白井智之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレあらすじから「完全なる首長竜の日」みたいな本なのかな? と思ったけど、どちらかといえば「悪の教典」みたいな本だった。
今までに見たことのない設定で伏線回収も気持ちよく進んでいくけど、ドキドキしたのはプロローグと一/前兆で、このあたりは主人公が精神科医ということも生きてて、騙されるのも心地よかった。
それ以降は、ミイラ取りがミイラになるみたいな話だったけど、象山は医者になる前からサイコパスだったので、精神科医が精神を病むみたいなことではなかったのかも。
家族を愛しているという言葉も何回も出てくると、本人の行動も相まって、なんとも軽々しく寒々とした感じに思えて、主人公が報われなくても全然心が痛まない結末だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今年読める白井さんの本はこれか〜って発売前に見た時少しがっかりもしたけど、こういうのもたまには良いよね。作中で書いてるけど、こういう変な形の本じゃないと買わない客はいますよねーエンターテインメントとしての本、アトラクションに乗るような感覚じゃないと興味持ってくれない層もいるよね。
一応本の形態がトリックにも関係するようにもなってるし、かなり薄いのに情報は圧縮されてるから物足りなさもそんなに感じない。
人物名や町の読ませ方が相変わらず変わってて楽しいです。
宇宙人を監視してる小学生って設定がめっちゃ面白そうだからこれの長いやつ読んでみたかった。
またエレファントヘッド級のどえらい本が来ることを期待します。 -
Posted by ブクログ
ネタバレグロ要素は少なめでいつもよりもかなり読みやすいけれど、人がたくさん死んでしまうのが白井作品って感じだなと思ったら、実際にあった事件と聞いて驚いた。その事件を軸にして、いくつも推理を組み上げているのが本当にすごい。著者の頭の中は一体どうなっているのか。
信仰の集団妄想を元にした推理と、信仰のない目線での推理、このふたつはややこしくて頭が混乱しかけた。でも前提が違うという発想がすごい。あれもこれも、無駄な描写はひとつもなかったのだと何度も驚く。
宗教の自由を尊重する注意書きがたくさん出てきたのも興味深かった。神を信じていなくてもそれに代わるような何かを心に持っている可能性はあり、人それぞれにあるこだわりを抑えきれずに暴走していくのが、人間らしいなと思った。
Qと大塒の未来が気になる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ奇蹟を起こす人民教会という僻地で活動する宗教団体に調査団として潜入してるりり子を追ってきた大塒。調査団が謎の死を遂げる先にある真実は。
人民協会では脚が切断した人も脚が元通りに戻ったという。しかし教会員外の余所者からみると車椅子に乗って脚は棒切れで支えてあるだけ。敷地内では事故や怪我をすることもないという。
教会側の奇蹟が起きているという視点からの推理、それを覆すように余所者側の視点からの推理で論を組み立てる。その結果人民協会の崩壊を指すロジックで落とすのはさすが。
なんで教会員900名強を巻き添えにさせる必要があったかのオチは恐ろしきいけにえでしたね! -
Posted by ブクログ
さすが、ぶっ飛んだ作品を綴る白井さん、面白かった!
どの推理にも納得してしまい「そうだったのか~」からのどんでん返しが何度も。
一体どれがホント?誰が犯人?というもはやよく分からない状況に。
さらに計算が苦手なのもあり、増えていく時間に混乱!!!
それでも(時間のウンヌンカンヌンがよく分からなくても)「なるほど!!?!?ほほぉ?!?!」と驚嘆!
(ほんとに驚嘆なんだけど、ここ使い方合ってるのか?!)
白井さんの本は他にも何冊か読んだことがあるけれど
どれもぶっ飛んだ設定&特殊な状況&驚きのエログロ。
(白井さん作品を何冊か読み、すでに耐性がつきつつある描写……)
張られまくる伏線、恐ろしい決断、サイコパスな象山…
多すぎる情報についていけないのに楽しめる文章。
スピーディーに転がる展開がさすがでした!