で、現役活動中です。
トリビュートが成立するのはやはり、キャラクター的に完成された、そして知名度の高い、お馴染みの登場人物たちがいるからなのでしょう。
火村英生やアリスの、あんな、そんな、こんな、の性癖が再現され過ぎである。
【縄、綱、ロープ】 青崎有吾(あおさき ゆうご)
成り済まし度が半端ない。火村とアリスのいつもの会話から船曳警部の腹の出具合まで。
何より、オチの一言が素晴らしい。
縄、綱、ロープ・・・四番目に。
【クローズド・クローズ】 一穂ミチ(いちほ みち)
アリスと火村の会話に出てきた「朝井さん」って、朝井リョウ氏?
なるほど、作家アリスは、こういう女子高生の心理的あれこれは書かないかもしれない。
【火村英生に捧げる怪談】 織守きょうや(おりがみ きょうや)
ホラーを中心に活動しているという認識のあった作家さん。
確かに、火村にかかっては「怪奇現象」も必ず答えのある謎解き。しかし、ついに「私はお役に立てそうにありません」という答えを引っ張り出す。
【ブラックミラー】 白井智之(しらい ともゆき)
小説家志望のサラリーマンが、まんまと「真顔で的外れな浅知恵を披露してくる相棒がいないとものを考えられない」体質の、火村の推理の相棒に使われる。
【有栖川有栖嫌いの謎】 夕木春央(ゆうき はるお)
新人ミステリ作家の「私」が編集者とともに取材に行った岡山近辺の町が舞台。
有栖川有栖の本が、こんな使われ方をするなんて!!!
私も、「学生アリスの長編五作目」は待ち望んでいます。
【山伏地蔵坊の狼狽】 阿津川辰海(あつかわ たつみ)
地蔵坊のシリーズは読んでいないです、すみません。読まなくては!
【型取られた死体は語る】 今村昌弘(いまむら まさひろ)
江神二郎シリーズから貴重な一本!
推理研の五人のやり取りが楽しいが、先輩三人の卒業を目の前に控えていることを思うと、楽しいことはいつかは終わる、みたいな寂しさも感じる。
・・・と、気付かされた謎解きでもあった。
さすがはトリを飾る作品、こちらも成り済まし度が高し。 -
Posted by ブクログ
この著者にハマりデビュー作をようやく読んだ。
途中でトリックに気づいても良さそうだったけど気づけなかった!
クローン人間が飼育されているという設定だからこそ成り立つ内容。
相変わらずエグいけど、重厚な世にも奇妙な物語って感じ。次はどうなるのか気になってページをめくる手が止まらなくなる。
しかし、コロナのだいぶ前に書かれた話なのに、新型コロナが大流行して肉食を避けるようになったから代わりに人肉を食べるようになったって、、予知してたかのような設定にびっくり。「え?」ってなりましたよ。こうはならなくて良かったな!(笑)
なる未来が、もしかしたらあるかもしれないけど......
お気に入りフレーズ
「牧畜家は、死ね」