白井智之のレビュー一覧

  • これが最後の仕事になる

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    書き出しの一文が同じで、これほど沢山の作家さんの話が読めるのは嬉しい!
    良かったな!と思った作品は小川さん、方丈さん、多崎さん、金子さん、米澤さんの5作品です。特に金子さんのは終わり方が良かった。

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    2026年09月24日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    なんだこれは。

    やっぱり白井智之はまともじゃない。

    1番可哀想だったのはぺぺ子かな?和泉かな?ぺぺ子ってりり子に似てるよね、なんだか歪んだ愛を感じるな。

    設定の荒唐無稽さに目を瞑って、この世界観を飲み込めば面白い。どうせ5人目が居て、家族はそれぞれが一人ずつ殺してんだろ異常者だし。という推理というか予感は当たっていたし、話の流れとしてもまぁそうなるわなって感じで違和感は無かった。

    裏島はびっくり。あの、文哉はどこにいったんですか?

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    2026年09月22日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    人は信じたいものを信じる。

    この言葉は反論のしようがないですもんね。「はい」といえば、肯定してますし、「いいえ」といえば「信じていない」ということになり、その言葉を暗に肯定してますね。

    「信じる」というのは時に視界を曇らせる。周りからしたらおかしいと感じていても、本人はそう感じない。恋は盲目みたいなもんですね。

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    2026年09月22日
  • ぼくは化け物きみは怪物

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    ネタバレ

    短編集。白井智之らしさ爆発なんだけど、不思議と読後感が良かった…。もちろんどれもなんというか救いのない話ではあるんだけど、あっさりしてるからかなぁ。結構グロいしきついんだけど、何故か読みやすい。不思議。

    『最初の事件』 日本のどこかで起きる小学校のクラスメイト襲撃事件と、北アフリカの独裁政権とがどう交わるのかと思いきや。結末、ギョッとした。

    『大きな手の悪魔』 特殊設定ミステリ、と言えるんだろうなぁ。人類滅亡に向けての一手一手がきついのに、なぜかスルッと読めてしまう。本当にきついんだけど…。実在の事件もうっすらと連想したり。怖いししんどいのになぜ読めるのか。

    『奈々子の中で死んだ男』 ほんとにストレートに酷い話。結末も救いがないというか、悲しい…。でも、なんかあっけらかんとしてる。主人公を救うとかないよね、白井智之には。

    『モーティリアンの手首』 特殊設定というか人類滅亡後三万年経った後の地球の話っていう。すごい面白かった。最後、つまり地下のものが地上に出て彼らもまた滅亡するっていうことなんだろうけど、三万年経っても放射性廃棄物は致死的な放射性を維持してるんだろうか?とちょっと思った。白井智之にそんな隙なさそうだけど。

    『天使と怪物』 短編でこんな多重推理楽しめると思えず驚いた。かなり面白かった! そしてこういう胡散臭い宗教家の描写が異常にうまいのは何…。
    結末まで含めて一番好きな作品。すごくよかった。

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    2026年09月20日
  • 七人怪談 第二夜

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    短編集ながらどれも読みごたえがあり、外れなし。三津田信三先生の話が一番目当てで購入したんだけど、民俗学怪談ちと自分好みのジャンルかつ三津田先生にぴったりの話でてともよかった。そして怖い。本当にあったのかなと思ってしまう。八人童と枝人形、ほんとに怖かった。あと三津田先生の選んだ7人なので、こう、使い古された的なつまらないのがなかったのも良くて、そこはホラー好きの編集者の面も感じた。

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    2026年09月19日
  • 名探偵のはらわた(新潮文庫)

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    ネタバレ

    今回はこう来たかー!と思うような、「名探偵のいけにえ」とはまた違った世界観で、でもやっぱり面白かった!この人は死んでほしくないけど絶対死ぬやつだよな..フラグありすぎるしな..と思ってたらやっぱり死ぬ、容赦ないよねぇ。白井作品といえばエログロだけど、こちらは爽やかとも言えるようなバディもので、読後感もよかった!

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    2026年09月17日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    やっとの文庫化。めちゃくちゃ楽しみにしてた作品。この作者、描写けっこうグロいとこあるよなーって思ってたら2ページ目から早速ハード。
    終盤伏線回収続いたのは震えたなー。そういう意味だったんだな。

    物語としては、倫理観含めて色々意見あるようだし、テーマが自体がそもそも重いよね。
    ミステリとしては、異なる前提条件という珍しいパターン!全体としても二転三転するし、とても読み応えある作品。中身について何書いてもネタバレに、なりそうなのでこれくらいで。

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    2026年09月13日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    主人公は幸せな家庭を築き、何もかも上手く行っている精神科医が実はとんでもない倫理観の持ち主で、家族を守るという名目で非人道的な所業を平然とやってのける。いわゆるサイコな主人公である。

    ある日、主人公は家族に自分の不貞行為がばれかけ、たまたま入手した謎の薬を飲んで時間遡行をする。実は時間遡行に成功した自分と失敗した自分が分岐していて、パラレルワールド同士の自分と意思疎通が可能になる。思いがけず日常が崩れたら不思議アイテムで帳消しにしながら逃げおおせる話かと思いきや、逃げおおせられなかった自分が現れるのである。

    時間遡行に成功した主人公は不貞行為がばれるのを未然に防いだが、家族が次々と死亡してしまう。それまでの経緯から、ある世界である人が死ぬと、別の世界で同じ人物が同じように死ぬ「連鎖反応」が引き起こされる事がわかっていた。こうして主人公は、誰が家族を殺したのかを突き止めようとする。

    しかし、主人公は家族を守ろうとしたというよりは、平穏な自らの日常を守ろうとしたに過ぎなかったことが次第に露見してくる。主人公にとっての日常は家庭だったが、日常は家庭の外部にもあることを理解していなかったことに主人公の落ち度があったように思う。

    一点、違和感が残ったのは、終盤で主人公にレイプされて妊娠した人物の描写で、胎児の父親が主人公でないと明らかになったところで果たして胎児を産んでもよいと考えるのだろうかと、疑問に思ってしまった。何か読み落としたのかもしれないが、もう一度読もうと気にはならない。

    推理の方は読みながら考える醍醐味があるかもしれないが、これを解く人はいるのだろうか? というくらい複雑に思われるので、時系列を整理する図表ももう少し入っていたら理解の助けにはなったかもしれない。推理目的で読みたい人には一気読みをおすすめする。

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    2026年09月13日
  • 人間の顔は食べづらい

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    ネタバレ

    白井智之氏の作品で二番目に良かった。
    食用人間の話ではあるがグロいのは冒頭と由島が死んだときくらい。殺人自体はそんなに起きないが「生首を入れたのは誰か」という突拍子もない疑問から始まり、そこからどんどん謎が増えていくのが面白い。 チャー坊に小説を与える描写でわざわざ知識摂取させるの馬鹿すぎると思ったが、案の定チャー坊にしてやられた。ゐのりやクローンの入れ替えは予想できたが、多重解決の結末は実にシンプルだが激情だ。 でも一番驚いたのは二〇一四年の作品なのにコロナウイルスが蔓延した世界が舞台という意図せず予言してしまったことかも。

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    2026年09月11日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    最近流行り(?)の、豆本サイズの一冊

    ネーミングセンスだったりキャラクター造形だったりに独特のノリが
    可坊市(べらぼう市)、波外駅(なみはずれ駅)、寸床堂書店(ずんどこどう書店)などなど、こういった感じです

    なかなかの力業トリック好き
    作品のノリも含めて、こうやって一冊にするならこれくらいやっとかないとな、といったような塩梅を感じました

    そして一番好きなのはラストの第8章
    読んでいて笑いながら感心してしまいました
    こんなオチかい!と
    こういうの大好き


    ちょうど手元に同じ豆本の『目が』(作:梨)があるのでサイズを比べてみたら、これちょっと違うんですね!
    出版社が違うので多少は違うとは思っていたのですが、想像以上に本作の方が小さかったです

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    2026年09月11日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    タイトルが気になったので買ってみた。
    驚くべきは本のサイズとページ数。
    なんとA7サイズで100ページ未満という小ささ。
    しかし、その小さい、短い内容量でありながらも、中身はしっかりとしたミステリだった。
    いやぁ、あっという間に読めたなぁ(笑)

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    2026年09月06日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

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    ミステリ。エログロ。
    白井さんらしさ全開の特殊設定ミステリ。
    倫理や常識は全くなし。あるのは論理だけ。
    こんなの誰も思い付かないし、仮に思い付いても書かないよ。

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    2026年09月06日
  • エレファントヘッド

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    好きというよりはなにこれすごい、という衝撃で★4
    エログロ表現が苦手な人にはお勧めしないが、抵抗ない人には読んでみてほしい。
    とんでもなくぶっ飛んでるSFミステリ
    読み始めてゲーム世界が現実とリンクしてくるタイプの話か?と思ったけれど読み進めるとすぐに違うことがわかり、そもそも主人公から勘違いしてた。
    そんなことある?というとんでも設定だけど読者がついていける複雑さなので程よく頭を使いつつなるほどなという整合性に唸った。

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    2026年09月02日
  • エレファントヘッド

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    これはもう「ミステリー」というより脳みそに直接仕掛けてくるアトラクション。
    何が起きてるのか分からないのに、妙に筋が通っているのが一番怖い。

    「そうはならんでしょ」と思いながら読み進めて、
    最終的に「……いや、そうはならんでしょ」。
    ところどころ「あーそういえば」の気づきの面白さがあって楽しめました。

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    2026年08月31日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    シスマ打たれ過ぎて全知全能の神みたいになった裏島が、おもしれーやついないかなぁ。で見つけたサイコパス象山の観察日記みたい。
    最後は象山に殺されそうになる象山を、楽しみが無くなるのは勿体無いと思ってシスマ渡して船に残したのかな。
    でも裏島って打たれた後死んでるなら他の世界でも死なないのか?神だからいいのか。

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    2026年08月26日
  • 本を読むのが超速い人の頭の中ってどうなってんの殺人事件

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    本の大きさ、タイトル、地名、登場人物などユーモアがたくさんある中でのミステリが上手く成り立ってるところが凄い。

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    2026年08月23日
  • エレファントヘッド

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    会社の上司から勧められた本。グロい、多重解決、世界観も不思議で読む人を選ぶ本。課長…ついていきます!

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    2026年08月22日
  • お前の彼女は二階で茹で死に

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    ネタバレ

    自殺したミミズ人間の妹・リチウムの仇を討つため刑事ヒコボシが真相を辿っていく連作短編集。
    レイプ魔が犯した女性はどっちだったのかを推理することによって事件が解決されるの最低でワロタ。特殊設定×多重解決でグロさもあり、白井智之節が炸裂しててとてもよかったです。終わり方もスカッと!
    結局マホマホがなんで監禁されてひどい目にあってたのかがアホなのでわからなかった。
    白井智之が書く異形好きだ〜。

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    2026年08月20日
  • エレファントヘッド

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    ネタバレ

    あらすじから「完全なる首長竜の日」みたいな本なのかな? と思ったけど、どちらかといえば「悪の教典」みたいな本だった。

    今までに見たことのない設定で伏線回収も気持ちよく進んでいくけど、ドキドキしたのはプロローグと一/前兆で、このあたりは主人公が精神科医ということも生きてて、騙されるのも心地よかった。
    それ以降は、ミイラ取りがミイラになるみたいな話だったけど、象山は医者になる前からサイコパスだったので、精神科医が精神を病むみたいなことではなかったのかも。
    家族を愛しているという言葉も何回も出てくると、本人の行動も相まって、なんとも軽々しく寒々とした感じに思えて、主人公が報われなくても全然心が痛まない結末だった。

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    2026年08月19日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    異なる設定が同時進行しておりそれぞれに推理を結論させる、その設定は非現実的ではあるが論理的でありまさに本格。多重解決する様は圧巻だし、最後に分かる真相も良い余韻となっている。

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    2026年08月14日