感情タグBEST3
Posted by ブクログ
インスタで紹介されているのを見てどーしても気になって購入。
この著者の作品は初でした。
これは…なんというかすごい…としか言いようがない…
世界観も登場人物名も土地名も独特すぎて数ページごとにお腹がいっぱいになる感覚があります。
紹介ではグロ要素ばかり取り沙汰されてるようだったのですが当たり前のようにあっさり書いてあるからか覚悟していた程ではありませんでした。
グロを抜きにしても特殊な体質の人間や風習が頭に上手く入ってこなくて、読みやすくはなかった。
でも最終章からラストまでは一気読みしてしまいました。
読後の感想は私の頭では面白かったのかどうかもよく分からない…といったところでした。
よく分からなかったので多分再読したくなると思う(暫くはいいかなって感じだけど)。
私は名作だと感じてもなんとなーく星5はつけたくない天邪鬼なところがあるんですが
これはどうしても星5つにしたくなる謎の魅力がありました。なんでこんなに惹かれるんだろう…
これ平山夢明「他人事」読んだ時の感覚と似てるなー
人としてダメだろ!ってことが当たり前に起こる世界、何でもアリな世界を覗きたい人にオススメ♡
ヒコボシ刑事色んな意味でヤバいけどかっこよく想像できてしまうから不思議。
著者の他作品も読んでみたくなりました。
何故か映像化して欲しいと思いました。絶対無理だろうけど。
Posted by ブクログ
性欲爆発強姦魔のミミズ男がどの女をレ○プしたかによって犯人が変わる特殊設定ミステリ。
作者特有の圧倒的エログロ要素に、倫理観ゼロの登場人物たち(主人公含む)そして圧巻の多重解決と、色々な要素が闇鍋のようにごっちゃなって胸焼けしそうです...まぁそれが白井作品の良いところなんだけどね。
ギャグのように、グロ要素や下ネタをぶち込んでくるんだけど、それが推理に繋がってくるので侮れない。そして多重解決な上にどの推理も納得させられる。
描写の数々から人には全く薦められませんが、怪作かつ傑作だと思います。
Posted by ブクログ
こ、これは…。
とても斬新な作品ですね。
読んでて頭おかしくなりそうでした。
適当な固有名詞に奇抜な架空の病が盛り沢山で頭がパンクしそうになる…と思いきや案外すんなり入ってくるんですよねこれが。
作者様の文章力の高さがよく伝わりました。
初めて読みましたが間違いなく天才だと思いました。
万人にオススメは出来ませんが刺さる人には刺さる本です。
終始ぶっ飛んでいるようでトリック周りは案外かなりしっかりしているので本格ミステリファンなら読んでみることをお勧めします。
Posted by ブクログ
エレファントヘッドを読んで白井智之に貫かれてしまった自分にとっては、タイトルの引力が強すぎた。
登場人物たちは当然のように少女を監禁するわ毒は盛るわ火はつけるわで倫理観皆無かつ、描写としてもエログロ要素盛りだくさんのため人を選ぶことは間違いないが、エレファントヘッドにハマったなら読むべき。
白井智之といえば多重解決ミステリだが、本作も見事な多重解決を見せてくれた。
冒頭で描写される強姦魔が少女を襲う描写が多重解決のフリになっている構成は明らかにヤバすぎるのだが、2章3章と続くと、この異常な世界に感覚が麻痺してしまい、これがどう事件に繋がるのかというワクワク感を感じてしまう。
また、皮膚がミミズのようになったり全身の皮が剥がれたり性器から油が出てきたりといった、トンデモ奇病と事件が見事に融合しており、特殊設定物としても素晴らしかった。
Posted by ブクログ
倫理などを完全に無視しているので、展開が全く想像が付かず、それが新鮮で初めての読書体験だった.巫山戯てる割にミステリはとても確りしていて笑ってしまう..実在する商品名などが唐突に出てくるのも笑ってしまった...何なんだこれは⇽
多重解決ミステリはそのままやれば優柔不断な無能探偵のミステリになってしまう所をノエルの強姦相手が分からない事にしてそれぞれの世界線(?)で違和感なく成立させてるのは凄い( >﹏< *)
幼稚な表現を使いながらここまで知的なミステリをされたらもうこれは何...になって星5にせざるを得なくなった.終盤の展開も怒涛すぎて一瞬で読み終わってた.
Posted by ブクログ
他の人はどうであろうと私は好き
と言わなきゃ、そういう思いを抱かせる作品
推理もの好きです、でもこっそりグロいのも好きなの
飴村行「粘膜人間」とかよくわからんけどたまに読みたい、大好き
そんな稀有な人を拾い上げてくれる本著。
ミステリーは本当骨太な感じで、よく短編にこんなのいれたね、って思いながらもこの作品でしか描けない謎解きを味合わせてくれる
好きな人増えたらいいなぁ
Posted by ブクログ
ギットギトの脂臭い中華料理店で極上の本格中華を食べるようなイメージの小説。
エログロ描写は思わず目を背けたくなるし、世界観も独特ですが、描かれているミステリーはとてもロジカルで芯の通ったもの。
多重推理や仕掛けもたくさんあり各章の展開の予想がつかず、一気に読んでしまいました。
Posted by ブクログ
推理の分岐点は"誰を○したのか?"
文庫版の表紙と内容の温度差で頭がおかしくなる
章の冒頭は強姦魔ノエル視点
その後は悪徳刑事ヒコボシ視点に移る
直接殺人事件と関わっていないノエルパートが鍵になるってのが良い
どの事件も情報量が多く、エログロ描写の中にまで伏線が捩じ込まれている
おまけに登場人物は癖強ネームばかり
人数が増えてくると誰が誰かよく分からなくなってくる(特に第2章)
おすすめは第3章
温泉旅館でのヒコボシ刑事の大立ち回りは最早笑えてくる
Posted by ブクログ
奇書が読みたいアライさんのオススメ読み漁りシリーズその2
設定もキャラも世界観も何もかも狂っているんだけど、ミステリとしての誠実さは十分に果たされている。いや、そんなとこで正気に戻るな…。
ミミズ人間、アブラ、トカゲ病…そういったグロテスクな設定と異常な事件。ありえない異界の(つまりファンタジー)の話と思いきや、不可思議は一つずつ説明され私達の理解できるものになっていく。これらの可笑しな設定は、私達の世界と地続きなのだな。
だから、事件の解決はむしろ不安を呼び起こす。ああ、この小説がファンタジーであったらどれだけ良かったことか…。
こういった部分を含めての奇書であり、まぁ作品の魅力なんだろう。怖いもの見たさというか。
面白いけど、食事しながら読むもんじゃないな!耐性がある僕もちょっと避けるくらいには読む人を選ぶかもしれない…。
匿名
ぶっ飛んでる
エレファントヘッドがあまりにも面白く、そして誰も死ななかった、名探偵のいけにえ、と読んできました。
この3作ですらグロさや変な固有名詞に戸惑いながら読んだのに、「お前の彼女は〜」のエグさや珍妙さはそれらを上回ります。
現実味が一切なく、読みづらいと感じる固有名詞や、少しバカっぽく軽い口調は、
登場人物に血を通わせないことで、えげつない殺戮が行われても、
読者が同情や感情移入といった辛い思いをすることなく読める効果があるのかなと。
(この作品と同時進行で読んだ「正体」(染井為人)がとても辛かったので)
短編集かと思ったら、全て繋がっていて。
毎度のことながら、よくこんな話を書けるなぁと…本当にすごい。
感情タグにグロいを追加してほしいな。
Posted by ブクログ
嫌な感じのエログロ汚物ではなくて事件解決の鍵として普通に提出されているだけなのでいっそ清々しいです。最初の事件はこれが多重解決か〜という感じで納得しましたが、中華料理店の事件や温泉旅館の事件は説明が複雑でなんとなくしか理解できませんでした。最後は全ての要素がうまく回収されていて良かったです。
Posted by ブクログ
良い意味で非常に気分が悪くなるエログロ。
独特すぎるキャラたちだった
ミステリー要素もちゃんとあって面白い!
けどやっぱり良い意味で気分が悪くなる!
Posted by ブクログ
かなり変態性が高く、ゴアな内容、合わせて登場人物がネーミング含めてかなりキュートなので、何かいけないものを見てしまったような感覚に陥る。
しかし、ミステリーとしてはひたすらロジカル。Aでなければ…Bなければ…と理詰めで謎が解けていくのは非常に美しい。
Posted by ブクログ
「日没」を読んで、ブンリンに目をつけられそうな小説を読もうと思いました。
「東京結合人間」に比べて、ミステリとしての完成度は格段に高い。すごい。でももうしばらくはいいかな…