白井智之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジャケット買いだったんです。
「素敵な表紙だな」と思って手に取った結果、とんでもないものを読んでしまった、というのが正直な感想です。
とにかく不快です。グロテスクで、倫理観は崩壊していて、起きている出来事の多くが生理的に受け付けない。それでも、ページをめくる手が止まりませんでした。
嫌悪感を抱きながら読んでいるのに、読んでいる目は、手は、脳内映像は一切止まりませんでした。
過剰なまでのグロテスクさと悪趣味さの中に、特殊設定と多重解決構造のミステリーが組み込まれていて、構造としては驚くほど精巧にできている。圧巻でした。
「想像を超える展開」という言葉はよく使われますが、この作品ほどそれに -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後のくだり、やっと意味が分かった
必ず象山は生き残るのだけど、それは今の逃亡者の象山がこれからいくつも分裂する中の1人で、自分はどうなのかは分からない、自分は当たり側でいられるだろうかという話か
でもこういうのを読むと自分とはなんだろうとなる。深海をテーマにしたゲームSOMAでも同じこと思ったけど
当たりを引き続けた象山も、今からアンプルを打ち始める記憶はあり、どこかでハズレを引く逃亡者の象山もその記憶はある、どちらも同じ履歴を持っている自分なので、【自分がどちらに属する(どちらになる】という問い自体がもはや意識の連続という解釈では正しくないのかなとかも思った
(シスマを打った時点でそ -
Posted by ブクログ
ネタバレジョージタウンという宗教団体の集落で起きた一連の事件。
有森りりこの推理から信仰者の推理、そして余所者の推理とどんどん推理がひっくり返されていくのが面白くて後半は一気に読んでしまいました。
最初の推理に関しては「そんなことあるか?」と疑いながら読みましたが、信仰者の推理で私は納得してしまっていたので、余所者の推理が出てきた時は思わず「やられた!」となりました。笑
また、ジムに『奇蹟は本当に存在するのか?』と問うことで
信仰者の推理を選んだ場合→奇蹟は存在するがジムは殺人鬼
余所者の推理を選んだ場合→ジムは無実だが奇蹟は存在しない
という究極の2択になるのが、作り込まれてて面白いと思いました。