白井智之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
長い題名と、ポケットティッシュほどしかないA7判の小ささ。見た目のユーモアに油断して読むと、中身はかなりまっとうな本格ミステリだった。まず、そのギャップが面白い。
これまでの豆本・ミニ本は、小さい必然性を感じないことも多かった。だが今回は、読後にこの大きさで読むべきだと思える、物理的な判型まで活かした風変わりなミステリだった。
内容には白井らしい悪趣味さや奇妙なユーモアもある。ただ、いちばん白井らしさを感じたのは、この短さへぎゅうぎゅうに詰め込まれたロジックだった。短時間で読める小品でありながら、ミステリをそれなりに読んできた人でも楽しめる複雑さと、きちんと組み上げられた論理がある。
一 -
Posted by ブクログ
ネタバレ覆面作家・天城菖蒲から無人島にある別荘への招待を受けた推理作家5人。鯨と衝突するトラブルがありつつも島に到着したが天城の姿はなかった。話すうちに5人とも10年前に死んだ女性・晴夏と関係があったという共通点を知る。その夜、5人は次々に襲われ…。
スプラッターな死体がいっぱい出てくる孤島ミステリー。推理作家を集めて推理合戦するよくあるミステリーかと思いきや、死んだ人間が時間経過で蘇るという特殊設定。
全体的にマトモな人間がいない…。主人公の育った環境から今の生活もけして良いものではないからかもしれないけど、文化人類学者のセンセイもとんでもない人物だったし。犯人の動機もとても理解できないし。
どう -
Posted by ブクログ
インスタかなんかで紹介されてて読んでみた。
章ごとに視点が変わっていくタイプのお話。
だからこそ、証拠の話なんかも、読者からしたら経験済みのことだから説明いらずでも大丈夫だったし、推理も視点が探偵だからめちゃくちゃ自己解決してくしで、サクサク進んでいくスピード感を味わえた。
読み終わった直後は、ミステリーとして少し物足りないっていう感想だったけど、この感想書きながら、読者を「本を寄るのが超速い人」に仕立てあげるための工夫が隠されてたんだとしみじみ感じてます…。
本の構造から覆すという、もはや現代アートの域ですね…。
そーいや、最初の章って回収されてたっけか… -