感情タグBEST3
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"鬼畜系特殊設定パズラー"の異名を持つ著者の4作目。
今作もしっかりとエログロ、鬼畜要素は健在で、どの短編でも大体14歳の少女がドロドロのグチャグチャになってます。
もちろんミステリの肝となるロジカルな推理も健在で、どれもこれも非常に印象に残る作品でした。
個人的に好きだったのは、作者お得意の多重解決ものの「少女教室」、"ノックスの十戒"を凄まじい力技で使用した怪作「「少女」殺人事件」。
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倫理観を揺さぶる良書。
きれいごとばかり見ても、自分も他人も一皮剥けば血や内臓、糞尿が詰まっているし、野蛮な原初的欲求を持っている。
人はなぜミステリーやサスペンスを読むのかというと、日常の中の非日常を味わいたいからではないか。ファンタジーやSFとは違う日常の中の非日常。
いろんなアプローチがあるが、こんな振り切った非日常を見せてくれる本はすばらしい。
少女ビデオは不条理と生と性の物語で、命も精神も素粒子が集まったただの物質という価値観と湧き上がる母性や父性の両極に揺れる心情が痛くて切ない。
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白井智之作品には二種類あって、比較的万人受けする傑作とかなり癖が強く人を選ぶ傑作があると思う。本作は後者に当たる部類で特にエログロ要素が強く少女が一クラス全員皆殺しにされたり、ある日突然ミキサーにかけられたり、少女が空から降ってきたりするというイカれた描写が目立つが、その一方で極めてロジカルな本格ミステリーを書ききっていることや、作者の世界観に魅了されたものとして最後まで楽しく読めた。個人的には『少女教室』『少女が町に降ってくる』が面白かった。
とんでもエログロ気持ち悪い
気持ち悪いんよー。ぶっ飛び設定で気持ち悪いんだけどその設定をきちんと論理的に推理に組み込んでくるんだからたまらない。読みたくないのに一気に読んでしまった。
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14歳の少女がひたすら殺される(合計で100人らしいです)、悪趣味なミステリーです。スプラッターで胸糞悪いストーリーばかりですが、ミステリーの部分は意外にロジカル。
これを楽しめる人は、(自分も含めて)ちょっと変態かもしれません。映像化は絶対にないね。
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ある女子中学校で、二年A組の生徒が全員殺された。教頭のクサカベは、警察に通報する前に自分たちで犯人を見つけ出そうとするが……。(「少女教室」)
エログロミステリの鬼才、白井智之さんの初の短編集です。5つの短編を収録しており、それぞれ14歳の少女が20人ずつ殺されるという趣向となっています。
短編集だからと言って容赦なし、いつも通り……もしかしたらそれ以上のグロテスクで不条理、インモラルな世界を全力でぶつけられます。
なんかこう、グロ・ゴア・スプラッターがそんな大好きなわけではないんですが、白井さんの小説って世界設定が気になってついつい読んでしまいます。万人に勧められるものではないけれど。
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読む前から覚悟はしていたけど、予想以上にグロかった!間違いなく食欲を無くす短編集。
理不尽にゴミの様に殺される少女達を思うと非常に気分が悪いが、読後感は不思議と悪くはない。
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少女教室がいちばん正統派で好き。
少女が町に降ってくる、はなんだか恩田陸みがある。
全体的にグロいし、クリスマスに読むもんじゃねえ。
でも短編だしサラッと読めちゃった。
Posted by ブクログ
初短編集でも手加減なし。筆者らしい悪趣味でロジカルなミステリ5連発+ショートショート3題。どこからこんなえげつない発想が生まれるのか、頭の中をのぞいてみたくなる。